ムーミンの隠された謎と秘密を解き明かす『誰も知らないムーミン谷』発売
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ムーミンって何者？ アニメは原作の後日談だった!? 北欧生まれの『ムーミン』を、まったく新しい読解で明かす書籍『誰も知らないムーミン谷』（著・熊沢里美／講談社）が5月8日に発売された。
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『ムーミン』の原作者トーベ・ヤンソン生誕100周年を迎えた今年。本書は、今までほとんど語られることのなかったムーミンについて分析・解説、ムーミンの「もう一つの顔」を描く。
本書では、多くの人が一度は目にしたことがあるアニメ『楽しいムーミン一家』と、本当のムーミン像を比較している。TVアニメ『楽しいムーミン一家』は、原作完結から20年後に、トーベ完全監修のもと日本で制作。アニメでは、原作のムーミンたちが抱えていた人間関係の葛藤や自然の脅威などの困難が大きく省略されたほか、アニメオリジナルのストーリーが多数加えられた。
また、アニメのムーミン谷は、最初から完璧なユートピアとして作り替えられてもいるため、アニメは原作で生じるさまざまな葛藤を乗り越えたあとの「後日談」として位置づけられている。
さらに、それぞれのキャラクター設定などもアニメと原作では大きく異なっている。アニメでは落ち着いた父親として描かれているムーミンパパだが、原作では家出を繰り返す子供っぽくて迷惑な父親、自由と孤独を愛する旅人として知られているスナフキンも、原作は寂しさを覚えたり､怒ったり､イライラすることもある人物像となっている。
『ムーミン』の意外な真実が明らかとなる『誰も知らないムーミン谷』は、現在発売中。価格は1480円（税別）。
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