『着飾る恋』横浜流星のキスシーンは、なぜ美しい? 何度も見たい“注目ポイント”を解説
■キッチンカーから身を乗り出して
SNSなどで話題になった“冷蔵庫キス”に続き、今度の口づけはキッチンカーキスだった。騒動の帰り道、先に家に帰るためにキッチンカーを降りた真柴。そんな彼女は駿の正反対な考え方を、“自分にないもの”と尊重し、「もっと知りたい」と思えるうちは一緒にいると決めたと、駿に伝える。
マイペースで楽天的にな駿だが、実は、葉山の存在を気にしていたことが今回明らかになる。“好きかも”とあいまいな態度を取ったり、陽人に真柴を「ただのお隣さん」と紹介したのは、真柴が完全に葉山への思いを断ち切っていなかったからだった。表の顔とは裏腹に意外と心を着飾っている駿だが、今回は“自分が思うままに”恋をしようとする真柴の素直さに触発されたのだろうか。彼は真柴の頬をなで、背の高いキッチンカーの窓から身を乗り出して、優しくキスをしたのだった。
■横浜流星キスシーンの魅力を解説!
横浜が生み出すキスやハグのシーンは、いつも芸術的だ。『私たちはどうかしている』(日本テレビ系)第8話では花岡七桜(浜辺美波)の顔を両手で包み、キスをしたあとに左手をスライドさせるテクニックを見せ、『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)第10話でのキスシーンは春見順子(深田恭子)の首元を支える左手が“萌え袖”になっていると、横浜は過去のキスシーンにさまざまな技術を盛り込んできた。
その各シーンに共通しているのが、横浜の手が、いつも美しい角度で見えている点だ。例えば本作の“冷蔵庫キス”は、いつものように手を添えるような“THEキスシーン”という展開ではなく、冷蔵庫に物を探しにいったついでに…という流れで行われた。そんなイレギュラーな環境で行われた同シーンは、横浜の右腕がすごい。タッパーを持つその手は、人差し指だけが離れている。実際に手のひら以上のサイズのものを持ったとき、人差し指だけ解放すると、支える指が1本失われたことにより、腕にピンっと力が入るのがわかる。そうすると、より筋肉が盛り上がり、たくましくも色香を感じさせる腕を演出することができるのだ。
同様に今回のキッチンカーキスにも、右手に小さなテクニックがあり、真柴を支える右手の薬指と小指は少し折られている。微々たる工夫であるが、折り曲げることで指の下にある筋が浮き出し、より骨ばった右手ができあがる。Twitterでも「ああああ手が…………」「横浜流星の横顔と右手が綺麗すぎて死ぬ」と、その手にノックアウトされたファンの声が見受けられた。
このほかにも“キッチンカーキス”のたった数十秒の中には、キスをする前の鼻筋、そして唇が重なった際の顎から耳にかけてのフェイスライン、少し赤らんだ耳など、何度も見たい、そして語りたくなる美ポイントが詰め込まれていた。サイドミラーに横顔が映るように演出した棚澤孝義にも拍手を送りたい。
こうじ (C)TBS
しかし、幸せはつかの間。葉山が日本に帰国し、真柴と再会した。その上、葉山はなぜか駿の部屋で眠っており、これから一騒動ありそうな予感だ。荒波を乗り越えて恋を成就させる王道展開ではなく、中盤からライバルが本格参戦してきた『着飾る恋には理由があって』。流れるまま、水のごとく進もうと決めた真柴が行き着く先は、駿か葉山か。