【月刊ローチケ】キタニタツヤ インタビュー/『TATSUYA KITANI ONEMAN ARENA TOUR〝DEKAI / PURE〟』
シーンにおける確固たる立ち位置を築き、多くの音楽ファンを魅了し続けるキタニタツヤ。2026年は「かすかなはな feat.BABYMETAL」を皮切りに、「火種」「れびてーしょん」「遺書」というアニメ作品とタイアップした楽曲を矢継ぎ早にリリースしてきた。さらに「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」東京展のイメージソングとして「肺魚」を書き下ろし、Adoやsuis from ヨルシカへ楽曲を提供、7月には自身主催の対バンイベント『Hugs Vol.6』を神戸と東京で開催するなど、八面六臂な活動を展開している。そんな彼から約2年10カ月ぶりとなる新作『DEKAI』と『PURE』が11月4日に届けられる。なんとアルバム2枚を同時リリースだ。
【ローチケ】『TATSUYA KITANI ONEMAN ARENA TOUR〝DEKAI / PURE〟』チケット情報はこちら■2枚同時リリースされる新作アルバムを携えワンマンアリーナツアーを開催!
「前作『ROUNDABOUT』の制作以降も、タイアップ曲をいろいろ手がけさせてもらっていたんですけど、それぞれの作品に寄り添うことだけを考えて作っていると、いざ次のアルバムとしてまとめる段階になって苦労するなと思ったんですよね。なので、まず自分の中でのスローガンを決めたんです。その結果、出来上がったのがこの2枚になりますね」
キタニが掲げたスローガン=テーマは2つ。まずアルバム『DEKAI』に通底しているのが〝大言壮語〟。辞書を紐解けば、〝実力以上の大きなことを言う〟といった意味になる。
「当初は『DEKAI』のテーマだけ考えていたんですけど、要は自分の身の丈に合わないようなことも声を大にして言おうっていうことで。今までは自分の手の届く範囲のことしか書けないタイプではあったので、もっと背伸びをして、いわゆるロックスターのような綺麗事さえも言っていこうと。自分で曲を作り、ライブで何回も歌っていると、心が自然とその曲のモードになっていくことが往々にしてあるので、デカいことを書いた曲を歌っていくうちに、自分も多くの人の前で理想を語るに足る人間になっていったらいいなという思いですね(笑)」
一方の『PURE』に注がれているテーマは〝幼児性〟。自らの主観を疑うことなく、独りよがりな美しさにフォーカスを当てている。「〝デカい〟気持ちで活動を続けてはいたんですけど、その間にできた曲の中にはそのテーマにそぐわないものもちらほらあって。で、それらを眺めてみたら、それはそれでまとめられそうに思えたので〝幼児性〟というテーマのもと、もう1枚のアルバムにした流れです。自分の価値観の中では常識で正しいと思っていることが意外と世間的に見るとそうではないことってよくあるじゃないですか。それを包み隠さず曲にしたのが『PURE』に入っている曲たち。音楽でだったら許してもらえるやろ、みたいな(笑)」
果たして2枚のアルバムには、それぞれのテーマに則った既発曲&新曲たちが最高の並びをもって振り分けられた。両方を聴くことで人間・キタニタツヤの姿がリアルに浮かび上がってくるのがおもしろい。
「どっちかに偏ることを怖がるタイプなので、バランスを取ろうとしているところがあったのかもしれないですね。そういう意味では自分の中の二面性と言うこともできると思います」
そんな2枚の新作を引っ提げ、12月からは自身2度目となるアリーナツアー『TATSUYA KITANI ONEMAN ARENA TOUR〝DEKAI/PURE〟』が幕を開ける。活動を重ねる中で、ライブの規模を着実に大きくしてきたキタニは、「俺は会場がデカい方が輝ける(笑)」と嬉しそうに語る。
「昨年おこなった前回のアリーナは東京と大阪の2公演でしたけど、めちゃめちゃ視界が開ける感じがあったし、やっていてもすごいノンストレスで楽しかったんですよ。ライブハウスでライブをする時って、ステージに立てば全然楽しいんだけど、その前ってちょっと気持ちが落ち込んだりしてて。風呂入る前みたいな感じかもしれない。入ったら気持ちいいんだけど、入りたくねーみたいな(笑)。でも、アリーナではそういう感覚が一切なくて。そういう意味でもデカい会場は自分の肌に合ってるんだなって思うんですよね」
アリーナ公演に向け、キタニの頭の中には自身のやりたいことが無限に渦巻いているようだ。
「客としてアリーナのライブってほとんど観たことがないんだけど、そのくせ自分がやりたい演出はとにかくたくさんあるんですよね。いろんな演出が用意されていて、曲を聴くだけではなく、目でも楽しめるエンタメ的なライブが自分はすごく好きなんです。前回のアリーナでも、ダンスをしたりとか、やりたいことをたくさん詰め込みましたけど、今回もまたやれることはなるべく多くやりたいと思ってます。妄想が膨らみすぎて大変ですけど(笑)、それはまあポジティブな悩みということで」
様々なキタニの〝たくらみ〟と共に、〝デカい〟会場でパフォーマンスされる『DEKAI』と『PURE』の世界は果たしてどんなものになるのか?大いに期待してよさそうだ。
「基本的には最新の2枚のアルバム曲を軸にしたライブになると思います。聴こえ方が変わる部分もあるだろうし、曲によってはアレンジ変えちゃおっかなって思ったりもしてますね。全体のコンセプトをしっかり固めた上で、来てくれたみんなの帰り道がめっちゃいい気分になるような、『めっちゃ良かった!』と言ってもらえるようなライブをしますので、ぜひ楽しみにしていてください」
(インタビュー・文:もりひでゆき)
『TATSUYA KITANI ONEMAN ARENA TOUR〝DEKAI / PURE〟』は、以下の日程・会場にて開催。
【愛知公演】
2026年12月5日 18時開演
会場:クロコくんホール(日本ガイシホール)
【神奈川公演】
2027年1月16日 18時開演
2027年1月17日 17時開演
会場:ぴあアリーナMM
【兵庫公演】
2027年1月23日 18時開演
2027年1月24日 17時開演
会場:GLION ARENA KOBE
<プロフィール>
キタニタツヤ:シンガーソングライターとしての活動に加え、サポートベースや楽曲提供など、ジャンルを超越した活動をおこなう。

※構成/月刊ローチケ編集部 10月15日号より転載
掲載誌面:月刊ローチケは毎月15日発行(無料)
ローソン・ミニストップ・HMVにて配布
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