松永大司監督、『犯罪者』チョン・イルのオファー理由は? 「滝川というキャラクターに出会えたことは本当に運が良かった」
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松永大司監督が手がけたPrime Originalドラマシリーズ『犯罪者』は、現代社会の構造の歪みにメスを入れる作品であるとともに、刑事・記者・生存者という“出会うはずのなかった3人”が命をかけて真相に挑むクライム・ミステリー。謎の男・滝川を演じるのは、韓国のみならず世界でその高い演技力が評価されているチョン・イル。本作で日本ドラマ初出演を果たす。今回クランクイン!では、韓国・ソウルで開催された韓国プレミア記者会見に出席した松永大司監督と謎の男・滝川役を演じたチョン・イルにインタビューを実施。チョン・イルを起用した理由から、役づくりへのこだわり、そして撮影現場での秘話まで語ってもらった。
Prime Videoでドラマ『犯罪者』を視聴 >■「日本での活動もさらに広げていけたら」
──まずは、最初に原作を読んだときのお気持ちを聞かせてください。
イル:最後まで一気見してしまうほど引き込まれましたし、とても好奇心をかき立てられる作品だと思いました。原作は3回ほど読んだのですが、滝川が登場する場面に付箋を貼りながら“滝川ノート”を作成し、滝川という役がどのような思いで物語を動かしていくのかに注目しながら、キャラクターを分析しました。
──実際に滝川を演じられていかがでしたか?
イル:滝川は、役者であれば誰もが一度は演じてみたいと思うような魅力的なキャラクターだと思います。20年のキャリアを重ねる中で、ある程度固定されたイメージを持たれている部分もあると思うのですが、今回はその殻を破らせてくれるような役でした。役者として長く活動していくためには、新しい自分と出会い続けることが大切だと思っているので、この役をオファーしてくださった松永監督には本当に感謝しています。滝川というキャラクターに出会えたことは本当に運が良かったです。
──松永監督が滝川役にチョン・イルさんをオファーした決め手を教えてください。
松永:滝川はミステリアスな人物にしたかったんです。人を殺すという表現は、文字で読む以上に映像になることで良くも悪くも強烈なものになります。だからこそ、殺人を犯していく人物がどんな人間なのかを、あまり分かりやすく見せたくないと思いました。原作をご覧になった方はお分かりだと思いますが、滝川とチョン・イルの人物像は全然違います。でも、こんなにも優しそうに見える人が人を殺していく、そのギャップが見ている方の想像力をかき立てられるような人にしたいなと思いました。
──本作はPrimeVideoで全世界に配信されています。お二人の元にも反響は届いていますか?
松永:今日の記者会見で初めて言葉で感想を聞くことができました。やっぱり、直接伝えていただけるのはすごくうれしいですね。映画もそうなのですが、日本にいると海外の声はなかなか届いてこないんですよね。たくさんの国の方が作品を見てくださっていても、直接感想を聞ける機会はあまりないので。今日はこの後上映会イベントもあるので反応がすごく楽しみです。
イル:今回こうして日本の作品を韓国の皆さんにご紹介できる機会をいただき、俳優として大変光栄に思っています。今日の上映会イベントもとても楽しみにしていました。最近では配信サービスの普及によって、言語や国境を越え、世界中の視聴者の皆さんにさまざまな作品を届けられる機会が増えました。だからこそ、どんな環境であっても初心を忘れず、一つひとつの作品と真摯(しんし)に向き合うことが大切だと思っています。今回が日本作品へ初出演だったのですが、想像以上に温かい評価をいただき、本当に感謝しています。この作品をきっかけに、日本での活動もさらに広げていけたらうれしいです。
──“映像化困難”と言われ続けてきた本作は、4ヶ月にわたって撮影されたそうですね。チョン・イルさんとの撮影で印象に残っていることはありますか?
松永:たくさんあるんですけど…最終話で(水上恒司演じる)修司と滝川が対峙(たいじ)するシーンの読み合わせですね。恒司はチョン・イルのことを滝川として見ていて、チョン・イルも恒司を修司として見ていて、読み合わせの段階からすでにバチバチだったんです。でも、その緊張感がすごく良くて、2人とも一歩も引かない感じが面白いなと思いながら見ていました。
イル:私もそのシーンはとても記憶に残っています。修司と対峙するシーンは、瀧川としても非常に重要なシーンだったので、数日間続く撮影スケジュールでも集中力を保ちながら撮影に臨めるように努力しました。
──チョン・イルさんは撮影での思い出はありますか?
イル:浜松でのロケ撮影で、朝5時頃まで撮影が続いた日があったのですが、撮影場所としてご自宅を貸してくださった方が僕のファンだったそうで、キャストやスタッフの皆さんに豚汁を振る舞ってくださったんです。寒い時期の撮影だったので、その豚汁のおかげで寒さを乗り越えることができました。この場をお借りして、改めて感謝の気持ちをお伝えしたいです。
──豚汁のほかには、印象に残った日本食はありましたか?
イル:撮影期間中はレジデンスに滞在していたので、料理が好きなこともあってよく自炊をしていました。日本食が大好きなので、撮影地だった浜松や千葉でもいろいろなものを食べたのですが、一番記憶に残っているのは、自分で作った梅干しとボンゴレパスタです(笑)。
松永:チョン・イルの手料理食べたいんだよね!
イル:ぜひ! 監督のために作ります!
Prime Originalドラマシリーズ『犯罪者』は、Prime Videoにて世界独占配信中。
(C)PROTX
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