クランクイン!

“今月の”優先順位高めです【2026年10月号】

演劇

今月の優先順位高めです
今月の優先順位高めです

 秋本番! 実りの秋は劇場にも訪れ、心においしい作品がたわわに大豊作です!! “舞台の秋”を満喫する、そそる作品ラインナップをたっぷりご賞味あれ♪

俳優・片桐美穂の優先順位高め!

片桐美穂
片桐美穂

こんにちは! 片桐美穂です!
寂しいもので、今回で最後の寄稿となりました…。
これまで自分だけではたどり着かなかったであろう舞台に出会わせてくださる「“今月の”優先順位高めです」には毎月感謝しかありません!
今後は一読者として毎月楽しみにしております!
皆様劇場でお会いしましょうね!
それでは、私的10月の優先順位高めいってらっしゃ〜い!

●M&Oplaysプロデュース『ブランク』
M&Oplaysプロデュースの公演は「化け物級にお芝居がうまおもしろい方しか出てこない」という私の持論がありまして、今回もまさにでは…?
2023年に上演された『リムジン』でも倉持裕さん作・演出×向井理さん主演のタッグだったのですが、もうね、ちょっと立てなかったんですよ。圧倒されちゃって。人間の滑稽さとか全部浴びちゃって、本当に凄かったんです。またこのタッグが組まれるなら観ない手はないです!

●ヨーロッパ企画特別興行『世界の終わりかけとスリーコード』
ヨーロッパ企画の舞台なんて全部行きたい! ヨーロッパ企画と井ノ原快彦さんの絆には心が温かくならざるを得ないし、フォークソング劇には確かに確かに絶対必要な六角精児さんの出演はアツすぎる!
にしても、「ポストアポカリプスSFフォークソング劇」って何やねん!
でも、ヨーロッパ企画だもんな! できちゃうんだよな! ヨーロッパ企画でしかできないもんな! 観たすぎる!

●PARCO PRODUCE 2026『スリーゴースト』
作・サイモン・スティーヴンス氏
演出・ショーン・ホームズ氏
翻訳・広田敦郎さん
主演・堺雅人さん
面白くないわけなくないですか? こんなん? しかも、堺さんは17年ぶりの舞台出演というプレミア感。情報だけでご飯3杯行けます。当日券取られるか? 私!

あとは、あとは、舞台『僕らの時代じゃない』は、森田剛さん・鈴木杏さん・峯田和伸さんの居酒屋ワンシチュエーション会話劇なんて、「誰だって観たいですよね?!」だし、舞台芸術祭「秋の隕石2026東京」参加作品ジュンコエモト『真夜中に寂しくなったときに観たい演劇』で、お腹いっっっぱい「エモジュン」を浴びたいし、面白いという噂は沢山聞くけどまだ未見の、妖精大図鑑『ASAKUSA THUNDER GATE』は、多摩美術大学卒のパフォーマンスユニットだそうで絶対片桐が好きなやつだし、今回のカリンカvol.5『朝をかける電車』は、石崎竜史(20歳の国)さん作演出で、大変大変面白かった『長い正月』(2023/12〜2024/1)以来の新作だそうなのでとても気になります! コンプソンズ#14『善人はなかなかいないっぽい』は言わずもがな観たいし、もう! 10月書ききれないほど沢山観たい舞台あるんですが?! 贅沢な悩み!

最後になりますが、私の出演作をご紹介させてください!
●Bunkamura Production2026 ミュージカル『獅子 THE LION‐BEAT』
寺山修司が「天井棧敷」を旗揚げするよりも前の1965年にたった1回の公演のために書き下ろした幻の戯曲を上演いたします!
演出は今を煌めく杉原邦生さん。メインの方々はもちろん、杉原さん演出だけあってアンサンブルの使い方がとにかくダイナミック! アンサンブルがとても重要な役割を果たしまくってます! 私は岡田義徳さん演じる老ボクサー「所骸二」の妻「久江」を演じさせていただきます。光栄過ぎる!
歌って踊って芝居して、見どころ沢山なので是非ご来場いただけたらうれしいです!

最後までお読みいただきありがとうございます! 
そして、9ヵ月間誠にありがとうございました! きっとまたすぐお会いしましょうね。
それでは、皆様ご自愛くださいまし〜!

片桐美穂
茨城県出身。俳優。舞台芸術学院を卒業後、いろいろ出演。

★次回出演予定:
●Bunkamura Production2026
ミュージカル『獅子 THE LION‐BEAT』

作:寺山修司 演出:杉原邦生
【東京】10月4日(日)〜10月20日(火)THEATER MILANO‐Za
【大阪】11月7日(土)〜11月8日(日)SkyシアターMBS

●映画「てんてん ずっと独身でいるつもり?」
原作:おかざき真里(原案:雨宮まみ)
監督:箱田優子 脚本:港岳彦 音楽:渡邊琢磨
10月23日(金)よりPrime Video にて独占配信

X:@____obese
Instagram:@katagiri_miho
公式サイト:https://mash-info.com/profile/m_katagiri.html



脚本/演出/俳優・尾崎優人*の優先順位高め!
尾崎優人
尾崎優人

やっと涼しくなり始めた名古屋から、優しい劇団の尾崎優人が、東海地方の「今月の優先順位高め」をご紹介します。今月は、大きな劇場から小さな劇場まで、名古屋の演劇をぐるりと巡ります!

まずは、御園座創立百三十周年記念『御園座錦秋歌舞伎』。
三代目尾上辰之助の襲名披露に、坂東玉三郎、市川中車らが顔をそろえます。御園座そのものの節目と、俳優の新しい門出が同じ舞台に重なる、なんともおめでたい公演です。演目には、玉三郎が火の鳥を勤める『火の鳥』も。歌舞伎に詳しい方はもちろん、「御園座にまだ入ったことがない」という方にも、この機会は優先順位高めです。10月3日から20日まで!
なかでも、玉三郎が名古屋に来るというのが本当にいいですよね。この人がこの街に来るというだけで、なぜだかこちらまで朗らかな、寿ぐような気持ちにさせてくれます。日本演劇界の最重要人物を名古屋で観られる機会。ぜひに。

オイスターズ第29回公演『お頼み』
オイスターズの会話劇には、日常の言葉を少しずつずらしながら、笑っているうちに自分の足元まで怪しくなってくるような面白さがあります。その感覚を、俳優との距離が近い空間で浴びたいです。今回はなんといっても、小林正和さんのご出演が、僕としてはとても熱い注目ポイントです。名古屋の演劇界を語るうえで欠かせない俳優さんだと思います。必見です!! そして、10月30日から11月1日には、劇団蒼天の猫標識 Route12『わたしたちは万博』も。こちらも気になるところです!!

優しい劇団八周年記念本公演『データラメッチを抱きしめる』
9月26日から11月29日まで、東京で全16ステージ。10月は3日・4日、24日・25日に上演します。そして12月12日・13日には、名古屋で全3ステージ。まだまだ続きます。良きお日にちに、ぜひ。

尾張名古屋は芸どころ。
肌寒さを感じたら、味噌煮込みうどんの食べどきです。定食にして、ご飯と一緒に食べましょう。名古屋にてお待ちしております!

尾崎優人
優しい劇団 主宰
脚本・演出・俳優も務める。
2000年生まれ
名古屋と東京を反復横跳びしながら活動中!
X:@yasashiigekidan
(*尾崎優人の「崎」の字は、タツサキが正式表記)



俳優・佐久間麻由の優先順位高め!
佐久間麻由
佐久間麻由

10月秋! 先日、ナイロン100℃『管理人ご夫妻』の公演で、ぶっ厚いチラシ束をいただき、これからの公演を眺めていたら、秋の舞台の多さに静かに興奮しました。そんな興奮冷めやらぬまま、私的おすすめ優先順位高め演劇をお伝えします。よろしければ!

劇団アンパサンド『立ち止まるには近すぎる』
この公演のチケットが取れなくて…、と演劇だけでなく他界隈の知人からも(何人も!)話を聞き、ああ、ずっとずっとすごいなぁと改めて。ずっと続いてほしい劇団です。ずっとずっと、優先順位高めです!

舞台芸術祭「秋の隕石2026東京」ダダルズ 野外公演『よだれ観覧車』
『よだれ観覧車』が野外で観られるなんて! 最高すぎです。企画に感謝。大石さんの言葉たちが池袋の街に放たれます! お見逃しなく。

ウンゲツィーファ×玉田企画『帰りのチャイムはまだならない』
めちゃくちゃワクワクするコラボ。公演紹介に、《保育園を舞台とした演劇作品。親になりきれない親たちのお話。…という内容の演劇なのですが、子どもは出演できないので大人が子ども役を演じることになります。子の役になりきれない大人たちの演劇。》と…! これは楽しみすぎる。

コンプソンズ#14『善人はなかなかいないっぽい』
“今”も“過去”も“未来”も思い知れるコンプソンズ。今回も金子さんを通して見る今の世の中が楽しみです! 10周年、誠におめでとう御座います!

カリンカvol.5『朝をかける電車』
俳優の橘花梨さんのソロプロジェクト! 立ち上げから8年、今もなおズンズンと力強く進み続ける橘さんの活動を応援しない理由なんてない…。演劇は、続けるのもとっても大変。作・演出に20歳の国の石崎竜史さんをお迎えし、キャストも素敵な方が揃い踏み。

『メイユール・ソワレ~最高の夜公演~』
あの、THE ROB CARLTONの名作『メイユール・ソワレ』がどんな形でリクリエイトされるのかとっても楽しみです! 東京公演の会場が博品館劇場で、老舗劇場にぴったりな作品だよなぁなんてことも。

モチロンプロデュース『二階堂朝陽は助けに来る』
あらすじに《どんな人でも、時にはどんな動物でさえも自分の人生をかけて助けようとする。助けることに根拠はない。ただひたすらに助ける男。それが二階堂朝陽だ。》と。烏滸がましくも、こんな私でも誰かを助けられたらいいな…の精神があるので、二階堂朝陽に出逢いたいと切に思う。出逢って、共感したり、え…?! って思ったりしたい。

ヨーロッパ企画特別興行『世界の終わりかけとスリーコード』
初めて上田誠さんの作品を観たのが、井ノ原快彦さんが出演されていた2008年上演『昭和島ウォーカー』でした。私の中に今もシットリと残る作品で。久しぶりの上田さん×井ノ原さんのタッグにワクワクします。そこに六角精児さん! たまらんです。

以上、10月分でございました。芸術の秋! ちょっと気になるなぁくらいの公演も、秋の魅力に後押しされて、ぜひ足を延ばしてみてもらえましたら。今月も演劇で会えましたら。

佐久間麻由
俳優・企画プロデュース。劇団「スリーピルバーグス」所属。企画ユニット「爍綽と」主宰。次回の企画プロデュース作品:ソックとバスキン ep.1『お気に召すまま笑わせて』作・演出:萩田頌豊与(東京にこにこちゃん)12月2日(水)~6日(日) @新宿シアタートップス
X:@mamamayuuuu
Instagram:@mayusakuma221
公式サイト:https://www.lespros.co.jp/artists/mayu-sakuma



脚本家/演出家・萩田頌豊与の優先順位高め!
萩田頌豊与
萩田頌豊与

よすー! ローソンチケット演劇部の萩田頌豊与です。

所属してきた部活は、剣道、ハンドボール、卓球、ローソンチケット演劇部です! いよいよ10月突入記念! 今年も残り2ヵ月! だけど来年もいれると残り14ヵ月! 増えました!
そしたら10月のおすすめ演劇! レッツゲッダウト!!

・コンプソンズ#14『善人はなかなかいないっぽい』
良いですよね。皆大好きコンプソンズ。スズナリおめでとうございます公演。私ごとですが、もうなんだかんだ10年近くの付き合いなので、同じ年にスズナリで公演ができて本当に嬉しいです。今回も最高メンバーです。平田敦子さん、夏アンナさん、村田寛奈さん、hocotenを迎えての最強の布陣。善人はなかなかいないっぽい。タイトルも素晴らしいですね。そこに今の情勢をどう重ねていくのかも見どころ。ゆるい空気、混沌の中に大事なメッセージを差し込んでいくコンプソンズ。今作も非常に楽しみ。

・劇団アンパサンド『立ち止まるには近すぎる』
最高ですね。アンパサンドですよ。最高に格好良くて面白い劇団。チケット争奪戦を勝ち抜いた猛者しか観れないですが、どうか存分に楽しんでください。また、勝ち取れなかった方は、もう本当になんて声をかけたらいいか、今の僕にはわからないですが、本当にどんまいです。言葉の力、差し込み方、安藤奎さんの全てに今回も感服する準備をして観に行きます。本当に楽しみ。

・ラブレターズ『溺愛』
凄く。塚本さんが優しいです。溜口さんにはお会いしたことないのですが、絶対に優しいんだろうなと思っております。以前塚本さんは、アフタートークに来て下さり、ずっと僕の演劇界の野望を優しい瞳で聞いて下さってました。ラブレターズさんのコントは人間の魅力が詰まってます。絶対によろしくです。是非に!

以上! おざっした!
そしたら皆様! もう夏なんて言わせないでおなじみの11月にまた会いましょう! 僕もそれまでご飯とか食べて過ごしてますので! 皆さんも軽食を気軽に食べててください! もぐもぐってなもんで!!

萩田頌豊与
東京にこにこちゃん主宰・脚本家・演出家。
1991年1月4日生まれ。
身長193cm
体重110kg
ハッピーエンドにてお待ちします。
X:@CollinesBar
公式HP:東京にこにこちゃん 公式サイト



俳優・田代明の優先順位高め!
田代明
田代明

なんだか雨続きな9月で、外に出るのも少し億劫になってしまいましたが、10月はその分を取り返しに行きましょう!
田代明です! 今月もよろしくお願いします!

舞台『僕らの時代じゃない』
三浦大輔さんの最新作は、令和を生きる40代の男女3人の物語。登場人物はたった3人、舞台は“居酒屋”のワンシチュエーション。実は、随分前に三浦さんのWSを受けた事があり、芝居中三浦さんから、「生まれた、これ」と言われた事が印象的で。役同士の繋がりや微妙に揺れ動く空気感は、私達が普段誰かと関わる上でナチュラルに行っている事であり、そのリアルな肌触りを描く事に対して三浦さんは本当に長けていらっしゃると思っていて。なので、今回のようなワンシチュエーションで登場人物が少ない作品は、そのリアルな肌触りをより体感できるのかなと思い、是非とも観に行きたいと思っています。

PARCO PRODUCE 2026『スリーゴースト』
堺雅人さん主演の舞台! あまり舞台の印象が無かったのですが、それもそのはず、舞台出演は17年ぶりだそう。『半沢直樹』や現在も放送中の『VIVANT』等々、社会現象をもたらす作品に数多く主演されていらっしゃるので、出演作を観たことがない方の方が少ないのではないでしょうか。そんな堺さんの17年ぶりの舞台作品は、イギリス気鋭の劇作家サイモン・スティーヴンスがPARCO劇場に書下ろす新作戯曲のワールドプレミア。盟友ショーン・ホームズの演出で描かれる、数年後の世界をテーマにした、デジタル時代の愛を描く死者達の物語です。

Bunkamura Production2026 ミュージカル『獅子 THE LION-BEAT』
寺山修司が1965年に一度だけ上演した幻の戯曲。印鑑屋の青年・貞夫は、「ことば」と引き換えに超人的なボクシング能力を手に入れ、“嵐猛夫”として人気者になる一方、失ったことばと恋人への想いに苦悩します。運命のタイトルマッチで、リングに立った猛夫に待ち受けるものとは。演出は杉原邦生さん、音楽は☆Taku Takahashiさん[m‐flo]。61年の時を経て寺山修司のミュージカルが令和に蘇ります。

今月は他にも、『ミス・サイゴン』、『RENT』、『101ダルメシアンズ』等、話題のミュージカル作品も続々開幕します! やはり芸術の秋、今月は特に目が離せません!!!

田代明
俳優・歌手
北海道札幌市出身。東京藝術大学声楽科卒業。

次回出演:
ハレノワプロデュース ミュージカル『拝啓 ナイチンゲール様』
12月5日(土)〜12月20日(日)@岡山・岡山芸術創造劇場 ハレノワ 中劇場 他

X:@akkarindays
公式Instagram:@akkarindays



脚本家/演出家/俳優・滑川喬樹の優先順位高め!
滑川喬樹
滑川喬樹

あっという間に年の瀬が迫ってきました。10月も観たい演劇が多いですが売り切れも多いみたいで。

優しい劇団八周年記念本公演『データラメッチを抱きしめる』
いつも推してるんですが。デタラメを抱きしめる。まさにそのまま優しい劇団って感じがします。ロマンチックを最もセンスよく届けてくれる団体だと思ってます。ゲスト出演者の数もすごい。推しの役者さんが絶対1人はいるはずです。是非探してみてください。

青年団『銀河鉄道の夜』
平田オリザ作・演出の『銀河鉄道の夜』。手話通訳や字幕などアクセシビリティも充実してます。子どもでも楽しめる内容みたいなので親子連れや子どもと一緒に演劇を楽しみたい方にもおすすめです。

舞台芸術祭「秋の隕石2026東京」
ずっと遠くからやってくるような、そんな変なものに遭遇したい方はこちらに行って飛来してくるものに激突してみて下さい。ダダルズも名を連ねています。売り切れだけど。HPのプログラムを見てるだけでワクワクします。

モメラス『薄闇、そこは散漫もしくは出口』
作・演出の松村翔子さん率いる演劇ユニット。ずっと観たいと思いながらまだ拝見したことがなく。でも今回は「水性」でチケットも優しいお値段なので観劇チャンスと勝手に思ってます。

TAMATAMA FESTIVAL 2026 ニューシアターパーティー
カルチャーメディア『NiEW(ニュー)』が今観たい劇団が集まる1日限りの演劇パーティー。イカしてる団体が名を連ねてます。私の知り合いも出るしおすすめさせていただきます。他にも音楽やストリートパフォーマンス、ワークショップなどなどめっちゃ楽しそうなイベントが充実。出演してる方々が羨ましい。参加者になりたかった。

劇団アンパサンド『立ち止まるには近すぎる』
売り切れてますがこちらもおすすめからはやはり外せないかなと。追加公演しないですかね。

コンプソンズ#14『善人はなかなかいないっぽい』、黄金町バザール+上大岡バザール2026 ザジ・ズー『ザジモン!!』もすごい観たいですよね。今月も観たいのたくさんですね。

滑川喬樹
脚本家・演出家・役者。
自称武蔵野市代表コントユニット「エトエ」主宰。
X:@nametakaki
エトエ公式HP:https://etoe.amebaownd.com/



脚本家/演出家・海路の優先順位高め!
海路
海路

海路です。みろって読みます。
先月の劇団公演も無事終わり、少しゆっくりしてる日々です。つまりはインプット欲がマシマシということで、いっぱい観劇だ!
ということで、10月の優先順位高めな作品はこちら!!

◯劇団アンパサンド『立ち止まるには近すぎる』
B級ホラー? はたまたナンセンスコメディ? そんな衝撃体験ができる劇団アンパサンドの新作公演。主宰で作・演出の安藤奎さんは昨年、岸田國士戯曲賞を受賞した他、巷で話題になった竹内涼真さん主演のTBS火曜ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』の脚本を担当するなど、今脂が乗りに乗っておりまして、そんな中での本作ということで、これは観たい。今まで殺人ドアとの攻防や魚に次々と変身していってしまう悲劇などを描いてきた安藤さんですが、今回は何やらフライヤーを見ると「自転車」「横断歩道」「湯呑み」が描かれていて、なんだこの組み合わせは、と。加えて客演に片桐はいりさんを迎えていて、どんな衝撃が待ち受けているのか。楽しみで仕方ありません!

◯『Yerma イェルマ』
スペインの詩人・劇作家のフェデリコ・ガルシーア・ロルカが1934年に発表した戯曲『イェルマ』をベースに、オノマリコさんが脚本を、稲葉賀恵さんが構成・演出を担当する本作。稲葉さんからのコメントに“近代戯曲のアダプテーション”というワードがあったのがとても興味深い。というのも、既存の作品を元に新しい物語に作り替えていくアダプテーションは、場合によっては普通のオリジナルよりもその脚本家、演出家の作家性が出る、と思ってます。原作の良さを引き出しつつ、壊さないように削りに削ってでも残した自分の個性を乗せてくみたいな。それを今、このお2人のタッグで観れる。絶対にこれは見逃せない。当日券の販売もあるとのことなので、ぜひぜひ!

◯ホフェッシュ・シェクター・カンパニー『Theatre of Dreams』
2007年に『In your rooms』でダンス批評家賞最優秀振付賞を受賞以降、NDT1、パリ・オペラ座バレエ、英国ロイヤル・バレエなどに作品提供も行う、イスラエル出身でイギリスを拠点に活動を行う振付家・作曲家のホフェッシュ・シェクター、約7年ぶりの日本凱旋公演。前回2019年のBunkamuraでの公演の際は実際に出演をし、今回はアンバサダーとなっているKAT‐TUNの上田竜也さんからのコメントには「繊細に表現される『静』とすごくエネルギッシュな『動』のコントラストが激しく濃厚」と書かれており、何やら凄い空間が待ち受けていそうな気配。タイトル通り「夢の劇場」をコンセプトに、夢と現実が溶け合いながら人間の潜在意識を暴き出していく、とのことで要チェックです!

海路
脚本家。演出家。監督。
劇団papercraft主宰。アミューズ所属。『檸檬』にて第29回劇作家協会新人戯曲賞を受賞。
1999年7月20日生まれ。
X:@nonde_miro



ライター・井ノ口裕子の優先順位高め!
井ノ口裕子
井ノ口裕子

まずは、今月ハズせない実力派俳優出演の舞台が2本。

PARCO PRODUCE 2026『スリーゴースト』
2009年の舞台『蛮幽鬼』以来、17年ぶりとなる堺雅人さんの主演舞台。演劇が俳優としての原点である堺さんの舞台、生であの芝居を見られるのは喜びです。作品は「トニー賞」、「ローレンス・オリヴィエ賞」等、演劇賞を多数受賞し世界で活躍するイギリス気鋭の劇作家サイモン・スティーヴンス氏の新作戯曲。東京の中心で、デジタル時代の愛を描くゴースト・ストーリー。楽しみしかありません。

舞台『僕らの時代じゃない』
三浦大輔氏による作・演出の最新作は、令和を生きる40代の男女3人が居酒屋で繰り広げる究極の会話劇。友人の結婚式で再会した高校時代の同級生を初共演の3人、森田剛さん、鈴木杏さん、峯田和伸さんが演じるという座組も最高です。

12年ぶりの再々演を心待ちにしている作品もあります。

『THE ALUCARD SHOW』
ヴァンパイアをモチーフに、謎のダンサーグループ「アルカード」とカリスマボーカリストに人生を狂わされていく人々を描いた、演劇でもミュージカルでもない新感覚エンタテインメント・パフォーマンスショー。2013年の初演でのハイレベルなダンスパフォーマンスが強烈に印象に残っています。カリスマボーカリスト役の松下優也さんとダンサーのリーダー役の平間壮一さんが、初演・再演と同じ役で続投するのもうれしい。

勢いのある若手俳優主演のミュージカルも楽しみです。

ミュージカル『RENT』
20世紀末のニューヨーク、イースト・ヴィレッジを舞台に若きアーティストやミュージシャンたちが、貧困、エイズ、ドラッグなど死と隣り合わせの問題に翻弄されながらも、愛や友情を信じて夢に向かって懸命に生きる姿を描いた名作。今回、主人公マークを演じるのは鈴木福さん。「Seasons of Love」はじめ楽曲もすばらしいです。

Bunkamura Production2026 ミュージカル『獅子 THE LION‐BEAT』
寺山修司氏が1965年に書き下ろした幻のミュージカル『獅子』が寺山生誕90周年記念イヤーの今年、61年の時を経て上演。謎の男との契約で言葉を失う代わりに、憧れていたボクサーとしての能力を手に入れた青年が、ボクシングや出会う人々を通して自らの道を模索し、栄光と葛藤の中で何を選び取るのかが描かれる。主人公の青年を2024年読売演劇大賞・杉村春子賞受賞の新原泰佑さん、その恋人を朝ドラ『ばけばけ』などドラマでの存在感が光る北香那さんが演じる。

今月見たい2.5次元作品はこの2本です。

ミュージカル『薄桜鬼 真改』黎明録
2012年に始まったミュージカル『薄桜鬼』シリーズは14周年を迎える人気作。新選組のはじまりの物語である今作が、新たな顔ぶれで11年ぶりに上演されます。次世代を担うキャストたちによる「薄ミュ」にも期待してます。

ミュージカル『新テニスの王子様』The Final Stage
『テニスの王子様』の続編を原作に、2020年にスタートしたミュージカル『新テニスの王子様』のファイナル公演。前作ミュージカル『新テニスの王子様』The Fifth Stageから始まった「U‐17 WORLD CUP」の決勝戦“日本vsスペイン”の白熱の戦いが描かれます。越前リョーマvs越前リョーガ兄弟の真剣勝負をはじめ、見どころ満載。

井ノ口裕子
エンタメ系雑誌の編集者を経てフリーライター&編集者に。観劇の入口は中学生のときの宝塚で、それから観劇は一番の趣味。小劇場からグランドミュージカルまで、ジャンル問わず面白そうと思ったら何でも観る。



ライター・岩村美佳の優先順位高め!
岩村美佳
岩村美佳

ようやくの秋ですね。今月楽しみにしているのは、12年ぶりの上演となる『THE ALUCARD SHOW』です。

初演を観ていたこともあって、様々にご紹介させていただく機会があったのですが、初演再演時のあの熱狂から時を経て、今年はどんな反響が起きるのでしょうか。初演から続投の松下優也さん、平間壮一さん、3代目マリアとして初登場となる彩風咲奈さん、新アルカードメンバーたち、どんなケミストリーが起きるのか期待が高まります。「音楽・ダンス・映像に溢れた、演劇でもミュージカルでもない新感覚エンタテインメント・パフォーマンスショー」と紹介される作品ですが、体験しないとわからないジャンルレスのステージだと思います。

ミュージカルからは、『ミス・サイゴン』、『RENT』、『101ダルメシアンズ』、『秘密の花園』を楽しみにしています。何度も上演され続けている名作『ミス・サイゴン』と『RENT』は、多くの新キャストが参加となります。新鮮な今年のカンパニーで今観ると、どんな想いになるのだろうと、心して観劇したい両作品です。

日本初上演となる『101ダルメシアンズ』は、稽古場映像などで拝見するパペットたちの魅力にすでに虜。『秘密の花園』は『フランケンシュタイン』の作曲家ブランドン・リー(イ・ソンジュン)さんの音楽が堪能できるのが楽しみ。作品の規模も物語も音楽も様々の作品たちですが、ミュージカルならではの魅力を存分に体験したいです。

岩村美佳
ライター。フォトグラファー・ライター。初観劇は小学生の時に観た宝塚。ミュージカルを中心に色々と観劇しています。配信観劇も存分に楽しめるようになりました。超絶猫好き。
X:@nyanyaseri



ライター・中川實穗の優先順位高め!
中川實穗
中川實穗

10月の福岡からこんにちは、中川です。福岡も随分秋めいてきました。気温がちょっと違うだけでこんなにスイスイ歩けるのかと、人間初心者みたいな驚きを感じています。

いま楽しみにしているのはFUKUOKA Physical Theater『マイムファウスト』。観たいし観てほしい。FUKUOKA Physical Theaterの3作目です。タイトルを見て、ゲーテの『ファウスト』をマイムでやるってこと? と思うと思うんですけど、マイムだけじゃなくて台詞もちゃんとあります。じゃあ台詞があってマイムがあるってことは普通のお芝居ってこと? と思うと思うんですけど、この作品はマイムがおもしろいんです。そのために台詞も絞ってあります。そのマイムありきのバランスが新鮮で楽しい。

今月は、毎年楽しみにしている人も多い、野外劇団楽市楽座の大衆野外ミュージカル『青い鳥の魔法』もやって来ます。福岡は博多駅の近くの中比恵公園が会場。野外でお芝居を観るのが楽しい季節です。さらに10月17日はカオリーズ、18日はザ・ガーデナーズ、19日は月光亭落語会がご当地ゲストなんですって! 月光亭落語会は4人の俳優さんによる落語集団で、私はファン。なので、そんなんめっちゃ楽しみやんーと思ってます。

というか今月の福岡は目白押しすぎるんですよ。え、どうしたら……とPCの前でしばらく途方に暮れました(ほんとに)。ここはもう潔く、とにもかくにもタイトルを挙げさせてくださいっ。万能グローブガラパゴスダイナモス第36回公演『誘拐されちゃったかもしれない』、劇団三途の川一座『海老天丼が食べたい』、広田ゆうみ+二口大学『この道はいつか来た道』、飛ぶ劇場『誰が殺したペッコロタンゼ』。こちら全部10月です。

音楽座の『ミュージカルシアターラーニング』が筑後であるのもいいなあ! と思ってます。

中川實穗
ライター。日本の戯曲が多めですが、ジャンル問わずに観ます!
X:@miho_sgt



批評家・山崎健太*の優先順位高め!
山崎健太
山崎健太

いよいよ本格的に芸術の秋到来。いや、個人的には10月は舞台芸術祭の秋といっても過言ではなく、今年も舞台芸術祭「秋の隕石2026東京」と京都国際舞台芸術祭「KYOTO EXPERIMENT 2026」(KEX)に通う日々です。

そんな10月の優先順位高め1本目はコンプソンズ#14『善人はなかなかいないっぽい』。なんと2年ぶりの劇団公演にして10周年記念公演ですが、ウェブサイトには唯一「戦争反対です」「あ、そうすか」というフレーズが書かれているのみで、清々しいまでに内容の説明がない(笑)。しかし自分のことは棚に上げず、むしろそれと向き合うことを通して社会と向き合うコンプソンズ/金子鈴幸は今回も信頼してます。

舞台芸術祭「秋の隕石2026東京」からは公募で選ばれたジュンコエモト『真夜中に寂しくなったときに観たい演劇』via Tokyo Metropolitan Theatreと虹組ファイツ『第11回 虹組学園 秋の大文化祭』を優先順位高めに。レズビアン・ソロ・パフォーマンスとゲイアイドルパフォーマンスという好対照な2作品が東京芸術劇場で上演されます。公募で選ばれなければラインナップにこのようなクィア作品が入っていなかったことにはモヤりますが、ともあれ公的なフェスティバルでクィアの存在が可視化されることはとっても重要。ジュンコエモトは初演の10席程度の親密な空間から東京芸術劇場シアターイーストへとどのようにスケールアップするのかも楽しみです。

KEXからはティアゴ・ロドリゲス『By Heart—心で覚える』。ポルトガル出身の劇作家・演出家で、現在はアヴィニョン演劇祭(フランス)のディレクターを務めるティアゴ・ロドリゲスの2013年初演の代表作が来日。10名の観客が舞台へと誘われあるテキストの暗唱を求められるというこの作品には、レイ・ブラッドベリ『華氏451度』からの抜粋も含まれているとのことで、1933年から1974年まで独裁政権が続いたポルトガルの作家が「『記憶と連帯』を抵抗の手段に」というキャッチコピーの作品を上演することの重みが伝わってきます。

山崎健太
批評家・ドラマトゥルク。演出家・俳優の橋本清とともにy/nとして舞台作品も発表しています。
X:@yamakenta
(*山崎健太の「崎」の字は、「タツサキ」が正式表記)



ライター・河野桃子の優先順位高め!
河野桃子
河野桃子

秋。いわゆる舞台/客席の観劇スタイルではないパフォーマンスから。興味深い企画がたくさんあります。

さまざまな芸術祭のシーズンのなかで、京都国際舞台芸術祭「KYOTO EXPERIMENT 2026」ではビビッドかつ安定感のあるプログラムが並びます。おすすめは、演劇のツアーパフォーマンスも多く手掛ける美術家・梅田哲也さんとパフォーミングアーツの名門・追手門学院高校演劇部がコラボした『まだ来ていないことがもう来ている』、10年以上各国で再演してきたティアゴ・ロドリゲス『By Heart—心で覚える』など。

こちらもフェスティバル「すみだ五彩の芸術祭」より、謎音研究所『謎音-忘却の川-』。鐘が担う“災害を知らせる存在”という象徴性を踏まえ、関東大震災や戦禍、水害など土地に刻まれた出来事を原因不明の音によって引き起こされる現象(=謎音)として再考するツアーパフォーマンス。災害大国日本で、とくに自然災害の相次ぐ今年、気になるテーマです。

水戸が舞台の音楽劇『夜のピクニック』(原作:恩田陸)を水戸芸術館がプロデュース。水戸に所縁ある出演者やスタッフ、ローカルキャストによる今作の上演です。それだけでなく、街を歩くという物語に関連し、街歩きイベント『謎解きメモリーウォーク~星霜のアルバム~』を開催。オリジナル・ストーリーで、水戸の町を楽しむことができます(謎解きだけの参加も可。1500円とお手頃!)

小劇場公演では、モメラス『薄闇、そこは散漫もしくは出口』、コンプソンズ#14『善人はなかなかいないっぽい』など……書ききれないですが目白押しの10月です! 良い秋をお過ごしください!

河野桃子
ライター。翻訳戯曲と小劇場を中心に、ミュージカルやコンテンポラリーダンスなど「舞台」と名がつくものはなんでも観に行きます!
X:@momo_com



ライター・吉永美和子の優先順位高め!
吉永美和子
吉永美和子

この秋に予定している観劇旅行のもろもろの支払いを済ませたら、クレジットカードの引き落とし額が今年最高値となった吉永です。ちょうどよいタイミングで気候も落ち着いてきたので、旅も演劇も楽しみたいですね。

●10月3日~25日京都国際舞台芸術祭「KYOTO EXPERIMENT 2026」@京都市内各所
毎年「よくこんなの見つけてきたな!」って言いたくなるほど、かなり挑発的というか実験的というか突拍子もないパフォーマンスを集めてくる「KYOTO EXPERIMENT」ですが、今年もまた、観客に詩を暗唱してもらいながら話を進める『By Heart‐心で覚える』(10/3・4)、香港で民主化デモに参加して逮捕された人との往復書簡を作品化した『私書箱 No.211』(10/10~12)、振付の内容が書かれた本に導かれながら鑑賞する『giọt‐giọt | しずくたち』(10/22~25)、かつて「川の交通」の重要拠点だった中書島についてリサーチした『kondaba川日誌』(10/22~25)など、実際に舞台を観るまで内容の見当がつかないものぞろいです。特に『しずくたち』の朝6時開演の回、どんだけの人が集まるのでしょうか……?

●10月15日~18日ばぶれるりぐる『ほとびる屋上』@インディペンデントシアター2nd
方言を生かした演劇は、特に関西は多いけど、高知県西部限定の方言「幡多(はた)弁」を使っているのは、土佐清水市出身の竹田モモコさんが主宰する「ばぶれるりぐる」ぐらいでしょう。ピチピチって音がしそうなぐらい威勢がいいけど、なんだかゆるっとした空気感もある幡多弁で語られる会話は、たまに「今言ったのどういう意味?」と戸惑う時がありつつも、最後まで楽しめる。おそらくそこで交わされる内容が、人間関係や家族などの普遍的なものなので、頭ではなく感覚でスルッと入ってくるのが大きいのでしょう。今回は隣接する2つの会社を舞台に、労働について考える群像会話劇。ちなみに「ほとびる」とは「ふやける」という意味だそうです。

●10月24日~25日『メイユール・ソワレ~最高の夜公演~』@京都劇場
つい先日も『VISITORS』という傑作コメディを生み出した「THE ROB CARLTON」ですが、2023年に発表した『Meilleure Soirée』を豪華キャストで上演する舞台が、立て続けに行われます。男性4人のハードボイルドな翻訳劇が上演される昼公演パート、キャストたちがくつろいで会話を交わす休憩パートから、夜公演パートでは怒涛の展開が……! 個人的には、ROB作品としてはもちろん、ここ数年観たコメディ作品の中でもベスト3に入る完成度の高さ。この再演では、作・演出の村角太洋さんの理想に近い年齢層のキャストが組めたとのことで、より面白さにブーストが入った舞台になることでしょう。とにかく笑いたい人に!

●10月29日~11月1日ヨーロッパ企画特別興行『世界の終わりかけとスリーコード』@SkyシアターMBS
そのTHE ROB CARLTONの先輩格となるのが、京都のコメディ劇団「ヨーロッパ企画」。「20th Century」の井ノ原快彦さんは彼らのファンで、幾度もプロデュース公演でタッグを組んだのはもちろん、南座での特別興行にサプライズ出演するほど密接な関係です。そんな井ノ原さんが50歳を迎えた記念に、ヨーロッパ企画主宰の上田誠さんが、フォークソングの音楽劇をプレゼント! 電力がなくなって、アコースティックな音楽しか演奏できなくなった近未来というSF的な世界観はありつつ、誰もが懐かしさを感じるフォークの旋律で、観客の心をしみじみとさせつつ笑わせてくる舞台になりそう。井ノ原さんのフォークの師匠、六角精児さんの共演も楽しみ!

●10月31日人形劇団ココン『彼方のカタチ』@THEATRE E9 KYOTO
話題が数珠つなぎとなってますが、上記の上田誠さんに大きな影響を与えた1人が、2024年に逝去した作・演出家の天野天街さんでした。彼が遺した傑作の1つに「ITOプロジェクト」の糸あやつり人形芝居『高丘親王航海記』があります。舞台上に出てきた卵が割れて鳥が飛んでくるとか、人形が自分の糸をたぐって天に昇っていくとか、耳を疑うような仕掛けにあふれた人形がバンバン出てきましたが、その製作を一手に担ったのが「人形劇団ココン」の山田俊彦さん。山田さんが天野さんのアイディアを、天才的な技術で実現したからこそ、あの傑作が生まれたと言っても過言ではありません。自身の劇団の作品でも、どんな仕掛けで私たちを驚かせてくれるか期待です。2028年にはお2人が初めてタッグを組んだ『平太郎化物日記』が再演されるそうですよ!

吉永美和子
フリーランスのライター&編集者。関西の情報誌「SAVVY」や「Meets Regional」などで演劇の連載を持つ一方、映画やグルメや旅行などノンジャンルで活動中。
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ローチケ演劇部_白川の優先順位高め!
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10月。すっかり涼しくなりましたね。秋といえば芸術の秋。というわけで今月もたくさん劇場に参りたいと思います。

劇団ゴメンチ『ラヴ・レヴォリューションR8』
前回公演の時に、「めっちゃ面白かった」っていう意見をたくさん聞いたけど、都合が合わずに観れなくて、満を持して初ゴメンチしたいと思います。楽しみ。

かまどキッチン『ストレスゼロ・ハウジング』
前回初めて観たのですが、とても良かったかまどキッチン。今度は3人の劇作家による短編集。きっとまた楽しませてくれるはず。

コンプソンズ#14『善人はなかなかいないっぽい』
これも外せないですよね。先日稽古場にもお邪魔してきましたが、なかなかに楽しいシーンが盛りだくさんでした。ちなみに、善人はなかなかいないっぽいけど、善人っぽい人はたくさんいる気がします。

舞台芸術祭「秋の隕石2026東京」ダダルズ 野外公演『よだれ観覧車』
岸田國士戯曲賞受賞作品の再演。しかも芸劇前のGLOBAL RING THEATERでやるっていうのがもう熱いですよね。チケットは無事に確保できました。

ウンゲツィーファ×玉田企画『帰りのチャイムはまだならない』
もうこの2劇団の名前が並ぶだけでもワクワクしますよね。しかもこのタイトルですよ。本橋さんの脚本に、玉田さんの演出、出演者に池田亮さんの名前も!

先月からのスライド案件も2つ。
黄金町バザール+上大岡バザール2026 ザジ・ズー『ザジモン!!』
街歩き演劇で3つのルートがあるみたいだけど、これ3回いかないとなやつ? 演劇の間違った進化を確認しに行かないと!
優しい劇団八周年記念本公演『データラメッチを抱きしめる』も今月に観ます。
尾崎さんの書く世界観を楽しみに今月にスライドします。

あれ? 10月多い!
吉祥寺シアター『ラブ・演劇博』も! MICHInoX(宮城)、コトリ会議(兵庫)、冷蔵庫ポルカ(岩手)の地方3劇団によるショーケース。超いい企画。あと、当日券チャレンジ予定の劇団アンパサンド『立ち止まるには近すぎる』や、初体験の謎音研究所『謎音-忘却の川-』も。

最後に少し宣伝させてください。
企画協力をしております、TAMATAMA FESTIVAL 2026 ニューシアターパーティーが10月17日(土)にパルテノン多摩小ホールで上演されます。画餅、奥山樹生とかるがも団地、すごい生命力、MEMELT、かまどキッチン、劇団スポーツの6団体によるショーケース企画です。ぜひいらしてください。

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