“ソロ活動専念”を発表したBTS 輝かしい活躍の裏にあった“メンバーの苦悩”とは

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2022年6月15日 20:00
“ソロ活動専念”を発表したBTS 輝かしい活躍の裏にあった“メンバーの苦悩”とは
BTS  (C)Zeta Image

 BTSは、6月14日(火)に、グループ活動をしばらくの間休止し、ソロ活動に専念することを、公式YouTubeチャンネル「BANGTANTV」の動画「真の防弾会食」で発表。このニュースは、あっという間に全世界に広がり、日本でも大きなニュースとして取り上げられました。さまざまな波紋と憶測を呼び起こしていますが、彼らが動画を通してファン=ARMYたちに伝えたかったこととは? SNSでの反応とともに紹介します。(文=西門香央里)


■活躍の裏で深く悩んでいたメンバーたち

 「それぞれのアイデンティティを探そうとする時期」と動画の中で語ったJIMIN。BTSの突然の宣言の理由は、このJIMINの言葉の中に全てが込められているような気がします。

 2013年6月に「NO MORE DREAM」でデビューした彼らは、当時ほとんどがまだ10代で、末っ子のJUNG KOOKは15歳という若さ。それから9年が経ち、気がつけば、メンバーたちのほとんどが20代後半になり、年長者であるJINの兵役問題も度々取り上げられるようになってきました。

 動画内でSUGAは、「『すごく面白い』と思いながら仕事をしたことが2013年から一度もない」と語り、リーダーであるRMも、「K-POPもそうだし、アイドルというシステム自体が人を熟成させるようにはなっていない」とコメント。これまでアイドルとして活動してきた9年間での悩みを打ち明けました。

 自分たちが「成長していきたい」という気持ちと裏腹に、2015年に韓国内の音楽番組で初の1位を獲得して以来、休むことなくK-POPトップアイドルの地位に一気に駆け上がっていったBTS。先日リリースされたニューアルバム『Proof』でも、発売初日で200万枚を売り上げるという偉業を成し遂げ、今や誰もが知るK-POPを代表する世界的スターとなった彼らですが、そんな輝かしい活躍の裏で、深く悩んでいたということが今回明らかになりました。

 RMは、「BTSが『ON』と『Dynamite』までは僕たちのチームが自分の手の上にいた感じだったが、その後の『Butter』と『Permission to Dance』からはどんなチームなのかよくわからなくなった」と苦しい思いを語り、「歩きながらも『これで合ってるのか?』と思って怖くなったり、何が正解なのかたくさん悩んだりもした」と素直な気持ちを涙を堪えながら語りました。

 今回の告白は、輝かしい姿を見せてくれてきた彼らを応援してきたARMYたちの心を大きく動揺させ、SNSでは、「私なんかには計り知れないメンバーの辛さがあったろうけど、どうしても心がついていかない」との声が。その一方で、「また戻ってくると言ってくれたのが救い。大好きな7人にはいつも幸せでいてほしい、心からそう願うよ」「BTS活動休止してソロ活動が始まる。でも応援するよ」と、彼らの決断を応援する声も多くありました。

■「BTS第2章」のスタートはJ‐HOPEから

 「BTS活動休止」という形で今回のニュースが世界中を駆け巡りましたが、「活動休止ではなく、グループ活動と並行しながらソロ活動に専念する」と所属事務所のHYBEから6月15日(水)に公式発表が。

BTSのJ‐HOPE(2020年撮影) 写真提供:AFLO
 その「BTS第2章」のスターターとして最初に動き出すのが、J‐HOPE。今回のニュースに先駆けて、J‐HOPEがアメリカで開催される大規模音楽フェスティバル「ロラパルーザ」でヘッドライナーとして参加することが、すでに発表されていました。

 動画の中でVは、「僕たちは今までグループだけに執着していたけど、個人で活動して、再びグループで集まればシナジーが違うものになると思う」語り、それぞれが自分たちの世界を見ながら成長して集まることを伝えています。

 これからメンバーたちのソロ活動が本格的になり「BTS第2章」が始まっていきますが、「僕たちは友達というより家族だ」とRMが語ったように、それぞれが一人ひとりの時間の中で成長し、家族として集まった時に、さらに熟成したBTSの姿が見れるはず。その日を楽しみにしたいですね。

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西門香央里(ライター)

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