【解説/みどころ】
芥川賞を受賞した庄司薫の同名のベストセラー小説を「育ちざかり」「兄貴の恋人」など東宝青春路線の佳作を数多く手掛けた森谷司郎監督が映画化。東大入試の中止が発表された1969年の冬、卒業を間近にひかえた名門・日比谷高校3年生・薫の1日を、隠し撮りや手持ちカメラの使用などの斬新な手法で描き、微妙に揺れ動く若者の心情を見事に表現した。主人公の薫役の岡田裕介と、その女友だちの由美に扮する森和代はともに公募で選ばれ、そのみずみずしい存在感がこの作品に素晴らしい魅力をもたらしている。ただし、本編が終わったあと、当時の風俗を象徴するヌードやデモ隊の写真が連なるラストには、賛否両論があった。
- キャスト
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岡田裕介/
森和代/
富川徹夫/
森秋子/
中尾彬/
風見章子/
- スタッフ
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監督:
森谷司郎
脚本:
井出俊郎
原作:
庄司薫
- 上映時間・制作年
- 分/1970年
- 配給
- 東宝
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