モーニング娘。‘22・加賀楓が卒業 “ハロプロ研修生から約10年”のアイドル活動に終止符
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モーニング娘。‘22が10日、東京・日本武道館で『モーニング娘。'22 25th ANNIVERSARY CONCERT TOUR〜SINGIN' TO THE BEAT〜 加賀楓卒業スペシャル』を開催。約1万1000人の観客を前に、メドレー曲を含む全29曲を披露した。ハロプロ研修生加入から約10年、グループ加入から約6年を迎えた加賀は、アイドルとしてのラストステージで、ファンに対して精一杯の感謝を伝えた。
【写真】モーニング娘。卒業 “かえでぃー”加賀楓、最後に魅せたソロパフォーマンス
グループのデビュー25周年をテーマに、9月から全国15会場を巡ったツアーの千秋楽公演のステージは、卒業する加賀のメンバーカラー“イタリアンレッド”を彷ふつとさせる赤いペンライトの光に囲まれた。
パフォーマンスは「そうだ!We're ALIVE (updated)」でスタート。「恋愛レボリューション21(updated)」に続くメンバー紹介VTRでは、映像に合わせてスポットライトの光を1人ずつ浴びた各メンバーがソロダンスを披露。「ムキダシで向き合って」「自由な国だから」「恋愛Destiny~本音を論じたい〜」を立て続けに歌い上げた。
各期のデビュー曲を繋いだメドレーでは、「まじですかスカ!」や「ピョコピョコ ウルトラ」、共に“13期”メンバーとして加入した加賀と横山玲奈のデビューシングル曲「BRAND NEW MORNING」など、6曲を次々と披露。最新シングル曲「Happy birthday to Me!」では、メンバーがキレのあるパフォーマンスで魅了した。
MCでは、同期の加賀と横山が人きりでトークを展開。隣り合う2人は左右対称でポーズを決めて「私たち、13期です!」と紹介し、13期では未経験の「バスツアー」への思いをテーマに、軽快な掛け合いを見せた。
パフォーマンスへ戻り、多彩なメンバーの組み合わせで「忘れらんない」「Take off is now!」「愛して 愛して 後一分」「大きい瞳」を続けて歌い上げ、加賀が中心のフォーメーションで見せる最新シングル曲「Swing Swing Paradise」では、スイング調のリズムに合わせてメンバーが軽快に舞った。
MCでは、15期メンバー・岡村ほまれが、会場を見渡しながら観客を鼓舞。「ジェラシー ジェラシー」「One・Two・Three(updated)」を披露し、「ナルシスかまってちゃん協奏曲第5番」では情熱的なステージを展開。「ビートの惑星」「人間関係NO way way」「ドッカ〜ン カプリッチオ」「わがまま 気のまま 愛のジョーク」と、彩り豊かな歴代楽曲でたたみかけた。
横一列に並んだメンバーの中心で、9期メンバーでリーダーの譜久村聖が観客に感謝を伝え、本編を締めくくった「歩いてる」の曲中では、歌いながら円状に並んだメンバーが見つめ合い、15期メンバー・北川莉央の目には涙がにじんでいた。
本編が終了し、観客の手拍子を受けてアンコールがスタート。拳を力強く掲げて観客を鼓舞する「強気でいこうぜ」。「What is LOVE?」を歌い上げ、ステージを一時離れた加賀以外のメンバーが1人ずつ公演の感想、卒業する加賀への思いを語った。
15期の教育係も務めていた加賀との思い出を、涙ながらに語った岡村は「何にもできないときから側にいてくださって、色んな、本当に何も分かっていなかったので、ルールとかもそうだし、『これはこうした方がいいよ』とか、アドバイスとか。本当に一番近くで見てくださった先輩だったので、『ああもう、こんなに早く卒業しちゃうんだな』という風に、今日は思っていました」と、寂しさを募らせた。
同期の加賀を「私の相方」と呼んだ横山は「みなさんが思っている以上に、私たちって仲がいいんですよ。めちゃめちゃ仲よくて。くだらないことで本当に馬鹿笑いしたりとか、そういうことがたくさんあって」と回想。
「どこかで何かが通じ合っている感じというか、私が元気がないときは加賀が元気で、すごい元気をくれてみたいな。楽屋でも楽しませてくれるし、同期が加賀だったからここまで楽しく活動できてきたんだなと思います」と吐露し、「加賀が同期でよかったなって思います」とつぶやく途中で声を詰まらせ、涙ながらに「このあとはそれぞれ、別々の道を歩んでいくんですけど、加賀は絶対、自分の夢に向かって突き進んでいくと思うので。私も加賀に負けないくらい、頑張っちゃいたいなと思っています」と語った。
メンバーが揃って後ろを向くと、黒を基調に、メンバーカラーの“イタリアンレッド”をあしらったパンツスタイルの衣装を着た加賀が登場。ソロで「Give me 愛」を披露し、メンバーと共に歌い上げた「Ambitious! 野心的でいいじゃん」で全てのパフォーマンスを終えた。
メンバーと共に、笑顔を浮かべながら客席へ手を振る加賀。メンバー同士で手を繋いで深々とお辞儀し、「ありがとうございました!」と全員で挨拶。最後、花道に1人残った加賀は、目に涙を溜めながらも笑顔で「これまで私に関わってくださった全ての皆様、10年間、応援してくださった全ての皆様。本当にありがとうございました。モーニング娘。、加賀楓でした!」と観客に向かって元気よく叫び、ステージをあとにした。