timelesz 松島聡「芸能を続けてきて良かった」 大好きなトム・フェルトンが活動休止中の支えに〈手紙全文〉
timeleszの松島聡と、映画『ハリー・ポッター』シリーズでドラコ・マルフォイ役を務めたトム・フェルトンが、8月13日(水)に開催された、「ハリー・ポッター ショップ 原宿」のオープン記念イベントに登壇。『ハリー・ポッター』の大ファンだと公言していた松島は、活動を休止していた際にトムの姿に励まされていたことを明かし、「芸能を続けてきて良かった」と思いを語った。
【写真】トム・フェルトンからプレゼントを贈られ、最大の笑顔を見せる松島聡
■寺西拓人からトムへの伝言も
小学生の頃に図書館で原作本に出会って以来、『ハリー・ポッター』が大好きになったという松島。最初はハリー・ポッターが好きだったが、年を重ねるごとに推しが変わっていったと言い、ドラコの「ヒールだけれど闇落ちしきれない、人間的に弱い部分を見せるところが好き」だと話す。
松島とトムが熱い抱擁を交わしてスタートした本イベント。今回松島とトムが訪れた、8月14日(木)に開業する日本初の旗艦店「ハリー・ポッター ショップ 原宿」は、「禁じられた森」をテーマにした内装が広がり、魔法動物のバックビークやフクロウたちがゲストたちを迎える。トムは「前回バックビークに出会ったときは良い印象じゃなかったんだ」と『アズカバンの囚人』のエピソードを交えながら、「バックビークにおじぎをしておこう」と松島を誘って、二人でおじぎを披露。
スリザリン推しだという松島は、普段のコーディネートにスリザリン要素を足したような夏仕様の装いで登場。胸元のピンは私物だと言い、トムからも「そのコーディネートを選んでくれてありがとう」「僕もそれを着ればよかった」と称賛されていた。
実は松島とトムが再会したのは約9年ぶり。イベントでトムが来日した際に、松島がトムへ思いを伝える場面が設けられたという。
トムは9年ぶりに再会した松島に「松島さんは活動を通して、世界に愛やポジティブな力、エンターテインメントの光を当てていると思います。僕の友人と言っていいかな? “友人”のことを誇りに思います」と言い、松島は「うれしい」とトムの友人になれたことに感激。
松島は「実はtimeleszのメンバーの寺西(拓人)も『ハリー・ポッター』の大ファンでして『夢を与えてくれてありがとう。大好きです』とぜひともお伝えください」と寺西からの伝言も伝えていた。トムは「ウィザーディングワールドへようこそ。愛を伝えてください」と寺西にもメッセージを送る。
それから松島がトムへ手紙を読む場面へ。松島はトムに「マルフォイの人間らしい弱さや葛藤、生き方から多くのことを教えていただきました。そして、それを見事に演じ切るトムさんの姿にも強く心を打たれました」と語り、トムから9年前にもらった「オーラがあるからこの先もやっていける。俳優になりたいと思い続ければ、必ずなれるよ」という言葉が「迷いの中にいた自分にとってまさに光でした」と明かす。
加えて、トムが東日本大震災の際に義援金を寄付してくれたことに触れ、「僕が芸能の道を歩み始めたのは2011年3月。震災直後でした。その時のトムさんの優しさと行動力に心の底から感動したのを今でも覚えています」とトムの行動力に胸を打たれたことも語る。
松島からの手紙を受け、トムは「僕がマルフォイを演じたことがどういう意味を持っていたか、松島さんがマルフォイと出会ってからの友情や愛、喜びにどういう風に貢献したのかを伺えて感動しています。謙虚な気持ちになりますね」と目を潤ませて感謝。さらにトムから松島へサイン入りのスリザリングッズが送られるという逆サプライズがあり、松島は「え〜〜〜〜〜!!」とうれしさのあまり後ずさり。
「リビングのどセンターに飾ります」とテンション高めに話す松島は「手紙には書ききれなかったのですが」と切り出し、「僕自身1度芸能から離れたことがあるのですが、トムさんがマルフォイを演じるにあたり悩まれていたことがたくさんあったという話を休んでいた時に聞いていたので、規模感は違うのですが共感してしまう部分がたくさんありました」と活動休止期間中の思いを吐露。
「でも、緊急来日という形でプライベートでも日本に来てくださったりと活動を止めなかったトムさんの姿勢など、1つ1つの行動力に励まされていたので、改めて芸能をやめなくて良かったと思えます」とトムの姿が支えになっていたことを明かした。
「通訳がなくても思いが伝わってきた」と語るトムは松島に「1つだけお願いがあります」と切り出し、「お会いした時に僕から愛をお渡ししました。次はその愛をバトンパスしてください」と愛が広がるようにリクエスト。松島は「ステキだ〜。分かりました! 僕にもたくさんのファンの方がいるのでその方々にちゃんと届けたいと思います」と誓い、トムと固い約束を交わした。
以下、松島からトムへの手紙全文。
トムさんへ
約9年ぶりにお会いできたことを心からうれしく、そして光栄に思います。『ハリー・ポッター』を通して、マルフォイの人間らしい弱さや葛藤、生き方から多くのことを教えていただきました。そして、それを見事に演じ切るトムさんの姿にも強く心を打たれました。今もなお誰よりもマルフォイを愛し、マルフォイとして生き続けるトムさんを見て、俳優という仕事の素晴らしさを改めて感じました。9年前、「オーラがあるからこの先もやっていける。俳優になりたいと思い続ければ、必ずなれるよ」と力強く言ってくれました。その言葉は、迷いの中にいた自分にとってまさに光でした。以来、ありがたいことに俳優としての日々を積み重ねております。
あの日いただいた温かいメッセージは、今でも自分を支えてくれる大切な魔法です。そして忘れられないのは、東日本大震災の際、義援金を寄付し、日本が困難に直面するたびにそっと手を差し伸べてくださったことです。僕が芸能の道を歩み始めたのは2011年3月。震災直後でした。その時のトムさんの優しさと行動力に心の底から感動したのを今でも覚えています。
トムさんはスクリーンの中だけでなく、現実でも人々を勇気づけ、夢を与えてくれる存在です。今回こうして日本に来てくださり、惜しみないサービス精神と笑顔を見せてくれたことも本当にうれしかったです。これからもずっとずっと、トムさんとマルフォイのファンでい続けます。本日は本当に貴重な時間をありがとうございました。