カジサック、『はねトび』時代の“失踪事件”を振り返る 復帰できたのは「西野のおかげ」
■『家族。』に込めたメッセージ
そこから月日が流れ、今年の6月にはカジサックチャンネルスタッフのヤスタケがモーニング娘。の元メンバーである新垣里沙と結婚し、話題に。これによってカジサックチャンネルの夫婦は4組に。チャンネル登録者数は236万人(2022年7月現在)を超え、安定した地位を確立したように見えるが、「チャンネルって進化しないと絶対終わってしまう」とカジサックは話す。
「今の僕たちのコンセプトは、『チャンネルの成長を見てもらいたい』というところですね。最初は僕1人のイカダから始まり、気付けば船が大きくなってきて、今ではもうチャンネルに4夫婦いるという、とても特殊なチャンネルなんですよね。おまけにチームスタッフがおじさんばっかりなんですよ。そんなYouTuberはあまりいないですよね。唯一無二だと思っていて。今後は子供たちも含めて、チャンネルの成長過程を楽しんでいただけたらうれしいと思っています」
ちなみに、新垣のカジサックチャンネルへの登場については「たくさんはないです(笑)」と言う。「やっぱり新垣さんはタレントさんですからね。例えば4夫婦企画をやったときに新垣さんが“ヤスタケの嫁”というキャラクターになってしまうのはどうなのかと思うので、方針としては『たまに出るかもしれない』くらいの感じです。それはそれで、スペシャルになっていいと思うんですよ。だから今まで通り3夫婦企画を続けながら、臨機応変に対応していきたいですね」と展望を明かした。
これまでのこと、そしてこれからのチャンネルの方針まで包み隠さず明かしたカジサックは、最後に『家族。』についてこう話す。
「僕はこのYouTube活動を通して、あるとき、少子化に貢献したいと強く思うようになりました。この『家族。』では“家族って素晴らしいんだよ”というメッセージがたくさん書けているのかなと思います。だからこそ、独身の方に読んでいただいて、家族っていいなと思ってもらえたらうれしいです。あとは、僕は山あり谷ありの半生を過ごしてきて、やっぱり“人”って大切だと痛感しました。人と行動をすることでチャンスをたくさん見つけられて、巡り会っていけるんだと思います。世の中には『俺になんかチャンスはない』と思っている人がたくさんいると思うんですよね。でも『みんな、可能性はあるんだよ』という思いが届けばいいと思っています」
さらに「これは声に出すようにしているのですが、いつかこれを映像化することができたら最高だと思っていますね」と次なる目標まで明かした。
お笑いの道、そしてYouTubeに真っすぐ向き合ってきたカジサックだからこその言葉が『家族。』にはあふれている。インタビュー中も終始笑顔を見せ、一つひとつの質問に真摯(しんし)に、よどみなく答えてくれたカジサック。家族が増えて、4組になったカジサックYouTubeチャンネル「カジサック KAJISAC」の大航海を見守りたい。