意外と盲点!? 手洗い&消毒に“ちょい足し”したい大切な感染症対策
新型コロナウイルスの流行を受け、徹底した手洗いが呼びかけられています。こまめな手洗いや手指のアルコール消毒が、そろそろ習慣づいてきた方もいるかもしれませんが、もう1つ“ちょい足し”でできる重要な感染症対策があるのでご紹介します。(情報提供:ユースキン製薬)
【写真】知ってた?ハンドクリームの正しい塗り方
■手洗い+“手あれ予防”を!
ハンドケアのイメージ
感染症対策の新習慣と言われているのが、“手洗い後のハンドケア”。近年、手あれ予防の重要性は、医療関連機関でも注目されています。医療関係者のように、手洗い・アルコール消毒を行う回数が多いと、手あれを起こしやすく、さらに、手あれの症状が悪化すると十分な手指衛生が行えなくなり、感染症につながるリスクが高まるからです。
野村皮膚科医院院長の野村有子医師は、「手洗いやアルコール消毒は避けられないので、手あれを重症化させないためのハンドケアが重要となります」と語ります。
手あれのイメージ
ユースキン製薬と野村医師による「繰り返す手あれの原因と対処法について」の検証実験では、手あれによるひび・あかぎれの亀裂の中には細かいゴミや糸くずなどが付着していることがわかったそう。野村医師は、「手あれをしていると、亀裂からいろいろな異物が入る可能性も考えられます」と指摘しており、インフルエンザなどの感染症を引き起こすウイルスや細菌は非常に小さく、指の亀裂から入り込む可能性も十分に考えられるといいます。
■正しいケアの方法は?
手洗いはぬるま湯で ※画像はイメージ
手洗いするときに特に気を付けたいのは、“水の温度”です。「寒いと、手洗いに熱いお湯を使用したくなりますが、皮脂を奪いすぎるのでぬるま湯で洗いましょう。手洗い後の拭き方も意識することで、手あれの重症化は予防できます」と野村医師はアドバイスします。
爪の周りや指の間などを忘れずにきちんと石鹸で洗い、指先を乾燥させすぎてしまう傾向にあるハンドドライヤーの使用は避け、洗った後は清潔なタオルやハンカチで、すぐに水気を拭くのもポイントだそうです。
1回分の目安は、人差し指第1関節1つ分 画像提供:ユースキン製薬
それからハンドケアで重要なのは、手あれの症状に合ったハンドクリームを選びと、塗る量、塗り方をしっかりと意識する事。1回分の目安は、人差し指第1関節1つ分。さらに、ハンドマッサージをしながら塗ると、塗りムラが抑えられる上、ビタミン系ハンドクリームだと血流の改善にも役立つといいます。
また、乾燥=ビタミン系、かさつき=保湿系、角化=尿素系と、症状に合わせたセレクトも重要です。「日中はこまめにケアできないという方は、就寝前のハンドケアで寝ながら集中ケアする事をおすすめします」と野村医師はコメントしています。