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鈴鹿央士、小中和哉監督『星空のむこうの国』35年ぶりセルフリメイク作で主演

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映画『星空のむこうの国』主人公・昭雄役の鈴鹿央士
映画『星空のむこうの国』主人公・昭雄役の鈴鹿央士(C)2021「星空のむこうの国」製作委員会

 小中和哉監督が自らの商業映画デビュー作を俳優・鈴鹿央士の主演で35年ぶりにセルフリメイクした映画『星空のむこうの国』が、7月16日より全国公開されることが決まった。

【写真】映画『星空のむこうの国』主人公・昭雄役の鈴鹿央士

 本作は、不思議な出会いから始まるラブストーリー。オリジナル版は1986年に小中が22歳で監督。小林弘利による小説が84年に集英社コバルト文庫より刊行されたが、小中から映画化を前提として執筆を依頼されたと明かしている。当時自主制作映画界で活躍していた小中の商業デビュー作で、若手映像作家の助成を目的として池袋文芸坐が出資し、公開にこぎつけた。女優・有森也実の事実上のスクリーンデビュー作でもある。

 出資元の池袋文芸坐をはじめ全国の映画館で公開されたが、長らくビデオが絶版、2002年のDVD化も限定的で絶版となってしまったため、映画ファンの間で「幻の映画」として知られていた。近年「SFマガジン」2017年10月号「オールタイム・ベストSF映画総解説」に選出されるなど、再評価の機運が高まる中、今回35年ぶりの映画化で再び小中がメガホンをとることが決まった。

 高校生の昭雄(鈴鹿)は2ヵ月間、同じ美少女が現れる夢を毎晩見ていた。ある日、現実の昭雄の目の前に、そのひとが突然現れる。彼女の名前は理沙。理沙はある約束を果たすため、もうひとつの世界線に生きる昭雄のことを、ずっと呼び続けていた。理沙の純粋な思いが、星空の向こうの国から運命の人を呼び寄せたのだ。今宵は33年に一度のシリウス流星群が地球に最接近する日。真っすぐに引かれ合うふたりは、同じ星空を見て約束を果たすことができるのか―?

 主演の鈴鹿は撮影を振り返り、「やっぱり難しかったです。でも、その分やりがいがありました。毎日、昭雄のことを考えていたあの日々はとても充実していました。昭雄を演じていく中で、カメラに映るということを少し意識するようにしていました。自分の動きと感情などが、カメラの前でどう映るのかを考えて、そこを理解しなきゃいけないことが多くて、そこは小中監督とも話し合いながら撮影していました」と語っている。

 小中監督は「オリジナル版製作時は撮影用特機を仲間内で作ったり、自作のオプチカルプリンターで手作業で合成したりと大変でしたが、今はデジタル機材やCGが発達して楽になったし、表現の幅が広がりました。リメイク版もオリジナルとテーマは同じなので、演出的には『改善できるところは改め、そのままでいいところはそのままで』という方針で臨みました」とコメントしている。

 映画『星空のむこうの国』は7月16日より全国公開。

<コメント全文>
■鈴鹿央士(昭雄役)
昭雄という主人公の話をいただいたとき「難しいなぁ」というのが初めの印象でした。
心動かされる物語なんですが、その中で自分が何ができるんだろうなぁと考えていました。
素敵な物語なので、「いいものにしなきゃ!」という思いが溢れてました。

やっぱり難しかったです。でも、その分やりがいがありました。
毎日、昭雄のことを考えていたあの日々はとても充実していました。
昭雄を演じていく中で、カメラに映るということを少し意識するようにしていました。
自分の動きと感情などが、カメラの前でどう映るのかを考えて、そこを理解しなきゃいけないことが多くて、そこは小中監督とも話し合いながら撮影していました。

本作は1986年に撮られた映画のセルフリメイクで、
物語で変わっているところもあるし、映像も進化しています。
前作を観られていない方は、是非、前作を観て頂きたいです!
好きな人とのかけがえのない時間を大切にしようと思いました。
このご時世ではありますが、劇場へ足を運んでいただけると嬉しいです。
よろしくお願い致します。

■小中和哉監督
オリジナル版製作時は撮影用特機を仲間内で作ったり、自作のオプチカルプリンターで手作業で合成したりと大変でしたが、今はデジタル機材やCGが発達して楽になったし、表現の幅が広がりました。
リメイク版もオリジナルとテーマは同じなので、演出的には「改善できるところは改め、そのままでいいところはそのままで」という方針で臨みました。
どの場面も「もっといい手はないのか?」と自問自答しながら撮ったので、撮影中は過去の自分と向かい合っているような感覚でした。

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