東京都、4月から「自転車保険加入義務化」スタート 認知・加入率はまだ半数
■「自転車保険」の認知度は8割超えも、加入率は5割程度
au損害保険の「自転車運転に関する意識実態調査結果」より
警視庁の発表によると、東京都内の自転車事故は2017年より増加傾向にあり、2019年も前年比増という結果だった。今回発表された、au損保の「自転車運転に関する意識実態調査」の結果によると、3割以上(35.5%)の人が過去に自転車運転時に事故に「遭ったことがある」と回答。
この結果は、au損保が2019年10月に“全国の月に1回以上自転車を運転する人を対象に行なった調査結果(30.5%)”と比べて5ポイント高い数値となっている。
au損害保険の「自転車運転に関する意識実態調査結果」より
自転車事故に繋がりそうな事象となる自転車事故“未遂”は、約6割以上(66.7%)もの人が「経験あり」という結果がでており、こちらも全国平均(60.9%)を6ポイント近く上回った。
au損害保険の「自転車運転に関する意識実態調査結果」より
都内での自転車運転にはリスクがついてまわる状況となっているが、一方で、自転車事故時の助けとなる「自転車保険」については、8割以上(82.3%)の人が「知っている」と回答したものの、実際に「自転車事故に備える保険に加入していない」と答えた人は半数近く(47.4%)に。
au損害保険の「自転車運転に関する意識実態調査結果」より
4月より東京都で義務化されることについては、半数以上(52.8%)が「知らない」と答え、その認知度はまだ低いことが浮き彫りになった。
自転車事故の増加に合わせ、近年では、自転車事故により多額の賠償を請求される事例も出てきている。そんなもしもの事態に備えて、自転車に乗る人は改めて自身だけでなく周りの人の加入状況も確認してみてほしい。
【「自転車運転に関する意識実態調査結果」概要】
手法:インターネット調査
調査対象:東京都にお住まいの月に1回以上自転車を運転する20‐50代の男女
調査数:1000名
調査期間:2020年3月10日(火)~3月12日(木)