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若山富三郎

若山富三郎 出演映画作品

  • 兄弟仁義・関東三兄弟

    制作年:

    大正末期、老松一家は二代目・梅乃井が代貸・政吉と細々と縄張りをしきっていた。ところが、阿古島一家が何かといいがかりをつけ、ついに梅乃井は殺される。豪雨の中、政吉は二人の義弟とともに死地に向かう。

  • 悪魔の手毬唄〈1977年〉

    制作年:

    文明社会から隔離された鬼首(おにこべ)村。この村に代々伝わる手毬唄通りに殺人事件が起こる。どうやら謎はこの村の二大勢力、由良家と仁礼家の確執にあるらしいが、金田一の捜査が進まぬうちに第2、第3の犠牲者が……。今回は犯人探しの面白さよりも、多分に情緒に訴えるストーリーと絵作りが強調されている。中年刑事・磯川のヒロイン・リカに対するほのかな恋心、色を抑えたシックな映像、さらには名作「モロッコ」の部分使用など、監督のセンスがキラリと光る傑作。

  • 緋牡丹博徒・花札勝負

    制作年:

    渡世修行を積むお竜は、名古屋の西之丸一家へワラジを脱ぐ。対立する金原一家は国会議員と結託し、名古屋一の貸元の座を狙っていた。お竜は若い男女の恋を叶え、たちの悪い金原一家に殴り込む。ニセお竜を演じる沢淑子が好演。

  • シルクハットの大親分 ちょび髭の熊

    制作年:

    四国一の大親分・熊虎の活躍を描く任侠シリーズ第2作。一家を引き連れて熱海の温泉にやって来た熊虎は、ひょんなことから天皇に献上する第1号自動車の運搬と警備を任せられるが、地元のヤクザたちの妨害により、自動車は爆破、雇い主は殺されてしまう。怒りの熊虎はお竜とともに敵陣へ殴り込む。

  • 緋牡丹博徒 一宿一飯

    制作年:

    シリーズの生みの親ともいうべき鈴木則文が監督したシリーズ第2作。恩義ある戸ヶ崎一家が、農民を困らせる笠松一家のために全滅したと聞いたお竜は、戸ヶ崎一家・二代目を助けるべく一路四国から上州へ。悪らつな笠松一家に殴り込みをかける。

  • 緋牡丹博徒

    制作年:

    女任侠スターとして一時代を築いた藤純子主演による“緋牡丹博徒”シリーズ第1作。九州の博徒矢野組の一人娘・竜子は、闇討ちで殺された父の仇を求めて、全国津々浦々の賭場を流れ歩き“緋牡丹のお竜”の異名をとる。ようやく仇を探しあてたお竜は、一匹狼のヤクザ片桐の助けで仇を討つ。

  • エスパイ

    制作年:

    小松左京の同名小説を映画化したサイキック・アクション。世界の要人暗殺を企てる悪のエスパー集団と、正義のエスパイとの死闘を描く。特撮を中野昭慶が担当、由美かおるのエロティックな踊りなどもあって、陽気で楽しい仕上がりになっている。

  • 日本暴力団 組長

    制作年:

    沖中組の代貸・塚本は、8年の刑を終えて出所。組員の死とともに彼は組長に就任する。関東連合会と反目するシマ争いから組員が殺され、塚本はいよいよ殴り込みに……。

  • ひばり十八番 弁天小僧

    制作年:

    院主玄照和尚が私腹を肥やすための犠牲となり、人殺しの汚名をきせられ役人に追われる身となった寺小姓の菊之助。江戸へ逃げ帰り、生みの母親を頼るが、ただ一人の肉親は懸賞金ほしさに我が子を密告するのだった。世を呪い人を呪った菊之助は、名を弁天小僧と改め、人生の裏街道を歩き始める。当時、歌謡界のトップ・スターだったひばりが男まさりの演技を見せた会心作。

  • シルクハットの大親分

    制作年:

    “緋牡丹博徒”シリーズの人気親分・熊虎を主人公に仕立てた任侠シリーズ第1作。お竜さんこと藤純子も特別出演している。日露戦争から帰ってきた熊虎親分は、大陸で軍の高官と結託して金品をピンハネしていた鎮台一家と対立。多大な犠牲を払ったあと、お竜と二人で鎮台に斬りかかっていく。

  • いかさま博奕

    制作年:

    清市は借金を返そうと娘のおしのを身売りして金を作り、博奕打ちの銀次郎と勝負する。しかし結果は大負けで、絶望した清市は自殺してしまう。事情を知った銀次郎はおしのを身受けしようと、再度賭場を訪れるが、関西の博徒竜吉のイカサマに敗れてしまった。人情に熱い博奕打ちを鶴田浩二がピッタリのハマリ役で演じる。ギャンブル・シーンが緊迫感に満ちた仕上がりに。

  • 博徒外人部隊

    制作年:

    沖縄が舞台。10年の刑期を終えてシャバに戻って来た横浜の浜村組の元代貸・郡司は、様変わりした横浜に見切りをつけ、新しい縄張りを築こうと昔の子分を連れて沖縄の那覇に乗り込むが……。

  • 緋牡丹博徒・鉄火場列伝

    制作年:

    明治中頃の四国・徳島。百姓たちは地主である旦那衆にしいたげられて、小作争議を起こすが、旦那衆の命をうけた鳴門川一家は、悪どい仕打ちに出る。ついにお竜の怒りは爆発し、阿波踊りに興ずる鳴門川を倒す。のちに「仁義なき戦い」の脚本を務める笠原和夫が参加している。

  • 王手

    制作年:

    「どついたるねん」「鉄拳」と、パワフルな作品を作り続ける阪本順治が、これまでのボクシングの世界から一転した“真剣師(かけ将棋)”の世界に挑んだ意欲作。大阪・新世界に住む真剣師の飛田と、プロの棋師を目指す香山は幼なじみで、対照的な性格でありながらも二人は将棋が取り持つ腐れ縁の仲だった。そんな二人の前に伝説の老真剣師・三田村が現れる。三田村を演じた若山富三郎は、本作が遺作となった。

  • 顔役〈1971年〉

    制作年:

    勝新太郎の意欲に満ちた監督第1作だが、発表当時はほとんど評価されなかった。勝自身が扮する破天荒な刑事が、信用金庫の不正融資事件の黒幕を暴き、その真犯人を倒すという内容。その映像から炸裂するパワーは類型的なジャンル映画の範疇から文字通りハミ出していく。手だけを追い続けることで賭博場の空気を伝える白熱の冒頭から、いきなり足の指の間から顔をのぞかせる主人公の初登場シーン、夢幻世界を思わすカー・クラッシュのめくるめくイメージ、そして画面が土に覆われ暗くなっていくクライマックスまで、目も覚めるような場面の連続。徹底的にクローズアップにこだわった構図は個性派俳優たちの面構えや存在感をシンプルに引き出し、また要所要所に挿入された“路上”のショットの数々は社会への確かな視点も感じさせる。その一方で、鏡像を効果的に用いたり、ファンキーな劇中音楽を寸断したりと、繊細な演出も発揮。なにはともあれ、唯一無二のグルーブ感が全編を疾走する一大娯楽作であることは間違いないだろう。

  • 血斗水滸伝 怒濤の対決

    制作年:

    大利根の流れにそって激しく対立する飯岡助五郎一家と笹川繁蔵一家。国定忠治が間に入り、仲直りを強引に承知させて手打ち式を行うが、その後助五郎は繁蔵一家への嫌がらせをますます繰り返し、繁蔵が忠治のもとに身を寄せるべく去ると、繁蔵一家に非道の限りをつくす。オールスター出演の娯楽時代劇。

  • カポネの舎弟・やまと魂

    制作年:

    米国シンジケートの依頼で、カポネは侠客・伊豆政を暗殺するのだが……。公害の元凶となっている日米合弁会社の悪らつな手段に、男カポネの怒りが爆発する。親分肌が似合う富三郎が貫ろくを見せる、銃撃アクションをメインにした爽快作品

  • 桜の代紋

    制作年:

    若山富三郎製作・原作・主演による異色アクション。奥村刑事は暴力団も一目置くヤクザ刑事で、警官殺しのチンピラを捕えるや徹底的に痛めつけて拳銃の隠し場所を吐かせる。しかし、拳銃はなくチンピラも射殺される。奥村は警察内部に密告者がいるとにらむが……。

  • 桜の代紋

    制作年:

    若山富三郎製作・原作・主演による異色アクション。奥村刑事は暴力団も一目置くヤクザ刑事で、警官殺しのチンピラを捕えるや徹底的に痛めつけて拳銃の隠し場所を吐かせる。しかし、拳銃はなくチンピラも射殺される。奥村は警察内部に密告者がいるとにらむが……。

  • 女帝 春日局

    制作年:

    徳川300年の歴史の中で初めて天皇から“局”の称号を授かり、一代で“女帝”の名を欲しいままにした、春日局の生涯を描いた大作。権力闘争の真っ只中をしぶとく這い上がっていく一人の女のすさまじいまでの生きざまを十朱幸代が熱演。当時の資料をもとに見事に再現された江戸大奥のセットが圧巻だ。

  • 暴力金脈

    制作年:

    東映実録ヤクザ路線の1本。いつもの暴力団と異なり、今回は総会屋を物語の中心に据えて、暴力と謀略渦巻く人間ドラマを描く。一匹狼の総会屋・中江は暴力団の若衆と手を組み東京へ進出、企業の内部紛争に紛れ込み、大総会屋と対決する。

  • 愉快な極道

    制作年:

    当時流行していた“トラック野郎”のタクシー運転手版を狙った人情喜劇。元は大阪ミナミの顔役だった石田岩次郎は、今は娘の道子のことを思って、タクシー運転手になっている。ある日、彼は美貌の女医・白坂由利子と知り合って、彼女に惚れるが……。かつての“極道”シリーズでならした若山富三郎が、意外にもタクシー運転手役に挑戦。

  • 前科者〈1968年〉

    制作年:

    若山富三郎が、大阪から東京に乗り込んできた人の良い暴れん坊に扮したアクション。“尻斬れ常”こと杉田常次郎は、その破天荒な暴れっぷりで東京でも一躍名を広めた。だが、人の良い常はズル賢い黒崎兄弟にうまいように利用されてばかり。怒った常は、ダンプもろとも黒崎組に殴り込んでいく。

  • 壮烈新撰組 幕末の動乱

    制作年:

    勤皇派を名乗る強盗が相次ぐ中、新選組は密告を受け勤皇派の但馬を襲った。しかし真犯人が新選組隊員だと分かり……。近藤勇を中心に幕末の動乱と新選組をめぐる多彩な人間模様を描く。片岡千恵蔵や若山富三郎などオールスターキャストが揃った群像時代劇。

  • 道〈1986年〉

    制作年:

    長距離トラックの運転手ジャン・ギャバンと、ドライブインのウェイトレス、フランソワーズ・アルヌールの哀しい大人の恋を描いたフランス映画の名作「ヘッドライト」(1956)の日本版リメイク。仲代と藤谷が恋に落ちるロード・ムービー・スタイルの作品。

  • 極道VS不良番長

    制作年:

    一家を解散し大日本ホルモン焼株式会社を設立した極道親分こと島村清吉は、岐阜の柳ケ瀬で新宿カポネ団こと不良番長グループとバッタリはち合わせする。当時人気のあった梅宮辰夫の“不良番長“を合体させた作品。だが、二つの人気シリーズを掛け合わせても面白さは残念ながら2倍にはならなかった。

  • 怪談 お岩の亡霊

    制作年:

    有名な『東海道四谷怪談』を、いわゆる怪談としてではなく、徹底したリアリズムをもって、出世を狙う貧乏侍・伊右衛門の破滅していく姿を描いた異色作。浪人侍の貪欲さを体あたりで演じた若山富三郎の迫力がものすごく、同様に貧しいながらもエネルギッシュな町民の生活を細かく見せた演出も見事。

  • 炎のごとく

    制作年:

    遺作「ざ・鬼太鼓座」がドキュメンタリーのため加藤泰にとっては最後の劇映画。男と女の情念をチャンバラや任侠の世界に描いてきた加藤の集大成とも言える名作である。会津の小鉄と異名をとる一人の博奕打ちが瞽女・おりんを愛しながらも新撰組の近藤勇と出会い、幕末の動乱の中に身を投じていく様をダイナミックに描いてみせた。ワンカットにつき、時には4時間もかけて粘って画面を作った加藤の演出は、TVのインスタント時代劇には見られない骨のあるものを生み出した。

  • 妖艶毒婦伝・般若のお百

    制作年:

    浅草・阿波徳一座の花形太夫・お百は、浪人・新九郎たちと組んで佐渡から江戸に送られる金塊の強奪を企てるが……。お百に扮する初主演の宮園純子が、全裸の水浴シーンやすさまじい拷問シーンに大奮闘。

  • 人間の約束

    人間の約束

    制作年:

    佐江衆一原作の『老熟家族』をもとに、吉田喜重が「BIG1物語・王貞治」以来8年ぶりにメガホンを執った骨太社会派人間ドラマ。東京の新興住宅地で寝たきりの老母・タツが死ぬが、他殺の形跡が発見される。タツの夫・亮作は自分が絞殺したと自首するが、彼は取調室で失禁するほどボケていた……。吉田喜重監督は、当時ちょっとしたブームになっていたボケ老人の問題を決してちゃかすことなく真摯な態度で見据え、8年間のブランクを感じさせぬ確かな演出をみせた。全編を通じて透明感あふれる水のイメージが描かれ、この暗く重い映画にとって、一種の清涼剤的な役割を果たしている。外光の射し込む日本家屋の空間を生かした、撮影の成果も特筆に値する。DVDは「吉田喜重全集[86-03]炎を映す水」に収録。

  • 桜の森の満開の下

    制作年:

    坂口安吾の短編小説を、篠田監督が耽美的手法で映画化。王朝時代、山里に住む山賊が、惚れた都の女の言いなりになり、人間の首の収集を続ける。一面満開の桜の下で、男に背負われた女が異形の山姥に変貌するラストの幻覚シーンが異様に美しい。

  • 日本やくざ伝・総長への道

    制作年:

    高崎前田一家の代貸、不動竜太郎が関東前田一家の総長に推されたことから、総長の跡目相続をめぐって一門の中で熾烈な争いが始まる。「昭和残侠伝」に続く健さんの新シリーズ第1作として作られたが、東映ヤクザ映画の衰退期であとが続かなかった。

  • 渡世人

    制作年:

    東映任侠路線の変化球的極道映画。昭和初期、満州での利権をめぐって正宗一家3代目の塚本は、上毛組組長・藤井の放った刺客に殺され、代貸の新太郎も襲われるが逆に相手を殺してしまい、服役することに。刑務所で刺客の名前を知った彼は、出所後藤井の陰謀のすべてを察知。一方刺客の一人、三上も藤井のやり方に嫌けがさして……。

  • 関東緋桜一家

    制作年:

    明治末期、美貌と男まさりの侠気で人気を呼んでいる柳橋の鉄火芸者が、柳橋に賭場を開いて縄張りを拡張しようと悪らつな手段を講じる悪徳ヤクザ一家を、仲間たちの協力を得て打ち倒す。この作品は藤純子の90本目の作品で、彼女のデビュー作「八州遊侠伝 男の盃」(1963)を監督し、女優・藤純子の育ての親ともいうべきマキノ雅広弘監督がメガホンを取っている。マキノ雅広は見せ場を心得たソツのない仕事ぶりで観客をタップリ楽しませて、興行的に大ヒットを記録、藤純子に引退の花道を飾らせた。

  • 緋牡丹博徒・お竜参上

    制作年:

    浅草の鉄砲久一家にワラジを脱いだお竜は、鉄砲久の娘婿が持っている興行権を鮫州政一家が狙っていることを知り、悪どい鮫州政のやり口を封じるために、渡世人・青山常次郎とともに殴り込む。加藤泰が監督した第3作「花札勝負」の後日譚的なストーリーで、藤純子の静と動の美しさが見事にスクリーンに焼きつけられた。特にお竜が菅原文太扮する流れ者のヤクザ・青山常次郎を見送り、そっとミカンを渡す雪の今戸橋のシーンは、圧巻。藤純子は何者にも代えがたい情緒を見せた。加藤泰の演出が、すみずみまで行き届いたシリーズ屈指の最高傑作である。

  • 懲役十八年・仮出獄

    制作年:

    安藤昇主演による“懲役十八年”ものの第2作。仮出獄した郡司は、ろうあの金庫師・木島と溶接工で余命いくばくもない大宮とともに、死の商人が密輸入した金塊を奪取する計画を企てる。襲撃は成功するが……。

  • 侠客列伝

    制作年:

    マキノ雅広監督・高倉健以下オールスター・キャストによる“列伝”もの。明治末期、賭博行為禁止条項が帝国議会を通過したのをきっかけとし、当局の方針にこたえようとする関東の一派と、愛国団体の仮面をかぶり全国制覇をたくらむ関西一派の、血で血を洗う対決を描く。

  • 子連れ狼・死に風に向う乳母車

    制作年:

    夏の暑い街道を、大五郎を箱車に乗せた“子連れ狼”拝一刀は酉蔵という男から、天領地の代官に納まり私腹を肥やす、猿渡玄蕃刺殺の依頼を受ける。クライマックスの拝一刀対刈谷藩200人の対決は、マカロニ・ウエスタン顔負けの迫力。

  • 子連れ狼 親の心子の心

    制作年:

    尾張藩士加藤某の妻に、夫の仇である別式女のお雪を斬るべく依頼された拝一刀は、柳生の執拗な襲撃をかわしながら、お雪の隠れ場に向かう。そしてお雪のうらみを果たしたあと、彼女を斬る。日活アクション出身の斎藤武市の演出は、スピーディーだが重量感に欠けた。

  • 子連れ狼 冥府魔道

    制作年:

    “子連れ狼”拝一刀は、筑前黒田藩より刺客の依頼を受ける。黒田藩の存続にかかわる重大な秘密を知った公儀探索方隠密が、事実を暴く密書を持って江戸へ向かったという。一刀の仕事は、隠密を殺し密書を奪い返すことであった。

  • 子連れ狼 地獄へ行くぞ!大五郎

    制作年:

    「大魔神」などの特撮監督としてならした黒田義之監督による一編。3人の息子をことごとく拝一刀に倒された柳生烈堂は、一人娘の香織に“お手玉の剣”を体得させ一刀を追わせる。黒田監督の特撮技術を生かしたクライマックスの、大雪原の凄絶な死闘が見もの。

  • 子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる

    制作年:

    小池一雄・小島剛夕のコンビによる人気劇画を三隅研次監督と若山富三郎のコンビで映画化。柳生一族によって公儀介錯人の職を追われ、妻をも殺害された拝一刀は、一子・大五郎を箱車に乗せ、すご腕の刺客“子連れ狼”となる。

  • 子連れ狼・三途の川の乳母車

    制作年:

    大五郎を乗せた箱車を押して流浪の旅を続ける拝一刀は、黒鍬小角によって放たれた別式女(女ボディガードのこと)8人の襲撃を迎え撃つ。前作では目立たなかった大五郎が、ここでは父・拝一刀を助けて大活躍。若山富三郎の殺陣もますます快調。

  • 緋牡丹博徒・お命戴きます

    制作年:

    上州の熊谷在に軍部御用の兵器工場ができ、周辺の百姓はその公害のために苦しんでいた。結城は工場に交渉して保障金を出させようとするが、富岡組・組長に殺される。結城に淡い恋心を抱いていたお竜は、富岡を斬って仇を討つ。

  • ブラック・レイン

    ブラック・レイン

    制作年:

    R・スコットが約59億円をかけ、M・ダグラスと高倉健の初競演と、アメリカ映画初の大阪ロケを実現させた入魂の力作。外国人が捉えた、大阪・歓楽街のネオンのきらめきと喧噪が妙。“バタ臭く”いつもとは一味違う“大阪”が興味深い。ニューヨーク市警のスゴ腕刑事ニックと相棒チャーリーは、殺人現行犯、佐藤を護送して、大阪空港に降り立った。だが、警察官を装った3人組に、まんまと佐藤を奪われ、ニックは腐り顔。松本警部補のもとにつき、佐藤追跡捜査に参加させてくれと頼み込む。そんな時、クラブ・ミヤコで殺人事件発生。犠牲者は偽警官の一人だった……。一匹狼の刑事ニックと、義理と人情に厚い松本。友情で結ばれる二人の刑事のドラマが主軸とはなるが、見ものはなんといっても悪役、佐藤に扮した松田優作。海外スターを向こうにまわし、ふてぶてしさの中にも狂気が光る演技で、立派に国際派スターとして器の大きさを見せた。しかし、この作品を最後に1989年11月6日、ガンで亡くなったのは、なんとも惜しまれる。

  • 脱獄広島殺人囚

    制作年:

    敗戦直後の混乱期、植田正之は仲間と共謀、闇屋と女を殺してモルヒネを強奪、逮捕され投獄されたもののすぐに脱獄。以後、脱獄入獄を繰り返し刑期は合計41年7ヵ月までふくれあがった。それでもなお脱獄にエネルギーのすべてを賭ける植田。執拗なまでの男の自由への戦いぶりを描いた痛快脱獄アクション。

  • 江戸川乱歩の陰獣

    江戸川乱歩の陰獣

    制作年:

    江戸川乱歩の怪奇・妖艶な世界を、職人・加藤泰が様式美を強調した絵作りで完全映画化。美貌の人妻・静子に届いた一通の脅迫状。そこには淫らな夫婦の痴態までが克明に記されていた。差出人は異色の推理作家・大江春泥。怯えた彼女は、春泥と対立する本格推理作家・寒川に助けを求める。寒川は快く引き受け春泥の足どりを追うが、見つからない。そこに第2の脅迫状が届き、予告通り静子の夫・六郎が隅田川の船着場に死体で浮かび上がる。さらに調査を続ける寒川は、いつしか静子と恋に落ち、深い関係になる……。映像、美術的面白さと同時に、乱歩らしい二転三転するストーリーも楽しめる本格推理劇。

  • 日本侠客伝 花と龍

    制作年:

    玉井金五郎は生来の腕と度胸で男をあげ、マンと夫婦になった。その頃、戸畑港では、永田・大庭組と伊崎組一派とが荷役をめぐって争っていた。玉井組を興した金五郎は、伊崎の挑戦を受けて立つ。金五郎の肩には、女賭博師のお京が彫った花と龍の刺青があった……。

  • 博奕打ち 総長賭博

    制作年:

    昭和9年の東京・江東地区。博徒・天龍一家は組長が病に倒れ、跡目相続を決めなければならなくなる。大幹部会は中井組組長・中井信次郎を推すが中井は辞退し、服役中の兄弟分・松田を推す。しかし大幹部・仙波は石戸を強引に二代目に据え、あくまでも反対する松田を破門にし、中井に殺させる……。壮麗なまでに様式化された画面の中に、悲劇的な男女の相剋が、一分の隙もなく刻み込まれた東映任侠映画の最高傑作である。ラスト、中井は自分の叔父貴で、すべての元兇である仙波に刃を向け“俺はただのケチな人殺しなんだ”と刺し殺す。鶴田浩二、一世一代の名演技であった。

  • トラック野郎 男一匹桃次郎

    トラック野郎 男一匹桃次郎

    制作年:

    今は亡き夏目雅子が新人として注目されていた頃の出演作。剣道三段の女子大生・雅子と知り合った桃次郎はすっかりホの字。だが彼女の恋人の存在を知り、一転してサポート役を努め、恋人の乗る旅客機が鹿児島空港を離れる前に二人を会わせるべく、雅子をトラックに乗せて九州路をぶっ飛ばす。正月映画とあって堺正章、左とん平、長門勇、湯原昌幸らお笑い陣総出演と、シリーズ中最もにぎやかな一編となった。

  • 強盗放火殺人囚

    制作年:

    「脱獄広島殺人囚」「暴動島根刑務所」に続く松方弘樹主演による“刑務所”ものの第3作。今回は中島貞夫に代わって山下耕作が監督した。刑務所内の陰謀で仮釈放を取り消された主人公が、懲役48年の男とともに脱走し、不正入試に絡む刑務所内の腐敗を暴く。

  • 五人の賞金稼ぎ

    制作年:

    若山富三郎が主演するアクション時代劇。代官の悪政に苦しめられてきた村の名主に依頼され、腕利きの賞金稼ぎたちが集まった。代官一味との大攻防戦では、工藤栄一監督ならではの集団活劇の醍醐味を味わうことができる。

  • 新網走番外地・吹雪のはぐれ狼

    制作年:

    第9作「悪への挑戦」とよく似た設定の作品。看守と囚人の豆の横流しの事実を知った末広勝治は、襲撃を受け負傷。牧師に救われ不良少年たちの更生を手伝うが、悪徳ヤクザの悪業に怒りが爆発する。岡田真澄が巡回牧師を好演。

  • 手討

    制作年:

    旗本の源次郎はアクビが原因で切腹させられ、その事件を契機に旗本と大名は対立する。旗本たちは“白柄組”を結成して、いたるところで大名と衝突。播磨はこれを憂い、自らこれを抑えようと白柄組の頭領となるが、白柄組と加賀守の大名行列との間で大乱闘が起こり、彼は責任をとることに……。二派の対立によって展開する娯楽時代活劇。

  • 兄弟仁義 逆縁の盃

    制作年:

    海に廃液を流す工場の工場長と結託し、暴利をむさぼる岩井組と、漁師の味方の巽組が対立する四日市。この地に流れて来た小島松男は岩井の義兄弟、寅次郎に出会って意気投合する。だが真相を知った寅次郎は岩井組に殺されてしまう。すべての陰謀を見破った松男は単身、岩井組に乗り込む。

  • 日本女侠伝 侠客芸者

    制作年:

    石炭ブームにわく明治末期の博多。馬賊芸者と評判の高い信次は、男まさりの気っぷと度胸で人気を呼んでいた。鉱業会社社長の大須賀は、土地のヤクザと手を組み炭鉱主にのし上がろうとたくらむが、清吉や信次によって阻まれる。

  • 渡世人列伝

    制作年:

    鶴田浩二に高倉健、そして藤純子の顔合わせで描く任侠映画。大正末期。浅草三社一家の親分・三田政之助が、闇討ちされた。犯人は背中に大蛇の刺青を背負った渡世人。刑務所から出所したばかりの三社一家の代貸・稲垣長吉は、親分の仇を求めて旅に出るが……。小沢茂弘のツボを押さえた演出が光る。

  • 博奕打ち

    制作年:

    鶴田浩二扮する賭博師が、イカサマ博奕で素人衆を騙しては、店や財産を巻きあげている悪玉ヤクザと賭博で対決する。悪玉側の賭博師に扮した小池朝雄がもうけ役。

  • 日本暗殺秘録

    制作年:

    桜田門外の変の大老、井伊直弼暗殺から二・二六事件まで、江戸~昭和の歴史を血に染めた数々の暗殺事件をドラマ化した異色作。先の二つ以外に取り上げられているのは、大久保利通暗殺事件、ギロチン社事件、血盟団事件など。“仁義なき戦い”シリーズに取り組む以前の笠原和夫が、脚本に参加している。

  • 遠い明日

    制作年:

    殺人囚として獄中にいる父のえん罪を晴らすために北九州へ行った青年が、犯行現場階下の時計店主、元刑事、目撃者のOLなどを次々と味方に引き入れるが、やがて彼の前に次席検事正の影が立ちはだかる……。社会派ミステリーの体裁を取りながら、怠惰をかこつ青年が人間関係の深さとはかなさを体験していく。神代監督、異色の青春映画となった。原作は、A・J・クローニンの『地の果てまで』。

  • 番場の忠太郎

    制作年:

    「百万両の壷」「河内山宗俊」など山中貞雄作品の重要な脚本家として知られる三村伸太郎が、長谷川伸の原作『瞼の母』を脚本化した、中川信夫の中期の作品。消息の分からない母を探しつつ旅を続ける正義漢の忠太郎が、次々と現れる刺客と戦い、ついには母と再会する。だが母は彼を突っぱねて……。音楽は現在の日本現代音楽協会の前身、新興作曲家連盟の発起人で委員長を務めた清瀬保二。

  • 最後の特攻隊

    制作年:

    成功率わずか13%という特攻隊。その特攻隊の指揮官として赴任した宗方大尉と、護衛隊長、矢代中尉との友情を軸に、むなしく命を散らしていった彼らの姿を、哀切を込めて描いた戦争巨編。当時の東映のスターが、一堂に顔をそろえている。

  • 幡随院と白柄組 男の対決

    制作年:

    おなじみ幡随院長兵衛と水野十郎左衛門の葛藤を描いた娯楽時代劇。家光治世下、ことごとく対立する幡随院と白柄組。そんな中幡随院一家にシンパの塩問屋阿波屋をはじめ、ほとんどの江戸の塩問屋が、勘定奉行松坂、老中戸田と組む相模屋によって暖簾をおろす寸前に追い込まれる。

  • 尼寺(秘)物語

    制作年:

    尼僧のエロスに迫る女性映画。尼寺、琳光寺に住む浄真尼は門跡尼に命じられ、本寺の総務長、覚全に本堂の修理の依頼に行って体を奪われてしまう。それからも、彼女は費用の無心をするたびに覚全にもてあそばれる。そんな浄真尼は、下女のはなと寺男のキクの奔放な愛の交わりをうらやましく思い、同時にキクにも好意を感じ始めていく。

  • 日本悪人伝・地獄の道づれ

    制作年:

    沖仲士・黒川は悪徳刑事の小野塚によってアヘン密輸の罪をきせられ、5年も冷や飯を食わされた。出所後怨念の鬼となった黒川はひょんなことに巻き込まれ宿敵と再会するのだが……。人間の心の奥底に横たわる魔性を描いたリベンジもの。さらにノワールの要素も加えた。

  • 日本暴力団 組長くずれ

    制作年:

    新人の高桑信が監督。大阪の広域暴力団・城西会は、東京への進出の足掛かりとして横浜に神奈川興業という芸能会社を設立。幹部の渋沢を送り込み、クラブやバーの経営者を次々に傘下に収めていく。しかし、寺島徹だけは彼らの軍門に下らなかった……。

  • 任侠柔一代

    制作年:

    「姿三四郎」で知られる富田常雄の原作による任侠柔道映画。講道館四天王の一人、音羽大介は、佃一家に刺された仏の喜三郎を助けたことがもとで破門されてしまう。大介は喜三郎のために人夫までやりながら治療費を稼ぎ、喜三郎は大介の破門を解いてもらうよう講道館館長の矢野正五郎を頼っていく。

  • 懲役三兄弟

    制作年:

    腕も度胸も十分の3人の義兄弟が、素人衆を泣かせる別府の暴力団の東洋会に、命賭けの勝負を挑む。菅原文太の東映時代初期の主演作で、高倉健が特別出演。

  • ひばり捕物帖 ふり袖小判

    制作年:

    吉例舞踊祭の楽屋で、かつての兄の部下、兵馬と会ったお七、酒で失敗した兵馬のために帰参を兄に願うが逆に意見をされてしまう。翌日、女スリ殺しの現場で一枚の小判をお七は見つけた。同じ夜、兵馬もその小判に絡む怪しい侍を見つけていた……。千代之介、ひばりコンビによるミステリー・タッチの時代劇。

  • 富嶽秘帖・完結編

    制作年:

    谷底へ転落した亜矢姫は富士根の里に住むお雪に救われ、又四郎に再会する。やがて能面から財宝のありかが富士根の里の洞窟と判明し、又四郎は謎の浪人・嶽十郎の加勢を得て勘兵衛一味を粉砕。若山富三郎が主人公の危機を救う謎の浪人・嶽十郎に扮する時代活劇。

  • 富嶽秘帖

    制作年:

    陣出達朗の原作を伏見扇太郎主演で映画化した冒険時代劇で、工藤栄一の監督デビュー作。榊原家の息女・亜矢姫と忠臣・来間又四郎は、榊原家の財政難を救うため、角行上人が残した財宝を手に入れようとする。しかし、悪漢・天堂勘兵衛一味の襲撃にあい、亜矢姫は谷底に転落していく。

  • 百万両五十三次

    制作年:

    徳川治世300年、世に勤皇の火の手があがりはじめた頃、幕府は3万両の金を京都に送り、討幕の企てを阻止する計画を立てる。だがそれをかぎつけた薩摩藩士やその手先の女スリお蓮、怪盗の牛若の金五らが虎視眈眈とこれを狙う。老中は、芝居小屋の用心棒で実は公儀隠し目付の馬場蔵人にこの大金輸送を申しつける。大金争奪をめぐって繰り広げられるロード・ムービー的時代劇。

  • 北海遊侠伝

    制作年:

    ニシン漁に命を賭ける男たちの姿を任侠映画タッチで描いた抗争劇。元ヤクザだった立花伊之助は、北海道ニシン漁の網元・間徳兵衛に拾われて以来、堅気として生活していた。森ヶ崎一家はそんな彼らとことごとく張り合い、ついに堪忍袋の緒が切れた伊之助は、一家に殴り込みをかけていく。

  • 人斬り観音唄

    制作年:

    捨て子で盲目の小坊主林太郎の母・お蔦を探すため、旅をする怪僧・了達。ところがお蔦は娼婦になっており、紀州から泉州・堺、そして四国へと、彼らの旅を先回りして次から次へと売られていく。一方、了達は旅の途中の堺で、軍需物資の集積を謀るため悪どい手段を展開する陸軍少将らの横暴に出くわし……。「座頭市」を意識した任侠活劇。

  • 緋鯉大名

    制作年:

    毎年1回将軍が松坂家にやってきて鯉を賞味する“包丁式“のために、“お鯉様御養育“係を命じられ、松坂藩江戸屋敷に赴任した檜権之助。藩では人情派の家老が実権を握っていたが、次席家老がその失脚を狙っていた。いよいよ包丁式という日、池の鯉が何者かによって毒殺される。鯉を使った、ユニークな視点の人情料理(!?)時代劇。

  • 戦後秘話 宝石略奪

    制作年:

    闇屋の大原を助けたことから彼の相棒となった山田慎一。大原は政界の黒幕、岡村に政治献金を流して、製鋼会社の社長におさまる。ひょんなことから時価50億のダイヤ“大蒙古“を手に入れた岡村は、彼の理想とする大アジア主義のために使おうと、“大蒙古“をシンガポールに届けるよう、山田に頼むのだが……。戦後の動乱を背景に描く、色と欲に目がくらんだ人々の、ドロドロとした人間ドラマ。

  • 兵隊極道

    制作年:

    昭和12年、陸軍に召集され二等兵に転落した島村清吉は、シャバで売った任侠精神を看板に、威張り散らす古参兵を叩きのめす。おかげで、たちまち親分格にのし上がり、島村を中心に極道部隊が編成される。

  • 次郎長血笑記 殴り込み荒神山

    制作年:

    代参の途中殺された石松の仇を討った次郎長は、ほとぼりを冷ますため子分を吉良の仁吉に預けた。その仁吉に兄弟分、長吉が乗っ取られた縄張りを取り返すため助力を請う。相手は仁吉の女房、お菊の兄、安濃吉だ。仁吉の男を立てるためお菊は自害。仁吉は次郎長一家ともども対決の場、荒神山に乗り込む。

  • 旅の長脇差 花笠椿

    制作年:

    それまで松竹で活躍してきた高田浩吉が東映に入社しての第1回出演作品。暴漢に襲われた伊丹屋万兵衛の息子を救った浪人の椿平九郎。その伊丹屋は長五郎の強要によって娘・美津江を旗本、日下部家の進之丞と見合いさせることに。そして付き添いを請われた平九郎は見合いの場で進之丞の父を斬ってしまう。

  • 博奕打ち 不死身の勝負

    制作年:

    基本ラインは賭博を通じての戦いだが、毎回趣向を変える任侠シリーズ。東映のプログラム・ピクチャーで鶴田浩二が見事な任侠男っぷりを見せ付けてくれる。今回は昭和初期の九州の筑豊炭田を舞台に、鶴田はバクチ名人の常太郎に扮し男の意地を懸けて対決。“爆弾常“の異名を取る常太郎の登場場面から、グッとドラマの中へと引き込まれていく。

  • 極悪坊主 念仏三段斬り

    制作年:

    “極悪坊主“ものの第4作。数年ぶりに故郷の直方に戻った真海は、そこが竜王一家と権田原一家の抗争に巻き込まれていることを知る。幼友だちの松五郎は、権田原一家にワラジを脱ぎ、抗争を止めようとする真海と敵対することになってしまう。二つの一家は邪魔な真海をはさんで手を組み、彼に襲いかかるが……。

  • 博徒斬り込み隊

    制作年:

    新宿淡野組幹部・相羽雄作が7年振りに出所した時、組はすでになく東日本最大の暴力団組織・盟友会傘下の陣野組が仕切っていた。相羽は死んだ子分の遺骨を持って故郷・飯坂を訪ねるが、ここでも盟友会の魔手が迫っていた……。

  • 緋牡丹博徒・仁義通します

    制作年:

    大阪堂万一家・三代目の跡継ぎ争いにやぶれた松川は、対立する伝法一家に走り、堂万一家を潰そうと企てる。それをはばむ緋牡丹お竜や堂万一家・三代目の北橋らの活躍が描かれる。藤純子が映画界を引退するためにシリーズの最終作となった。

  • 夏の秘密

    制作年:

    過去を消すために次々と殺人を犯す実の母の存在によって、普通の高校生活を送っていた娘の青春に、徐々に暗い影がさしていく。ティーン・モデル出身の3人組、パンジー主演の青春サスペンス・メロドラマ。

  • 雪華葬刺し

    制作年:

    “女の肌はセックスのさなかに最も美しく輝く“とする異端の刺青師・彫経によって、性交中のほてった肌に針を入れられる、図書館に勤める女。1980年代風に表現をエスカレートさせた“刺青“もの。パリで先行上映されて話題を呼び、各国から引きあいがあった。

  • 人形佐七捕物帖・妖艶六死美人

    制作年:

    横溝正史の原作を若山富三郎主演で映画化した“人形佐七捕物帖“シリーズの第1作。花のお江戸に評判高い似顔絵画家・空来山人が描いた風流六歌仙とうたわれる6美人が次々に殺される。人形佐七が犯人究明に乗り出すが、女房のお条が黒覆面の一団に誘拐されて……。

  • 博徒列伝

    制作年:

    昭和初期、大木戸一家の若松組組長の若勇は、一家の跡目を弟分の川田に譲り、自ら川田の右腕となって働いていた。一方、監獄一家は若勇の縄張りを狙っている。一味の甘言に乗せられた川田は、やがて闇討ちに合う。怒り爆発の若勇は監獄一家に殴り込みをかける。任侠映画の一枚看板俳優総出演の大作。

  • 傷だらけの人生

    制作年:

    鶴田浩二の大ヒット曲『傷だらけの人生』の人気に便乗して映画化された作品だが、小沢茂弘監督の折目正しい演出で見ごたえある任侠映画に仕上がった。鶴田浩二と若山富三郎が義兄弟に扮し、大人の芝居をたっぷりと見せてくれる。

  • 極道釜ヶ崎に帰る

    制作年:

    終戦直後、島村清吉は復員して故郷の大阪・阿倍野に帰って来る。けれども、闇市は中華連盟の姜徳会と輩下の唐沢組が、わがもの顔に闊歩していた。島村は昔の仲間を集めて、次々に縄張りを荒らしていく。

  • 舶来仁義・カポネの舎弟

    制作年:

    アル・カポネのもとで修行を積んだ日系二世の殺し屋・カポネ栗山は、フランクとジョオの二人の子分を引き連れて帰国し、日本古来の任侠道を守るために国際秘密結社や日本ギャング団と闘う。ヤクザ映画とギャング映画が出会って化学反応を起こしたような娯楽作品。

  • 極悪坊主 念仏人斬り旅

    制作年:

    若山富三郎主演の“極悪坊主“ものの第3作。今までの悪行を悔いて、四国八十八ヶ所の旅に出た、僧・真海。彼は立ち寄った漁村で、3年前に自分が殺した室道鬼の未亡人と弟に出会う。復讐を誓う二人をなんとか説き伏せたものの、そこに政治結社、血友社がやって来る。村の人々を食いものにしようとする血友社に、真海の怒りが爆発して……。

  • 斬殺せよ 切なきもの、それは愛

    制作年:

    二・二六事件を背景に据え、正義感に燃える若き将校と貧しさのため娼婦になった幼なじみの女とのはかない恋を描いた作品。監督の須藤久にとっては、これが17年間温めた企画。若い二人の愛を見守る侠客に若山富三郎、土地の組長役にビートたけしらを配し、「人生劇場」ばりのドラマが展開する。1993年に新聞社で自決を遂げた野村秋介が企画・監修を担当した。

  • 怪談 一つ目地蔵

    制作年:

    恨みが恨みを呼ぶ怪談もの。古池のほとりの一つ目地蔵。20年前、泥棒伝蔵は仕事の足手まといと、ここに赤ん坊のお波を捨て、その後、間柄家に忍び入るがそこの少年京之介に斬り殺される。相棒の重五郎は伝蔵を見捨て、千両箱を持って逃げた。その途中で捨てたお波を殺そうとするが殺しきれず、頬を傷つけただけだった。20年後、京之介とお波は敵とは知らずに出会い恋するが、お波のみにくい頬の傷を知った京之介は、お波を捨て、重五郎の娘、お絹と恋仲になる。お絹との仲をとり持った伊助は、お波を切り殺し、古池に突き落とすのだった……。

  • 天竜母恋い笠

    制作年:

    日本一の大親分を夢みて貸元飯田屋熊五郎一家に身を寄せていた、材木商信濃屋の跡取り息子・新太郎。だが、熊五郎の命による旅先で、目明かしに十手を突き付けられ島送りにされる。熊五郎は新太郎を追い出し、信濃屋の身代を狙っていたのだ。美空ひばりが一人二役を演じる股旅もの。

  • 人生劇場〈1983年〉

    制作年:

    明治の気概に生きた父と子の、波乱に富んだ生涯を描いた、尾崎士郎不朽の名作の映画化。主人公・青成瓢吉と、彼を取り巻く人々の青春期にスポットをあて、原作の『青春編』『愛欲編』『残侠編』を一つにまとめた、3人の監督による共同演出の一編。

  • 続・渡世人

    制作年:

    東映任侠スタイルの一側面を打ち出した会心作。下総屋の貸元・喜納が殺される。犯人は現場に残された手ぬぐいから法王寺一家の早川と目された。それから2年、下総屋を継いだ音次郎は早川と再会、一度は彼を殺そうとするが、すべてが法王寺一家の貸元・石黒と万増一家の貸元の陰謀だと聞かされ、早川とともに怒りの刃を彼らに向ける。

  • 小説吉田学校

    制作年:

    1940年代末期から1950年代半ばに至る日本の保守政界の主要人物をほぼ全員登場させて、スケール豊かに描く政界群像劇。保守政治の大きな流れを作り上げた吉田茂を中心に、鳩山一郎・池田勇人・佐藤栄作・田中角栄・宮沢喜一らの姿が描かれる。

  • 姿三四郎〈1977年〉

    制作年:

    1943年黒澤明、1955年田中重雄、1956年内川清一郎、1970年渡辺邦男に続き、5度目の映画化。今回は姿三四郎が矢野正五郎に弟子入りしてから、桧垣源之介を倒す正編と、源之介の弟・鉄心と源三郎を倒すまでの続編が、オールスターキャストで一挙に描かれる。

  • 制覇〈1982年〉

    制作年:

    日本最大のヤクザ組織の3代目狙撃事件に端を発し、激化した抗争のドラマを、揺れ動くヤクザの家族を中心に描ききった中島貞夫の超大作。三船・菅原・若山といったヤクザ映画の常連俳優たちを、岡田茉莉子が貫禄の演技でビシリと締めている。

  • 喜劇 ギャンブル必勝法

    制作年:

    “日本一のギャンブラー“を気取るイカサマ師の鉄火人生を描くコメディ。競馬、競輪、麻雀、パチンコと何をやってもボロ勝ちする五郎が地回りのヤクザ・大矢根組の悪どい手口に憤激。ぼろアパートの住民たちを守るため、彼は一世一代の大勝負に出る……。山城が「白馬童子」以来、初めて主演した作品。

  • 修羅の群れ〈1984年〉

    制作年:

    父の仇をとるため横浜の親分の門下に下った一人の若い衆が、戦後の混乱期を経てやがて巨大組織の首領になっていく過程を、ヤクザ社会の義理人情、道義などを交えて描いた実録任侠映画。北島三郎が主題歌を歌い、松方の子分・モロッコの辰役でも好演。

  • 逆襲大蛇丸

    制作年:

    大谷友右衛門主演の「忍術児雷也」の後編にあたる忍術時代映画。前編で児雷也に退治されたかに見えた大蛇丸が逆襲に転じる。前編は萩原遼との共同監督であったが、後編は加藤泰の単独監督。若山富三郎が白ぬりの二枚目剣士役でデビュー。

  • 忍術児雷也

    制作年:

    鯨波照忠の策謀にはまり、更科城を失った尾形家の遺児、周馬が、ガマ仙人から秘術を授かる。“児雷也“として生まれ変わった彼は宿敵、鯨波に迫るが、恐るべき大蛇丸がその前に立ちはだかる。奇想天外な忍術合戦を映像化した特撮時代劇。若山富三郎のデビュー作でもある。

  • 社葬

    制作年:

    大手新聞社のトップが急死し、次期社長の座をめぐる社内抗争がスキャンダラスに展開。クライマックスの社葬でその争いの終結を迎える、大企業版の「仁義なき戦い」。緒形拳扮する叩き上げの販売局長が、あくまでも派閥にくみせずに、バイタリティーあふれる行動力で、大物たちに立ち向かっていく。

  • 賞金稼ぎ

    制作年:

    宝暦2年、オランダは最新式の銃を安価に提供する見返りに、無条件和親条約を幕府に求めたが、将軍家重はこれを拒絶した。家重の腹心・市兵衛はオランダの動きを探るために薩摩へと向かった。老中・牧野豊後守が放った隠密・陽炎を野川由美子が怪しい魅力たっぷりに演じている。監督は「非牡丹博徒・二代目襲名」の小沢茂弘。

  • 清水の次郎長 任侠中仙道

    制作年:

    時代劇のヒーロー、清水次郎長と国定忠治が、互いに子分を従え、農民を苦しめる悪代官らを懲らしめるという時代劇アクション。清水次郎長を片岡千恵蔵、国定忠治を市川右太衛門が演じているほか、月形龍之介、大河内伝次郎、大友柳太朗など、オールスター・キャストが揃い踏み。

  • 軍神山本元帥と連合艦隊

    制作年:

    新東宝お得意の戦争大作。山本五十六長官と、彼が率いる連合艦隊の第二次大戦中における活躍と凋落を描いていく。“1年間は随分と暴れ回るが、その先は……“という名セリフを吐き、戦争の行く末を憂いていた山本長官の人物像を映し出している。

  • 現代やくざ・与太者の掟

    制作年:

    府中刑務所を出た勝又五郎は荒尾組に救われるが、五郎が手形のパクリを企てたことから荒尾組と対決することに。東映移籍後の菅原文太の主演第1作である。

  • 白蛇抄

    制作年:

    京都で火事にあい、夫を失った悲しみから自殺しようとしていた女が、山寺の住職に助けられる。住職は彼女を後妻に迎えるが、息子が彼女の肉体の虜になっていると知り激怒する。初ヌードを披露した小柳ルミ子が体当たりの演技をする文芸エロチシズム。

  • 釜ヶ崎極道

    制作年:

    釜ヶ崎の極道・島村清吉は、広域暴力団・八ツ藤組とのいざこざが絶えず、警察は両組の解散を迫る。島村は組を解散し芸能社を旗揚げするが、八ツ藤組がことあるごとに横ヤリを入れるのに業を煮やし、兄弟分の死をきっかけに猛然と殴り込みをかけるのだった。

  • 極道VSまむし

    制作年:

    “極道“と“まむしの兄弟“の両人気シリーズをドッキングさせたコミック・アクションだが、第10作に続き、またしても不発。シャバに出た極道・島村清吉とゴロ政と不死身の勝は、いがみ合いながらも最後は共通の敵に、一致協力して殴り込む。

  • 極道兇状旅

    制作年:

    釜ヶ崎の極道・島村清吉は、ヤクザの出入りで警察に逮捕されるが越が谷竜蔵の計らいで釈放される。越が谷は、実は島村の縄張りを独占しようという魂胆であった。島村はそんなこととは知らず、旅に出てしまう……。

  • 旅に出た極道

    制作年:

    のちに「敦煌」などの大作で知られる佐藤純彌がメガホンを執った一編。天野屋一家六代目・島村清吉は、子分の保とジョージを連れて、妻のみね子を探しに香港へやって来る。ところが、ひょんなことから麻薬取引に巻き込まれ、世界のギャング団を相手に大暴れすることに。

  • 待っていた極道

    制作年:

    大阪釜ヶ崎を仕切る島村清吉は、労働者アパート建設を公約して当選しながら実行しない真弓田を追って東京を訪問。浅草・山谷の小仏一家の親分・小堀と兄弟分の盃を交わす。やがて、山谷の労働者を酷使する悪徳ヤクザがのさばりだして、怒りに燃える島村が叩きのめす。

  • 帰って来た極道

    制作年:

    破天荒な暴れっぷりと、強烈な個性で見事に主演スターにカムバックした若山富三郎。久方ぶりにシャバに戻ってきた島村清吉は、古巣がすっかり天誠会に支配されていることを知り、仲間を集めて次々に縄張りを荒らし始める……。

  • 極道

    制作年:

    長い間悪役に甘んじてきた若山富三郎が、久々の主演を果たした“極道“シリーズ。釜ヶ崎の愚連隊上がりの極道・島村は、大阪中を自分の縄張りにしようというとてつもない欲と望みを燃え立たせ、踏まれても蹴られても、根性むき出しの闘志で大組織をブチ破っていく。

  • かんばれ!ベアーズ 大旋風

    制作年:

    大ヒットした熱血野球コメディのシリーズ第3作。うさん臭い芸能エージェントのマーヴィンに半ばだまされるようなかたちで、日本に遠征することになったベアーズが野球のみならず、なんとアントニオ猪木を相手にプロレスでも大活躍。日本チームの監督との友情によって、マーヴィンも心を入れかえていく。

  • 明治大帝と日清戦争

    制作年:

    劇場公開タイトルは「天皇・皇后と日清戦争」。朝鮮の独立を助けるべく(?)清国に宣戦を布告した日本が見事に大勝利を収めたあと、露・仏・独3ヵ国の干渉により、遼東半島の領有権を放棄するまでのお話。平和主義者として描かれる明治天皇を中心に、講談調で進められていく、大スペクタクル映画の珍品である。

  • 山下少年物語

    制作年:

    柔道界の第一人者・山下泰裕の生いたちから高校時代までを描いた、ヒューマン・ドラマ。“甘やかしてはならん“という厳しい道徳教育をする祖父や、“彼をこれ以上強くすることはできない“と転校を勧める柔道のコーチなどが、人間味豊かに描かれている。

  • 若桜千両槍

    制作年:

    槍の権三と呼ばれる槍の名手、笹野権三郎の活躍を描いた時代劇。宝蔵院流をはじめ武芸百般を究めた権三郎は、紀州藩の槍術指南役となるが、御前試合で敗れた羽織組と彼を慕う叔父の娘・雪乃に横恋慕する彦太郎の恨みを買い、江戸へ逃れる。だがその間に叔父が羽織組らの手で殺されてしまう。

  • 四谷怪談〈1956年〉

    制作年:

    おなじみ鶴屋南北の『東海道四谷怪談』を、ベテラン小国英雄が新人の田辺虎男と共同で脚色している。伊右衛門に殺されたお岩が、無念をはらすため夜な夜な化けて出る。相馬千恵子が不気味なメイクアップでお岩を演じる。原作に忠実でオーソドックスな怪談に仕上がっている。

  • 衝動殺人・息子よ

    衝動殺人・息子よ

    制作年:

    行きずりの殺人で、罪のない息子を失った夫婦が、同様の被害にあった人々とともに、被害者遺族を保護する法律を成立させようと国に働きかける姿を描く、実話をもとにした作品。1980年5月1日、“犯罪被害者等給付金支給法”が公布され、映画の訴えは実を結んだ。

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