超特急、史上最大規模のツアーに密着 映画『The Movie RE:VE』に収録されなかった“裏の頑張り”とは?

インタビュー
2025年11月17日 18:00
超特急、史上最大規模のツアーに密着 映画『The Movie RE:VE』に収録されなかった“裏の頑張り”とは?
超特急のカイ、リョウガ、ユーキ、タカシ、シューヤ、マサヒロ  クランクイン! 写真:上野留加

 9人組メインダンサー&バックボーカルグループ、超特急の初となるライブ&ドキュメンタリー映画『超特急 The Movie RE:VE』が、11月7日(金)から公開中。本作は、6月から8月に、東京・兵庫・愛知・埼玉の4都市で計8公演を行い、10万人を動員したグループ史上最大規模のアリーナツアー「BULLET TRAIN ARENA TOUR 2025 EVE(以下:EVE)」の裏側とステージ上で魅せた圧巻のパフォーマンスを、映画のために撮り下ろしたインタビューとともに届ける。今回クランクイン!トレンドは、カイ、リョウガ、ユーキ、タカシ、シューヤ、マサヒロにインタビューを実施。本作の収録を振り返ってもらうと、本編に入らなかった“裏の頑張り”があったと教えてくれた。(取材・文=杉崎絵奈/写真=上野留加)


■「EVE」=超特急の歴史を辿れるライブ

――まずは、自分たちのライブが始めて映画化された感想を聞かせてください。

カイ:僕たちのライブが、こうして皆さんの元に届くというのはすごくうれしいです。撮り下ろしインタビューを入れたことで、ただ「EVE」の映像を収録したものじゃなくて、2桁号車のメンバー(シューヤ、マサヒロ、アロハ、ハル)が入ってから約3年間の歩みだったり、今後の展望だったり、そういったものもこの映画で感じることができると思うので、「EVE」のドキュメンタリーっていうよりは、超特急のドキュメンタリーと言っても差し支えないのかなと思ってます。

リョウガ:最初はドキュメンタリー映画だと知らなかったので、普段変顔したりふざけてばかりの僕たちで成り立つのかという心配をしてました。

ユーキ:僕も、どんな映画になるのかなっていう疑問がありました。リハーサルの時とかも映画チームのメイキングが入っていたりしたので、どんなバランスになるんだろうと思っていたんですけど、ライブの楽曲シーンに移るにあたってのつながりのドキュメントシーンがあったりして、映画を見終わった後になるほどって思いましたね。

タカシ:いつかライブ&ドキュメンタリー映画に挑戦してみたいと漠然と思っていたんです。なので、こうして超特急にしか出せないライブの色を、インタビューとかを交えて皆さんに見ていただけると思うとうれしい気持ちでいっぱいです。

超特急のカイ(2号車)
――映画化が決まってから反響などありましたか?

マサヒロ:家族に映画化するって話をした時は、どんな映画になるのか気になっていましたね。自分の息子が映画館で見れるんだってワクワクもしていたと思います。

シューヤ:マサヒロの友達が、映画館に行くと『超特急 The Movie RE:VE』の映像が予告で流れてくるって教えてくれて、改めて超特急を知らない人にも知ってもらえるタイミングを作っていただいたんだと感じてうれしかったです。

――本編のインタビューで、ユーキさんが「今回は昔の楽曲も多い」と話していました。セットリストのこだわりや、これから映画を見るファンの皆さんに注目してほしい部分を教えてください。

ユーキ:シングル曲を今までたくさん出してきた中で、9人体制になってやれていない曲がたくさんあったので、そういったシングル曲っていうのをまた復活させたいなっていう気持ちがありました。それとともに意味が欲しいなと思ったので超特急の生い立ち的なところを、幼少期の頃をテーマにしたブロックで表現しました。

僕たちは昔フリーライブなどやっていたことがあって、そういう経験が超特急の色になっていった時期があったんです。そういったところを9人で表現してみたいなという思いから、「ikki!!!!!i!!」や「Bloody Night」を入れさせてもらいました。

それから、ライブの定番曲だった「Drawイッパツ!」を9人で披露して今までの盛り上がりを更新したいという思いがあったんです。8号車(=超特急のファンネーム)から、「やってほしい」という強い気持ちも届いていたので「EVE」で新しい楽曲と古き良き楽曲の良いバランスを作ることができたのかなと思っています。

――9人構成にしたことで、曲の新しい一面に気づくなどありましたか?

ユーキ:今までの良さがありながらも9人で見せられる強さというか、魅力をすごく感じて楽しかったですね。生まれ変わったというか、進化した超特急の楽曲の良さに変わったのかなと思いました。

超特急のユーキ(5号車)
――タカシさんはいかがでしょう?

タカシ:超特急の歴史を辿れるライブというか、1番最初に「No More Cry」から始まって、そこからいろいろ手探りでやっていくみたいな、そういうこともあったよなって自分たちも思う瞬間がありましたね。あとは、超特急って小道具を使ってパフォーマンスをすることが多い時期があったので、そういうコンセプチュアルな楽曲をたくさん聞いて・見てもらえると違った楽しみ方ができるのではないでしょうか。

あとボーカルとしては、既存の楽曲を新しくシューヤと録り直していたりもするので、今までの曲とこれからの曲の歌詞のパートの違いや、2人で歌ったことによって起きる化学反応なども楽しんでいただきたいです。映画で聞き比べたりしていただけると、より楽しみ方が広がりそうですね。

リョウガ:僕からは注目してほしいというか、知ってほしいみたいなところなんですけど…僕はいつもけっこうふざけたい側なんです。けれど、今回密着してくれたのが韓国の方だったので、通訳さんを挟むと冗談とか通じないのかなと思って、なかなかふざけられずにいたんですよ。でも、せっかく密着してくれているからちょっとふざけたいなと思って、数日間ほど海外映画の吹き替え風に喋ってインタビューに答えたりしてみたんです。でも全く使われていなくて!

リョウガ以外:(爆笑)。

リョウガ:「今日はもう頭も体もボロボロだよ」みたいなことを身振り手振り加えてやっていたのに1個も使われていなくて…裏にはそういう頑張りがあったよって8号車に知ってほしいです。

カイ:映画としてはハマらなかったんだね。

リョウガ:ディレクターズカット版としてあるかもしれない。

ユーキ:それでも入ってなかったら(監督の)好みじゃなかった。

カイ:もしくは(カメラの)回し忘れ。

リョウガ:カメラがオン、オフ逆になってたか…たぶんそれです(笑)!

超特急のリョウガ(3号車)
――(笑)。カイさんはいかがですか?

カイ:超特急を知ってる方にも知らない方にも、この映画を通して僕たちの楽曲の幅広さだったりライブにかける思いみたいなものを知ってもらえたら良いなと思いますね。

超特急を知らない方は、僕たちの人間性を知れると思いますし、僕らを知ってる方は、メンバーのいつもの感じやライブ、グループに対して思っていることを改めて感じ取ってもらえると思うので、超特急を知ってる方も知らない方も劇場に足を運んでいただけたらうれしいです。

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