森香澄、結婚観を告白「誰かと生きていきたい」 映画初主演作『てんてん』で描く独身女性の迷いと選択
関連 :
映画『てんてん ずっと独身でいるつもり?』の配信に先駆け、10月20日に完成披露特別試写会が開催。主演の森香澄をはじめ、若葉竜也、香椎由宇、箱田優子監督が登壇し、本作の見どころや撮影秘話、キャスト陣のエピソードなどをたっぷりと語った。
【写真】森香澄、若葉竜也、香椎由宇が登壇! クールなスタイリングにも注目
本作は、結婚するかどうかにとらわれず、いまを生きる人々が、それぞれの速度で“自分の居場所”を見つけていく群像劇。やりたいことや夢もなく、流されるまま愛嬌だけで生きてきた30歳のヤマダ。人との関わりを自ら避けてきた38歳のシバ。プライベートよりも仕事を優先してきた46歳のシミズ。年齢も境遇も異なる独身の3人の迷いと選択を通して、人生のあり方は一つではないことを、ユーモアを交えて丁寧に描いている。
本作で映画初主演を果たしたヤマダ役の森は、オファーを受けた際の心境について、「まずは脚本を読んですごく面白かったですし、ヤマダという役を見た時に『森香澄に演じてほしい』と思っていただけたことがすごく嬉しかったです」と喜びを語り、「かなり不安もありましたが、その不安も表現に変えられるんじゃないかと思って頑張ろうと思いました」と振り返った。
森のパブリックイメージとは真逆の役柄だが、役への共感について問われると、「ヤマダ自身も頼まれたから仕事をやっているだけで、自分で何かを決定して進んでいるわけじゃないと吐露するシーンがあるんですが、私自身も『これはやります』『これはやりません』と決断して進んでいるように思われることが多いんですけど、実際はオファーがないと進まない職業ですし」と語り、「そういう意味ではヤマダと似ているところがあるのかなと思いました」と自身を重ね合わせた。
また、劇中で“だる着”姿を披露していることが話題に上ると、「基本的にはEXILEのツアーTみたいなものを着ていたり、足元はクロックスみたいな格好をしていて、その格好のまま空き時間に(ロケ地となった)府中のお店とかを回っていたんですけど、全然気づかれませんでした(笑)」と笑い飛ばし、「『世間の人はこれで森香澄とは認識してくれないんだな』と思いました」と撮影現場でのエピソードを明かした。
さらに、10年前のシーンで地下アイドル役も演じた森は、「2016年のヤマダの衣装も結構リアルです。『10年前はこんな感じだった』と思いながら着たんですけど、若葉さんに『めっちゃ似合ってる』って太鼓判を押されました(笑)」とうれしそうに語った。若葉が「最初、私服かと思って、『こんな服着るんだ』と思っていたんですけど、それくらい似合っていました」と明かすと、森は「それは失礼(笑)」とツッコミを入れ、会場を和ませた。
若葉は脚本を読んだ際の感想を聞かれると、「この映画が製作に入っている頃に、いろんなところから『すごくぴったりな役がある』という話をいただいていて、その実態が見えない状態で、ある日、箱田さんからお手紙と台本をいただいて読んだら、『みんな俺がこんな人だと思ってんのかな』と思いました(笑)」と苦笑し、会場の笑いを誘った。さらに、「こんなパブリックイメージなんだと思って『じゃあやります』と受けました」とにっこり。
箱田監督は「若葉くんに断られたら脚本を書き直そうかというくらいだったので、受けていただいてよかったです」と胸をなで下ろし、若葉の起用理由については「『孤独が完璧すぎるよね』という話を(制作陣で)していました(笑)」と告白。これに対して若葉は、「わからなくはないんですよね、これが。そう言っていただけるならぜひやりたいなと思いました」と納得の表情を見せた。
一方、シミズ役の香椎は、役を演じて感じたことを尋ねられると、「正直、日々苦しくて、監督と喋りながら、半泣きになりながらやっていました(笑)」と回顧。箱田監督も「シミズのことになると泣きそうになるんだよね」と同調すると、香椎は「(シミズのことが)わかりすぎて本当にキツい撮影でした」と、役に深く共感していたことを明かした。
続けて、撮影現場での心境について香椎は、「役をいただいた時に『やった!』と思った自分もいて、『これを自分にさせてもらえるんだ』というありがたみがあって、その勢いで受けたんですけど、ズタズタになりながら撮影に向かって、撮影が終わった時に『今日を乗り越えられた』というご褒美が1日の終わりに待っているような毎日を過ごしました」と振り返り、「特に40代女性が見て『あるよね、あるある』と思えるような人間臭さをあえて出したつもりです」と役へのこだわりを語った。
また、今回が初共演となった森と若葉。森は「お互いにお喋りなタイプではなかったので最初はあまり喋っていなかったんですが、突然、若葉さんに『何でそんな働くんですか?』って聞かれて(笑)」と告白。若葉が森の過密スケジュールに驚いたことを明かすと、森は「『好きだからです!』『楽しいです!』ってずっとポジティブな言葉をかけていました」と笑顔。若葉は「才能だなと思いましたね。僕は極力働きたくないタイプなので、その才能がほしいです」と羨望のまなざしを向けた。
一方、2006年に日本テレビ系で放送された連続ドラマ『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』で、教師と生徒役として共演経験がある若葉と香椎。若葉が「香椎さんは僕の恥ずかしいこととかもいっぱい知っているので、現場で会う時にめっちゃ緊張しました」と明かすと、香椎は「この現場に2人、私の生徒がいたんですけど、勝手に自分の生徒に会いに行くような変な緊張感があったんですけど、『成長したね』という感じでした」と、約20年ぶりとなる共演への感慨を語った。
さらに、タイトルにちなみ、「ずっと独身でいるつもり?」と尋ねられた森は、「現状はヤマダと一緒で、『誰かと生きていきたいんよ』なんですが、それが結婚という形になるのかどうかはわからないので、『わかりません』という感じです」と回答。「今はお仕事が楽しいので、シミズのようになりそうというか、シミズを見て刺さる部分もあって、自分の将来を見ている気持ちにもなったので、『絶対に結婚します』とは言えないのが現状ですね」と胸の内を明かした。
映画『てんてん ずっと独身でいるつもり?』は、Prime Videoにて10月23日より独占配信。
