強烈! エロ・グロ・サイコな異常作が多発したイタリアン・ホラーを“再発掘”
日本では特集上映などで限定公開され、幻の名作と噂ばかりが先行した伝説のイタリア製スリラー、『笑む窓のある家』(1976)がついに正式劇場初公開となる。監督はイタリア映画界の名匠プピ・アヴァティ。しみじみとした文芸佳作で高い評価を得ながら、10年に1本のペースで「怖い映画」を発表する異色の作家だ。そんな優良監督アヴァティの恐るべき“もうひとつの顔”が露わになるこの機会に、イタリアン・ホラーの名作・怪作群を再発掘! 勧善懲悪なハリウッド西部劇に対し、アウトローな暴力表現を売り物にした60年代のマカロニ・ウエスタン全盛期を経て、70年代~80年代のイタリアン・ホラーは主題も残酷度もグッと過激化。度肝を抜く異常な問題作が多数作られ、今では再現不可能な血塗られた秘宝、文化遺産としてホラーファンに愛されている。この秋、長き封印を解かれて不気味に開く“笑む窓”の奥を覗き、エロとグロ、サイコな幻惑渦巻く異常なるイタリアン・ホラーを探求しよう。
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