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大阪から鳥取県に移住しミニシアターを開設 「文化格差をなんとかしたい」

映画

「ミニシアタークラブ対談」より(左から)柴田修兵氏、北條誠人(ユーロスペース支配人)
「ミニシアタークラブ対談」より(左から)柴田修兵氏、北條誠人(ユーロスペース支配人)

 ミニシアター、映画好きのためのオンラインコミュニティー「ミニシアタークラブ」ではこのたび、移住先の鳥取県でミニシアターをオープンさせた柴田修兵氏をゲストに迎え、設立の経緯からオープンの反響、将来像まで話を聞いた。

【写真】鳥取県にオープンしたミニシアター「ジグシアター」

 元々は大阪で、音楽イベントのオーガナイザーのほか、自分でも作品を作ったり、自主制作映画の上映会に顔を出したりしていた柴田氏。2月に家族で鳥取県湯梨浜町に移住、先日ミニシアター「ジグシアター」を開設した。

 映画館を開いたきっかけについては「移住したら何か場所を持ちたいなと思ってたところ、妻が『映画館がいいんじゃない?』と言い出しまして。ただ最初は映画館って難しいんじゃないかなと思ってたんですが、大阪の第七藝術劇場さんやシネ・ヌーヴォさんなどいくつかの映画館にヒアリングをしたら、規模がそんなに大きくなければいけるのではないか、というアドバイスをもらい後押ししてもらいました」と語った。

 「ジグシアター」という名前については「大工さんが使う、治具というものがありまして加工や組み立ての時に、作業しやすいように補助したり誘導したりする器具の総称です。映画館の名称ということで考えると映画を下支えするものとしての映画館ということで治具=ジグが相応しいなと思いました」と説明した。

 こけら落としはホン・サンス監督の『逃げた女』。選んだ理由を「都市部では話題になるようなアートハウス作品が地方ではなかなか見る機会がない、そういった文化格差をなんとかしたいので、新作をかけようと思っていました」とした上、「タイミングよくホン・サンス監督の新作が公開される時期で、配給のミモザフィルムさんに相談しました。大変よくしていただいて試写も拝見して、『とまどう体験』を提供したい自分の考えにぴったりだと思い上映させていただくことになりました」と話した。

 観客の反応については「自分がとまどうほど反応が良かったです(笑)。非常に素晴らしいお客さんに巡り会えたというか、地元でのホン・サンス観た率がものすごく高くて、お互いの映画の解釈や意見の交換を通じてリテラシーがすごく高まったんじゃないかという驚きがありました」と柴田氏。今年度は月1回ほどのペースで上映していく方針という。「将来的な野望としては、せっかく大工の学校に行ってるので、映画館を自分で建てられればなとも思ってます」とも明かした。

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