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倍賞千恵子

倍賞千恵子 出演映画作品

  • PLAN 75

    PLAN 75

    制作年:2022年6月17日(金)公開

    『十年 Ten Years Japan』の一篇『PLAN 75』を、キャストを一新し、再構築したドラマ。75歳以上の高齢者が自ら死を選び、国が支援する制度”プラン 75”施行後の日本を舞台に、命の選択を迫られる女性の姿を描く。監督は本作が初長編の早川千絵。倍賞千恵子が主演を務め、磯村勇斗、たかお鷹、河合優実らが共演する。

  • Arc アーク

    Arc アーク

    制作年:2021年6月25日(金)公開

    世界的SF作家ケン・リュウの傑作短編小説を、『愚行録』『蜜蜂と遠雷』の石川慶監督が映画化したSFファンタジー。不老不死の技術が発展した近未来社会で、30歳の姿のまま永遠の人生を歩んでいく女性の運命を描く。主演の芳根京子が、ひとりの女性を17歳から100歳以上まで演じる。共演に寺島しのぶ、岡田将生、倍賞千恵子、小林薫ら。

  • 461個のおべんとう

    461個のおべんとう

    制作年:2020年11月6日(金)公開

    TOKYO No.1 SOUL SETの渡辺俊美による“お弁当エッセイ“、『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』を映画化した人間ドラマ。息子のためにお弁当を作り続けた父親の姿を描き出す。父親役をV6の井ノ原快彦、息子役を関西ジャニーズJr.内ユニット、なにわ男子の道枝駿佑が演じる。監督は『泣くな赤鬼』の兼重淳。

  • 男はつらいよ お帰り 寅さん

    男はつらいよ お帰り 寅さん

    制作年:2019年12月27日(金)公開

    ひとりの俳優が演じた最長映画シリーズとしてギネス認定されるなど、長年にわたって愛された『男はつらいよ』シリーズの22年ぶりとなる50作目。寅さんの甥の満男が、初恋の人イズミと再会する姿や寅さんとの日々に思いを馳せる姿を描く。主演を『ALWAYS…』シリーズの吉岡秀隆が務め、後藤久美子、倍賞千恵子、前田吟らが共演する。

  • 天気の子

    天気の子

    制作年:2019年7月19日(金)公開

    大ヒットを記録した『君の名は。』の新海誠が原作、脚本、監督を務めた青春ドラマ。離島から東京に家出してきた男子高校生と、“祈るだけで晴れにできる”力を持つ少女が出会い、自らの生き方を選択していく姿を描く。『君の名は。』に続いて田中将賀がキャラクターデザインを務め、オーディションで選ばれた醍醐虎汰朗と森七菜が声優を務める。

  • 初恋~お父さん、チビがいなくなりました

    初恋~お父さん、チビがいなくなりました

    制作年:2019年5月10日(金)公開

    『娚の一生』の原作者としても知られる西炯子の人気コミックを実写映画化した人間ドラマ。亭主関白な夫に明るく尽くしてきた妻が、結婚50年目にして離婚を決意したことにより展開する家族の物語を映し出す。『毎日かあさん』『マエストロ!』の小林聖太郎が監督を務め、映画初共演となる倍賞千恵子と藤竜也の名優ふたりが老夫婦を熱演した。

  • 小さいおうち

    小さいおうち

    制作年:2014年1月25日(土)公開

    『母べえ』『東京家族』など家族の絆を描き続けてきた名匠・山田洋次監督が、中島京子の直木賞受賞小説を映画化。ひとりの青年が、亡くなった女性が遺したノートを通じて、東京の山の手の郊外に建つ赤い三角屋根の小さいおうちで繰り広げられた様々な出来事と愛の物語に触れていく。昭和から現代を舞台に、多彩な人間模様を描き出す作品だ。

  • すべては君に逢えたから

    すべては君に逢えたから

    制作年:2013年11月22日(金)公開

    間もなく竣工100周年を迎える東京駅を舞台に、10人の男女のそれぞれの愛を描くラブ・ストーリー。JR東日本の全面バックアップのもと、東京駅とその周辺で大規模なロケ撮影を敢行。玉木宏、木村文乃、東出昌大、本田翼、時任三郎、そして倍賞千恵子ら多彩なキャストが顔を揃える。監督は『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズを手がけた本木克英。

  • 東京に来たばかり

    東京に来たばかり

    制作年:2013年11月9日(土)公開

    これまでに延べ170本もの映画に出演してきた名女優、倍賞千恵子が主演を務め、東京にやってきた中国人青年と行商を営んでいる老婦人の交流を、囲碁の世界を通して描く感動作。『スプリング・フィーバー』に出演し高い評価を得た実力派俳優チン・ハオが中国人青年を演じる。監督は『戦場に咲く花』や『天上の恋人』で知られるジャン・チンミン。

  • ハーメルン

    ハーメルン

    制作年:2013年9月7日(土)公開

    福島会津を舞台に、廃校となった学校で一人静かに暮らす年老いた元校長先生と、久々に故郷に戻ってきた卒業生、そして過疎が進むその村に暮らす人々の記憶を穏やかに優しく描いた作品。西島秀俊と倍賞千恵子をキャストに迎え、四季によって表情を変える福島県大沼郡昭和村で撮影を行った。『美式天然』の坪川拓史が脚本と監督を務めている。

  • 幸福の黄色いハンカチ デジタルリマスター

    制作年:2010年4月10日(土)公開

    アメリカで『イエロー・ハンカチーフ』としてリメイクされたことでも話題の、山田洋次監督の'77年の作品をデジタルリマスタリングして公開。6年3ヵ月の刑期を終えて出所した男の帰郷と、同行することになった若い男女の道行きを、北海道の荒涼たる自然の中に描き出す。高倉健の渋さもさることながら、まだ初々しい武田鉄矢や桃井かおりの姿も見どころ。

  • 隠し剣 鬼の爪

    制作年:2004年10月30日(土)公開

    『たそがれ清兵衛』で成功を収めた名匠・山田洋次監督が再び時代劇に挑戦! 究極の暗殺剣“鬼の爪“を修得した若侍が、使用人の娘とプラトニックラブを育みながら、親友との壮絶な果し合いに挑む姿を描き出す。『たそがれ…』とは双子のような設定の作品ながら、より賑やかな魅力を感じさせる秀作。

  • 虹をつかむ男 南国奮斗篇

    制作年:1997年12月27日(土)公開

    名匠、山田洋次による、“寅さん“の人情味を継承した喜劇シリーズ第2弾。“釣りバカ“のハマちゃんに続く当たり役となった、愛すべき映画館主を、西田敏行が大らかに熱演する。

  • 男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花〈特別篇〉

    制作年:1997年11月22日(土)公開

    最新作「…寅次郎紅の花」のヒロインでもあるリリーの前作に当たる'80年作品を、リニューアル。寅さんと、とりわけ縁の深い彼女との恋模様が沖縄を舞台に展開していく。

  • ジャングル大帝〈1997年〉

    制作年:1997年8月1日(金)公開

    手塚治虫の初期の作品であり、1965年にはTVアニメ・シリーズとして放映された大河コミックの劇場版アニメ。雄大に広がるサバンナ、莫大なエネルギーを秘めた月光石を求める人間ハム・エッグたちは現地調査員ヒゲオヤジの反対を聞かず、神秘の山、ムーン山を捜して、傍若無人に森を切り開いていく。ジャングルの王者レオは反撃に出るが、銃撃され、やむなく退却することに。やがて激しいスコールが止んだとき、ムーン山が姿を現し……。ムーン山の頂上を目指すハム・エッグたちと、ヒゲオヤジ、そしてレオの戦いと冒険。さらには、自らの意志で人間の世界に旅立ったレオの息子ルネの体験が綴られていく。音楽はTVシリーズ第1作から担当している冨田勲。

  • 虹をつかむ男

    制作年:1996年12月28日(土)公開

    渥美清が亡くなったために終了した“男はつらいよ”シリーズに代わって、1997年、松竹の正月映画として登場した人情ドラマ。大学を出たものの職もなく、ツキもない平山亮は、親と衝突して家を出る。瀬戸内海の小さな町にやって来た亮は、古ぼけた映画館に雇われることになる。映画館は社長の白銀活男と映写技師の常さんの二人で頑張っていた。活男は、常連の八重さんに想いを寄せているが、映画のようには愛を告白できずにいた。亮は活男にハッパをかけるが、活男は煮え切らない。おまけに、借金がかさみ映画館を閉めると言い出して……。

  • 男はつらいよ 寅次郎紙風船

    制作年:

    九州路の日田で知り合った若い娘・愛子に商売のサクラをつとめてもらった寅さん。病気で寝ている昔の仲間から自分が死んだら女房をもらってくれと言われてあたふた。帰京した寅のところへ彼女たちが現れて……。

  • 男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋

    制作年:

    京都である老人を助けた寅さん。実はこの老人、陶芸家の大先生だった。老人の家のお手伝い・かがりと仲よくなった寅さんは、彼女の失恋に同情するうちにいつしか心惹かれ、鎌倉のあじさい寺でデートしたまではよかったのだが……。

  • 喜劇 婚前旅行

    制作年:

    今回はいつもと少し違い、主人公の田村家が、伴淳・フランキー・森田の3代にわたる鉄道マンというのが面白い。フランキーは男ヤモメで、息子の母校の女教師に惚れるという役回り。当時、人気絶頂のピンキーとキラーズも顔を出す。

  • 男はつらいよ 知床慕情

    制作年:

    舞台は北海道・知床。知床の武骨な獣医はやもめ暮らしだったが、東京から結婚生活に破れた娘が帰って来た。父娘と知り合った寅は、この町のスナックのママと獣医の橋渡しを画策する一方で、娘の方にホの字となる。野外バーベキュー・パーティの席で、ママが店をたたんでこの町を去る決心を告げ、それに反対する獣医がその理由を問われて“俺が惚れてるからだ”と言い放つシーンは、さすが三船と思わせる。久々の出色の一本。

  • あゝ声なき友

    制作年:

    寅さん役の喜劇演技が有名だった渥美清だが、泣かせてくれる感動的な名演も披露している。本作はそんな作品群の一つで、巨匠・今井正監督が丹念な演出で観客を泣きの世界へと連れていってくれる。主人公・西山民次が病気で入院中に軍隊の仲間12名の兵は全員戦死。さらに民次の家族は原爆で全員死亡してしまい、敗戦を迎える。彼は仲間の遺書を持って日本に引き揚げ、各遺族の元へ遺書を届けようとする。

  • 白昼堂々

    制作年:

    九州の筑豊に実在した“泥棒村”を題材にした作品で、炭鉱が閉鎖されたため昔の稼業“スリ”を再開。仲間を集めて一大万引集団を形成し、彼らが日本全国で“成果”を上げる様を面白おかしく描く。原作は『週刊朝日』に連載された結城昌治の小説。撮影は野村芳太郎監督と名コンビの川又昂。DVDは「渥美清メモリアル 渥美清・もうひとつの世界」に収録。

  • のれんと花嫁

    制作年:

    一人息子が経営する江戸時代からののれんを誇るカステラ屋“長崎開花堂”は大繁盛。そのため、長崎で“元祖開花堂”を営む父親の方では客足がバッタリ。これではまずいと、父親は東京の長崎開花堂に文句を言いに上京するのだが……。軽く明るく清らかに展開する楽しいコメディ。

  • 山の讃歌 燃ゆる若者たち

    制作年:

    妻との結婚を押しきったため、出世が遅れたと思い込んでいる財務省に勤める父・栄城。その3人の息子たちはエリート・コースを歩みながらも、封建的な家庭と官僚生活によって歪められていく自分たちを、もう一度人間らしく復活させようと、次々と山に登る決意をするのだが……。出世主義への風刺を込めた異色の山岳ドラマ。

  • 続・男はつらいよ

    制作年:

    今回は寅さんが生みの母を訪ねる一編。旅先で優しい母親の夢を見た寅次郎。大阪に探しに行くが、やっと会えた母は女郎屋を経営する元気なオバハンだった。寅さんはかなり怒りっぽいキャラクターのまま。ミヤコ蝶々が母親を演じている。

  • 女嫌い

    制作年:

    城戸四郎松竹社長の企画による、大船調喜劇3部作の「落第生とお嬢さん」に続く第2作。原作の赤穂春雄とは城戸本人の筆名である。結婚生活35年の謹厳実直な初老の男が、ふとしたことから若い娘に浮気の虫を起こし一緒に旅行するが、娘にはヤクザがついていて一騒動となる。

  • 男はつらいよ 寅次郎恋歌

    制作年:

    さくらの夫・博の父親である老哲学者から“一家の団らんこそ真の幸福である”と諭された寅次郎だが、柴又帝釈天前に開店した喫茶店の未亡人ママにまいってしまう。彼女の息子の自閉症を直してやるが……。

  • 男はつらいよ 噂の寅次郎

    制作年:

    旅先で人生のはかなさに思い至った寅さんは柴又に立ち寄り、修行の旅に出ることを宣言するが、“とらや”のお手伝い・早苗の姿を見るや否やそんな決意はどこへやら。夫と別居中という彼女に同情する寅に、周囲はハラハラ。

  • 幸福の黄色いハンカチ

    制作年:

    ヒット・ポップス『幸せの黄色いリボン』から発想を得て作られた感動作。北海道を舞台に、刑務所帰りの中年男と若いカップルがそれぞれの愛を獲得するまでのロード・ムービー。新車を買って、北海道に旅行に出た欽也は早速、朱実という女の子をナンパ。二人は旅を続けるが、途中で刑務所から出たばかりの中年男・勇作に会う。勇作は妻に“もし俺を待っていてくれるなら、家の前に黄色いハンカチを下げておいてくれ”という手紙を書いていた……。図式的で予定調和のドラマだが、ラストに向かってのサスペンス仕立ての盛り上げ方がうまい。風景と人物のカットバックという古典的手法が実に効果的に使われている。

  • 男はつらいよ 私の寅さん

    制作年:

    マドンナ・岸恵子が画家の役で登場する。柴又に帰った寅さんはある日、小学校時代の友だちに再会。彼の妹である独身の美しい女流画家を知って一目惚れ。ゲージュツを鑑賞しようと寅さんのアトリエ通いが始まり、まわりはハラハラ……。

  • 離婚しない女

    制作年:

    倍賞姉妹が本格的に映画共演、一人の男をめぐり、女同士火花を散らすというラブロマンス。女二人には家庭があり、両者の間を泳ぐように愛をむさぼる男に扮した萩原健一がはまり役。積極的な女に千恵子、男となかなか一線を越えられない女に美津子とこれまでの二人のイメージを逆転させたようなキャスティングが興味深い。

  • 喜劇 一発大必勝

    制作年:

    「馬鹿まるだし」(1964)、「いいかげん馬鹿」(1964)などで息の合ったところを見せた、山田洋次監督=ハナ肇主演による一編。瀬戸内海のある町の長屋にボルネオ帰りの男がやって来て大騒動を巻き起こすという、山田流スラップスティック・コメディ。クレージー・キャッツの面々が脇を固めている。

  • 男はつらいよ 望郷篇

    制作年:

    1作、2作とメガホンを執った山田洋次が、久々に復帰。TV版でさくら役だった長山藍子が美しい美容師で登場、かつて世話になったヤクザの親分を訪ねた寅次郎は、今や落ちぶれた親分をみて、義理のすたれた任侠道に失望し、ヤクザ渡世から足を洗おうと決意する。さっそく浦安の豆腐屋に就職し、順調に行くかに見えたが、店の娘に恋して……。

  • 遥かなる山の呼び声

    制作年:

    北海道の酪農の町・中標津の美しい四季を背景に、誤って人を殺して逃亡中の男と、牧場を経営する未亡人、そして小学生になるその子供との交流を描いた人情ドラマ。慎重に進む二人の恋の行方を、農作業と日常生活をたっぷり盛り込みながら描いている。西部劇の名作「シェーン」へのオマージュシーンも。

  • 道場破り

    制作年:

    剣の達人、三沢伊兵衛は、藩主から側室になるよう強要されていた家老の娘、妙を連れて脱藩出奔し、道場破りで金を稼ぎながら旅を続けていた。そんなある日、彼は藩がさしむけた剣客、大庭軍十郎と、互いの素性を知らぬまま賭け試合で対決することになるが……。山本周五郎の『雨あがる』を原作に、内川清一郎監督がダイナミックに描いた時代劇の秀作。

  • 同胞

    制作年:

    高度経済成長の波から取り残された岩手県の過疎の農村に、移動劇団の公演を村の青年団に依頼するため、東京から一人の女性がやって来る。しかし、65万円という高い公演費用に青年団長は二の足を踏み、なかなか話は進まない。だが、やっとのことで説得に成功するや、青年団の団員たちはあふれる情熱を演劇のPR、切符売り、会場の確保などに注ぎ始め、村は徐々に活気づいていく。岩手県・松尾村で実際にあった話をモデルに、“統一劇場”という新劇サークルを実際に登場させたドキュメンタリー・タッチのシリアスドラマ。プロに混じって村の青年団員たちも多数出演している。

  • 泣いて笑った花嫁

    制作年:

    内緒で演出家の助手をしていることが父にばれ、口論から家出した浅草の玩具問屋の一人息子が、自分の力で公演を成功させていくまでを、彼に想いを寄せる娘の母が実は父の昔の恋人だった、などのエピソードを交えて描いた恋愛喜劇。若さあふれる鰐淵が魅力。

  • はだしの花嫁

    制作年:

    鰐淵晴子・倍賞千恵子主演による明朗青春映画。瀬戸内海の美しい自然を背景に、“週刊レディ”の女性記者・矢野玲子と友人の中島洋子は、一人の青年をめぐって恋のさやあてを演じる。倍賞千恵子を売り出した“花嫁”ものの第3作。

  • クレージーの花嫁と七人の仲間(『乱気流野郎』)

    制作年:

    クレージー・キャッツの面々が初めてグループで主演した事実上の第1作。赤坂にあるすし屋“にしき”を舞台に、植木等をはじめとするクレージー・キャッツの面々が活躍する。松竹という会社のカラーのためか、ハチャメチャなエネルギーは控えめに。

  • あねといもうと

    制作年:

    岩下志麻、倍賞千恵子、中村晃子が若き三姉妹を演じる女性文芸ドラマ。明るい個性が評判の高岡家の娘たちは、やがてそれぞれの恋の問題に直面していく。結婚を間近に控えながらほかの男から求婚される長女、恋人の死を看とる次女、亡き兄の妻を気づかい独立を勧める三女。すべては変わろうとしていた。

  • 家族〈1970年〉

    制作年:

    九州・長崎の小さな島を出て、北海道の開拓部落へ向かう5人家族の姿を描く異色のロード・ムービー。途中子供が急死する事件以外、あくまで日常的な、ドラマ性を排除したシナリオ。そして、まるでドキュメンタリーのような冷めたカメラワークが秀逸だ。1970年に開催されていた万国博覧会を観光映画的な描き方ではなく、高度経済成長の象徴としてストーリーに組み入れ、主人公一家の貧しさと対比させた演出も実に的確。山田洋次の力量が感じられる。ラストで、北海道にたどり着いた一家が祖父の死にもめげずたくましく生きていく姿が、この作品のテーマを十分に伝えている。

  • 暖流〈1966年〉

    制作年:

    都内でも屈指の私立病院長が急逝、病院経営は事業欲と闘争心に満ちあふれた男に委ねられた。院長の娘は現実的な彼に惹かれつつも、貴族的な生活を捨てきれずに苦悶する……。岩下志麻、倍賞千恵子の熱演が光る野村芳太郎の女性ドラマ。

  • 男はつらいよ 花も嵐も寅次郎

    制作年:

    大分で知り合った気の弱い青年・三郎は動物園の飼育係。同宿したOLの蛍子に一目惚れしたがアタックできない。そこで我らが寅さんの恋愛指南となる。沢田と田中はその後実生活でも愛を育てていくが、この共演が知り合うきっかけとなった。

  • 喜劇 あゝ軍歌

    制作年:

    無駄死にしたくないので、気のふれた真似をして陸軍の野戦病院に入り、そこで終戦を迎えた勝造とカトやんは、今も同じ会社に勤める良き友だった。その勝造の部屋に婆さん、未亡人、少女、ヒッピー風の男などが転がり込んでテンヤワンヤとなる。随所に軍歌を挿入しながら、世代間の断絶をコメディ・タッチで描く。

  • 駅・STATION

    駅・STATION

    制作年:

    人と人とのめぐり会いを、駅に停車する列車にたとえ、オリンピックのピストル競技選手でもある刑事と3人の女の宿命的別離を描いた、3部からなる作品。脚本家の倉本聰が、「冬の華」に続いてあえて高倉健のために書き下ろしたもので、彼の感情を秘めた“間”の表情が生かされる。

  • 歌え若人達

    制作年:

    同じ家で生活する4人の大学生、それぞれの明るく苦い青春を軽く描いた風俗喜劇。当時の青春ものといえば、大島渚ら新世代の監督たちが「青春残酷物語」などでその時代の気分とぴったりマッチした作品を発表していた中、保守派の旧世代作家であることを印象づける内容だが、今観てみるとむしろ新鮮な仕上がりになった。

  • キネマの天地

    キネマの天地

    制作年:

    松竹が大船撮影所50周年記念として、全力をあげて取り組んだ大作。松竹蒲田撮影所が全盛だった大戦前後の時代を背景に、映画製作に夢を燃やす人々の熱い情熱を山田洋次監督がオールスター・キャストで映画化。特にこの作品で幸運なデビューを飾った有森也実が、初々しい魅力を放っている。浅草の活動小屋で売り子をしていた小春は松竹の監督に見出され、大部屋女優となった。演技経験のない小春を助監督の島田は一生懸命盛りたて、一人前の女優に育てようとする。大作の主役に抜擢された小春は監督の厳しい指導に耐え女優として成功するのだった。激動の時代を生きた映画人の讃歌ともいえる作品。

  • 雲がちぎれる時

    制作年:

    バスの運転手・三崎は、暗い過去を持つ女・市枝と再会する。三崎は過去を忘れて一緒になろうと市枝にせまるが、三崎の幸福な結婚を願って市枝は去っていく。田宮虎彦の『赤い椿の花』を、ラブロマンスの名手でもある五所平之助が映画化。

  • かあちゃんと11人の子ども

    制作年:

    西伊豆に住む農家の主婦が書いた体験談が原作。11人の子供を産み、夫とともに仕事に励んだ母親の子育てと労働の半生を明るくほのぼのと描く、文字どおりの大型ホームドラマ。昭和の時代をたくましく生き抜いた母親を、左幸子が好演。

  • 愛の讃歌

    制作年:

    フランスの作家、マルセル・パニョルの小説『ファニー』を翻案した人情喜劇。瀬戸内海の日向島を舞台に、島を出た青年の子供を宿した娘・春子と、島民の温かい交流をほのぼのタッチで描く。撮影・音楽など、ほとんどがのちの“男はつらいよ”シリーズのスタッフ。

  • 霧の旗〈1965年版〉

    制作年:

    柳田桐子は殺人事件の容疑者として逮捕された兄の無実を信じ、高名な弁護士・大塚に弁護を依頼するが、貧しさゆえに相手にされない。そして兄は死刑になってしまう。その時から桐子の、理不尽ともいえる復讐心に火がついた。1977年に山口百恵主演によるリメイクが作られている。

  • みな殺しの霊歌

    制作年:

    東映の時代劇や、任侠映画ばかりを手掛けてきた加藤泰が、初めて松竹に招かれて撮った、彼には珍しい現代劇。ある男が、5人の有閑夫人を次々と惨殺していく。男がなぜ何の因果関係もない女たちを殺していかなければならないのか。その背後には5人によって犯されて自殺した少年の姿が浮かんでくるのだが……。むごい殺しを繰り返す主人公の残忍さが反転すると、心根の優しさが浮かび上がるという演出があざやかで、殺人者を演ずる佐藤允の執念の表情が観るものに迫る。殺される側の女性、菅井きん・中原早苗・沢淑子・応蘭芳・川村有紀の顔合わせも楽しく、無垢な少女・倍賞千恵子の初々しさも光る。

  • 男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎

    男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎

    制作年:

    霧深い釧路で出会った渡り鳥美容師の小暮風子と意気投合した寅さん。彼女の恋人であるサーカスのオートバイ乗りから引き離そうと奮闘する。“とらや”の隣人・タコ社長の娘役で美保純が初登場。以後、人気キャラクターとなる。

  • 男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎

    男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎

    制作年:

    さくらの夫・博の亡父の三回忌に備中を訪れた寅さん。寺の住職の娘が出もどりときいてまたまたホの字になる。養子に入ることを目指した寅は仏に仕えると宣言し、帝釈天の御前様に弟子入りするが……。

  • 男はつらいよ 拝啓車寅次郎様

    制作年:

    就職して半年が過ぎた満男は、大学の先輩から誘われ、祭でにぎわう長浜を訪れる。案内役は先輩の妹、奈穂。二人は急速に打ち解け、満男が思わず“付き合っている人いるの?”と尋ねた時、背後から“いたっていいじゃないか。そいつと勝負するんだ”という寅さんの声……。日本三大山車祭りの一つ、湖国近江の“長浜曳山祭り”を舞台に、またも伯父と甥の恋が燃え上がる。

  • 男はつらいよ フーテンの寅

    制作年:

    森崎東監督による一編。旅先での寅次郎を中心にしている点が山田洋次のものと少々異なる。湯の山温泉の旅館で番頭をつとめるハメになった寅さんは、おかみに想いを寄せるが例によって片想い。シリーズの中では異色作だが、森崎=山田両者がミックスした味わいはなかなかのもの。

  • 男はつらいよ 旅と女と寅次郎

    男はつらいよ 旅と女と寅次郎

    制作年:

    ちょうど芸能界を引退する直前だった都はるみをマドンナ役にフィーチャーした一編。“普通のおばさん”になりたくて佐渡へ失踪して来た演歌の女王・京はるみ。そんなこととはつゆ知らぬ寅次郎はせっせと傷心の彼女を元気づける。

  • 男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎

    男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎

    制作年:

    瀬戸内の小島で大阪の芸者・ふみと出会った寅さん。生き別れの弟に会うのをためらうふみをけしかけて会いに行く二人。しかし弟はもはやこの世にはいなかった。柴又へ帰った寅のもとへ、ふみが訪ねて来たから大変。寅はその気になるが……。

  • 男はつらいよ 寅次郎かもめ歌

    男はつらいよ 寅次郎かもめ歌

    制作年:

    北海道・江差で仲間の墓参りをした寅さんはその娘・すみれと出会い、東京での勉学の世話をすることになった。定時制高校に通うすみれのいきいきとした姿を見た寅は自分も入学願書を出したが……。元キャンディーズのランちゃんこと伊藤蘭がマドンナ役で登場。

  • 踊りたい夜

    制作年:

    元々ミュージカル映画指向の強かった井上梅次監督が、原案・脚本も手掛けたミュージカル・ドラマ。東京のナイトクラブ“白馬車”で人気者の3姉妹、マリ、ユリ、ミッチーはショーダンサーを目指していたが、マリは偽りの恋に走り、ユリは作曲家と結婚。バラバラになった3人だが、やがてショービジネスの世界に戻ってくる……。

  • 男はつらいよ・寅次郎相合い傘

    制作年:

    第11作『…寅次郎忘れな草』に続いて浅丘ルリ子が相手役。東北の旅先でヘンな蒸発男と道連れになった寅さんは、かつて思いを寄せたキャバレー歌手のリリーとばったり再会。彼女は妻の座に納まらずにまたドサ回りをしていたのだった。何度かケンカと仲直りをくりかえす二人は結局東京へ戻り、“とらや”の面々は二人の結婚を画策するが、やはり堅気にはなれない運命だった。浅丘はキネマ旬報主演女優賞に輝いた。

  • 男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け

    男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け

    制作年:

    寅さんが、飲み屋からヘンな老人を“とらや”に連れてきた。ところがこの老人、日本画の大先生だった。寅さんと老先生、意気投合して兵庫へ旅に出るが、地元の美人芸者・ぼたんに寅さんは一目惚れ。だが彼女は大レストランの社長にだまされて、200万円を巻き上げられていたのだった。寅さんは老先生に“彼女のために絵を描いてくれ”と頼むが“金のために絵は描けない”と断わられ、悪態をつく……。キネマ旬報ベストテンの2位に入り、太地も助演女優賞を獲得した。

  • 故郷〈1972年〉

    制作年:

    山田洋次は“男はつらいよ”シリーズのほかに、素朴な庶民を描いたリアリズム映画を何本か撮っている。「家族」(1970)、「同胞」(1975)、「幸福の黄色いハンカチ」(1977)などとともに本作品もそちらの系譜に属するもの。瀬戸内海の小島に住む夫婦は、家族ぐるみで楽しく砕石運搬船の仕事をしていたが、産業の近代化によって、自営ではやっていけなくなる。呉の造船所を見学して島を離れる決心を固めたあと、一家は最後の運搬のために船に乗り込むのだった……。美しい自然とそれを脅かす工業化社会とを対比させながら、日本の高度経済成長とは何だったのかを問い直す力作。

  • 男はつらいよ 寅次郎夢枕

    制作年:

    マドンナに八千草薫を迎えた、寅さんの恋愛教室といった趣のある一編である。死んだ香具師仲間の墓参りをして柴又へ戻った寅さんだが、自分の部屋にはT大教授が入りこんでいる。むくれた寅の前に幼なじみで美しくなった千代が現れる。

  • 男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花

    制作年:

    旅回り歌手・リリーから“沖縄で入院中”との便りが届き、寅さんは急遽沖縄へ。看病した甲斐もあって快方に向かい、二人は夫婦気取りの生活を始めるが……。「…寅次郎忘れな草」「…寅次郎相合傘」に続いて浅丘ルリ子が3度目のマドンナ役を演じる。寅さんの恋愛~結婚についての本音がよく表れた好編。山田洋次自身、“最も気に入っているものの一つ”と言っており、1997年には撮り下ろしシーンを加えた[特別篇]が公開された。

  • 暖春

    制作年:

    故・小津安二郎が生前親しかった里見惇と共作した原作を、大船調の後継者・中村登が脚色・監督した。京都・南禅寺界隈で小料理屋を営む母と、婚期に差しかかった娘をめぐるホームドラマ。母の望む男と結婚するまでの様々な葛藤と和解を描く。

  • 二十一歳の父

    制作年:

    女マッサージ師と結ばれた盲目の青年は、若くして父親になり幸福な日々を送っていた。しかし交通事故で妻と子を一度に亡くし、失意の彼も服毒自殺を計る。成島東一郎のカメラ、武満徹の音楽が見事。後年、シリーズでTVドラマ化されたバーニング・ラブ系の純情青春映画。

  • 男はつらいよ

    制作年:

    世界的な長寿シリーズの記念すべき第1作。中学の時に親とケンカして家を飛び出した車寅次郎は、全国を渡り歩く香具師になった。両親の死を風の便りに知った寅次郎が、矢切の渡しから故郷・柴又へ里帰りを果たし、妹・さくらの結婚を助けようとするが、見合いの席を一人でぶち壊してしまう。そして寅さん自身は帝釈天のお嬢さんに想いを寄せるが、残念ながら失恋に終わる。シリーズの基本パターンはほぼ出そろったが、唯一寅さんのキャラクターがまだ洗練されておらず、かなり怒りっぽいチンピラの印象が強い。

  • 男はつらいよ 寅次郎紅の花

    制作年:

    神戸から瓦せんべいをよこしたきり、音沙汰のない寅。くるまやの面々が噂をしていると、村山首相と一緒に寅の姿がテレビに映し出される。どうやら震災後の神戸でボランティアとして働いていたらしい。一方、甥の満男のもとに、かねて思いを寄せる泉が訪れ、見合い相手との結婚を考えていると伝える。思わず祝福の言葉をかける満男だが、式当日、花嫁行列を通せんぼして大騒動に。傷心の満男は、その足で奄美大島にたどり着く。一文無しの満男は美しい女性に助けられ、案内された家には呑気にくつろぐ寅の姿が。女性は、寅のかつての恋人・リリーだった。そして、結婚をやめた泉が満男を追いかけてくる。満男と泉、そして寅とリリーの恋の行方は……。フレームを強く意識した画面作りも印象的な堂々たる第48作。幕切れも絶妙で、はからずも有終の美を飾ることになった。浅丘ルリ子が11作、15作、25作に続いて15年ぶり4度目のリリーを演じている。

  • 東京ド真ン中

    制作年:

    宍戸錠が風来坊に扮し、片想い、失恋、傷心の旅立ちという“男はつらいよ”を完全に意識した人情喜劇。独立した作品としてよりも、パロディとして捉えると面白い見方ができる。もちろん渥美清も寅さん的キャラクターで登場、大いに笑わせてくれる。

  • ふりむいた花嫁

    制作年:

    古いのれんを誇る“どじょう隅田”の主人・三田亀太郎は妻に先立たれ、子供二人とやもめ暮らし。娘の春江は、下町っ娘らしい働き者で帳場を切りまわしているが、息子の新一はTVタレントを夢見ている……。伴淳三郎の人柄のよくでた下町喜劇。

  • ホノカアボーイ

    制作年:

    【ハワイ島ホノカアを舞台に描く優しい人間ドラマ】 ハワイ島の北に位置する町ホノカアを舞台に、さまざまな人々の物語を暖かい視点で描いた人気小説を映画化。岡田将生、倍賞千恵子、蒼井優らバラエティ豊かな出演陣がオール・ハワイ・ロケを敢行し、心安らぐ美しい風景の中で笑いと涙のつまったドラマを演じている。劇中に登場する料理や小道具など、細部にまでこだわった見どころの多い1作。

  • 千羽づる

    制作年:

    2歳の時、爆心地から2キロの地点で被爆。幸いすり傷一つ負わずその後すくすくと成長、運動能力にも恵まれクラスの人気者となった少女。しかし小学校卒業間近、彼女は突然原爆症の宣告を受ける。“鶴を千羽折れば病気が治る“と伝え聞き、病床で一所懸命折る彼女だが……。実話にもとづいたドラマ。

  • 喜劇 大安旅行

    制作年:

    大阪発南紀行きの列車は新婚カップルで超満員。車掌の並木大作は、恋人が働く新宮駅の寿司屋に寄るのが唯一の楽しみで……。ヒロインの新珠は、東宝“社長“シリーズなどで、喜劇はお手のもの。ここでものちのTVドラマ『細うで繁盛記』などとは違った、軽い演技を披露している。

  • なつかしい風来坊

    制作年:

    衛生局の防疫課課長・早乙女は、家庭でも妻や娘に相手にされないサエない中年。ある日通勤電車で出会った土方の源さんの粗野なパワーに惹かれ、二人の間に友情が芽ばえる。源さんをハナ肇が、早乙女を有島が好演。山田喜劇の頂点の一つ。

  • 喜劇 一発勝負

    制作年:

    山田洋次=ハナ肇コンビの“一発“ものの一編。地方の小都市の旅館の娘は評判のしっかりもの。そこへ10年前に家を出た兄が戻って来るが、これがどうしようもない親不孝者で……。後年の“寅さん=さくら“兄妹の原形がみられる良質のコメディ。

  • 快感旅行

    制作年:

    上野~金沢間の急行列車の車掌・坂本大作は35歳で未だ独身。列車ボーイの弟・健作には恋人がいるのに……。そんな時、上野の食堂のウェイトレス・光子に惚れられたが、趣味も性格も正反対の二人はすったもんだと相なる。

  • ハナ肇の一発大冒険

    制作年:

    「喜劇・一発勝負」と「喜劇・一発大必勝」の間に作られた山田洋次監督・ハナ肇主演の“一発“もの第2作。肉屋の店員・間寛一が見知らぬ女からダイヤを預かってくれと頼まれ、スリリングな冒険旅行が始まる……。倍賞姉妹の使い方がミソ。

  • 男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日

    制作年:

    シリーズ20年目にして、40本目の作品。俵万智のベストセラー『サラダ記念日』にヒントを得て作られた寅さんの大人の恋物語。寅は信州で出会った美しい女医さんに一目惚れ。柴又にもどった寅は、さっそく早稲田大学に通う彼女の姪を訪ねる。今回のマドンナは三田佳子。短歌好きの女子大生に三田寛子が扮し、俵万智の作品を詠ませている。

  • 男はつらいよ 寅次郎物語

    制作年:

    寅次郎の香具師仲間の遺児が“とらや“を訪れ、寅は一緒に母親探しの旅に出る。大阪から吉野へ来て高熱を発した子供の看病をしてくれた、同宿の女性に思いを寄せる寅。やがて伊勢・志摩に至って母と子は対面をはたす。

  • 九ちゃんのでっかい夢

    制作年:

    山田洋次が監督したドタバタ・コメディ。坂本九演じる喜劇役者が、誤診でガンの宣告を受ける。その彼に莫大な遺産が転がり込んだことから、彼の身辺が騒がしくなっていく。坂本九の役者としての才能は、その軽妙な持ち味からもっと評価されるべき。

  • 男はつらいよ 寅次郎の告白

    制作年:

    『…ぼくの伯父さん』『…寅次郎の休日』に引き続き後藤久美子が3連続でマドンナ登場。日本海沿岸の鳥取を旅する寅次郎だったが、そこで偶然泉と再会。母親の再婚を素直に喜べず、その寂しさを紛わすために鳥取に来たのだった。一方、それを泉からの絵ハガキで知った満男も鳥取へと向うが……。

  • 恋と涙の太陽

    制作年:

    橋幸夫がパイロットに扮した青春映画。日の丸観光のパイロット・健一は母に結婚をせっつかれ、乗り気のしないまま女医の和美と見合いをする。和美も家族から結婚を強要されたクチ。二人は見合い粉砕の杯を上げる。が、ひょんな事件から再会、二人の仲は急速に進展する。

  • 座頭市 THE LAST

    制作年:

    【香取慎吾が、伝説の男の最期を演じる】 勝新太郎の当たり役として、映画史にその名を残す屈指の名キャラクターにして、北野武が映画で、三池崇史が舞台で復活させた“座頭市“に、阪本順治監督&香取慎吾という新鮮なコンビが挑む話題作。盲目の按摩、市の人生の最期を描くという本作は、タイトル通り、正真正銘の“最終章“。悪を斬って斬って斬りまくってきた市が、最後に“見る“ものとは?

  • 舞妓はん

    制作年:

    倍賞千恵子の舞妓姿が初々しいメロドラマ。祇園の舞妓・小美知は8年ぶりに小学校の同級生・瀬川孝夫と再会、深く愛し合うようになっていた。しかし周囲の人間は、製薬会社の専務を小美知の旦那にしようと二人の仲を引き裂く。

  • ふたりのイーダ

    制作年:

    直樹とゆう子の兄妹は雑誌記者の母に連れられて広島にやって来た。二人は森の中で言葉をしゃべる不思議な椅子と出会う。椅子は原爆で死んだ少女をずっと待っているのだった……。原爆の悲惨を訴えて有名な松谷みよ子の原作を映画化した美しいメルヘン。

  • 空を飛んだオッチ

    制作年:

    【空を自由に飛ぶ少年の悲喜劇 】 直木賞作家、海老沢泰久の同名小説を映画化。空を飛ぶ力を持った少年が、その能力の特殊さゆえに思わぬ騒動に巻き込まれていく。約20年前の原作になるが、いじめの根本を見据えた物語は、むしろ現在の方が痛切に胸に迫りくる。大人にも子供にも大切なメッセージを届けるファンタジーだ。

  • この胸いっぱいの愛を

    制作年:

    【20年前の自分に、してあげられること 】 『黄泉〈よみ〉がえり』に続き、塩田明彦監督が梶尾真治の小説を大胆な解釈で映画化した感動作。20年前にタイムスリップした青年が少年時代の自分と向き合うことで、痛恨の過去を“変換“していく姿を見つめていく。心ゆさぶられる感涙のエピソードが地雷のように埋めこまれた1本だ。

  • ハウルの動く城

    制作年:

    【風雲急を告げる宮崎駿の新展開! 】 『千と千尋の神隠し』以来となる宮崎駿の最新作は、自由闊達な精神と筆致が息づいたイマジネーションあふれる物語。魔女の呪いで90歳の老婆に変身させられたソフィーが、魔法使いハウルと同居するうちに、それまで知らなかった心の扉をノックするようになる様を、変幻自在の演出で描く。

  • 結婚します

    制作年:

    山口瞳の小説の映画化。『週刊表情』の腕きき編集者・北川浩太郎はハンサムなくせに女嫌いで結婚は見合いと決めている。7回目の見合いの後、彼は編集長から自分の見合い体験談を連載記事にするよう命ぜられ……。竹脇無我がカタブツ男を演じて笑わせる。

  • いのちの地球 ダイオキシンの夏

    制作年:

    【突如町に降り落ちた白い灰。それは死を招く産物だった…】 1976年、北イタリアの町セベソで起こったダイオキシン災害を描く長編アニメ。事故の真相を知ろうとした5人の子供と日本人ジャーナリストの友情と、ダイオキシンの恐怖を描く。

  • 赤い鷹

    制作年:

    人気絶頂期の橋幸夫主演の正月映画。東京新報社会部の記者・旗雄次は、ヤクザ組織巽組が芸能界を食いものにしていると知り、その記事を週刊誌に持ち込んだ。実は巽組組長は雄次の兄で、巽組の対抗勢力が雄次を利用していたと分かり……。恋人役は、当時橋幸夫との共演作が多かった倍賞千恵子。

  • 花の舞妓はん

    制作年:

    祇園随一の評判の美人舞妓・雪路と、若いトラック運転手・浩太郎の運命的な出会いと別れを描いた、橋幸夫と倍賞千恵子の顔合わせによる歌謡メロドラマ。“しきたり“のために好き合った者たちが互いに会うことも出来ぬ花柳界。華やかさの裏で、夜桜の舞う公園を去って行く橋幸夫のうしろ姿が心に残る。

  • 涙にさよならを

    制作年:

    父が後妻をもらったことで家を飛び出した青年と彼の恋人は、ひょんなことから年老いたスリと知り会った。ある日、そのスリがスッた運転免許証がもとで一同は麻薬団に狙われるハメになる。橋幸夫主演の青春アクション映画。演出には喜劇を得意とする前田陽一があたっている。

  • 喜劇 社長さん

    制作年:

    陽気で人情もろい中小企業の社長をコミカルに描く。おもちゃ工場の社長・伴太の熱意にほだされて秋田から少年が就職のため上京してきたが、その時すでに工場は倒産しており……。脚本に山田洋次が加わり、ハナ肇のキャラクターは“男はつらいよ“の“タコ社長“に通じるものとなった。

  • 開運旅行

    制作年:

    東京~熊本間を走る特急“みずほ“に勤務する夫婦がいる。ケチで有名な車掌の修平と浪費家の食堂車ウェイトレス・京子だ。その二人が巻き起こす珍道中。左とん平・左卜全らが脇を固めている。

  • 蓮如物語

    制作年:

    【蓮如上人の半生を描いた五木寛之原作のアニメーション】 五木寛之の原作を基に、親鸞の教えを世に広めた蓮如上人の半生をアニメ化。松方弘樹、樹木希林、奥田瑛二らがアフレコし、吉永小百合がナレーターを務めるという豪華な企画だ。

  • 喜劇 誘惑旅行

    制作年:

    常夏の国フィリピンを舞台にした第9作。新幹線ひかり号の車掌・大沢泰三と妻の弘子はクイズでフィリピン旅行を獲得する。現地へ着いた二人はそれぞれのアバンチュールを楽しむ……。

  • 刑事物語2 りんごの詩

    制作年:

    札幌で起きた現金輸送車襲撃事件の手掛かりは、一粒のりんごの種だった。種の栽培を引き受けたりんご試験場の所員・忍と片山刑事の間に恋が芽ばえる。双葉が開いた夜、研究室が襲われ忍は命を落とす。犯人は北海道にいると睨んだ片山は札幌へ向かう……。

  • 霧の旗〈1977年版〉

    制作年:

    山口百恵=三浦友和コンビの第6作。松本清張原作の再映画化で、百恵の役は獄中で死んだ兄の復讐のため、三國連太郎扮する弁護士に近づくという、影ある女。彼女を愛する新聞記者を友和が演じている。百恵のキャラクターと役のイメージが重なり、演技的にも高く評価された作品。

  • 男はつらいよ 奮闘篇

    制作年:

    1年ぶりに生みの母親と再会した寅次郎は、沼津のラーメン屋で出会った少し頭の弱い少女から“あんたのお嫁になりたい”と言われて真剣に悩む。後半、少女の故郷・津軽に移っての展開が秀逸。ミヤコ蝶々が母親役で再登場。また田中邦衛が教師役で出演している。

  • 男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく

    制作年:

    さくらの幼友だちで“SKD“の踊り子・奈々子に夢中になった寅さんは、毎日浅草国際劇場へ通いづめ。そのうえ、九州で知り合った青年が寅を頼って上京。彼も一緒になってレビュー狂いになってしまう。寅は徐々に“恋の指南役“へと立場を変えつつある。

  • 七人の刑事

    制作年:

    同名のTVドラマを映画化した刑事もので、7人の刑事はテレビと同じメンバー(堀・芦田・菅原・佐藤・城所・美川・天田)が扮した。戸山ヶ原でコールガールが殺され、若い恋人たちが事件に巻き込まれる……。

  • 男はつらいよ 純情篇

    制作年:

    家出妻二人の面倒をみる寅次郎。旅先で助けた人妻を実家へ送り届けた寅さんが柴又へ帰ってみると、おばちゃんの遠縁にあたる美しい家出妻が“とらや”の手伝いに来ていた。のぼせる寅だが、彼女も結局は夫のもとへ帰っていく。

  • 男はつらいよ 幸福の青い鳥

    制作年:

    筑豊で昔なじみの旅役者の娘・美保と知り合った寅さん。上京した美保の就職を世話するなどハッスルするが、美保に思いを寄せる画家志望の青年が現れて……。長渕剛が挿入歌も歌っている。

  • 私たちの結婚

    制作年:

    松山善三と松竹ヌーヴェル・ヴァーグの旗手として活躍していた篠田正浩が共同で脚本を執筆、篠田が監督した青春恋愛事情。川崎の漁網会社に勤める圭子と冴子の姉妹は、二人とも職工の駒倉に好意を寄せていたが、冴子は姉のために身を引こうと決意する。しかし妹の思いをよそに、姉は金持ちの松本に惹かれていく。倍賞千恵子の新鮮な演技が初々しい。

  • 男はつらいよ 寅次郎真実一路

    制作年:

    “とらや”の面々とケンカして飛び出した寅さんが上野の焼き鳥屋で出会った一流証券会社の課長。彼の家で美しい妻と知り合ったと思うや否や、夫の課長さんが家出蒸発してしまった。寅は奥さんと一緒に鹿児島まで夫探しの旅に出る。

  • 男はつらいよ 柴又より愛をこめて

    制作年:

    タコ社長の娘・あけみが嫁ぎ先から家出し、連れ戻し役に寅さんが伊豆下田へ派遣される。帰りたくないと駄々をこねるあけみの機嫌をとるため、二人は船で式根島へ渡る。ところが島の小学校に美人の先生がいて寅は一目惚れ。

  • 男はつらいよ 寅次郎恋愛塾

    制作年:

    今回は寅次郎が恋愛指南役にまわって気の弱い青年を助けるパターン。五島列島へやって来た寅さんは老婆を助けたことから東京在住の孫娘・若菜と知り合う。若菜に思いを寄せる大学生を手助けせんとはり切る寅さんだが……。

  • 運が良けりゃ

    制作年:

    落語通の山田洋次が、落語の『ラクダの馬さん』『寝床』『黄金餅』『つけ馬』などを素材に描いた長屋喜劇。落語でもおなじみの熊さんにハナ肇、八っつぁんに犬塚弘などクレージー・キャッツのメンバーがバイタリティーあふれる庶民を怪演する。向島の裏長屋に住む、熊さん、八っつぁん、金貸しのおかん婆、クズ屋の久六、アンマの梅喜、熊さんの妹で“はきだめに鶴“のせいたちは、貧乏で酒とバクチに明け暮れる傍若無人の日々を送っている。ある日、家主から店賃値上げを言われて憤慨した熊さんは一計を図るが……。おかん婆が貯め込んだ金を、餅にくるんで食べ、死んでしまうくだりのブラックなギャグなども秀逸。

  • 男はつらいよ 寅次郎と殿様

    制作年:

    マドンナに真野響子、特別ゲストで嵐寛寿郎が出演。例によって“とらや“の面々とケンカをして寅次郎は愛媛へ。墓参りの美しい未亡人と出会って慕情が募る。そして大洲城18代目の城主だというヘンな老人も登場して……。

  • 男はつらいよ 寅次郎忘れな草

    制作年:

    マドンナとして通算4度の出演回数を誇る浅丘ルリ子を初めて迎えた一編。悪気はないのに法事をめちゃくちゃにしてしまった寅さんは、またまた周りの人々とケンカして北海道へ。網走の安キャバレーの歌姫・リリーと意気投合するが……。

  • 男はつらいよ 寅次郎春の夢

    制作年:

    ビタミン剤のセールスマン・マイケルは遠くアリゾナからやって来たが、品物がまったく売れず行き倒れ寸前。“とらや“の人々が面倒をみることになったが寅さんはアメリカ嫌い。そこへ美しい英語の先生が顔を出したから事態は一変……。

  • 男はつらいよ 翔んでる寅次郎

    制作年:

    北海道で出会った一人旅を楽しむ娘。その後、彼女は会社社長令息との結婚式を途中で抜け出し、寅を頼って柴又までやって来てしまった……。当時“翔んでる“女優のイメージが最も強かった桃井かおりをマドンナに起用した一編。

  • 男はつらいよ 寅次郎頑張れ!

    制作年:

    電気工の青年と仲よくなった寅さん。青年が思いを寄せる食堂のウエイトレスとの仲をとりもつ指南役をかってでるが、失恋専門の寅さんのこと、万事ウラ目に出て青年は失恋。寅は彼女の美しい姉に一目惚れ。

  • 男はつらいよ 寅次郎の縁談

    制作年:

    12年ぶりに、松坂慶子が2度目のマドンナ出演。大学卒業を控えながら、就職が決まらない満男は、思い悩んで家出。満男捜しを請け合った寅次郎は、瀬戸内海の小島・琴島で漁師をしている満男を発見。満男は、島の看護婦・亜矢に惚れていて、寅次郎も満男が世話になっている旧家の娘・葉子に恋をしてしまう……。

  • 男はつらいよ 寅次郎純情詩集

    制作年:

    母と娘のダブル・マドンナ登場の一編。さくらの息子・満男の担任の先生にのぼせた寅さんだったが、彼女の母親を見てそっちの方にクラクラ。この母親は寅さんの幼なじみだったが、今では未亡人で病気がちの身。寅の同情は募るばかり……。

  • 男はつらいよ 葛飾立志篇

    制作年:

    寅さんが何を思い立ったか学問を志す、という一編。かつて想いを寄せた人の娘の面倒をみるうちに学問の大切さが身にしみてきた寅次郎。ちょうど“とらや“には大学に残って考古学を研究している女性が下宿することになったから、さあ大変。

  • 男はつらいよ 寅次郎恋やつれ

    制作年:

    吉永小百合が「柴又慕情」に続いて登場する。寅さんは夫に蒸発されて苦しむ女性を助けたりで忙しい。そんななか、山陰の津和野で以前、片想いの相手だった歌子と再会。夫に死別した彼女の力になり、偏屈な父親との和解を仲介する。

  • 男はつらいよ 柴又慕情

    制作年:

    “寅さんの憧れの人“ファン投票で第1位に輝いた吉永小百合をマドンナに迎えた一編。北陸で出会った3人娘の一人・歌子に想いを寄せる寅次郎だが、彼女は小説家の父親と恋人の間で悩んでいた。2代目おいちゃん、松村達雄が登場。

  • 俺たちの交響楽

    制作年:

    労働者たちだけで構成されている川崎のアマチュア合唱団が、ヴェートーヴェンの『交響曲第九番』の合唱をやろうという計画をたて、様々な問題を乗り越えながら公演を成功させていく。ラストの“第九“合唱シーンは圧巻だ。

  • 男はつらいよ 寅次郎心の旅路

    制作年:

    これまで日本各地を旅してきた寅次郎が、初めて海外へ飛んだシリーズ第41作。田舎の駅で心身症のサラリーマンを元気づけたのをきっかけに、寅次郎は彼の出張先ウィーンへ。そこでガイドの久美子に出会い、いつもの恋騒動が巻き起こる……。本作で、竹下景子が3作目のマドンナ役に挑戦。ウィーンの観光名所を巧みに生かした寅さん異文化奮闘記。

  • 新・男はつらいよ

    制作年:

    映画の前身であったTV版『男はつらいよ』のディレクター・小林俊一を監督に迎えた一編。競馬で当てた大金で、おじさん夫婦をハワイ旅行に招待しようとする寅次郎の珍騒動。“とらや“に下宿した美しい幼稚園の先生への恋ごころは高まるが……。

  • 男はつらいよ 寅次郎の青春

    制作年:

    東京で就職をした泉は、週末になると満男の家に遊びにきて、家族のように過ごしていた。同級生の結婚式に出席すべく、宮崎に出かけた泉は、そこで寅さんと出会った。久々の再会に喜んでいた時、ささいなことから寅さんは足をくじいてしまった。知らせを受けて満男は宮崎に向かうが……。満男の恋物語シリーズ第4作。1993年に他界した笠智衆の“男はつらいよ“シリーズの遺作。

  • 男はつらいよ ぼくの伯父さん

    制作年:

    恋に悩む可愛い甥・満男に恋の手ほどきをする寅次郎の姿を描くシリーズ第42作。浪人生活を送る満男はブラスバンド部の後輩・泉に想いを寄せていた。だが、彼女は両親の離婚で佐賀へ転校。そこで満男はオートバイで彼女のもとへ向かった。ところが、そこで寅次郎とバッタリ出会ってしまい……。

  • 男はつらいよ 寅次郎の休日

    制作年:

    後藤久美子が、マドンナ役を前作に続いて連投した作品。寅の甥、満男の憧れの少女・泉が愛人と同棲している父親を探しに九州へと向かう。これに満男がついて行ったから、“とらや“は大騒ぎに……。女性にフラれることで、共感を覚える伯父と甥という展開は、寅と満男に新たな関係を生み出した。

  • 泣いてたまるか

    制作年:

    山田洋次と稲垣俊の原作によってTV放映されていた作品の映画化。山田洋次の助監督を務めていた宮崎晃の監督デビュー作でもある。長距離トラックの運転手でお人好しの源二郎は39歳にして未だ独身である。彼は上京してきたばかりの弘子を好きになるが、彼の腹違いの弟・五郎も彼女に好意を抱き……。

  • 旅路 村でいちばんの首吊りの木

    制作年:

    奥飛騨に住む母親と、東京で東大受験を目指す娘の手紙のやりとりの中で、不可解な殺人事件が解明されていくまでを描く、サスペンス・ミステリー。手錠をはめて心中した息子の恋人の手首を切るという、母親の嫉妬とすさまじいばかりの執念を倍賞千恵子が熱演。

  • 植村直己物語

    制作年:

    モンブラン、エベレスト、北極圏など、冒険家・植村直己の足跡を忠実に追ってロケを敢行。エベレスト登頂から北極点到達まで、自分との戦いとして冒険に懸けた彼の半生を劇的に再現したヒューマン・ドキュメンタリー・タッチのドラマ。西田敏行の執念ともいえる演技が光る。

  • 下町の太陽

    制作年:

    山田洋次の2作目にして初の長編映画(デビュー作の「二階の他人」は60分に満たない実験作だった)。下町、荒川沿いの町工場ではつらつと働く町子。彼女には出世欲に燃える恋人がいたが、だんだんと彼の利己的な生き方についていけなくなる。そんな時、口は悪いがひたむきに生きる青年・良介と出会い、次第に心惹かれていく……。倍賞千恵子の歌う同名大ヒット曲に便乗した歌謡映画だが、下町の庶民の思いを伝える山田洋次らしい生真面目な作品になっている。役者の演出にはこの当時から目を見張るものがあり、特に恋人同士の会話シーンでの表情、仕草の芝居のつけ方は天下一品。

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