イアン・マッケラン、ワインスタインの妨害で同性愛を公表している俳優初のオスカーを逃したと主張
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「ロード・オブ・ザ・リング」や「X-メン」シリーズなどで知られる名優イアン・マッケランが、性的暴行などの罪で有罪となった元大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの裏操作のせいで、同性愛を公表している俳優初のオスカーを逃したと訴えた。
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DailyMailによると、これまで2度アカデミー賞にノミネートされているイアンが、この度ロンドンのゲイバー「Two Brewers」で講演を開催。『ゴッド・アンド・モンスター』（1998）でオスカー有力視されていたものの、ワインスタインによる妨害を受けたと主張。結果、彼のスタジオが手掛けた『ライフ・イズ・ビューティフル』のロベルト・ベニーニに賞が渡ったと訴えたそうだ。
「この賞を受賞する初めてのゲイと公言している俳優であることを誇りに思います」と書いたスピーチのメモを用意していたと話すイアンは、「『ゴッド・アンド・モンスター』は画期的な作品で、私も業界のその方面に受け入れられました。オスカー候補となりましたが、オスカーを受賞することはありませんでした」と述懐。そしてワインスタインを名指しして次のように語った。
「彼は映画プロデューサーとして大変に成功しており、ありとあらゆる手を使って自分の映画を宣伝していました。そして、アワードシーズンになると、自分の映画を受賞させるために忙しく動いていました。私が候補となった年、授賞式の数週間前までは最有力候補だったと思います。でも受賞は逃しました」と続け、「そして5年か6年後、他のイベントで会ったとき、『そうだ、君からオスカーを盗んだことを謝るよ』と言われた」と振り返り、「それはよかったけれど、彼は今獄中にいます」と語ったという。
ワインスタインは2017年、俳優のアシュレイ・ジャッドらが実名で告発したThe New York News紙の記事に端を発し、80人以上の女性から性的暴行やセクハラで訴えられ、カリフォルニアとニューヨークで有罪判決を受け、服役している。ニューヨークの裁判では2024年4月に判決が覆り、23年の服役を命ずる一審判決を破棄。再審が行われたが、再び有罪判決が下った。
なおイアンは、1998年に同性愛者であることを公表し、以来イギリスを代表する同性愛の著名人として、LGBTQ＋権利を訴えるイギリスの慈善団体「ストーンウォール」を共同で創設するなど、LGBTQ ＋コミュニティを擁護する活動を行っている。
