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田中邦衛

田中邦衛 出演映画作品

  • 動乱〈4Kデジタルリマスター版〉

    動乱〈4Kデジタルリマスター版〉

    制作年:2020年11月6日(金)公開

    日本を代表するスター、高倉健と吉永小百合が初共演を果たしたことで当時大きな話題を集めた、歴史ドラマ。五・一五事件から二・二六事件までという混迷の昭和初期を背景に、寡黙で実直な青年将校と、その妻が貫いた愛を“海峡を渡る愛”“雪降り止まず”の2部構成で描き出す。監督は『日本沈没』や『八甲田山』などで知られる名匠、森谷司郎。

  • 最後の忠臣蔵

    制作年:2010年12月18日(土)公開

    ハリウッド・メジャー系の配給会社ワーナー・ブラザースが製作を手がける本格的な時代劇。池宮彰一郎の同名小説を基に、わけあって吉良邸討ち入り後も密かに生き延びたふたりの赤穂浪士の生き様を描き出す。日本を代表する名優、役所広司と佐藤浩市がダブル主演を務め、TVドラマ『北の国から』の演出家として知られる杉田成道がメガホンを執る。

  • 隠し剣 鬼の爪

    制作年:2004年10月30日(土)公開

    『たそがれ清兵衛』で成功を収めた名匠・山田洋次監督が再び時代劇に挑戦! 究極の暗殺剣“鬼の爪“を修得した若侍が、使用人の娘とプラトニックラブを育みながら、親友との壮絶な果し合いに挑む姿を描き出す。『たそがれ…』とは双子のような設定の作品ながら、より賑やかな魅力を感じさせる秀作。

  • 精霊流し

    制作年:2003年12月13日(土)公開

    原作はミュージシャンのさだまさしが、かつてヒットした自身の名曲を基に描いた自伝的小説。長崎の伝統的行事である精霊流しを象徴的に扱い、深い家族愛を美しく幻想的に紡ぎ出した。監督は『化粧師/kewaishi』など映像美に定評のある田中光敏。そして、母を演じる松坂慶子と高島礼子の競演も見どころ。それぞれに、息子への母性を魅力的に表現している。

  • 福耳

    制作年:2003年9月13日(土)公開

    脚本家として活躍中の宮藤官九郎が主演する一風変わったファンタジック・コメディ。この世に未練を残したまま死んだ老人、富士郎が、たまたま老人向けマンションにやってきたフリーターの高志にとり憑いた! 高志は富士郎の思いを叶えるために大奮闘するが……。とり憑く老人に扮する田中邦衛と宮藤のコミカルなかけあいが見もの。

  • 黄泉〈よみ〉がえり

    制作年:2003年1月18日(土)公開

    『害虫』の塩田明彦監督がSMAPの草なぎ剛を主演に迎えて贈る、感涙のリアル・ファンタジー。3週間だけ甦った死者と家族の再会と別れの情景を、多彩なエピソードを効果的に配しながら綴る。

  • 学校 III

    制作年:1998年10月17日(土)公開

    学びの場にスポットを当てた、山田洋次監督によるシリーズの新作。人生の再出発を目指して職業訓練校に集まった中高年の生徒たちの人間模様を、温かいまなざしで描き出す。

  • てなもんや商社

    制作年:1998年5月16日(土)公開

    小林聡美が久しぶりに主演した、お気楽新入社員の奮闘物語。中国系貿易会社に入ったヒロインが慣れない営業を耐え、やがて上海出張で中国側工場と駆け引きするまでを描く。

  • 虹をつかむ男 南国奮斗篇

    制作年:1997年12月27日(土)公開

    名匠、山田洋次による、“寅さん“の人情味を継承した喜劇シリーズ第2弾。“釣りバカ“のハマちゃんに続く当たり役となった、愛すべき映画館主を、西田敏行が大らかに熱演する。

  • 虹をつかむ男

    制作年:1996年12月28日(土)公開

    渥美清が亡くなったために終了した“男はつらいよ”シリーズに代わって、1997年、松竹の正月映画として登場した人情ドラマ。大学を出たものの職もなく、ツキもない平山亮は、親と衝突して家を出る。瀬戸内海の小さな町にやって来た亮は、古ぼけた映画館に雇われることになる。映画館は社長の白銀活男と映写技師の常さんの二人で頑張っていた。活男は、常連の八重さんに想いを寄せているが、映画のようには愛を告白できずにいた。亮は活男にハッパをかけるが、活男は煮え切らない。おまけに、借金がかさみ映画館を閉めると言い出して……。

  • 釣りバカ日誌S〈スペシャル〉

    制作年:

    “男はつらいよ”シリーズの併映作品として出発した“釣りバカ”シリーズ。登場以来、正月興行の配収大幅アップの余勢を駆って、お盆休み一本立ての新バージョンが生まれた。今回も建設会社のダメ社員・ハマちゃんと社長のスーさんとの釣りバカコンビは健在だが、ハマちゃんの愛妻・みち子さんとスーさんの不倫疑惑がこの名コンビ最大の危機を呼ぶのがミソ。5年ぶりのメガホンとなる森崎東監督は、西田敏行のダブダブの肉体を目一杯使いこなした猪突猛進型アクションに、突然できてしまった妻との距離を埋めようともがく超愛妻家の感情をあふれさせる。今までのシリーズとは一味違う骨太の人情喜劇。

  • 冒険大活劇 黄金の盗賊

    制作年:

    沢島忠監督が、特撮アクションを駆使して描いた娯楽時代劇。牢の中で軍用金300万両の夢を見た二人の怪盗が、奉行との山分けを条件に放免され、その探索を命じられる。やがて軍用金が埋められている沖の島に漂着した二人は、石田三成の残党が徳川幕府転覆のために軍用金を狙っていることを知った。

  • 黒木太郎の愛と冒険

    制作年:

    気弱なくせに冒険好きでおせっかいな42歳の映画スタントマン、黒木太郎を主人公に、東京の片隅に生きる庶民群像の姿を力強く描いた秀作。都会の裏のゴミゴミした風景、風物のシーンにリアリティーがあり、極貧の夫婦の岡本喜八、杉本美樹が印象的。

  • 金田一耕助の冒険

    制作年:

    今やマスコミの売れっ子となり、等々力警部とのコンビでCMにも出たりしている金田一耕助が、唯一真犯人を突きとめることができなかった事件に再び挑む、という“金田一耕助”シリーズの番外編。テレビで同役をやった古谷一行が金田一耕助を演じる。

  • 学校

    制作年:

    名匠、山田洋次が15年間温めていた教育の喜びというテーマを通して、人間の幸福を問いかける感動作。下町の夜間中学校を舞台に、登校拒否児や不良少女、労働者、在日外国人など様々な境遇、年齢の生徒たちと、転任要請を拒み続けている心優しき教師、黒井の心の触れ合いを、叙情豊かにしみじみと描いていく。

  • 人斬り

    制作年:

    幕末の刺客・岡田以蔵の半生を、五社英雄監督が、エネルギッシュに活写した力作である。勝新太郎が岡田以蔵を豪快に演じるが、いささかワンパターンの感はぬぐえない。むしろ田中新兵衛役で出演した三島由紀夫の堂々たる剣客ぶりの方が印象に残る。

  • 近頃なぜかチャールストン

    制作年:

    次郎は行きずりの少女を公園で追いかけ、婦女暴行未遂でブタ箱入り。彼はそこで非行中高年たちと知り合う。この老人たちは自分たちを独立国“ヤマタイ国”の閣僚と称している。翌日、釈放された次郎は、お手伝いのタミ子とヤマタイ国を探すが、何とそこは蒸発中の次郎の父が、彼らに無償で提供した家だった。かくして老人たちと次郎の奇妙な交流が始まる。戦中派の心情をコミカルに描くことに定評のある岡本喜八の作品。高齢化社会と日本の右傾化を、奇想天外な設定で風刺した。カッティングのセンスが喜八タッチの健在を示した。脚本と主演の利重剛は自主映画出身で、PFF1981入選者である。

  • どぶ鼠作戦

    制作年:

    「地獄の饗宴」に続く岡本喜八監督の西部劇タッチの戦争アクション。日本軍の特命隊が、中国軍でいっぱいの敵陣を強行突破する。快作「独立愚連隊」の延長線上にある作品で、佐藤允以下の岡本喜八一家が総出演。

  • 肉弾

    制作年:

    主人公は、固有名詞のない“あいつ”。インテリらしい度の強いメガネをかけ、魚雷をくくりつけたドラム缶に入り、女郎屋の番傘をさして、ギラギラの太陽に照りつけられながら、静かな洋上をのんびりと浮かんでいる。敗戦間際の頃“あいつ”は、仲の良さが微笑ましい古本屋の老夫婦や、防空壕の中で結ばれたが空襲で死んでしまった、セーラー服の美しい少女との幸福だった時間を想い浮かべる……。岡本喜八監督の戦争への屈折した思い、青春への痛みと感傷が色濃く反映されている戦争ドラマの傑作。それを悲壮に描くのではなく、コミカルなタッチで綴っていて、より心にしみる作品に仕上がった。寺田農、大谷直子の初々しい演技も印象深い。

  • 若い狼

    制作年:

    更生を誓って少年院を出た信夫だが、郷里の炭鉱は廃坑となり、出かせぎに行った父の消息も知れず。母は日雇いをしながら幼い弟妹を抱えて貧しく暮らしていた。信夫は恋人の道子を頼って上京するが職はなく、少年院時代の仲間に誘われヤクザ組織に入ってしまう。少年たちの出口なき状況を、ドキュメンタリー・タッチで描いた恩地日出夫監督の処女作。

  • 人斬り与太 狂犬三兄弟

    制作年:

    「現代やくざ・人斬り与太」の深作欣二・菅原文太のコンビによる“現代ヤクザ”シリーズの番外編とも言うべき1本。6年の刑を終えて出所した文太演じる若いヤクザが、自分をけむたがる新興ヤクザ組織にゲリラ作戦で立ち向かうが、ついに惨殺される。狂犬のような若いヤクザを文太が熱演。

  • 三匹の悪党

    制作年:

    イカサマ博徒の半次郎と三郎はとある漁師町にやって来る。その町ではヤクザの舟留屋が高利貸しをして人々を苦しめていた。二人は舟留屋3代目襲名披露の賭場に乗り込み、まんまと大金をせしめる。これをかぎつけた流れ者、一本松と二人の攻防が展開するアクション作品。

  • 一心太助 男一匹道中記

    制作年:

    “男一匹道中記”とあるが、実は太助と恋女房お仲の新婚一周年・二人旅を描くてん末記。旅先で鯛の出荷を牛耳り、大もうけをたくらむヤクザと豪商の陰謀を知った太助が、持ち前の機転と行動力で立ち向かう。錦之助の魅力を最大限に生かした、沢島忠の代表的シリーズの最終作。

  • おとし穴

    制作年:

    不況に追い込まれた北九州炭鉱地帯で、互いに抗争する第一組合と第二組合。やがて2つの組合の双方に疑惑を持たせるような事件が次々と起こり、その影にはいつも、不思議な坑夫の姿があった……。安部公房の『煉獄』をベースにした、ドキュメンタリー出身・勅使河原宏の長編劇映画第1作。DVDは「勅使河原宏の世界 DVDコレクション 」に収録。

  • 男はつらいよ 寅次郎紅の花

    制作年:

    神戸から瓦せんべいをよこしたきり、音沙汰のない寅。くるまやの面々が噂をしていると、村山首相と一緒に寅の姿がテレビに映し出される。どうやら震災後の神戸でボランティアとして働いていたらしい。一方、甥の満男のもとに、かねて思いを寄せる泉が訪れ、見合い相手との結婚を考えていると伝える。思わず祝福の言葉をかける満男だが、式当日、花嫁行列を通せんぼして大騒動に。傷心の満男は、その足で奄美大島にたどり着く。一文無しの満男は美しい女性に助けられ、案内された家には呑気にくつろぐ寅の姿が。女性は、寅のかつての恋人・リリーだった。そして、結婚をやめた泉が満男を追いかけてくる。満男と泉、そして寅とリリーの恋の行方は……。フレームを強く意識した画面作りも印象的な堂々たる第48作。幕切れも絶妙で、はからずも有終の美を飾ることになった。浅丘ルリ子が11作、15作、25作に続いて15年ぶり4度目のリリーを演じている。

  • 日本の首領〈ドン〉 やくざ戦争

    制作年:

    飯干晃一の原作をオールスター・キャストで映画化した東映久々の大型シリーズ。全国制覇を目指す暴力団中島組の首領・佐倉一誠の苦悩の日々を描く。

  • 南太平洋の若大将

    制作年:

    京南大学柔道部主将・田沼雄一の実家が経営するすきやき屋が、ハワイに支店を出すことになる。そこでハワイの日本料理屋の娘に熱を上げられ、恋人・澄子はプンプン。雄一は柔道の選手権試合でオランダの留学生に大苦戦となるが、駆けつけた澄子の声援で見事に勝利する。

  • 新宿馬鹿物語

    制作年:

    半村良の原作を神代辰巳が脚色し、“全員集合!!”シリーズなどの喜劇映画を数多く撮っている渡辺祐介が演出にあたっている。40歳近くになる新宿のバーのマスターは独身だが、ある雨の日、さしていた傘の中に和服姿の美女が飛び込んできた。マスターはこの女に一目惚れするが……。

  • 海燕ジョーの奇跡

    制作年:

    弟分を殺された沖繩の若い混血ヤクザが、復讐のために連合会の大ボスを射殺、実父がいるかもしれないフィリピンで父親探しと逃亡の日々を送る。時任=藤谷の息の合った主演コンビと、田中邦衛、原田芳雄ら男優助演陣の活躍が光る青春アクション。

  • どですかでん

    制作年:

    山本周五郎の小説『季節のない街』を映画化した黒澤明監督作品。電車バカの六ちゃんを狂言回しにして、牧歌的な夫婦交換の話、浮浪者の親子の話、悪妻の話など、市井の人ーの8つのエピソードが、互いに入り組みながら現実の時間の推移を軸にして展開していく。木下惠介、市川崑、小林正樹そして黒澤明という日本を代表する巨匠4人で結成した“四騎の会”の第1回作品で、黒澤初のカラー作品でもある。ギラギラした人間像を描き続けてきた黒澤が、ここでは彼本来のやさしさに立ち戻り、市井の人ーへの温かいまなざしを投げかけ、観る者の心を和ませた。芸達者ぞろいの演技陣のなかでも、渡辺篤と伴淳三郎の好演が光る。

  • 女と味噌汁

    制作年:

    同じ池内淳子の主演で『東芝日曜劇場』の人気シリーズとなったTVドラマの映画化。美人でしっかり者の芸者・千佳子は、貯金をはたいて買ったライトバンで移動味噌汁屋を始める。庶民性と色気を兼ね備えた池内淳子のはまり役。五所平之助の最後の劇映画。

  • 反逆の旅

    制作年:

    藤原審爾の原作を渡辺祐介監督、原田芳雄主演で映画化したアクション映画。殺し屋を廃業するために最後の殺しを行った主人公だが、一人の少女を真剣に愛してしまったことで、警察と組織の両方から狙われるハメになる。原田芳雄が殺し屋を好演。

  • 網走番外地・南国の対決

    制作年:

    沖縄に舞台を移し、母と子の愛情描写にいい味をみせる。竜神一家の親分の死因に不審を抱いた橘真一は、事故の真相を突きとめるために沖縄へ飛ぶ。サイド・ストーリーながら、三原葉子が母の心情をすっきりと演じて素晴らしい。

  • 美味しんぼ

    制作年:

    『ビッグコミック・スピリッツ』連載の人気同名コミックを映画化。東西新聞文化部の山岡士郎と、陶芸家の海原雄山。ともに美食家同士の因縁の親子が雑誌社の企画で“料理対決”を行う。原作にあるウンチクや、TV版の娯楽性とは一線を画した森崎東の演出は、一種の崇高さすら漂う堂々たるもの。実際の親子、三國連太郎と佐藤浩市の共演がはらむドキュメンタリーのような生々しさもさることながら、終盤における“味”をめぐる映像考察の力強さには圧倒される。クライマックスの樹木希林の名演も見逃せない。

  • 男はつらいよ 奮闘篇

    制作年:

    1年ぶりに生みの母親と再会した寅次郎は、沼津のラーメン屋で出会った少し頭の弱い少女から“あんたのお嫁になりたい”と言われて真剣に悩む。後半、少女の故郷・津軽に移っての展開が秀逸。ミヤコ蝶々が母親役で再登場。また田中邦衛が教師役で出演している。

  • 神戸国際ギャング

    制作年:

    高倉健と菅原文太の顔合わせによるギャング映画。終戦後の神戸は新興暴力団が横暴をきわめていた。団と大滝はこれに対抗すべく無法者を集めてギャング団を結成。激戦の末ギャング団が勝利を収めるが、ダイヤをめぐって団と大滝が対立する。

  • 網走番外地・荒野の対決

    制作年:

    西部劇タッチの豪快なアクションをメインにした一編。北海道の馬相場を一手に握ろうとして、手段を選ばぬ権田一味のやり口に、橘真一は鬼寅・栗田らとともに権田牧場に殴り込む。嵐寛寿郎が見事な手綱さばきを見せる。さすが鞍馬天狗!

  • ひかりごけ

    ひかりごけ

    制作年:

    昭和18年の冬、北海道で4人を乗せた船が座礁し、船長一人が生還した。しかし船長には、残りの3人の死体の肉を食べて生き延びたのではないかと疑惑がかかる。果して極限状況下で4人に一体何があったのか。人間の生と存在に鋭く問いかけた力作。

  • 藍より青く

    制作年:

    第二次大戦も敗色が濃厚になってきた昭和19年の九州・天草。周一青年には、結婚を約束し合った真紀という女性がいた。しかし彼は徴兵検査に甲種合格してしまう……。短い青春を精いっぱい生きる男女の姿が、天草の美しい自然を背景に描き出された佳編。山田太一原作のNHKテレビ小説を映画化したもの。

  • 赤いダイヤ

    制作年:

    “赤いダイヤ”=あずき相場で一獲千金を狙う人々を描いた喜劇。米軍の放出物資で大損した若きブローカー木塚慶太は、あずきの相場師・森弦に助けられて再起を誓う。ところがお金に弱い、美女にはヒジ鉄、宿敵“売りの松崎”にもまんまと一杯食わされ、慶太は一世一代の大バクチを打つハメに……。

  • 動乱

    制作年:

    二・二六事件を背景に、青年大尉の高倉健と、彼の部下の姉・吉永小百合の悲恋を古典的なタッチで描いた2部構成の作品。フィクションとノンフィクションを巧みに織り交ぜながら、銃声とともに散った男女の愛を淡々と綴った森谷の演出が光る大作。

  • 網走番外地

    制作年:

    石井輝男監督が新東宝時代から温めてきた題材を高倉健を得て映画化。貧農出身のヤクザ者・橘真一は、母恋しさに網走刑務所からムショ仲間と手錠につながれたまま脱獄するが、二人の行手には大雪原が待ちうけていた……。原作はいちおう伊藤一になっているが、石井輝男は“原作は自分だけが二枚目になったような辛気臭い内容なんで、僕がずっと温めてきたオリジナルでやりました。原作から使ったのはタイトルだけです”と語っている。添え物のモノクロ映画として鶴田浩二主演の「関東流れ者」とともに封切られたにもかかわらず、受刑者の間に流布していた歌を採譜した独特の哀愁に満ちた主題歌と、チンピラの臭いを残す高倉健が予想外の人気を博した。急きょ続編が製作されるが、この時点ではまだシリーズ化される予定はなかった。

  • 新網走番外地・吹雪の大脱走

    制作年:

    久々に網走刑務所を舞台にした一編。刑務所の物資横流しなど監獄内を我がもの顔でのさばる熊沢グループの悪どいやり口に、末広勝治の怒りが爆発する。

  • 新仁義なき戦い

    制作年:

    “仁義なき戦い”シリーズは5作目の「完結篇」をもって終了したが、装いも新たに製作されたのが本作。時代背景になるのは昭和25年。金子信雄演じる山守義雄は前シリーズと同じだが、登場人物は役名を変えて登場し、広島を舞台に陰謀と流血の抗争が描かれる。

  • 街の灯〈1974年〉

    制作年:

    ポン引き稼業のちょろ松が、アイドルに瓜二つの少女と、ブラジル帰りの奇妙な老人の二人と知り合い、3人は東京から九州まで旅をすることになる……。世の中の不条理を作者が声高に訴えるのではなく、心優しい笑いでそっと語りかける作品に仕上がった。堺のつぶやく“何か変だぞ……”の台詞が印象深い。ほのぼのとしたロード・ムービー。

  • ゾロ目の三兄弟

    制作年:

    小林旭主演・東映第1作のアクション映画。昭和28年頃の大阪を舞台に、小林・田中・渡瀬扮する助平でケチでけんか早い3兄弟が、故郷への工場進出をめぐって大資本と結託したヤクザ組織を敵にまわし、大立ち回りを演じる。脚本は当時任侠路線から実録路線への推移のなか、本領を発揮しつつ量産し続けていた高田宏治。

  • 暴動島根刑務所

    制作年:

    「脱獄広島殺人囚」に続く、東映の“刑務所”ものの第2作で、監督・脚本・出演も前作と同じ顔ぶれ。主人公たちの自由を欲するエネルギーの爆発を描く。時にユーモラスな描写に、囚人たちの人間臭さが漂う。

  • 椿三十郎〈1962年〉

    制作年:

    名作「用心棒」の続編ともいえる作品で、前作では桑畑を名乗った三十郎が、今度は椿を見ながら“椿三十郎、最ももうすぐ四十郎だが”というとぼけたセリフで笑わせる。「用心棒」がたった一人で宿場の悪人どもを全滅させるのに対し、ここでは上役の汚職を暴き出そうと立ち上がる9人の若侍たちの支えとなり、その凄腕で御家騒動の黒幕と対決する。加山雄三をはじめとした若侍の血気にはやる暴走をうまくコントロールし、敵の仲代達矢と知恵比べをする三十郎は「用心棒」のワイルドさに比べておとなしい気もするが、有名なラストの一太刀で勝負をつける決闘シーンはまさに圧巻。

  • 仁義なき戦い

    制作年:

    “仁義なき戦い”シリーズの第1作で、シリーズ化は撮影直前に決定された。このため最初、菅原文太は本作で殺される坂井役に決まりかけていたが、急きょ広能昌三役へと変更になった。深作はそれまでも実録タッチのヤクザものを何本か作り、暴力の世界に生きる若者の激烈な青春像を戦後史を絡めて描いてきたが、本シリーズはその集大成といえるだろう。敗戦直後の広島県・呉市。戦争から復員してきた広能はヤクザのいざこざに手を貸して殺人を犯し、刑務所に服役する。広能はそこで土居組の若杉と知り合い、盃を交わす。山守に保釈金を出してもらって出所した広能は、やがて山守組の組員となる。山守は次第に勢力を伸ばし、土居組との間で抗争事件が起こる。広能は土居を殺し、再び刑務所に戻る。その間、山守組では組員の坂井が勢力を伸ばし、内部抗争が激化していた。荒々しい手持ちカメラで撮られた暴力描写とともに、テーマ音楽もドラマを盛り立てている。

  • ハワイの若大将

    制作年:

    京南大学ヨット部のキャプテン・田沼雄一は、ハワイに行った青大将を連れ戻すため一路ハワイへ。そこで化粧品会社のOL・中里澄子と再会し、仲良く青大将を捜索。ようやく青大将を見つけたところを、澄子は赤まむしの異名をとる色魔に誘惑されそうになる。そこを雄一に助けられ……。

  • 若者たち

    制作年:

    もとは同名のフジテレビの連続ドラマだったが、その社会批判的な内容が同局の許容範囲を越えたため打ち切りとなった、いわくつきの番組の映画化。学歴差別、被爆者、出稼ぎ農家、学園紛争といった様々な問題を5人の兄妹の生き方に絡めて描く。監督はTV版と同じ森川時久でこれが第1回監督作品となった。

  • 居酒屋兆治

    居酒屋兆治

    制作年:

    山口瞳のベストセラーが原作。函館で居酒屋“兆治”を営む村野英治と女房の茂子。英治にはかつて、さよという恋人がいて、今は牧場主のもとに嫁ぎ幸福に暮らしているはずだった。ところが、ある日突然、開店前の“兆治”に顔を出す……。本筋と並行して描かれる“兆治”に出入りする人々のキャラクター描写も秀逸。

  • 大学の若大将

    制作年:

    加山雄三主演による“若大将”シリーズの第1作。京南大学水泳部の田沼雄一は、すきやき屋の老舗・田能久の若大将で、父・久太郎と祖母・りきとの3人暮らし。青大将と呼ばれる石山製菓のドラ息子・石山新次郎は、美人OL中里澄子に首ったけだが、彼女は雄一を愛している。雄一は縁談話で澄子との仲が険悪になるが、結局、誤解が解けて元気になり、水泳の大学対抗戦で、見事優勝する。歌もこなし、スポーツも万能という上原謙の息子・加山雄三が、周囲の期待に応えて見事にスターぶりを発揮した。以降、青春ものでは異例のロング・シリーズとして連作されることになる。

  • 血を吸う薔薇

    制作年:

    八ヶ岳山麓にある女子学園を舞台に、東京から赴任して来た青年教師が、夜毎女子学生を襲い、その生血をすする吸血鬼と対決する。“血を吸う”シリーズの最終作だが、第2作で初登場した岸田森の吸血鬼がここでも迫力十分の演技をみせる。

  • 浪人街〈1990年〉

    制作年:

    日本映画の父、牧野省三の追悼60周年記念作品。マキノ雅広(この作品より雅裕から改名)によって、彼の代表作「浪人街」(最初は1928年)の4度目のリメイクがついに実現。マキノは総監修を務めた。近来稀な大チャンバラ・シーン、原田芳雄をはじめとする役者陣の好演など、見るべきところは多い。マキノの少年時代からの朋友、名カメラマン宮川一夫が、クライマックスのカメラを担当しているのも話題である。江戸の下町、食いつめ浪人が集う所。ここで夜鷹の連続殺人が起こる。犯人は、暇をもて余す旗本たち。権力の笠に隠れた旗本たちの横暴に、自分の武士としての存在を賭けた浪人4人が立ち上がる。対する旗本は120人。4対120の闘いの行方は?

  • 仁義なき戦い 頂上作戦

    制作年:

    昭和38年、広島は西日本広域暴力団・明石組と神和会の代理戦争の場と化していた。相次ぐ抗争事件への市民の批判から、警察は頂上作戦を敷く。明石組系の打本組と広能組、神和会系の山守組の双方は激しく対立。広能の組員が槙原の組員に射殺されたことから抗争は一段と激化する。一方、山守組系の早川組の組員が女を巡り、打本組の組員を射殺したため、明石組が大挙して広島へなだれ込む。しかし、老獪な山守の画策によって広能は別件逮捕され、形勢は逆転する……。

  • 仁義なき戦い 完結篇

    制作年:

    本来は前作で終了する予定だったが、ヒットが続くので「完結篇」として本作が作られた。舞台背景になるのは昭和41年から46年まで。警察の頂上作戦でいちおう終結したかに見えた広島ヤクザ抗争は、組員の出所により再燃する。

  • あゝ声なき友

    制作年:

    寅さん役の喜劇演技が有名だった渥美清だが、泣かせてくれる感動的な名演も披露している。本作はそんな作品群の一つで、巨匠・今井正監督が丹念な演出で観客を泣きの世界へと連れていってくれる。主人公・西山民次が病気で入院中に軍隊の仲間12名の兵は全員戦死。さらに民次の家族は原爆で全員死亡してしまい、敗戦を迎える。彼は仲間の遺書を持って日本に引き揚げ、各遺族の元へ遺書を届けようとする。

  • 網走番外地 望郷篇

    制作年:

    網走ならぬ長崎に舞台を移した一編。長崎に帰郷した橘真一は、恩義ある旭組の縄張りを奪い取り、悪業の限りをつくす安井組に単身殴り込みをかける。前2作のヒットにより本格的にシリーズ化が決定したのがこの作品で、北の果てからいきなり南へ飛ぶという石井輝男ならではの奇抜な発想が見事に成功したシリーズ屈指の傑作。主人公と対決する肺病やみの殺し屋・人斬りジョーを演じる杉浦直樹が素晴らしく、彼と主人公が1対1で対決するクライマックス・シーンは、ロバート・アルドリッチ監督の「ヴェラクルス」の決闘シーンのいただきながら、石井輝男十八番のメリハリのきいた名シーンであった。

  • 早春物語

    制作年:

    高校生の女の子が中年サラリーマンに寄せるほのかな想い。これが彼女のなかで恋に変わっていく様を、鮮烈なタッチで捉えた澤井信一郎の監督第3作。サラリーマンの梶川は、女の子・瞳の死んだ母親のかつての恋人。しかし、梶川が母親を捨てたという噂を聞き、瞳の心は揺れ動く。澤井監督は、瞳の中に巻き起こるこの疑念と梶川への愛を、抑制した演出で見事に表現していく。これがやがて後半のロマンティックなキス・シーンへ昇華するに至る手腕の冴えは、俯瞰を多用した仙元誠三の快いカメラ・ワークと相まって、全編をメルヘンチックなラブ・ストーリーとすることに成功している。

  • 冬の華

    制作年:

    TVドラマ『北の国から』などで知られる脚本家、倉本聰が挑む東映ヤクザ映画の世界。倉本は抗争のきっかけをカラオケや名画をめぐるセコい争いに求めたり、チャイコフスキーの引用、話の骨子を“足ながおじさん”にしたりと目先の新しさで独自のヤクザ映画を目指す。結果、日常的平和にまみれたヤクザが現出した。出所した関東東竜会幹部・加納は、自ら殺した兄貴分の娘を陰から応援していたが、ついに会う時がやってくる。

  • 若者はゆく-続若者たち-

    制作年:

    両親を幼い頃に亡くした5人兄妹の家族ドラマの続編。青春時代から大人の世界へと一歩踏み出す5人の姿を中心に、60年代の昭和の若者と社会を捉えたビビッドな群像劇だ。佐藤太郎、次郎、三郎、オリエ、末吉の5人はそれぞれの仕事や勉強にいそしんでいたが、そんな中、オリエの職場の同僚ミツが上司と揉めて解雇される。ミツは不当解雇だとしてオリエに相談するが……。

  • アフリカの光

    制作年:

    さいはての港町を舞台に、マグロ漁船に乗ってアフリカ行きを夢見る主人公の二人の若者と、土地に流れて定着しようとするヤクザたち、風土に縛り付けられて生活する漁師たちの三者をからめて描く、神代辰巳の文芸青春もの。萩原=田中のコンビが熱演。

  • 新網走番外地・嵐呼ぶダンプ仁義

    制作年:

    刑務所で殺された兄弟分の妻の窮地を救うために、末広勝治は悪徳ボスと死闘を演ずる。結局この作品が最終作となり、7年間続いてきたロング・シリーズはここに終わりを告げたが、有終の美は飾れなかった。

  • ピンク・レディーの活動大写真

    制作年:

    70年代後半、“昭和の時代”を数々の大ヒット曲で彩ったピンク・レディー。ミーとケイの二人が初主演した'78年のお正月映画。スーパー・アイドルの魅力を引き出すために、持ち歌の内容に合わせたオムニバス・ドラマ風に展開していく。当時、時代の先を行くプロモーション・ビデオのイメージ映像が連続。『ペッパー警部』調西部劇から『UFO』のSF映画風まで、多彩かつポップな映像が楽しい。

  • エレキの若大将

    制作年:

    エレキ・ブームに便乗したシリーズ第6作。京南大学アメリカン・フットボール部の主将・田沼雄一は、実家のすきやき屋・田能久の財政難に、仲間とエレキバンドを結成して資金稼ぎ。見事店を再建する。寺内タケシとブルージーンズが得意のエレキギターを披露。挿入歌『君といつまでも』が大ヒットした。

  • レッツゴー!若大将

    制作年:

    京南大学サッカー部のキャプテン・田沼雄一は、全日本チームの一員に選ばれ香港に遠征。そこで香港娘に惚れられ、恋人・澄子はまたしても大むくれとなる。香港の人気女優・陳曼玲が共演。

  • 君よ憤怒の河を渉れ

    制作年:

    巨大な権力の陰謀によって無実の罪を着せられた現職の検事が、見えない敵を追って東京から北海道へ500キロの復讐の旅を行く、というスケールの大きいアクション作品。彼を追う警部に原田芳雄、恋人役に中野良子ら個性派が脇を固めている。

  • 木枯し紋次郎・関わりござんせん

    制作年:

    菅原文太による“木枯し紋次郎”シリーズ第2作。今回、紋次郎は姉と再会する。赤子の紋次郎を間引きから救ってくれた姉だったが、今は女郎に身をおとし、苦境から逃れるために紋次郎を裏切るような女になっていた。紋次郎の人間形成の秘密に触れ、過去との訣別を描く。

  • 優駿 ORACION

    制作年:

    1987年吉川英治文学賞を受賞した宮本輝の小説を映画化。北海道の小さな牧場で生まれた1頭の馬。“オラシオン(祈り)”と名付けられたその馬が、競走馬として日本ダービーに出場するに至るまでを描く。監督はTV「北の国から」のフジテレビ・ディレクター杉田成道で、感動的な一編に仕上げた。クライマックスの日本ダービーでは、同年の実際のレース映像が使用されている。

  • 若大将対青大将

    制作年:

    加山雄三から“若大将”のニックネームをバトンタッチされた大矢茂が2代目若大将として登場する。8年がかりで京南大学を卒業した青大将こと石山新次郎は、美人タイピストの節子に一目惚れ。ライバルの田沼雄一をニューヨークへ転勤させるが……。

  • 網走番外地・北海篇

    制作年:

    再び北海道へ戻っての作品。仲間の保釈金を得るためにトラック運送をかって出た橘真一は、積荷が阿片だということを知り、すきをみて麻薬団を叩きつぶす。名作「駅馬車」をベースに、1台のトラックに舞台を限定した作品。

  • ほしをつぐもの

    制作年:

    北野武が「その男、凶暴につき」から一転して、子供に観せるべく企画した昭和へのレクイエム・ファンタジー。上司から繰り上げ定年を持ちかけられたオモチャ・メーカー勤務の中年男が、突如昏睡状態に陥った。生死をさまよいつつ、彼は戦時中の幼児体験の記憶を思い起こし始めていく……。

  • 現代任侠史

    制作年:

    ヤクザから足を洗い、すし屋を営む島谷は、戦死した亡父の遺品である日本刀を受け取りに週刊誌記者とともにアメリカへ。一方国内では、自分の代わりに組を継いでくれた松田が、ほかの親分衆によって圧迫されつつあった。切れ目なしに続いていた東映任侠映画路線がいったん途切れたあとの、新味を模索した復興作。

  • 刑事物語

    制作年:

    博多署の刑事・片山元は、強制捜査の時に出会った聾唖(ろうあ)者のソープランド嬢・ひさ子の身柄を引き取ることに。沼津署に転勤した片山は、ひさ子とアパート暮らしを始める。やがて、片山は連続殺人事件の捜査に参加。そんな中、事件の背後で暗躍する売春組織によって、ひさ子が連れ去られてしまう……。

  • 関白宣言

    制作年:

    さだまさしの同名ヒット曲をヒントにしたサラリーマン喜劇で、実弟のさだ繁理が主演した珍品。23歳の宇田まさしは、うだつのあがらない会社員。恋人なしの生活を見かねた悪友から紹介された美女・久美が、鬼部長の実の娘だったことから大騒動が……。いかにも“演技勉強中“の名取裕子が初々しい。

  • この胸のときめきを

    制作年:

    数々のオールディーズ・ナンバーをバックに、修学旅行で京都に集まった高校生たちと現地の女子高生二人、さらには大人たちまで交えて繰り広げられる、ときめき青春映画の快作。登場人物のすべてが“がんばりや!“と声をかけたくなるほどに魅力的だ。特に、畠田理恵扮する文学少女メロンの近過去と近未来の間をさ迷っているような、夢みる乙女像が素晴らしい。

  • 子連れ狼・その小さき手に

    制作年:

    柳生一族の画策により妻を殺され、公儀介錯人の地位も追われた主人公、拝一刀が復讐を誓い、息子の大五郎を連れて旅に出る……。このおなじみの物語を、原作者、小池一夫の強い希望により、活劇調の前シリーズとはうって変わって、親子の情愛や絆を前面に押し出して描いた本格派時代劇。かつてのトレード・マークであった“乳母車“は登場せず、アクションも豪快さは消えたものの、情感豊かな好作に仕上がった。ラスト、波打ち際で繰り広げられる主人公と宿敵、柳生烈堂との対決は、緊張感にあふれ見ごたえがある。

  • 三等高校生

    制作年:

    ともに熱気球づくりに励みながらも、いつも喧嘩ばかりしている高校3年生の透と、数学教師の菊池。その二人のことが好きだという女性が現れて……。ヨッちゃんこと野村義男が、それまでの“たのきん“映画から独立、一本立ちをした青春映画。

  • 恋子の毎日

    制作年:

    ジョージ秋山の同名コミックを原作にした青春ヤクザ映画。二枚目ヤクザのサブと、底抜けに明るい新妻・恋子の波乱に満ちた楽しい(?)生活を描いていく。松村雄基の男っぷりが見事にサマになっている。和泉監督の前作「この胸のときめきを」の高校生たちが一転してヤクザを演じるのも見どころ。

  • ときめき海岸物語

    制作年:

    南紀州の新宮を舞台に、プロのサーファーを目指す漁師出身の青年と、土地の少女とのひと夏のメモワールを描いた青春映画。地元の暴走族のエピソードなどに、地方で暮らす若者たちの倦怠感などが漂ってユニークな作品に仕上がっている。

  • イルカに逢える日

    制作年:

    島発見400年、小笠原返還25年を記念して作られた、人間とイルカとの触れ合いを絡めたラブ・ストーリー。クリスマスも間近に迫った頃、小笠原では“エコロジー・コンサート“が開かれることになった。そのイベントの参加者、桂は溺れそうなところをイルカに助けられる。彼は島民の青年、達哉に心ひかれていき……。イルカが、桂と達哉との愛の縁結びとして活躍。

  • 日本一の若大将

    制作年:

    京南大学の田沼雄一はマラソン部のキャプテン。ある日、カミナリ族から女店員・中里澄子を救い、やがて二人は好感を持つようになる。水上スキー大会で優勝を果した雄一は、スポンサーの社長令嬢に気に入られ、悪質な週刊誌に二人の仲をでっちあげられてしまう。雄一と澄子の仲は気まずくなりマラソン大会に出場した雄一は絶不調になる。しかし、誤解と知った澄子の声援で見事に優勝を飾る。

  • ブラボー!若大将

    制作年:

    三矢物産の営業部に勤務する田沼雄一は、会社側の道義に欠けたやり方に不満を抱き、会社を辞めて熊井鉄工に入る。事業が進展しない三矢物産は、熊井鉄工と合弁会社を作り、雄一は社長に就任。加えて松井節子という恋人も獲得する。

  • シャイなあんちくしょう

    制作年:

    議員秘書だった父親が汚職の罪を被り、失意のうちに渡米した主人公が、4年後、モトクロス・レーサーとなって帰国。そこで父の突然の死に遭い、再び事件に巻き込まれてしまった彼は復讐を決意する……。「稲村ジェーン」で主演デビューを飾った加勢大周が、よりハードな魅力を見せる。

  • 帰ってきた若大将

    制作年:

    加山雄三の芸能生活20周年記念作品として、10年ぶりに製作されたシリーズ第18作。サザンクロス島の大統領の片腕で自治政府の顧問をしている若大将こと田沼雄一と、三丸商事の副社長の青大将こと石山新次郎は、美人TVプロデューサーをめぐり、またまた大喧嘩……。

  • 俺の空だぜ!若大将

    制作年:

    東海建設の計画部員・田沼雄一は、会社側の土地買収の強引なやり口に耐えられず辞表を叩きつける。一方、伊豆の離れ島で節子に言い寄ろうとした青大将はマムシに噛まれ昏倒。雄一は血清を積んだ小型飛行機で伊豆へ急行する。

  • めぞん一刻

    制作年:

    高橋留美子の同名人気漫画の映画化。時計塔のある木造アパート・一刻館には詮索好きの一の瀬夫人、のぞき趣味の四谷、スナックに勤める朱美、浪人生の五代が住んでいる。そこへ若くて美しい女性管理人がやって来て、ドタバタが始まる……。

  • 日劇「加山雄三ショー」より・歌う若大将

    制作年:

    加山雄三の日劇におけるワンマンショーを中心に、南の島タヒチで遊ぶ若大将、シリーズの名場面集、加山雄三のヒット・パレード(『君といつまでも』『お嫁においで』『夕陽は赤く』など)という構成。

  • 獣の剣

    制作年:

    「三匹の侍」でTV界から映画界に殴り込みをかけた五社英雄監督のアクション時代劇。家老の口車に乗せられて城代家老を斬り、さすらいの旅を続けるニヒルな浪人と、藩命を受けて天領の山中で砂金を盗掘している下級武士を主人公に、壮烈なチャンバラが迫力十分に描かれる。

  • 化粧師/kewaishi

    制作年:

    【すべての女性を心から癒す 大正のカリスマ化粧師】 故石ノ森章太郎の傑作漫画を映画化。ある秘密を抱えた天才化粧師を椎名桔平が憂いを漂わせながら好演。彼により美しく生まれ変わる女性に扮する池脇千鶴ら女優陣の艶やかな容姿も必見だ。

  • タスマニア物語

    制作年:

    タスマニアに赴任した父を追った息子は、父が商社を辞めて自然保護運動をやっていることを知る。父の真意を量りかねる息子もやがてタスマニアの大自然の中で心を開いていく。タスマニア島の雄大な自然とウォンバット、ワラビーなどの動物たちの愛らしい姿を交えて心優しく描いたファミリー・ドラマ。

  • みんなのいえ

    制作年:

    【ユーモラスな三谷節がサエるマイホーム建設の珍騒動劇】 人気演出家、三谷幸喜が「ラヂオの時間」以来、久々に手がけた劇映画。自らの体験をベースにしてマイホーム建築にまつわる騒動を軽妙に描く。笑いのツボを押さえた演出は、まさに絶品!

  • 喜劇 大風呂敷

    制作年:

    馬六は恋する秋代が金持ちの島野と結婚すると聞いて大ショック。島野は自分の住む淡路島を君主国家にしようと独立運動を起こしていた。馬六は、それならば金を貯めて淡路島を島ごと買ってしまおうとたくらむ。ベトナムの戦場からスタートする意外性と、スケールの大きなホラ話が楽しい。

  • 川の流れのように

    制作年:

    【時にきつく時にゆるやかに人生模様を前向きに描く】 故美空ひばりの最後のヒット曲に発想を得て、人生の機微を温かく描いたヒューマン・ドラマ。森光子を始めとするベテラン俳優陣にまじり、滝沢秀明がさわやかな好演を見せる。

  • 地獄〈1979年版〉

    制作年:

    強姦や近親相姦の罪を犯して、2代にわたって地獄に堕ちていく母娘。彼女たちを導き手にして、血の池、針の山、ケダモノになってうめく死者たちなど、グロテスクな地獄絵巻が展開する。脚本の田中陽造独特の、因果応報の見世物ワールドが卑俗趣味たっぷりに。

  • ニュージーランドの若大将

    制作年:

    日本自動車の海外普及部宣伝課に配属された田沼雄一は、ニュージーランドでの新型車発売のデモンストレーションを企画。見事に成功を収めたうえ、ニュージーランド振興会の森川節子の愛も獲得する。

  • 喜劇 ソレが男の生きる道

    制作年:

    藤本義一の小説『骨までいただき』の映画化。敗戦の焼け跡で青春時代を過ごした中年男たちの生き様をコミカルに描く。大阪の焼け跡で進駐軍相手のポン引き商売を始めた二人組。万博でにぎわう25年後、彼らの口八丁手八丁は衰えをしらず……。

  • 喜劇 大泥棒

    制作年:

    武太郎は守衛をやっているが、それは世を忍ぶ仮の姿で、その実体は日本古来の泥棒術、雲霞流に学んだ正統派の泥棒だった。この武太郎とライバル・ケムンパスの竜、そして刑事・鬼山が銀行襲撃をめぐって繰り広げるあの手この手のユーモア編。

  • サラリーマン専科

    制作年:

    東海林さだおのマンガを三宅裕司主演で映画化。日向化学工業庶務課長の石橋万作は妻と長男、長女に弟の淳司の5人家族、売れないチェロ弾きの淳司の結婚が心配の種だ。ある日、淳司は迷い犬を返しにいったことから、日向化学の社長宅に出入りするようになる。淳司と万作夫婦は社長の軽井沢の別荘に招待され、そこで社長の姪で世界的なプロゴルファー、ひとみと出会う。驚いたことにひとみが淳司を気に入り、結婚話にまで進むのだった。

  • 新・男の紋章 若親分誕生

    制作年:

    “男の紋章“シリーズで好評を博した高橋英樹の新シリーズ化を狙った第1作だが、興行的にふるわずこれ1作で終わった。政党の大物の書生・政吉は、主人を殺され自分の非力さを悟り、ヤクザ修行の旅に出て苦しい修行の末、一人前のヤクザとなって帰ってくる。

  • 妖女の時代

    制作年:

    長崎俊一監督、大森一樹脚本のコンビが作ったサイコ・サスペンス。辰野吾郎は学生時代の友人から、美人の女医・葉子の調査を頼まれる。調査を進めるうち、患者から天使のように慕われている葉子が、意外にもホストクラブに通いつめていることを知る。片岡鶴太郎の初主演作で、愛に悩む男をシリアスに演じている。

  • にっぽん三銃士 博多帯しめ一本どっこの巻

    制作年:

    前作と同じスタッフ・キャストによる「にっぽん三銃士」第2部。東京をおさらば、きれいさっぱり過去と決別した3人が、九州・博多を舞台にシンジケートの大組織と闘う。仲間の説得で殴り込みを断念するラストシーンに、各世代に共通する挫折感が表現されている。

  • 続・網走番外地

    制作年:

    第1作の予想外のヒットにより2週間たらずで撮影された。網走刑務所を出所した橘真一は、途中で銀行強盗事件に巻き込まれ犯人にされてしまい無実を証明すべく真犯人を追う。

  • 海の若大将

    制作年:

    田沼雄一は京南大学水泳部のエース。スーパーの店員・芦野澄子は恋人だ。彼は航海術を勉強すべく船に乗り込み八丈島へ。そこで島の娘に惚れられ、誤解した澄子は青大将とドライブを決行。日豪対抗水泳大会に出場した雄一は苦戦するが、誤解の晴れた澄子の応援で逆転優勝する。

  • マグニチュード 明日への架け橋

    制作年:

    【震災と闘う人々の姿に学ぶ自主防災意識の大切さ】 阪神大震災を背景に、大災害に立ち向かう人々の群像を描いたヒューマン・ドラマ。CGによるリアルな震災シーンに接することで、防災意識の大切さを改めて考えさせられる。

  • 千曲川絶唱

    制作年:

    豊田四郎監督による純愛ものの秀作。突然襲っためまいから交通事故を起こしてしまったトラック運転手の五所川は、その時の警察と医者のやりとりから自分が白血病であることを知る。やけになった彼は上京し、様々な医者を訪ねて白血病の実態を探るが、不治の病と知り、絶望して富山に帰る。彼の帰りを待っていた奈美は、看護婦としてではなく、一人の女として、間もなく死ぬであろう男に激しい愛を捧げるのだった……。登場人物の動きや美しい風景を、きめ細かいカメラワークで捉えた映像が素晴らしい。

  • ウホッホ探険隊

    制作年:

    前作「ひとひらの雪」で腰のすわった都会派ぶりを発揮、改めて注目された根岸吉太郎が、森田芳光の脚本を得て演出したホーム・ドラマの力作。インタビュアーの仕事をこなし、中学生と小学生の二人の息子と暮らしている登起子は、単身赴任中の夫から愛人ができたことを告げられる。やがて離婚を決意した彼女は子供たちのバックアップを得て、明るい母子家庭を築きあげていくが、ある日、夫がやって来て女と別れたことを告白するが……。根岸はこのかなり裕福な中流家庭を確かな現代感覚をもって描いており、これが成功の主因と言えよう。無機的な雰囲気、船に乗り電車で荒地を越えて行く夫の研究所の地理など、どことなく森田の「家族ゲーム」を思わせるが、この映画に息づくのはまぎれもない等身大の人間たち。解体しつつある家庭の新しい絆を、不安のうちに求めている現代人たちが見事に描かれている。室内を縦横に動きまわる時にトリッキーなカメラ・ワークが実に面白く、十朱幸代や子役など俳優陣も好演。

  • ブルークリスマス

    制作年:

    世界の各地でUFO目撃者が続出、目撃者の血は青色に変わるという噂が飛びはじめる。特殊部隊勤務を任命された国防長参謀本部の沖は、自分の恋人からUFOを見たことを告白され、そして恐るべき展開へ……。倉本聰脚本による日本では珍しいSFロマン。岡本喜八監督のユニークな視点が楽しめる快作にして怪作。

  • 大日本スリ集団

    制作年:

    藤本義一原作・脚本によるペーソスあふれるコメディ・タッチの人情劇。関西に平平平平(ひらだいらへっぺい)というスリの名人とスリを最も嫌う刑事船越がいた。二人は実は戦友であり、追いかけ合いながらもどこか心が通じていた。が、ひょんなことからいがみ合うことになった二人は暴力団の企みに巻き込まれていく……。

  • 季節風

    制作年:

    ふと知り合った売れっ子モデルへの憧れから東京に出てきた浪人中の青年が、都会における様々な苛酷な体験を積み、最初からやり直す決心で故郷へ戻っていくまでを描く。野口五郎の同名ヒット曲を素材にした歌謡映画。大竹しのぶと田中邦衛が好演。

  • アルプスの若大将

    制作年:

    京南大学スキー部主将・田沼雄一は、建築学の論文が認められヨーロッパ旅行に招待される。夢のアルプス。彼はそこで航空会社のローマ事務所員・岸澄子と知り合い、楽しい時を過ごす。帰国後、猛練習でスキー選手権に優勝。雄一は再びアルプスへ……。

  • とべない沈黙

    制作年:

    岩波映画社にいて、土本典昭とともに俊英と呼ばれた黒木和雄、初の劇映画作品。脚本もないまま撮影に入り、現場は即興演出の連続で、脚本の完成と並行して撮影したというエピソードを残す。鈴木達夫の手持ちカメラが素晴らしく、加賀まりこの美しさも手伝って実にみずみずしい作品となっている。

  • トラック野郎 一番星北へ帰る

    制作年:

    未亡人・静代をめぐって桃次郎はアメリカ帰りのコンボイ野郎と張り合うことになる。クライマックスは山奥の診療所に医療器具を届けるため、トラックをぶっ飛ばす桃次郎と鬼警部のパトカーとのカーチェイス。

  • 日本の黒幕

    制作年:

    政界に暗躍する右翼の大物の生きざまを描く大作。東映実録ヤクザ映画の系譜に入るが、アクション・シーンは抑えて、人間ドラマを重視した物語になっている。オーバーアクション気味の演出は気になるが、数多い登場人物の描き分けは明確でわかりやすい。

  • コント55号と水前寺清子の神様の恋人

    制作年:

    伝説の爆笑コンビ、コント55号とチータこと水前寺清子が初めて組んだコメディー。スラップスティック、ラブコメなどの要素がふんだんに盛り込まれた会心作だ。名匠・野村芳太郎監督による喜劇演出にも注目したい。幼馴染みの欽ちゃん扮するヤクザの金一郎と、二郎さん扮するラーメン屋の次郎太が大人になって再会。ある事件に遭遇する彼らだが、やがて共に一人の娘に恋心を抱き……。

  • 兵隊やくざ・脱獄

    制作年:

    憲兵隊に捕まった大宮と有田は、奉天にある陸軍刑務所に放り込まれる。敵前逃亡という銃殺刑にあたる罪を犯した二人に出所の見込みはなく、有田は脱獄を決意する……。シリーズ4作目、森一生演出は他の作品と比べ軽妙なスピード感にやや欠けていた。

  • おいしい結婚

    制作年:

    女性が、身長、学歴、給料の“3高“を男性に求めるといわれる1990年代の結婚事情をテーマに、本当に幸福な結婚とは何かを描いたホームドラマ。未亡人、美枝子は一人娘ののんを条件のいい見合いで結婚させようとするが、自分の結婚観に合わないのんは、会社の同僚・川又を恋人に仕立てる。ところが美枝子や亡き父の友人たちが彼に会いたいと言い出し、それがきっかけで二人は本当に結婚することになるが、今度はその結婚式をめぐって両家に様々な出来事が起きる。母娘家庭、その母をめぐる亡き夫の友人3人組など、小津安二郎監督による「秋日和」を思わせるキャラクター設定も取り入れ、森田芳光監督のユニークな視点が冴えわたる好編。

  • 姿三四郎〈1977年〉

    制作年:

    1943年黒澤明、1955年田中重雄、1956年内川清一郎、1970年渡辺邦男に続き、5度目の映画化。今回は姿三四郎が矢野正五郎に弟子入りしてから、桧垣源之介を倒す正編と、源之介の弟・鉄心と源三郎を倒すまでの続編が、オールスターキャストで一挙に描かれる。

  • サラリーマン悪党術

    制作年:

    元学生運動闘士の伊達は広告会社に勤務しているが、出世の道も望めぬ身。妻もすでに彼への期待を捨てている。そんな伊達の楽しみといえば、大阪出張の折に出張費を浮かして支社の里美に会うこと。ところが、里美が伊達夫婦の隣室に引っ越してきて……。風刺喜劇に異彩を放つ須川監督のサラリーマン・コメディ。

  • TOMORROW 明日

    制作年:

    昭和20年8月8日、長崎。この原爆投下の前日を生きた人々の、悲喜こもごもの人間模様を描いた作品。初夜を迎える夫婦、出産寸前の妊婦、召集令状によって引き離される恋人たち。明日を生きることを夢みて今日に生きた人間の姿を、黒木和雄が真摯に捉えている。ラストは原爆投下シーンのみで、各人物の夢や希望の途絶を思うと涙するしかない。

  • 英霊たちの応援歌・最後の早慶戦

    制作年:

    戦時中、学徒出陣のため解散した六大学野球の最後の早慶戦を前半に配し、そのメンバーらが出陣してからの様々なドラマを後半に追うという構成。重くなりがちな題材だが、岡本喜八は随所にユーモアを配しテンポのよい作品に仕上げた。

  • 網走番外地・悪への挑戦

    制作年:

    九州が舞台。鬼寅が働く不良少年保護施設を手伝うことになった橘真一は、暴力団・門馬組が少年たちをそそのかしているのを知り立ち上がる。ギャング映画の名作「汚れた顔の天使」を見事にパクったラスト・シーンが見もの。

  • 山口組三代目

    制作年:

    山口組三代目組長・田岡一雄の自伝をもとにして作られた“山口組“ものの第1作。実話としての生々しさはなく、ちょっと性急な任侠ものに仕上がっている。若き日の田岡一雄を演じる高倉健が、菅原文太と対決する雪のシーンは特に印象的。

  • ルパン三世 念力珍作戦

    制作年:

    孤児院出身で、盗みのテクニックにかけては人後に落ちないルパン三世。だがルパン一族の直系として帝国を再建する気概は毛頭なく……。監督は、クレージー・キャッツの作品を数多く手掛けた坪島孝。実写版の本作も全編ギャグの連続。

  • 情無用の罠

    制作年:

    ある工事現場で橋本という名前の女が殺される。女が持っていた玩具の指紋から二宮三郎が逮捕されたが、彼にはアリバイがあった。三郎は、自分を罠に落とした者を探し始めるが……。田中邦衛はこの映画の殺し屋役で注目され、以後東宝の名脇役になっていく。

  • リオの若大将

    制作年:

    京南大学4年生でフェンシング部のキャプテン・田沼雄一は、リオの造船所に招待され、観光会社の営業部員・澄子と知り合う。実家の反対を押し切って造船会社就職を決めた彼はフェンシング大会で優勝し、澄子と愛を確かめる。

  • 地獄の祭典

    制作年:

    宍戸錠がライフルの名手に扮して、愛用の銃を奪ったヤクザ一家に挑戦する日活アクション映画。やがて彼は、東南アジア一帯に君臨する麻薬王スペードをめぐる三つ巴のヤクザ同士の争いに巻き込まれていく。目にも止まらぬ鮮やかな宍戸のライフルさばきが見ものだ。原作は遠山照彦の同名小説。

  • 網走番外地・大雪原の対決

    制作年:

    正月作品らしく派手な構成になった。仲間の恨みを晴らすためにノサップへ現れた橘真一は、発見された大油田の利権争いに巻き込まれ、暴力団と死闘を繰り広げる。吉田輝雄が例によってキザな殺し屋を軽快に演じる。

  • 乱れからくり

    制作年:

    ネジ仕かけの人形でひと財産を築いた玩具メーカーの社長一族が、正体不明の殺人鬼に追いまわされるという、1978年度日本推理作家協会賞受賞の原作をもとにしたミステリー。主人公の私立探偵役の松田優作が、傍若無人でふてぶてしく、しかしコミカルな味を出している。TVアニメ『ルパン三世』のテーマ曲で知られるピアニスト、大野雄二が音楽を担当。

  • 銀座の若大将

    制作年:

    京南大学の田沼雄一は、腕を見込まれ拳闘部へスカウトされる。レストランに住み込み、昼は練習、夜はウェイターのきつい生活を送っている。雄一の心の支えになったのは、向かいの洋品店に住む澄子の存在だった。しかし澄子は雄一に彼女がいると誤解していて……。

  • 座頭市海を渡る

    制作年:

    座頭市はこれまで斬った人々の菩提を弔うため、四国の札所巡りを続けていたが、図らずも栄五郎という男を斬ってしまった。市は彼の妹・お吉を訪ね、彼女の土地を狙う暴力一家と闘う。

  • 網走番外地 決斗零下30度

    制作年:

    サガレン炭鉱をタコ部屋同然にして悪どくもうけている支配人・関野のやり口に、怒った橘真一は、網走刑務所のムショ仲間とともに関野を叩きつぶす。レギュラー陣が総出演するが、マンネリの感はぬぐえず、少々かげりが見えてきた。

  • 新幹線大爆破

    新幹線大爆破

    制作年:

    新幹線に爆弾を仕掛けた犯人と警察、国鉄の息づまる駆け引きをテンポ良く見せる一流のサスペンス映画。フランスでも劇場公開され、大ヒットした。走行中のひかり109号に爆弾がセットされており、その爆弾は時速80キロ以下になると自動的に爆発する。そんな脅迫電話が国鉄に入った。犯人は500万ドルを要求。警察は取引に応じるが失敗、犯人の一人を死亡させてしまう。止まることのできないひかり109号は、何も知らずに終点・博多に向かって疾走していた……。カット・バックにより犯人、警察、国鉄、車内のそれぞれを見せる演出とトリッキーな魅力にあふれるシナリオがうまくマッチした最高の娯楽作。英語・仏語音声を収録したDVD「海外版」もリリースされた。

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