仲野太賀、父・中野英雄と親子共演 真正面での対峙に「誰かのいたずらかな?」

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俳優の池松壮亮と仲野太賀が8日、都内で開催されたNHKスペシャル終戦80年ドラマ『シミュレーション~昭和16年夏の敗戦~』出演者会見に、中村蒼、制作統括の新延明氏、家冨未央氏と共に出席。仲野は、父である俳優・中野英雄との共演を振り返った。
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本作は、猪瀬直樹のロングセラー・ノンフィクション『昭和16年夏の敗戦』を原案に創作を加え、命をめぐる“頭脳と心の闘い”を描く人間ドラマ。主人公・宇治田洋一(研究員)役に池松を迎え、石井裕也監督が初めて戦争ドラマに挑む。
仲野は、本作で父親と共演することが決まった時の心境を聞かれると「まじか、と思いました(笑)」と照れくさそうに頭をかきながら回答。「なかなか今まで縁がなかった」としつつ、「前にも石井監督の作品で、別々のシーンだけど同じ作品の中で共存しているということは一度あって。でも今回初めて、同じ空間、同じシーンの中で共存するというのは初めてだったので、ちょっと不思議な感覚になった」と述懐した。
そして「いざ撮影の日だ、となって、セットの中で、『仲野さんここ座ってください』『お父さんここ座ってください』みたいな感じで、まさに真正面に父と僕が配置された」と告白。「『これは誰かのいたずらかな?』と思いながら(笑)、でも、とても個人的には非常にうれしかったです。こういう機会をいただけて」と振り返った。
また、本作で描かれる、日本とアメリカとの戦いをシミュレーションした「総力戦研究所」の存在については、池松が「この事実というのは、終戦後、完全に国家機密として伏せられてきたもので、80年かけてようやく語られるようなタイミングが来たのかなという風に思いました」とコメント。
仲野は「実は戦争が始まる前に、すでに日本はアメリカに負けることがシミュレーションの結果、分かっていた。そういう研究をしていた総力戦研究所というものがあったという事実に、今、現在を生きる若者の自分としてはとてもショッキング」と語っていた。
NHKスペシャル『シミュレーション~昭和16年夏の敗戦~』は、NHK総合にて8月16日、17日21時より2夜連続放送。