イゴールの約束
【解説/みどころ】
1996年のカンヌ映画祭の監督週間に出品され、国際芸術映画評論連盟賞を受賞した厳しくも切ない人間ドラマ。リュックとジャン・ピエールのダルデンヌ兄弟はドキュメンタリーで培った技術を駆使し、構図にとらわれない俳優中心のカメラワークで、リアリズムと緊張感あふれる映像作りに成功している。撮影当時14歳のJ・レニエは、これが映画デビュー作。移民労働者の売人である父と、貧しい移民との間で揺れるイゴールをみずみずしく演じた。主人公イゴールは、ベルギーの自動車修理工場で働きながら、父親ロジェの稼業も手伝う15歳の少年。父親の仕事は、違法外国人労働者の売買。移民の住んでいるアパートの家賃の取り立てや、違法滞在の外国人を引き渡しをするなど、ヤクザな行為の数々を罪の意識もなくこなしていた。そんなある日、移民者アミドゥが転落死するという事件が起きる。警察沙汰になるのを恐れたロジェは、アミドゥの死体をセメントで埋めるが、彼の行方を聞く妻のアシタにイゴールは気がとがめてならない。やがてロジェがアシタを売春婦として売り飛ばそうとしているのを知ると、イゴールはアシタとともに逃亡を図るのだが……。
- キャスト
- ジェレミー・レニエ/ オリヴィエ・グルメ/ アシタ・ウエドラオゴ/ フレデリック・ボドソン/ ラスマネ・ウエドラオゴ/ ソフィア・ラブッド/ アシュミ・アダ/ クリスチャン・ムシムアナ/
- スタッフ
- 監督: リュック・ダルデンヌ ジャン=ピエール・ダルデンヌ 脚本: リュック・ダルデンヌ ジャン=ピエール・ダルデンヌ レオン・ミショー アルフォンス・バドロ
- 原題
- LA PROMESSE
- 上映時間・制作年
- 93分/1996年
- 制作国
- ベルギー=仏=ルクセンブルク=チュニジア
- 配給
- ビターズ・エンド
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