【解説/みどころ】
今東光原作の『テント劇場』を、今村昌平が第1回監督作品として映画化した風俗ドラマ。大阪は河内地方のドサまわり一座。大学出の文芸部員・岡田信吉は小難しい理論をたてにこの世界に飛び込んできたが、理想と現実のギャップはあまりにも大きかった……。今村昌平の演出には、新人にみられがちな緊張がみじんもみられず、ひとクセもふたクセもありそうな連中がのさばる、この人間のごった煮のような風俗ドラマを完璧に仕切り、すでに大家の風格さえ漂わせている。特に大騒ぎで村を去っていく旅役者の一座が画面狭しとひしめくラストシーンには、今村昌平の持ち味である土着のバイタリティーが見事に表われている。DVDは「今村昌平 日活作品全集(1)」に収録。
- キャスト
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長門裕之/
南田洋子/
滝沢修/
西村晃/
菅井きん/
小沢昭一/
柳沢真一/
- スタッフ
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監督:
今村昌平
脚本:
鈴木敏郎
原作:
今東光
- 上映時間・制作年
- 92分/1958年
- 制作国
- 日本
- 配給
- 日活
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