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天知茂

天知茂 出演映画作品

  • 座頭市物語〈4Kデジタル修復版〉

    制作年:2021年8月20日(金)公開

    子母沢寛の随筆集に収められた短編を原作に、勝新太郎が主演し1962年に映画化された時代劇。初公開以降、テレビシリーズやリメイク版など多岐に渡り人気を博した『座頭市物語』の第1弾が、4Kデジタル修復版で帰ってくる。主演の勝新太郎は昭和の時代劇・任侠映画に数々出演、三隅研次監督は今作以降5作の座頭市シリーズ作を手掛けている。

  • 人形佐七捕物帖・妖艶六死美人

    制作年:

    横溝正史の原作を若山富三郎主演で映画化した“人形佐七捕物帖“シリーズの第1作。花のお江戸に評判高い似顔絵画家・空来山人が描いた風流六歌仙とうたわれる6美人が次々に殺される。人形佐七が犯人究明に乗り出すが、女房のお条が黒覆面の一団に誘拐されて……。

  • 火線地帯

    制作年:

    異才、石井輝男が手掛けたセミ・ドキュメンタリータッチの犯罪ドラマシリーズの1本。重宗商事と梶川組の抗争のさなか、チンピラの伸一と健次は重宗の親分に度量を買われて仕事を任される。それは梶川組が密売で競り落とした拳銃を強奪するというもの。難なく拳銃を手に入れたものの、彼らの行く手には思わぬ落とし穴が待ち受けていた。

  • 女王蜂と大学の竜

    制作年:

    終戦直後の新橋の露店を舞台に、関東桜組にワラジを脱いだ“大学の竜“こと広岡竜二が、新興ヤクザや悪党どもを相手に大活躍。“大学の竜“に扮する吉田輝雄が小気味よく、桜組組長のアラカンが見事な殺陣をみせる。組長の娘・珠美に扮するバンプ女優・三原葉子の二代目“女王蜂“ぶりも秀逸。

  • 若き日の啄木 雲は天才である

    制作年:

    怪奇映画監督としてよく知られる中川信夫であるが、彼はまた若かりし時、啄木・朔太郎・新感覚派に心酔した文学青年でもあった。本作はそんな中川の長年の念願の企画で、新東宝も芸術大作としてこれを遇した。進歩的な教育を行い、故郷の学校を追われた啄木の北海道における記者生活、文学と現実の相克、芸者小奴とのかかわりが描かれるが、あまりに啄木に傾倒しすぎたためか、真面目すぎるきらいも。後年、中川自らも“苦しい。苦しい酒みたいだね“としか言及していない。なお、彼はほかにも「虞美人草」と「三四郎」という、2本の明治文学ものを撮っている。

  • 憲兵と幽霊

    制作年:

    若き憲兵少尉は金と色の欲からスパイとなり、その罪を同僚に着せて銃殺。彼の母を自殺に追い込み、妻をも犯す。しかし、少尉のもとに現れた新任の憲兵は、殺した男に瓜二つの弟であった。忌まわしい過去を思い出し、苦悩する少尉は次第に追い詰められ……。猟奇色も豊かな戦争スパイ秘話。冷酷な憲兵少尉の役を天知茂が熱演している。「憲兵銃殺」というタイトルでビデオが出ていたこともある。

  • 宿無し犬

    制作年:

    鴨井大介は、母の墓参りのため高松にやってくる。ところが、土地のヤクザ・天興組のさしがねで、墓地は、ゴルフ場となっていた……。

  • 静かなり暁の戦場

    制作年:

    第二次大戦下、マレー半島でのインド人捕虜将校と日本人将校との交流を描いた戦争叙事詩。インド兵捕虜の尋問にあたることになった国井中尉。彼は暴力を使わず、魂の触れ合う話をしようとする。日本軍不信の念がやっとほぐれてきたインド兵。やがて彼らは、日本軍はインド独立の友軍だと思い始める。

  • 黒幕

    制作年:

  • 青葉城の鬼

    制作年:

    山本周五郎の小説『樅の木は残った』の映画化。主人公、原田甲斐は、実説では伊達六十二万石の存続を危うくした、お家騒動の黒幕的存在。これを、実はこの騒動が、老中・酒井雅楽頭の外様大名取り潰しの策謀であるとし、伊達家存続に尽力しながら、一人で罪を背負って死んだ男として、原田甲斐を解釈している。長谷川一夫が、善悪の境界線上で苦悩する甲斐を熱演。

  • 新選組始末記

    制作年:

    子母沢寛の原作を三隅研次監督、市川雷蔵主演のコンビで映画化した幕末もの。浪人・山崎蒸は恋人・志満の反対にもかかわらず、当時京都で活動し始めていた壬生の新選組に入るが、内部には策謀が渦巻いていた。近藤勇に扮する城健三朗(=若山富三郎)が好演。

  • 太平洋戦争・謎の戦艦陸奥

    制作年:

    瀬戸内海柱島沖の秘密停泊地に停泊中の戦艦陸奥が、謎の爆沈を遂げた事件に基づいて作られた作品。ここでは、スパイの仕掛けた時限爆弾によって爆沈させられたという設定に。しかしその語り口はうまく、サスペンスの盛り上げ方も堂々たるものだ。

  • 破れ傘長庵

    制作年:

    悪徳医師・村井長庵が主人公で、持ち前のず太さと賢さで“欲しいものは何でも手に入れる”とばかりに悪事を重ね、逆に悲業の死を遂げるまでが描かれている。森監督の、人間を冷めた目で見つめる演出の確かさと、勝のアンチ・ヒーローぶりが光る作品。

  • 眠狂四郎 無頼剣

    制作年:

    義憤にかられ、江戸の町を火の海にしようとたくらむ浪人・愛染と、それを阻む狂四郎の対決。伊藤大輔の脚本を得て一段とスケール・アップした第8作。大火をバックに大屋根で展開する天知茂扮する愛染との一騎打ちなど三隅の演出が冴えわたり、シリーズ屈指の出来に仕上がった。

  • 鉄砲犬

    制作年:

    拳銃の入ったボストン・バッグを置き引きにスラれてしまった大介。だが懐の30万円は無事だったのでひと安心。ところがその拳銃が、都会の悪を牛耳る新星会によって殺人に利用され、大介は警察に追われる身となる。真相を知る者は新星会によって次々と消され、大介は窮地に立たされるが……。

  • 無警察

    制作年:

    “無警察”と呼ばれるある地方都市。町のドン、松崎とキャバレーで会見した市会議員、今泉は、松崎からゴルフ場建設を持ちかけられる。市民の生活を考えた今泉は申し出を拒絶するが、その直後、彼は何者かによって殺害されてしまった。事件を不審に思った新聞記者の浩一は、独自の調査を進めていくが、その背後には複雑な陰謀が絡み合っていた。ある意味で無法地帯の場所に展開するサスペンス・ミステリーの快作。主演は新東宝の看板スター、天知茂。

  • 地平線がぎらぎらっ

    制作年:

    土居通芳監督、ジェリー藤尾主演による新東宝末期に狂い咲きしたアクション・コメディの佳作。刑務所の相部屋にビート族の新人が飛び込んでくるが、新人がダイヤの隠し場所を知っていると聞き全員が脱獄。苦難の末、隠し場所にたどり着くが……。

  • 恋愛ズバリ講座

    制作年:

    三人の監督が恋愛にまつわる3つのエピソードを綴るオムニバス・ドラマ。浮気性だがケチな会社社長が、美人の女社長に一目惚れ。しかし彼女も相当なケチだった。そんなある日、社長は目をつけていたウェイトレスに現金を取られてしまうが、同じ頃、女社長も秘書に預金を持ち逃げされてしう。金を巡って、二人の社長は虚々実々の駆け引きをするが……。

  • まむしの兄弟・懲役十三回

    制作年:

    今回は昭和10年頃の浅草六区興行街が舞台。13回目の懲役を終えたゴロ政と勝は、ムショで兄弟分になった浅草南村一家の弥之助を頼って東京へ向かう。ところが、弥之助は吉原東竜会の岩淵に殺され、怒った二人は東竜会へ殴り込む。

  • 893愚連隊

    制作年:

    ゴダールの「勝手にしやがれ」を意識した新鮮で若々しい映画。京都駅付近で白タクで働く愚連隊がヤクザの1千万円をかっぱらって逃走する。登場人物たちのファッションもサングラスにソフト帽と、まるでジャン・ポール・ベルモンドのよう。最後はハデな展開に……。

  • 顔役〈1965年〉

    制作年:

    石井輝男監督、鶴田浩二、高倉健主演によるギャング映画。関東のヤクザ連合と関西のヤクザ連合の一触即発の危機を、二人の男が体を張って仲裁する。この作品は当初、深作欣二が監督する予定であったが、トラブルで深作が降り、「網走番外地」シリーズの石井輝男が代打で監督した。

  • 男の勝負

    制作年:

    村田英雄が任侠道まっしぐらの博徒を演じるヤクザ映画。山田屋一家の養子・重助は、かつて刑場だった千日前を繁華街にすべく計画をたてるが、同じことをたくらむ五十路駒蔵は重助を抹殺しようとする。駒蔵の陰謀にめげず計画を実行した重助だったが、ある日彼の子分が女のことから事件を起こしてしまう。

  • 暁の非常線

    制作年:

    天知茂が目的のためには手段を選ばぬ非情なギャングを演じて、ピカレスクな魅力を発揮したアクション映画。組の跡目を狙う大幹部・馬島は次々と銀行を襲い株を上げる。ところが、一人の警官を殺したことから、証拠隠滅のため情婦を殺し、さらに足手まといと部下を殺し、組長の娘を人質に逃げるハメになるが、結局逮捕されてしまう。

  • 座頭市物語

    制作年:

    子母沢寛の随筆集『ふところ手帖』に収められた短いエピソードである座頭の市の話をもとに、犬塚稔脚色・三隅研次監督・勝新太郎主演で映画化した大ヒット・シリーズの第1作。ツボ振りでも居合い抜きでも目明きの及ばぬすご腕の座頭市は、飯岡助五郎の客分となる。市は釣りで知り合った肺病やみの浪人・平手造酒に友情を感じるが、平手は助五郎と犬猿の中の笹川繁造の食客であった。やがて運命の糸は市と平手を対決に導く……。のちにはスーパーマンになってしまう座頭市だが、この作品では冒頭、市が丸木橋をヘッピリ腰で渡るシーンに代表されるように、盲目という致命的なハンデが随所に示され、市の世をすねて生きているアウトロー性を強調。三隅研次の淡々とした中にもメリハリの利いた演出が、見事に成功した。座頭市に扮した勝新太郎の好演はいうまでもないが、それ以上に素晴らしいのが平手造酒を演じる天知茂で、新東宝時代に養ってきたニヒルな持ち味を十二分に発揮した名演技であった。

  • 女真珠王の復讐

    制作年:

    絶海の孤島を舞台にしたサスペンス映画。会社重役の陰謀によって恋人を逮捕されたヒロインが、女の武器を駆使して復讐を果たしていく様を描く。主演女優、前田通子が大胆なヌードを披露するほか、若き日の丹波哲郎が殺し屋を演じている。

  • 女体渦巻島

    制作年:

    密輸組織が牛耳る孤島に、ある日謎の男が現れ、かつての恋人と再会を果たす。しかし、女は既に麻薬に侵されていた。自分の女を奪いクスリ浸けにした組織のボスに復讐を誓う男と、彼との突然の再会に心揺れ動かせる女……。石井輝男監督が新東宝時代に撮り上げた、エロティシズムとモダニズムあふれる無国籍アクション活劇。

  • 皇室と戦争とわが民族

    制作年:

    神武天皇の東征から始まり、昭和12年の蘆溝橋事件による日中戦争、太平洋戦争、敗戦、米軍占領、独立、皇太子の結婚、親王殿下の誕生まで、日本と皇室との運命を描いた新東宝お得意の戦争・歴史大作。神武天皇を演じる嵐寛寿郎を筆頭に、新東宝おなじみの男優たちが総登場している。

  • 地獄〈1960年〉

    制作年:

    日本の監督のなかでもひときわ異彩を放つ鬼才・中川信夫の代表作。血の池地獄、針山など日本古来の地獄絵をスクリーンに再現するだけにとどまらず、人間の罪の意識やそれからの救済を深くえぐっている。また、日本のSFXや特殊メイクの歴史を語る上でも貴重な作品といえる。人一倍罪の意識の強い清水は、悪魔のような友人のために恋人ら3人を過失死させてしまう。故郷へ帰った清水は死んだ恋人とそっくりの女に会うが、過失死させた相手の親に毒を盛られ、登場人物全員が地獄に堕ちる……。ラストに主人公が自分の子供を地獄から救い出す場面はダイナミックで感動的。

  • 主水之介三番勝負

    制作年:

    私怨の果たし合いを行ったことで片倉道場を破門された夢殿主水之介。三年ぶりに帰ってきた江戸では、将軍家指南役の仲介により、紀州家指南役を選定中であった。かつての師・片倉一閑斎と、大塚玄蕃の二人のうち、試合の勝者が指南役を得ることになった。ところが勝ち目のない大塚が手の者を使い、ある夜、一閑斎を斬ってしまう。天知茂、近衛十四郎と芸達者な敵役が魅力の痛快娯楽作。

  • 軍神山本元帥と連合艦隊

    制作年:

    新東宝お得意の戦争大作。山本五十六長官と、彼が率いる連合艦隊の第二次大戦中における活躍と凋落を描いていく。“1年間は随分と暴れ回るが、その先は……“という名セリフを吐き、戦争の行く末を憂いていた山本長官の人物像を映し出している。

  • 獣の剣

    制作年:

    「三匹の侍」でTV界から映画界に殴り込みをかけた五社英雄監督のアクション時代劇。家老の口車に乗せられて城代家老を斬り、さすらいの旅を続けるニヒルな浪人と、藩命を受けて天領の山中で砂金を盗掘している下級武士を主人公に、壮烈なチャンバラが迫力十分に描かれる。

  • 白線秘密地帯

    制作年:

    売春禁止法により消えた“赤線““青線“に代わって登場した“白線“と呼ばれる秘密売春組織に若き刑事が潜入する。ロケを多用したセミドキュメンタリー・タッチの演出が生々しい迫力を出している。モデル出身の菅原文太が正式デビューを飾った。

  • 女王蜂の逆襲

    制作年:

    鬼怒川温泉の元湯の利権をめぐって桜組の珠美と無鉄砲の政が活躍する。“女王蜂“シリーズは田口哲監督による第1作「女王蜂」、石井輝男監督による「女王蜂の怒り」と「女王蜂と大学の竜」が作られたが、新東宝の崩壊とともにシリーズも消滅した。

  • 女王蜂

    制作年:

    舞台は横浜。関東港一家の親分・鉄太郎が病に倒れ、一人娘・お竜が跡目を継ぐ。新興ヤクザ、真崎は港一家の縄張りを狙い、圧力をかけ始める。お竜は幼なじみの船員の力を貸りて、シマを守ろうと大奮闘。主演・久保菜穂子の女侠客ぶりが見もの。

  • 駿河遊侠伝 賭場あらし

    制作年:

    「座頭市」の生みの親、子母沢寛の原作を新藤兼人が脚本化し、ベテラン森一生がメガホンを執った異色の“次郎長“ものの第1作。旅の坊主に3年の命と占われて、ヤケクソになった清水港の長五郎が、放蕩無頼の結果、イカサマ博奕を打つヤクザになって旅に出る。

  • 爆笑青春列車

    制作年:

    チンドン屋のアルバイトをしている学生仲間3人は、中学時代の恩師が貧乏ながらも貧しい人々のために託児所を開設しようとしていることを知り、これに協力すべく立ち上がる。監督は戦前からの喜劇映画の第一人者・斎藤寅次郎。アチャコ、高島忠夫、田端義夫、シミキン他、新東宝喜劇人総出演のコメディ。

  • 君は海を見たか

    制作年:

    倉本聰が自作のTVドラマを脚色し、井上芳夫が演出している感動作。造船所の設計技師・増子一郎は仕事に追われ、息子の正一にかまってあげる暇がなかった。一郎の出張中、正一は身体の異常を訴え、精密検査の結果、ガンであることが判明。一郎は会社をやめ正一と残された少ない時間を、一緒に過ごそうと決意する。

  • 剣に賭ける

    制作年:

    剣豪・千葉周作の若き日の姿を市川雷蔵が熱演する時代劇。剣の修練のみを考える周作は、江戸の剣聖・浅利又七郎道場に入門するが、門下生の高柳又四郎の“音無しの構え“に打ちのめされて以降、すさまじい執念で剣の腕を上げていく。しかし、彼にはかつて赤子を斬った罪の意識が深く心に残っていた。

  • 博徒

    制作年:

    東映ヤクザ映画製作2年目にして誕生したヒットシリーズ。天知茂扮する近代的かつ野心的な一家の代貸が昔ながらの組を迫害。忍耐の糸が切れた男は博徒の誇りを守るため殴り込む。単純な物語を迂余曲折に練り上げた脚本と、閉鎖的社会を彩るキャストが見もの。同年に高倉健の「日本侠客伝」も公開された。

  • 続・忍びの者

    制作年:

    織田信長の伊賀攻めによって伊賀の砦はつぶされ、その後も執拗な忍者狩りが続いていた。信長必殺を誓う石川五右衛門は、徳川方からの情報により本能寺で念願を果たすが、今度は秀吉に命を狙われる。権力者の覇権の道具でしかない忍者の悲劇が痛烈に描かれた力作。

  • 座頭市の歌が聞える

    制作年:

    座頭市は一の宮で、町の人々を苦しめている板鼻権造一家を叩きつぶし、浪人・黒部玄八郎と剣を合わせる。第1作の平手造酒役で名演技をみせた天知茂が、黒部玄八郎役で再び座頭市と対決。

  • あぶく銭

    制作年:

    勝新太郎が演じるヒゲ松が、いつものように賭場荒らしをしていくうち、ヤクザ同士の集団抗争に巻き込まれていく。1972年の「座頭市御用旅」が遺作となる森一生の、晩年の1作。ヒゲ松を追い回す用心棒役に天知茂。撮影には「野菊の墓」の名手、森田富士郎が当たっている。

  • 勝負犬

    制作年:

    昼は競艇の予想屋、夜は流しをして生活している拳銃マニアの大介は、ある不思議な殺人事件に出くわす。それと前後して、アメリカ帰りの貿易商中沢と知り合った大介は、その裏に殺人事件に絡んだ陰謀をかぎつけるのだが……。人気絶頂期の田宮二郎を主演に快調のリズムで描いた佳作。

  • 黄線地帯〈イエローライン〉

    制作年:

    石井輝男のスタイリッシュな演出が冴えるセミドキュメント犯罪ドラマ“地帯(ライン)“シリーズの一編。神戸の税関長が殺し屋に殺害された。事件を追う新聞記者、真山は調査を進めるうちに、外国人に日本人女性を提供する秘密の売春組織、黄線地帯の存在を突き止める。一方、殺し屋は真山の恋人を偶然にも人質にとり、逃亡を続け……。

  • 女吸血鬼

    制作年:

    原作は天草四郎伝説と吸血鬼ものをミックスした、橘外男の『地底の美肉』で、中川信夫が、メリハリのきいた演出をみせてくれる。天草四郎の遺児・勝姫に憧れた画家が、その末裔をさらい、岩山の地下に若さを保たせたまま監禁する。女の娘とその恋人が、それを救おうとする物語。吸血鬼に扮する天知茂が圧倒的に素晴らしい。彼のニヒルさがここでは、はからずも宿命を背負った男の悲しみとして見事に体現された。

  • 黒線地帯

    制作年:

    石井輝男監督の犯罪劇“地帯(ライン)“シリーズの一編。記者が目撃する売春地帯の実態をドキュメンタリー・タッチで描く。新聞記者の町田は秘密売春組織を追ううちに何者かの罠に堕ち、犯人に仕立て上げられる。無実を証明すべく売春地帯に足を踏み入れた彼は、そこにはびこる麻薬汚染の現実と、その売買に関係した陰謀を知る。

  • 憲兵とバラバラ死美人

    制作年:

    元憲兵大尉・小坂慶助の原作『のたうつ憲兵』を映画化した、大蔵貢体制まっただ中の新東宝の代表的ゲテモノ映画。昭和12年10月、主力が満州に出動したあとの仙台歩兵第4連隊の井戸の中から首と四肢がなく、しかも5ヵ月の胎児を身ごもった女の腐乱死体が発見される……。

  • 雪の喪章

    制作年:

    金沢の金箔商家に嫁いだ妙子は、夫と女中のせいとの不倫を知り、苦悩の日々を送ることになった。そんな彼女をひそかに愛し続ける番頭の群太郎。やがて戦争が始まるとともに、4人の運命は大きく流されていくことになる。三隅研次監督が凄絶な映像美学を駆使して描く文芸映画。

  • 明治大帝御一代記

    制作年:

    嵐寛寿郎主演の一連の“明治天皇“映画を1本に再編集、追加撮影して製作された一代記。冒頭、大蔵貢の写真付製作意図のあと、明治天皇の誕生、幕末の争乱から西南の役、日清・日露戦争、そして逝去、乃木将軍夫妻の殉死までが、絵巻物のように編集されている。エキストラの数には驚嘆させられる。

  • 大虐殺

    制作年:

    関東大震災の混乱の中で起きた“甘粕事件“及び、社会主義者や朝鮮人たちを虐殺した“亀戸事件“に憤慨した大杉栄の舎弟たちが、テロリストとなって軍部に復讐しようとする姿が描かれる。アナクロ戦争大作からピンク映画まで手掛けた小森白監督の代表作。

  • 江戸川乱歩の一寸法師

    制作年:

    東京の夜を捉えたダークな映像(本当に暗い!?)、江戸川乱歩ならではの奇態かつ救いのないストーリー、そして役者たちの鬼気迫る演技。美しい人妻とその富豪の一家に襲いかかる誘拐と殺人事件の行方を描いたこの作品は、そんな“見せ物“に徹した新東宝独自のプログラム・ピクチャーの魅惑に満ちた傑作怪奇スリラー。ラストのオチには、ただただ驚くほかない。

  • 恐喝こそわが人生

    制作年:

    深作欣二が松竹へ出張して監督したチンピラ映画。新宿のチンピラが、ふとしたきっかけから恐喝屋としてのし上がっていくが、図にのって政財界のボスを恐喝し、殺し屋に殺される。この頃低迷していた松方弘樹が、イキのいいチンピラを好演して注目された。

  • 続・鉄砲犬

    制作年:

    好評の第5作「鉄砲犬」に引き続き、田宮と坂本のキャラクターをメインに展開。今回は、それと知らずに密輸の金を運ばされた大介が、ストリッパーとなった玉子やスリの安さん、そして木村刑事とともに、ボスのもとに殴り込みをかけていく。

  • 早射ち犬

    制作年:

    鴨井大介は、ギター片手にその日暮らしの気ままな生活を送っていた。そんな時、同じアパートの運転手・五郎が現金強奪事件のぬれぎぬを着せられる。大介は、さっそく顔なじみの刑事と捜査を開始。新興宗教の天心精霊会が黒幕であることを突き止める。

  • 東海道四谷怪談〈1959年〉

    制作年:

    何度も映画化されている鶴屋南北の『東海道四谷怪談』を、怪談映画の巨匠・中川信夫が映画化した極めつけ。浪人・民谷伊右衛門は、身持ちの悪さを理由にお岩との仲を引き裂かれたのを恨みに思い、お岩の父・四谷左門と佐藤彦兵衛を殺す。2年後、伊右衛門はお岩と夫婦になったが、すでに二人の仲は冷え切っている。たまたま悪旗本に絡まれている伊藤喜兵衛の娘・お梅を救ったことから、伊右衛門に養子縁組と仕官の道が開けてくる。お岩を邪魔に思った伊右衛門は、お岩に毒を盛り、あんまの宅悦との不義を理由に殺してしまう。晴れてお梅と祝儀をあげた伊右衛門だが、その夜からお岩の亡霊が現れ、ついには呪い殺される。中川の演出は、当時の国産カラーの不十分さを補って余りある様式美を見せ、寺で仲間の直助が伊右衛門に斬られるシーンでは、直助が倒れ込む畳が一瞬、沼となるなど鮮烈なイメージを展開した。そのほか、冒頭の移動撮影やお岩が毒を飲むシーンなどは忘れがたい。

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