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【“批評家支持率”驚異の100%】犯罪サスペンス『ザ・キャプチャー 歪められた真実』の見どころを徹底紹介! <PR>

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あなたは誰を信じる? 海外ドラマ『ザ・キャプチャー 歪められた真実2』、スターチャンネルEXで独占配信中!
あなたは誰を信じる? 海外ドラマ『ザ・キャプチャー 歪められた真実2』、スターチャンネルEXで独占配信中!(C)HEYDAY TELEVISION LIMITED MMXXII.

 サブスク群雄割拠の中で、各社ユーザーのハートを射止めるためにさまざまな強力コンテンツをぶつけてくるが、意外と相性の良し悪しがあったりする。そういった意味では、あくまでも個人的な嗜好だが、「スターチャンネルEX」は常に気になる存在。その証拠に、他メディアで2022年のベスト作品を選ぶ企画があった際も、「007」の真逆を行く『ハリー・パーマー 国際諜報局』と、イケメン俳優ジェイミー・ドーナンが汚れまくる『ザ・ツーリスト 俺は誰だ?』とクセの強いスターチャンネルの2作を挙げた。そして迎えた2023年、あの大ヒット作『ザ・キャプチャー 歪められた真実』待望のシーズン2が登場! 監視社会のリアルすぎる怖さはイッキ見必至、もはや寝不足は避けられない(嬉し泣き!)  文:坂田正樹

■ 社会の闇をえぐりメガヒット!

ホリデイ・グレインジャー演じるロンドン警視庁の警部、レイチェル・ケアリー
 イラクからの帰還兵(カラム・ターナー)が、監視カメラ映像がもとで身に覚えのない暴行拉致容疑をかけられた事件の捜査から半年後、ロンドン警視庁のレイチェル警部(ホリデイ・グレインジャー)は、ある決意を胸に殺人課からテロ対策指令部に異動するが、周囲の人間を信用できず、孤独な日々を送っていた。そんなある日、“姿の見えない”暗殺者による殺人事件が発生する。一方、次期首相候補の若手議員アイザック・ターナー(パーパ・エッシードゥ)は、インタビューがハッキングされたことから窮地に追い込まれていた。精力的に捜査を進めるうちに、レイチェルは2つの事件を結びつける“ディープフェイク”にたどり着く…。


 「防犯カメラがないのは、法廷とトイレだけ。しかもその映像が“コレクション(修正処置)”されていることがバレたら」…このゾッとするセリフが象徴するように、本シリーズでは現代の監視カメラ社会の歪みを見事にあぶり出している。TVニュースのハッキング、メディアによる情報操作、証拠映像や音声のすり替えなど、政治家や警察さえも何を信じればいいのか戸惑うディープフェイクの猛威…本来、安全を管理するはずの監視カメラが、真実を迷宮に送り込む“悪魔の眼”になりうる展開は、ある意味、見過ごせないリアリティーを視聴者に投げかけ、英BBCの配信ではシリーズ通算の再生回数が2019年の最高記録を樹立した。

 虚実が複雑に入り乱れ、どんでん返しの境目さえも分からなくなってしまう無防備な怖さ。これからは、『トゥルーマン・ショー』のジム・キャリーさながら、“気付かぬ監視の眼”と少なからず共存していくことになるのかもしれない…そんなことを本気で思わせる本作は恐ろしいほど警告に満ちている。“信用できるもの”とは何か? 改めて考えてみるきっかけになるはずだ。

■ 現実とリンクした恐怖が絶妙!

 数ある正統派犯罪サスペンスの中で、なぜ本作がここまで視聴者の心を虜にするのか。それは、前述と重複するかもしれないが、“今、そこにある危機”をエンタテインメント作品らしくダイナミックかつサスペンスフルに描きながらも、“リアル”という芯を思い切り食っているからだ。ドキュメンタリー作家としても知られ、現実社会に即したサイバー犯罪ものや刑事ものに定評があるベン・チャナンが、企画・脚本・製作総指揮を務めており、今作ではディープフェイクに着目。「目の前に流れる映像は真実か、それとも虚像か?」…疑い出したらキリがない題材を物語の中に巧みに取り込み、クリフハンガー(続きを期待させる展開)パワーで視聴者を釘付けにする。

ベン・マイルズ演じるロンドン警視庁テロ対策指令部(SO15)の部長、ダニー・ハート
 さらに、その“題材"そのものが、他人事とは思えないリアル社会と密接にリンクしているところも秀逸だ。プライベートでくつろぐ姿を監視カメラで記録されたり、証拠隠滅や捏造がパソコンで簡単に処理できたり、自分の成りすまし映像が暴言を吐いて炎上したり…これらは現実にあり得ることだけに、視聴者の恐怖は倍増するばかり。本作に登場する盗聴・盗撮探知機が“一家に一台”という時代もそう遠くはないと思わせる。

 脚本家のベン・チャナンはディープフェイクを「“今のところ”現実のものではない」と語っているが、本当にそうだろうか? それもみんなフェイクじゃないのか? ホリデイ・グレインジャー(『私立探偵ストライク』)やカラム・ターナー(『ファンタスティック・ビースト』シリーズ)など実力派俳優陣の名演技も手伝ってフィクションの域を超えた傑作サスペンスとなっているが、本編のスト-リー展開に加え、視聴者それぞれが自身の体験、もしくは頭の中で広がる妄想を節々に重ね合わせながら鑑賞しているところも、“ザ・キャプチャー沼”に引きずり込んでいる大きな要因と言えるかもしれない。

■ 辛口評論家も納得の完成度!<レビュー>

ロン・パールマン演じる米CIAのリーダー、フランク・ネイピア
 辛口で有名な米レビューサイトRotten Tomatoesで批評家票100%を獲得したそうだが、これはある意味、うるさ型のシネフィルたちも「恐れ入りました!」という指針にはなるのかもしれない。一般視聴者は言わずもがなの超高評価。完成度の高いドラマであることを大多数の方々が口コミしているわけだが、筆者も大ヒットとなった前作と同等の太鼓判を押したい。誰かが忍び寄る、気配もわかる、足音も人影もある、そしてノックの音。ところが防犯カメラには誰も映っていない…冒頭から「透明人間かよ!」と悶絶するのだが、ここからディープフェイクの恐ろしさが視聴者に襲いかかる。見えない怖さの次は、違う自分が“悪態”をつく成りすましの怖さ。

パーパ・エッシードゥ演じる安全保障担当大臣、アイザック・ターナー
 今回、その餌食にされるのが、将来の大統領候補と目される安全保障担当大臣アイザック・ターナーという男だ。BBC/HBOシリーズ『I May Destroy You(原題)』でBAFTA賞やエミー賞にノミネートされ、最近ではA24製作の『MEN 同じ顔の男たち』で話題となった注目株パーパ・エッシードゥが演じているが、正義感あふれる良き家庭人という立派な人物像を打ち出しながら、何かの陰謀に巻き込まれ、自分の“分身”がテレビで真逆の政治発言をしていることに憤慨する。

リア・ウィリアムズ演じるロンドン警視庁テロ対策指令部(SO15)の警視、ジェマ・ガーランド
 ディープフェイクによってパブリックイメージを完全破壊されたわけだが、激しい動揺によって湧き起る、怒り、ごまかし、見栄、逃げ腰、あるいは状況判断の悪さなど、さまざまなフェイクに振り回されることによって“人間味ダダ漏れの本性”があからさまになり、「がんばれー!」と応援しながらも、「この人に次期大統領が務まるのか?」という微妙な感情が見え隠れするところが実に面白い。平凡なサスペンスで終わらせない大切な“ヒューマン”エピソードだ。

 一度ついた汚名をディープフェイクが蔓延する中で証明するという八方塞がりの過酷さ…これはまさに拷問に近い状況だが、ただ、そこはやっぱりエンタテインメント。自らテロ対策指令部(SO15)という怪しい部署に飛び込みながら、監視カメラやコレクション、さらにはディープフェイクの猛威にもめげず、毅然とした態度で本作の手綱をググっと引っ張るレイチェルの存在が、数ある警告をワクワク、ドキドキに変換してくれていることも、このドラマが傑作たるゆえんだ。

【ドラマ『ザ・キャプチャー 歪められた真実2』放送・配信情報】
※画像クリックで作品公式ページへ
■ 配信
Amazon Prime Video「スターチャンネルEX ‐DRAMA&CLASSICS‐」
独占日本配信中 ※毎週木曜 1話ずつ更新
▶ 「Amazon」視聴ページ はこちら

■ 放送
「BS10 スターチャンネル」
<STAR1 字幕版>3月16日(木)より 毎週木曜23時00分ほか
<STAR3 吹替版>3月15日(水)より 毎週水曜22時00分ほか
★3月11日(土)11時00分から 吹替版 第1話 先行無料放送
▶ 作品公式ページ はこちら

(C)HEYDAY TELEVISION LIMITED MMXXII.

提供:スター・チャンネル

文:坂田正樹


『ザ・キャプチャー 歪められた真実2』予告編

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