バスタオルの“イヤな臭い”ってどうすればいい? プロに学ぶ“洗い方&干し方のコツ”
梅雨に入ると避けられない“部屋干し”。しかし、どうしても室内で洗濯物を干すと部屋干し臭が発生してしまいます。ライオン株式会社の調査によると、部屋干し臭が気になるアイテムでダントツに多かったのがバスタオルだったそう。そこで今回は、バスタオルの洗い方&干し方のコツを紹介します。
【写真】バスタオルの臭い対策にオススメな“つけおき洗い”
■“つけおき洗い”をマスター!
ライオン株式会社お洗濯マイスターの大貫和泉氏
同社のお洗濯マイスター、大貫和泉氏によると、不快な部屋干し臭対策に大切なのは“消臭・抗菌・除菌”とのこと。イヤなニオイが発生するのは、洗濯の時に落とし切れなかったわずかな汚れが化学的に変化したり、菌による作用を受けたりするのが原因だそうで、洗濯してもニオイ汚れがとれないバスタオルは、徹底的に汚れと菌を除去できるアイテムを使って“つけおき洗い”をするのがオススメだといいます。
つけおき洗いの様子
“つけおき洗い”は、まず、洗濯おけなどに、バスタオルが浸る程度のぬるま湯(40℃)と酸素系漂白剤を入れ、バスタオル全体をしっかり浸してから、30分~2時間程度つけおきます。その後、バスタオルを洗濯槽に入れ、他の洗濯物と一緒に抗菌効果や除菌効果のある洗剤を使って洗濯機で洗います。洗濯機での洗濯時に、消臭成分の入った柔軟剤を使うと、さらに効果的だそうです。毎回“つけおき洗い”する必要はなく、気になるときに試してみるとGoodです。
■洗濯にも一工夫を
バスタオルは、洗濯機の一番下に“広げて”入れるのも◎
また、バスタオルは、洗濯機の一番下に“広げて”入れるというのも、防臭・抗菌するコツの1つ。縦型洗濯機は、パルセーター(回転板)に近い位置のほうが機械力が高くなるため、洗浄力も高くなります。ですので、中央付近の汚れが落ちにくいバスタオルは、洗濯機の一番下に入れましょう。バスタオルが何枚かある場合も、一番下に広げて重ねます。ドラム式洗濯機の場合も、同じように一番下に広げて入れてください。
このほかにも、洗濯物を入れすぎると洗浄力は低下するので、中に入れる洗濯物の量を洗濯機容量の7割~8割程度に抑えることも大切です。
■バスタオルを早く乾かすポイント
「基本形」、「蛇腹(じゃばら)干し」、「ずらし干し」の残存水分量を比較した結果
バスタオルの菌が増えないようにするには、早く乾かすのもポイントです。裾をそろえて干す「基本形」、「蛇腹(じゃばら)干し」、「ずらし干し」を比較すると、蛇腹干しが最も早く乾くことが同社の調査で明らかになっています。
蛇腹干し
干す場所が低い場合や、空間に余裕がない場合は、「蛇腹干し」がオススメ。角ハンガーなどを使い、バスタオルを蛇腹状に折り曲げて干すと湿気を逃がす風の通り道ができ早く乾きます。
タオルを振りさばく様子
さらに、脱水後洗濯機から取り出したタオルを数回、パンパンッと振りさばくことでも、水分量を減らすことができるので、干す時間の短縮に。部屋干しでも5時間以内に洗濯物を乾かすことができれば、ニオイは発生しにくいというデータがあるため、扇風機や除湿機を活用するのも効果大だそうです。