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神谷浩史、40歳を迎えて「僕がやるからこそ成立」する“価値”を意識

アニメ

『傷物語〈Ⅰ鉄血篇〉』神谷浩史インタビュー
『傷物語〈Ⅰ鉄血篇〉』神谷浩史インタビュー

 西尾維新による原作小説『傷物語』を3部作で映像化する『傷物語〈Ⅰ鉄血篇〉』が、いよいよスクリーンに登場する。主人公・阿良々木暦を演じるのは、<物語>シリーズを通して暦に息吹を吹き込んできた神谷浩史。人気、実力ともにトップ声優である神谷にとって、<物語>シリーズとはどんな作品なのか。40歳を迎えての心境に迫った。

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 本シリーズは、高校生の暦と、怪異と関わることになった少女たちが繰り広げる物語。『傷物語』では、2009年にテレビアニメ化された『化物語』の前日譚、つまりすべての物語の原点が明らかとなる。「映像化不可能」とまでいわれた怒涛の会話劇を再現した声優陣の熱量には圧倒されるばかりだが、「暦と戦場ヶ原。暦と羽川。暦と八九寺など、暦と誰かの関係値において物語が進んで行く。そのキャラクターとの距離感、関係値を気にしながらセリフを構築してきました」と各ヒロインの名を挙げつつ、暦役への緻密な役作りを明かす。
 
 ヒロインとの関係値を積み上げてきただけに、「物語の始まり」を演じる上では、「壊したり、封印したりする作業が必要だった」という神谷。今作では、三つ編みメガネの委員長・羽川翼との出会いも明らかとなるが、神谷にとって最も好きなヒロインがこの羽川だそう。

 「『猫物語(黒)』において、猫と対峙する直前に、暦が忍野メメに放ったセリフというのは、すごく印象に残っています。『僕は下着姿の猫耳女子高生に欲情しているだけなんだよ』とセリフとしては最低なんですけど、僕はめちゃくちゃかっこいいシーンだと思っていて。『猫物語(黒)』の出来事があったがゆえに、羽川翼という存在は暦の中で明らかに神格化していて、友情や愛情を超えた存在になってしまった。本当にかわいそうなキャラクターだと思うのですが、とても魅力的なキャラクターです」。

 作品への愛情をあふれさせる中、シリーズを手がける新房昭之総監督とのタッグにも特別な思いがあるという。「今から10年ほど前、『月詠 ‐MOON PHASE‐』という作品で初めてご一緒させていただいたんですが、当時の僕は、アニメーションはあまりやったことがなくて。しかも、それまで演じてきたのが『超GALS!寿蘭』の乙幡麗や『デジモンフロンティア』の源輝二など、クールな役にキャスティングしていただくことが多かったんですが、そういうキャラクターではなくて本当に普通の青年役をいただいて、評価していただいたのは初めてだったんです」。

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