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佐藤允

佐藤允 出演映画作品

  • 台風クラブ〈4Kレストア版〉

    台風クラブ〈4Kレストア版〉

    制作年:2023年9月23日(土)公開

    第1回東京国際映画祭のヤングシネマ部門でグランプリに輝いた青春映画を、4Kレストア版として上映する。台風の接近で高ぶっていく中学生たちの行き場のない感情を描く。監督は『セーラー服と機関銃』の相米慎二。出演は三上祐一、紅林茂、松永敏行、工藤夕貴、大西結花ら。バービーボーイズの“暗闇でDANCE”などの挿入歌が物語を彩る。

  • ヒナゴン

    制作年:2005年7月30日(土)公開

    70年代に広島県比婆郡で実際に起きた珍獣発見騒動を基に、人気作家、重松清が書き下ろした『いとしのヒナゴン』を映画化。謎の生物の目撃情報で沸く町で巻き起こる大騒動がコミカルに綴られる。原作の魅力を存分に引き出した『ぷりてぃ・ウーマン』の渡邊孝好監督の手腕も見事だ。

  • のんきな姉さん

    制作年:2004年1月10日(土)公開

    日本に古くから伝わる『安寿と厨子王』の物語にヒントを得た3作品、森鴎外の『山椒大夫』、唐十郎の『安寿子の靴』、漫画家・山本直樹のコミック『のんきな姉さん』の各作品を素材に、新鋭、七里圭監督が撮り上げた異色の姉弟愛ドラマ。両親の死後、互いに深い絆と愛で結ばれた姉と弟が、姉の妊娠を機にその関係が揺れ動いていく様子を幻想的に紡ぎ出す。

  • うなぎ

    うなぎ

    制作年:1997年5月24日(土)公開

    1997年度カンヌ映画祭で見事グランプリに当たるパルム・ドールを獲得。「黒い雨」以来、8年の空白を経て、ベテラン今村昌平が発表した人間ドラマ。吉村昭の小説『闇にひらめく』を原作に、飼っているウナギにしか心を開かない男の心情の移ろいを見極めようとしている。浮気した妻を殺害し、8年の服役の後、仮出所した男・山下拓郎。理髪店を開き、自戒の日々を送る彼は周囲の人々に心を開くことはなかった。そんなある日、山下は自殺未遂の女性・桂子と出会い、彼女の希望から共同生活を始めることになる。彼女の優しい人柄にふれ、打ち解けていく山下だったが、そんな彼の前にかつての囚人仲間が、さらに桂子の夫までもが現れる……。静かな語り口ながら、鋭い人間観察の目が随所に光る佳作。とぼけた笑いも盛り込まれ、今村の初期作品を思わせる仕上がりとなった。役者陣もそろって好演を見せるが、特に桂子の母親役の市原悦子が怪演を披露して印象的。

  • 怪談昇り竜

    制作年:

    石井輝男監督による“昇り竜”ものの第5作。立花明美は立花組の二代目を襲名するが、立花組の縄張りを狙う土橋組が再三いやがらせを続ける。怒った明美は、客人の助けを借りて土橋組組長を斬る。しかし、斬った組長の娘が、明美を仇としてつけ狙う。

  • 二百三高地

    制作年:

    日露戦争最大の激戦地となった旅順の二百三高地の攻防戦を中心とした戦争スペクタクル。戦闘の合間合間に敵味方が互いに健闘をたたえ合う場面や、愚かな指揮に疑問を持つこともなく犠牲を増やしていく過程など、さだまさしの歌とともに悲哀を高めている。

  • 野盗風の中を走る

    制作年:

    戦国時代初期。東の国を暴れ回る野盗一味がいた。独眼の太郎を首領とする彼らは、豪族を襲撃して得た金を持って八重山の郷に向かう。領主による悪税、労役によってすたれた村の様子に、彼らは村人を救うため立ち上がる。時代劇の雄、稲垣浩によるダイナミックな演出も見もの。

  • 連合艦隊

    制作年:

    司令官、参謀、下級の兵員など、様々な階級の人々の人間模様を交錯させながら、戦艦大和が撃沈されるまで日本海軍連合艦隊がいかに戦い、いかに敗れていったかを描いた戦争映画の大作。特撮による戦闘場面とミニチュア戦艦大和が秀逸。

  • 忍者武芸帖・百地三太夫

    制作年:

    父・百地三太夫を殺された鷹丸の仇討ちと、謎を秘めた百地家の財宝探しの絡む忍者合戦を、曲芸的なアクションの連続で荒唐無稽に描いた時代劇。天守閣からのダイビングシーンなど、JACのメンバーによるアクションが冴える。アクション監督は千葉真一が担当。

  • どぶ鼠作戦

    制作年:

    「地獄の饗宴」に続く岡本喜八監督の西部劇タッチの戦争アクション。日本軍の特命隊が、中国軍でいっぱいの敵陣を強行突破する。快作「独立愚連隊」の延長線上にある作品で、佐藤允以下の岡本喜八一家が総出演。

  • シークレット・ワルツ

    制作年:

    父親から性的虐待を受けた心の傷から、愛し合った相手を傷つけずにはいられないマキに、切ない思いを寄せる血のつながらない弟の慎二。あるきっかけから姉弟は犯罪の世界に巻き込まれていく。そこで出会う人々は皆、孤独でピュアで、不器用ゆえに凶暴で破滅的、そして愛を求めていた。姉と弟も、いつの間にか二人の絆を見失ってしまい……。「ダイヤモンドの月」で第3回ゆうばり国際冒険・ファンタスティック映画祭オフシアターコンペ部門グランプリを受賞した野火明が、その時の審査委員長であるツイ・ハークに認められ、ツイとの共同原案に

  • 直撃地獄拳 大逆転

    制作年:

    六億円の宝石がマフィアに強奪され、甲賀忍法の甲賀、金庫破りの桜、元刑事の隼の3人がマフィア組織に乗り込む。表向きは空手映画だが、中身は徹底したスラップスティック・コメディという石井輝男監督の快作。

  • 美女と液体人間

    制作年:

    核実験による放射能の影響で、ゼリー状になった“液体人間”。下水道を通って東京に現れた液体人間は、人々を次々に液体化していく。サスペンスあふれる導入部から、液体人間が火の海で絶命するラスト・シーンの悲愴感まで、息をもつかせぬ展開が光る、東宝特撮映画の名作。ドラマ部分と特撮部分の見事な融合が、成功した大きな要因である。単なる怪物ではなく、恋する男として液体人間を描いているあたりも涙を誘う。

  • 時雨の記

    制作年:

    吉永小百合と渡哲也が日活時代の「愛と死の記録」以来、実に29年ぶりの共演を果たしたラブ・ストーリー。大手建設会社の重役・壬生が、若き日に見初めた華道教授・多江と偶然再会し、妻子がいる身にも関わらず熱い恋の炎を燃やす。壬生の強引とも思えるアプローチによって慎ましい逢い引きを重ねる二人だったが、壬生が心臓病の発作に襲われてしまい……。激しい切迫感に駆られるように一方的に求愛する男と、それを戸惑いながらもひたむきに受け入れる女を、主役二人が圧倒的な吸引力をもって体現。また二大スターの熱演に応えた澤井信一郎監督が、鎌倉・京都といった古都の美しい日本情緒を盛り込み、不倫ドラマらしからぬ清々しさに満ちた純愛劇に仕上げている。

  • 大人には分らない 青春白書

    制作年:

    政治家の父親と学生バンドのドラマーの息子を対照的に描き出し、新旧世代のモラル観の溝と台頭する若者風俗に光を当てた、27歳の新人監督・須川のデビュー作。大学生の忠は学生バンドの歌手・葉子と恋仲だ。葉子の友だち・真理子は妾の子でバイトをしながら自活する身。ひょんなことから、忠と真理子の父親が同じ代議士の竜太郎と発覚、忠は親への反感から葉子との無理心中を期して湘南へ向かう。

  • 姉妹坂

    制作年:

    京都の美しい四季を背景に、4人姉妹の愛と青春、それぞれの心の綾を描いた、雑誌『プチセブン』長期連載劇画の映画化。大林監督が、三女・沢口靖子の心の揺れ動きに対する周囲のリアクションなどを巧みに演出する。現代版「細雪」といった趣。

  • 台風クラブ

    制作年:

    第1回東京国際映画祭のヤングシネマ部門で大賞を獲得した記念すべき作品。審査員として来日していた英国のプロデューサー、デヴィッド・パットナムやイタリアのベルナルド・ベルトルッチ監督らも興奮させたという折り紙つきの傑作。ディレクターズ・カンパニーのシナリオ募集コンクール準入選の脚本を「ションベン・ライダー」や「翔んだカップル」など少年少女の姿を鮮烈に描いた異才・相米慎二が演出した。東京近郊のある中学校に台風が接近。やり場のないいらだちを感じながら平凡な日々を送っていた中学生たちは、台風の接近とともにその感情をたかぶらせ、風雨にさらされた校舎はいつしか彼らの祭りの解放区に……。

  • 勝利者たち

    制作年:

    往年のスターたちを集め、“社長”シリーズなどで知られる職人監督、松林宗恵が撮り上げた、日本初の“ゲートボール映画”。倒産寸前の造り酒屋の社長が、大富豪に融資を申し込んだところ、ゲートボール日本グランプリでの優勝を条件に、融資するという。社長は、6人の昔カタギの職人を集め、ゲートボールの特訓を開始するが……。

  • 三十六人の乗客

    制作年:

    強盗事件が発生し、犯人が上信越方面に逃亡したという報が入る。気の弱い渡辺刑事は偶然、草津行のスキー・バスに乗り合わせていたため警戒を依頼される。乗客は35人。彼には誰もが怪しく思えてくるのだった。バスという限られた空間を舞台にした異色の密室サスペンス・ドラマ。

  • 沖縄10年戦争

    制作年:

    本土復帰を間近に控えた沖縄を舞台に、沖縄進出を企てる本土系暴力団とそれを阻止しようとする地元暴力団の激烈な抗争が火ぶたを切る。現地の事情を理由に沖縄ロケが禁止され、ようやく完成したものの封切りが遅れて、沖縄では上映禁止となった。まさに呪われた実録風ヤクザ映画である。

  • 太平洋奇跡の作戦 キスカ

    制作年:

    アメリカ軍が反撃に転じたため、太平洋における日本軍は敗退を余儀なくされた。アッツ島の日本軍は玉砕し、キスカ島にも危機が迫った。海軍はキスカに救出艦隊を派遣する。日本映画には珍しく陽性の戦争映画。サスペンスの盛り上げ方、特撮も迫力があり楽しめる。

  • 独立機関銃隊未だ射撃中

    制作年:

    昭和20年8月のソ連国境。重機関銃トーチカ“キの3”の守備兵たちは、絶えず敵のすさまじい砲撃を受けながらも陣を死守していた。しかし、付近のトーチカは全滅し、連絡も途絶え、ついに戦力も失くした彼らは戦場の死角を求めて逃げ回る。“独立愚連隊”シリーズより連なる東宝戦争アクションの1本。

  • さびしんぼう

    制作年:

    「転校生」「時をかける少女」に続き、大林宣彦の故郷・広島県尾道を舞台に、少年と少女の初恋物語が繰り広げられる。ヒロキはひそかに恋心を抱いている美少女に“さびしんぼう”という名をつけて、いつも遠くから眺めていた。そんなヒロキの前に、突然現れた道化姿の女の子。彼女も自分のことを“さびしんぼう”と名乗る。ヒロキは煙たがったが、道化の“さびしんぼう”は度々現れて、騒動を起こすのだった。そんな折、ついにあの美少女と話をする機会がやってくる……。大林映画のなかでも特に思春期の感傷に彩られた作品。二人の“さびしんぼう”と別れるシーンは、それぞれロマンティックで感動的だ。

  • 戦国野郎

    制作年:

    時は戦国、当時の最新兵器“種ヶ島”をめぐって武田の忍者と村上水軍、そして木下藤吉郎たちの間で、壮絶な争奪戦が展開される。岡本喜八の西部劇タッチの演出と藤吉郎に扮した佐藤允の快演で楽しめる一編になった。時代劇アクション映画とでもいうべき作品。

  • 結婚のすべて

    制作年:

    “独立愚連隊”シリーズや“暗黒街”もので日本映画に新風を吹き込んだ名匠・岡本喜八監督のデビュー作。当時アイドル・スターであった雪村いづみを主演に据えた恋愛結婚に憧れる若い女性を描く風俗コメディで、そのテンポの速さが評判になった。衣装や装置も実にモダン。

  • 独立愚連隊

    制作年:

    岡本喜八の名を一躍知らしめた、ウエスタン調の戦争映画。脚本は岡本が助監督時代に書いたもので、これが認められて監督に昇進した。終戦間近の北支戦線。荒木は弟の死因を究明するため、従軍記者を装って、山岳地帯で敵と対峙している日本軍の警備隊へやって来た。この隊は通称“独立愚連隊”と呼ばれ、各隊のクズばかり集められた隊だった。荒木は、生前弟が使っていた部屋の壁から何発もの銃弾を発見。ますます弟の死に陰謀がからんでいることを確信する。岡本の演出は、コミカルな味に優れ、時にアクション・シーンの展開に胸のすく歯切れを見せて、そこから戦争の愚劣さが鮮やかに浮かび上がった。

  • 大学の山賊たち

    制作年:

    当時のスキー・ブームを反映して、岡本喜八が佐藤允以下、東宝青春スターを総動員して監督した青春アクション映画。吹雪のために山小屋に閉じ込められた若者たちの前に、警官に追われた二人組の強盗が逃げ込んでくる。鶴田浩二が山岳部の先輩役で特別出演。

  • 暗黒街の弾痕〈1961年〉

    制作年:

    東宝のお正月ドル箱興行として、三たび岡本喜八が監督した“暗黒街”もの。今回は“S活動”と称する産業スパイが描かれる。捕鯨砲練習所の章鹿次郎は、山合いの峠で高性能エンジンのテスト中に事故死した兄の死因を調べるため、大学時代の友人でトップ屋の須藤と調査を始める。高性能エンジンを開発した技師の小松は、兄の死には産業スパイが絡んでいると推察。調べていくうちに、経済研究所と暴力団能中組が浮かび上がった。今回も岡本喜八の演出は、スピーディーでシャープな冴えを見せ、特にギャグを盛り込んだ乱闘シーンや、見せ場の銃撃戦にユニークな才能をいかんなく発揮している。

  • 暗黒街の対決

    制作年:

    鬼才・岡本喜八が大ヒット作「独立愚連隊」に続いて、再びメガホンを取った“暗黒街”もの。緻密で大胆なカット割り、テンポの早い展開、黒づくめのギャングにコーラスを歌わせるというブラック・ユーモアなど、鬼才ぶりをいかんなく発揮している。またギャング映画のパロディーにとどまらず、善玉のヤクザが着流し姿で悪玉が背広姿といった、のちに任侠映画が作り上げるパターンや西部劇へのオマージュも楽しめる。舞台は暴力団抗争の激しい荒神市。暴力団大岡組と小塚組が、砂利採取の利権をめぐって争っていた。そこへ東京から藤丘刑事が来た。彼は汚職警官としてこの町に左遷させられたのだ。

  • みな殺しの霊歌

    制作年:

    東映の時代劇や、任侠映画ばかりを手掛けてきた加藤泰が、初めて松竹に招かれて撮った、彼には珍しい現代劇。ある男が、5人の有閑夫人を次々と惨殺していく。男がなぜ何の因果関係もない女たちを殺していかなければならないのか。その背後には5人によって犯されて自殺した少年の姿が浮かんでくるのだが……。むごい殺しを繰り返す主人公の残忍さが反転すると、心根の優しさが浮かび上がるという演出があざやかで、殺人者を演ずる佐藤允の執念の表情が観るものに迫る。殺される側の女性、菅井きん・中原早苗・沢淑子・応蘭芳・川村有紀の顔合わせも楽しく、無垢な少女・倍賞千恵子の初々しさも光る。

  • セーラー服と機関銃

    制作年:

    「翔んだカップル」で鮮烈なデビューを果たした相米慎二監督が、再び薬師丸ひろ子と組んで撮り上げた奇妙で痛快な一編。ひょんなことからヤクザの一家の組長にさせられてしまった高校生の女の子が、おっかなびっくり、そして少しずつ組長になりきっていくのだが……。幼さが消えて、次第に女っぽくなってきた薬師丸ひろ子の人気で映画は大ヒット。彼女がマシンガン片手に相手の暴力団の事務所に乗り込んで、弾丸の雨をまき散らし、うっとりした表情でつぶやく“カイカン……”という言葉が流行した。翌年の1982年には131分の完璧版が公開された。

  • ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐

    制作年:

    太平洋戦争におけるハワイ真珠湾奇襲からミッドウェイ海戦の日本軍敗退までを、パノラマ的に描いた特撮戦争大作。円谷英二の特撮は、のちにアメリカ映画「ミッドウェイ」にフィルムを流用されたほどのものだ。海中に沈んだ空母の中で三船と田崎の両軍人が語り合うラストは、僧侶でもある松林監督らしい出色の出来だ。

  • 少林寺拳法

    制作年:

    和製カンフー・スター第1号の千葉真一が“喧嘩坊主”といわれた宗道臣に扮し、敗戦の傷痕生々しい日本に、少林寺拳法を定着させていく姿を描いたアクション作品。縦横無尽にバッタバッタと悪をなぎ倒す千葉のカンフー・シーンは必見。

  • 奴が殺人者だ

    制作年:

    隅田川に死体が浮かんだ。大利根刑事は、被害者が麻薬密売人の崔と親しかったことを知り、ほかにユーという仲間の名前が浮かびあがる。ユーを探すため、大利根の妹の婚約者・石原は、密売組織にもぐり込むが……。麻薬常習者の殺し屋・ヤッパの竜を演じた天本英世は、この作品がキッカケで、以降東宝娯楽映画の常連となる。

  • 愛のきずな

    制作年:

    松本清張の『たづたづし』を原作としたミステリー・ロマン映画。専務の娘と結婚して皆からうらやまれている鈴木良平。けれども、父親や権威をかさにきる妻との生活は決して楽なものではなかった。そんなある雨の日、良平は清純な娘・雪子と出会い、愛し合う。しかし、雪子には服役中の夫がいた……。

  • 隠し砦の三悪人

    制作年:

    戦国時代、秋月家は隣国の山名家に敗れ、秋月家の大将真壁六郎太は世継ぎの雪姫を擁して隠し砦にこもった。近くの泉には薪に見せかけた軍資金の黄金200貫が隠されている。同盟国の早川領へ脱出しようとする六郎太は近くの沢で二人の百姓に出会い、彼らを脱出に利用することを考える。こうして雪姫と六郎太一行の脱出行が始まった……。難関につぐ難関をあの手この手で突破する、スリルとサスペンスとユーモア満点の痛快にして豪快な娯楽巨編。黒澤は他の3人の脚本家に次々と難関をつきつけ、いかにして突破するかを考えさせ、脚本を作り上げたといわれる。狂言回しのごとき二人の百姓が「スター・ウォーズ」における“C3P-O、R2-D2”の2体のロボットに受け継がれていることは有名な話。黒澤初のシネマスコープ作品。

  • 大空の野郎ども

    制作年:

    新聞社のカメラマン、清川は仕事熱心のあまり危険を省みず、飛行機を大事にするパイロット、磯部としばしば対立する。ある日、台風が中部地方を襲う。セスナ機で飛び立った二人は、山間に孤立した避難民を発見するが……。大空を駆ける男たちの友情と冒険を描いていく。

  • 血とダイヤモンド

    制作年:

    3億円を超えるダイヤの原石を4人組のギャングが強奪した。その一人、小柴は脇腹に銃弾を受け、一味は医者を探しながら逃走するハメに。ダイヤを以前から狙っていた別のギャング団や、保険会社からの報酬が目当ての悪徳私立探偵も追っ手に加わる。おまけに、小柴がダイヤを独占しようと企んで……。登場人物、みな悪漢という乾いたアクション。

  • 新宿酔いどれ番地 人斬り鉄

    制作年:

    中年になってもなかなか組織に受け入れられず、チンピラの仕事ばかりあてがわれる、中年ヤクザの悲哀が胸にしみる小平監督の意欲作。菅原文太はまさにはまり役で、暴力でしか自分を表現できない凶暴な中年ヤクザをのびのびと演じている。

  • 血と砂〈1965年〉

    制作年:

    三船敏郎と岡本喜八監督コンビによる時代劇「侍」に続く戦記もの。昭和20年の北支戦線を舞台に、三船演じる曹長と13人の少年軍楽隊員と慰安婦の交流、そして少年たちの壮絶な戦いが描かれる。伊藤桂一原作の『悲しき戦記』が物語の骨子となっている。

  • これが青春だ!

    制作年:

    前年の秋から始まった日本テレビの『青春とは何だ』で、夏木陽介扮する型破りの教師が人気を博したのにあやかって作られたのが本作品。地元の高校に英語教師として赴任して来た由木真介は、ラグビー部の面倒をみている。しかし部員の成績が悪いので校長や教頭は部の解散を要求。そこで先生と生徒は奮起する、という本格的学園青春映画。

  • 青島要塞爆撃命令

    制作年:

    1914年から始まった第一次世界大戦の、中国を舞台にした日・独戦を描いた戦争アクション娯楽作。第二次世界大戦ものが多い戦争映画だが、本作は悲劇性よりも活劇の方に重点を置いた作りだ。中国にあるドイツの拠点地、青島要塞への日本軍による攻撃が開始された。だが、ドイツのビスマルク砲台を破ることができなかった。やがて空からの攻撃命令を受け、当時2機しかなかった戦闘機が大空へ飛ぶ。

  • ピエタ

    制作年:

    【3億円事件の犯人が現代に!奇抜な発想で描く異色作】 新人、北川篤也が描く、奇想天外な犯罪物語。'68年に起きた3億円事件の犯人が、現代に登場。大胆不敵にも事件の再現をもくろむ姿を、ノスタルジックなタッチで描写していく。

  • ひだるか

    制作年:

    【戦後最大の労働運動に現代を生きる答えを探る】 戦後最大の労働運動“三池闘争“を題材に、時代の転換期を迎えた現代を生き抜くヒントを探ろうとする社会派ドラマ。デジタル化の波を受けた地方TV局キャスターの自立のドラマに三池のテーマを重ね、現代人の歩むべき進路を問い直す。

  • 幸福号出帆

    制作年:

    無意識のうちに兄弟愛以上の愛情を感じ合うようになったオペラ歌手を目指す三津子と兄の敏夫。ある日新聞で母の昔の愛人であるイタリア人の莫大な遺産が正妻に渡ることを知り、遺産を分けてもらおうと邸に乗り込むのだが……。風俗的に古びた部分を巧みに現代化した三島由紀夫作品の映画化。

  • ここから始まる

    制作年:

    クレージー・キャッツものを多く手掛けた坪島監督のホームドラマ。小学校の教師・都は四人姉妹の末娘。母親は“結婚こそ女の幸せ“と彼女をせかすが、“結婚なんて人生の墓場“と都は取り合わない。失敗例は姉たちを通してイヤというほど見ているからだ。そこで母親はカンフル剤に、老紳士との再婚を宣言するが……。

  • 曖・昧・Me

    制作年:

    伊藤尚子の第36回新人映画シナリオコンクール入選作を、「バナナシュート裁判」で注目を集めた佐藤闘介監督が映画化。なんとなく曖昧な日々を送る女子高校生の薫子が、曖昧なままに成長していく姿を描く青春期映画。“歩く好奇心“と化して周囲をあたふたさせる主演の裕木奈江のアンニュイな個性とあどけない瞳が素晴らしい。つたないピアノの調べとともに、彼女がボーイフレンドを誘導し、キスにまで至らしめる廃屋シーンは抜群。主題歌は山崎ハコ。

  • おんな刺客卍

    制作年:

    幕末の京洛。芸者お京は勤皇派の結び文を持っていたことから、新選組に辱めを受け、結婚も破れた。復讐に燃えるお京は、新選組から受けた傷の上に“卍“の刺青を入れる。そして刺客の修行を積み、あらゆる女の手管を使って新選組の一味を暗殺していく。恐るべき女のリベンジを描いた時代劇アクション。

  • 前科 ドス嵐

    制作年:

    渡哲也主演“前科“もの第2作。出所した主人公は博徒の長老のもとへ身を寄せるが、長老は悪玉の組長によって殺される。主人公は、単身殴り込み組長を刺し殺す。小沢啓一の演出には“無頼“シリーズほどの情念が感じられなかった。

  • 潤の街

    制作年:

    「君は裸足の神を見たか」で知られる金秀吉の1981年度の城戸賞受賞作を、新人、金佑宣が映像化した硬派の青春ドラマ。在日朝鮮人の高校生・潤子と日本人青年・雄司の交際を通して日本にはびこる差別と在日朝鮮人たちの哀しみを浮き彫りにしている。数ヵ月の主役捜しの結果選ばれた姜美帆が、はつらつたる好演を見せる。

  • 人間革命

    制作年:

    創価学会の誕生をドキュメンタリー的に描いた作品。札幌から上京した戸田は、友人に紹介された小学校校長の牧口の考え方に感銘を受ける。その後、牧口は日蓮正宗に入信し、続けて牧口と戸田は“創価教育学会“を創設する。時は昭和5年であり、時局柄、当局は二人の活動を制約、ついには特高警察に逮捕される。牧口は獄中で仏教に打ち込み、日蓮の教えを理解するまでに至るが、栄養失調のため亡くなってしまう。昭和20年7月に出獄した戸田は、牧口の教えを継ぐべく、努力を続ける。事業も上手いき、仏教の勉強会も会員を増やしていく。そし

  • シベリア超特急5

    制作年:

    【反戦を訴え、水野晴郎が5度叫ぶ】 映画評論家・水野晴郎の代名詞となった『シベリア超特急』シリーズの最新作は、義経伝説をモチーフにした若き冒険家の活躍を描く娯楽大作。シリーズ初となる本格アクション・シーンの数々や、CGで構築した万里の長城など見所満載。全作品に共通する戦争反対のテーマも相変わらず健在だ。

  • ゼロ・ファイター 大空戦

    制作年:

    黒澤明の愛弟子・森谷司郎の監督デビュー作。太平洋戦争の激戦地・ブイン基地へ新任の若い隊長が赴任して来て、暴れ者ぞろいの航空隊を腕と度胸でまとめあげる。“若大将“シリーズで人気急上昇の加山雄三が、若い新任隊長に扮し熱演する骨太の空戦ドラマ。円谷英二が特撮を担当。

  • ぷりてぃ・ウーマン

    制作年:

    【オババ軍団、芝居に開眼!? 高齢劇団の奮闘を描いた快作】 芝居に第2の人生を見出した老婆からなる劇団の奮闘を、笑いと涙で綴った痛快作。それぞれに個性的で茶目っ気たっぷりの、おばあちゃんたちに扮した、ベテラン女優たちの熱演に注目!

  • 国際秘密警察 指令第8号

    制作年:

    三橋達也主演によるスパイ・アクション。南ヴェトナムのサイゴンで、政府の建設調査官・クエンが暗殺され、彼を通じて入札の協力を受けている豊光商事は打撃を受ける。一方、国際秘密警察官・北見次郎は、国際的な死の商人、ルドルフ・ケントを追って日本へ……。その頃、ケントの手掛かりを持つ豊光商事の社員が失踪した。

  • はつ恋

    制作年:

    【母から娘へと伝えられるはつ恋の素晴らしさ】 「きみのためにできること」の篠原哲雄監督が、誰もが通る“はつ恋“を、ほろ苦い経験とともに描いた心温まる作品。母のさりげない、だがどこまでも深い娘への思いが胸に響く。

  • 女賭博師丁半旅

    制作年:

    大滝銀子はツボ振りの名人である父が殺されたことを知る。父の無念を晴らすために、父の一番弟子・鉄五郎の指導で、日本一のツボ振りになるべく血のにじむ修行を積み、ついに名人戦に出場する。

  • 死国

    制作年:

    【直木賞作家、坂東眞砂子の原作に基づく和的ホラー】 四国88ヵ所を巡礼するお遍路の禁じ手“逆打ち“をモチーフにした恐怖映画。死者を甦らせるための、この行為の恐しさが、日本人の土俗的な感性を通じてリアルに伝わってくる。

  • ショムニ

    制作年:

    【大ヒット・ドラマの映画版はみ出しOLたちの会社生活】 ドラマも大ヒットした同名コミックを映画化。舞台は落ちこぼれOLたちが集まる、ある企業の庶務二課。キョーレツな個性を持つ彼女たちの、破天荒な勤務スタイルが痛快だ。

  • 喜劇 誘惑旅行

    制作年:

    常夏の国フィリピンを舞台にした第9作。新幹線ひかり号の車掌・大沢泰三と妻の弘子はクイズでフィリピン旅行を獲得する。現地へ着いた二人はそれぞれのアバンチュールを楽しむ……。

  • 現代やくざ・新宿の与太者

    制作年:

    ムショ帰りの一匹狼・勝又五郎は、同じ与太郎仲間の秀男と組んで、ユスリ、タカリなどをしながら新宿の街で次第にのし上がっていく。新宿のくろがね興行からライバルの郷原組への挑発を請け負う五郎の、狂犬ぶりが見どころ。

  • 青い夜霧の挑戦状

    制作年:

    “無責任“ものなど、一連の喜劇で知られる古沢憲吾監督のアクション・ドラマ。若杉竜治は、悪の道に染まりそうなところを、果樹園主・仙石に救われて更生する。だが、仙石は権藤組と川北組の利権争いに巻き込まれて殺され、竜治は復讐に乗り出した……。竜治のかつての恋人に扮した水野久美の美しさも見もの。

  • 転校生〈1982年〉

    制作年:

    監督・大林宣彦の故郷を舞台とした、いわゆる“尾道もの”の長編劇映画第1作。山中恒の原作『おれがあいつであいつがおれで』を「ゴキブリ刑事」「時をかける少女」などの剣持亘が脚色している。監督の大林宣彦は自主製作映画からコマーシャル映画の世界を経由して長編劇映画を手掛けるに至るという、監督コースを歩んできた。いわばのちの自主映画出身の若手監督たちの先駆者といえる。勉強よりもいたずらが大好きなガキ大将中学生・斎藤一夫のクラスに斎藤一美という幼なじみの女の子が転校してくるところから始まる。ある日、一夫と一美は神社の石段を転げ落ち、これがもとで二人の身体が入れ替わってしまう。おかげでガキ大将の一夫は女っぽくなるし、一美は荒っぽくなる。本人たちはもちろん、両親や仲間たちまでも巻き込んで大騒動という傑作ユーモア思春期編。TV『3年B組金八先生』出身の小林聡美の本格的映画デビュー作でもある。

  • 日本海大海戦

    制作年:

    東宝が、この後、年1本のペースで製作していく戦記大作“8・15“ものの第1作。明治の日露戦争を、東郷平八郎大将をメインとして描いている。クライマックスはバルチック艦隊と連合艦隊の大海戦。これが事実上最後の映画となった円谷英二特技監督は、自らの特撮技術の、一つの集大成とも言うべき、実写さながらの迫力ある戦争シーンを作り上げている。ドラマとしては平板だが、戦争映画の特撮を語るうえでは、はずせない作品。

  • 連合艦隊司令長官・山本五十六

    制作年:

    日本海軍史上最高の名提督とうたわれる山本五十六の人間像が、真珠湾奇襲、ミッドウェイ海空戦などの5大作戦を通じて描写された。三船敏郎が山本五十六に扮し貫禄をみせる。この作品の興行的な成功により東宝は翌年から戦記大作路線を正式にスタートした。

  • 大盗賊〈1963年〉

    制作年:

    三船敏郎扮する堺の豪商が、無実の罪で火刑に処せられそうになるが、危機一髪、国外に脱出。途中、嵐で難破し明国近くの孤島に漂着し、そこで王妃を助けて悪宰相を倒す。東宝が特撮の新路線として企画した冒険大活劇の第1作。妖婆に扮する天本英世が怪演。

  • 野ゆき山ゆき海べゆき

    制作年:

    佐藤春夫の自伝的小説『わんぱく時代』の映画化で、戦争の影が忍び寄る頃の尾道を舞台に、古き良き時代のわんぱく坊主たちが野を駆け、山を登り、海辺を走る元気いっぱいの活躍を描く。大林監督の“尾道“ものの集大成ともいえる作品。カラー版とモノクロ版が作られ、別々に公開された。

  • やま猫作戦

    制作年:

    広大な中国大陸で北支最前線を死守する大田原部隊は、竜ゲリラ隊の襲撃に手を焼いていた。そんな折、平良少尉がゲリラに捕らえられ、一色中尉と若葉少尉が救助のためにゲリラ砦に潜入する。彼らが見た強敵・竜将軍の正体とは、日本軍に援助を続けていた、親日家の李洪白だった……。

  • 今日もわれ大空にあり

    制作年:

    航空自衛隊浜松基地。F103Jに乗るパイロットを育てるため、新任隊長がやってくる。彼が、若手4人を猛特訓して一流のパイロットにするまでを描く。“日本一“や“無責任“など、一連の東宝喜劇を手掛けた古沢憲吾による珍しい航空もの青春映画。

  • 太平洋の翼

    制作年:

    敗戦色が濃くなり始めた頃。無敵を誇った零戦も米軍の新鋭機の前に歯が立たず、大本営は特攻隊による攻撃しかないと主張した。一方、千田航空参謀は新鋭機紫電改を完成させ、精鋭を集め制空権の奪還を計画した。3人の優秀な戦闘機乗員が紫電改を駆って米軍に向かっていくが……。戦争映画大作にして航空アクションの会心作。

  • 零戦燃ゆ

    制作年:

    太平洋戦争のさなか、兵器技術の精華として戦艦大和と並ぶ伝説的な存在となった帝国海軍の“零式戦闘機“。その試作された時から戦後に飛行場で燃やされてしまうまでを、零戦にかかわった人たちの様々なドラマを織りまぜて描いた作品。

  • 暴れ豪右衛門

    制作年:

    これが101本目の監督作となった稲垣浩の痛快スペクタクル時代劇。戦国時代、加賀七党の首領として馬を駆り冷酷な戦いぶりを見せた豪右衛門の活躍を西部劇タッチで描く。三船敏郎が十八番の豪快な役どころで快演するが、演出は今一つ歯切れが悪い。

  • 暗黒街の牙

    制作年:

    1961年の「暗黒街撃滅命令」に次いで福田純が手掛けた“暗黒街“もの。主人公は弟が麻薬中毒に陥り、行方不明となってしまったことから、麻薬ルート撲滅に執念を燃やす秘密捜査官・木崎。彼が弟を見つけ出し、ヤクを牛耳るニつの暴力団を叩き潰す姿が派手な銃撃戦を交えて描かれている。

  • 風来忍法帖

    制作年:

    山田風太郎の同名小説を渥美清、佐藤允、佐々十郎の主演トリオで映画化したコメディ時代劇。戦塵の箱根山中、悪源太なり平、陣虚兵衛、なんぼベンケイは、人質になっている忍城城主の孫娘・麻也姫に一目惚れし、風魔と伊賀の両忍者部隊と戦う。

  • 爆笑・水戸黄門漫遊記

    制作年:

    ウナギ屋の金兵衛、左官の助松、角造の3人は、旅に出て、水戸黄門の一行だと名乗ると誰もが信じてしまう。ところが道中、もう一組の黄門一行が現れてしまったから、さぁ大変。最後には本当の黄門様まで巻きこんで大騒動に発展する。金語楼主演のドタバタ時代劇でアチャコ、トニー谷らのゲスト出演も楽しい。

  • 宮本武蔵〈1973年〉

    制作年:

    戦国時代の剣豪・宮本武蔵を描く吉川英治文学の映画化。本作品の前にも何度も映画化されたが、加藤泰監督版は青春チャンバラ活劇といった趣が強い。第1部・関ヶ原の戦いに生き残った武蔵は許嫁のお通と別れて剣の道を進み、吉岡道場の面々を次々に打ち倒す。第2部・宿敵・佐々木小次郎と出会った武蔵は、剣の迷いを沢庵和尚のもとで断ち切り、決戦の巌流島へと向かっていく。青春から成熟へと移っていく武蔵の姿を見事に捉えている。加藤泰特有のローアングル・ショットや、どしゃ降りの雨のシーンなどが作品に陰影を与えている。

  • 士魂魔道 大龍巻

    制作年:

    徳川家対豊臣家の攻防を軸に据えた時代劇に、タイトル通りの特撮による“大龍巻“を巻き起こす、パニック・スペクタクルの要素を加えた大作。大阪・夏の陣で、徳川勢の攻撃を受け豊臣方の大坂城は陥落した。徳川方に寝返った者もいたが、主人公たち3人や侍女らは市中へと紛れ逃げ延びた。その後、裏切り者や忍者たちと関わっていくが……。ラスト近くの龍巻シーンが圧巻。

  • トラック野郎 御意見無用

    制作年:

    長距離トラック運転手のコンビが繰り広げる笑いと涙の珍騒動。東北のドライブ・インのウェイトレス・洋子に一目惚れの桃次郎。彼に思いを寄せる同業の未亡人運転手・モナリザのお京の方には見向きもしない。捨て子を抱えるハメになった桃次郎は洋子も入れて3人で“ねぶた祭り“に出かけ、すっかり夫婦気分。しかし洋子の婚約者の存在を知った桃次郎は彼女をトラックに乗せ、漁船で出航する男のもとへ間一髪送り届ける。ヤクザ映画のスター・菅原が新境地を切り開いた。

  • 情無用の罠

    制作年:

    ある工事現場で橋本という名前の女が殺される。女が持っていた玩具の指紋から二宮三郎が逮捕されたが、彼にはアリバイがあった。三郎は、自分を罠に落とした者を探し始めるが……。田中邦衛はこの映画の殺し屋役で注目され、以後東宝の名脇役になっていく。

  • 座頭市喧嘩太鼓

    制作年:

    ヤクザの熊吉への一宿一飯の義理から、やむなく若いヤクザ・宇之吉を斬った座頭市だが、熊吉の狙いが宇之吉の姉・お袖にあると知った市は、彼女を連れて逃げる。佐藤允が市のライバル役で登場。

  • あゝ陸軍 隼戦闘隊

    制作年:

    268の敵機を撃墜したパイロット、加藤建夫戦闘機隊長の半生を描く戦記ドラマ。日支事変に出動した加藤は戦功を上げ、“撃墜王“と呼ばれるようになるが、部下の死や旧知の敵軍パイロットの撃墜を目の当たりにしたことから、苦悩にさいなまれる。やがて日米は開戦し、加藤も隼戦闘隊を率いて出陣するが……。空に生き、空に散った男の姿を、豪快な特撮アクションとともに活写。

  • 独立愚連隊西へ

    制作年:

    岡本喜八の名を一気に高めた出世作“独立愚連隊”ものの第2作。西部劇ファンの岡本監督は、それまでの戦争映画とまったく違い、中国大陸での戦争を西部劇タッチのアクション・コメディとして描いているが、その底流には「肉弾」などに通じる戦争悪、戦争の愚劣さへの痛罵が流れている。北支戦線、消えた軍旗の捜索のため、危険な戦線ばかり転戦している独立左文字小隊が派遣された。日本軍から厄介者扱いされている彼らの活躍で、無事軍旗は戻るが、その時敵の八路軍に周囲を囲まれていた……。ラストの日本軍と中国軍が戦争したフリをして無傷で別れるという男の友情には、第1作をしのぐ感動がある。

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