クランクイン!

  • クラインイン!トレンド

『アングリースクワッド』“公務員”内野聖陽ד詐欺師”岡田将生のバディがアツい! ドラマ版でさらに面白さ倍増

映画

P R:ナカチカピクチャーズ、JR西日本コミュニケーションズ、NTTドコモ

映画『アングリースクワッド』“公務員”内野聖陽ד詐欺師”岡田将生のバディがアツい! ドラマ版でさらに面白さ倍増
映画『アングリースクワッド』“公務員”内野聖陽ד詐欺師”岡田将生のバディがアツい! ドラマ版でさらに面白さ倍増 (C)2024アングリースクワッド製作委員会

 いいバディには、3つの条件がある。第一に、お互いのキャラクターが正反対であること。11月22日公開の映画『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』は、真面目な税務署職員・熊沢二郎(内野聖陽)と、天才詐欺師・氷室マコト(岡田将生)という好対照のバディが織りなす痛快コンゲームだ。

『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』公式サイト >

■公務員×犯罪者が巨悪に挑む!

 熊沢は、絵に描いたような平凡な中年男性。長年税務署に勤めているものの、出世コースからはとうの昔にドロップアウト。さりとて当の本人は大きな野心も持たず、税の番人としての正義感もない。望みは、このまま平々凡々と過ごして、無事に定年を迎えること。波風を立てないことが、熊沢の理想の生き方だった。

 一方、氷室は刑期を終え、出所したばかりの詐欺師。だが、特に反省の色はなし。容姿は眉目秀麗。計画は用意周到。行動は大胆不敵。詐欺師として天賦の才を持ちながら、なぜ詐欺行為を繰り返すのか、目的は謎。なんならただ波風を楽しんでいるようにも見える、煮ても焼いても食えない男だ。公明正大な公務員と、インモラルな犯罪者。これまでまったく違う世界線を生きてきた二人が出会い、法の網をかいくぐる巨悪を騙し討ちする。そこに、この物語の面白さがある。

■内野聖陽×岡田将生に笑みこぼれる


 第二の条件は、お互いが影響を与え合うこと。氷室に導かれ、詐欺師集団“アングリースクワッド”の一員となった熊沢だが、根が真面目なだけに、初めて見る裏社会にオロオロしっぱなし。当たり屋に絡まれたり、ヤクザにすごまれたり、そのたびに泡を吹く熊沢を見て氷室が愉快そうに笑っているのが、二人のお約束。そんな水と油のコンビネーションを内野聖陽と岡田将生という実力派タッグが演じることで、より魅力が炸裂している。

 内野といえば『JIN -仁-』の坂本龍馬や『とんび』の頑固親父のように、男臭さが大きな魅力。熊沢のような気弱な小心者とは真逆のイメージだ。だが、そんなイケオジの内野が熊沢を演じることで絶妙なギャップが生まれる。大きな体を小さくし、冷や汗をハンカチで拭きながら、クセモノ詐欺師たちに振り回される姿は、たまらなくキュートだ。


 対する岡田は、国宝級の美貌を誇りながら、舞台挨拶で何度もお腹を鳴らすような天然っぷりで人気を博す天性の愛されキャラ。だが、今回は持ち前の可愛らしさを封印し、ミステリアスなカッコよさに全振り。氷室が悠然と微笑むたびに、その本心が見えなくて逆に心を吸い寄せられる。爛々と輝く瞳の奥に秘めた影こそが、岡田将生の真骨頂だ。

 そんな二人の掛け合いは、つい笑みがこぼれるような面白さがある。スマホのながら見運転を注意したり、法定速度を遵守させようとしたり、詐欺師になると決めたのにやたらルールを重んじる熊沢と、悪意なんて1ミリもないような無邪気な笑みを浮かべながら、人を陥れる計画を華麗に実行する氷室。信条が合わないからこそ、二人の会話はチグハグで、そのやりとりをいつまでも見ていたい気持ちになる。


 氷室と関わることで、熊沢は内に秘めていた「怒り」を解放させていくようになる。牙を抜かれた飼い犬が、復讐の牙を取り戻す。揉めごとを好まず、日和ってばかりいた熊沢の覚醒は、荒ぶる野犬のようなカッコよさ。たった一人との出会いで、人生が劇的に変わっていく宿命のロマンを感じさせてくれるから、熊沢と氷室の関係に身悶えしてしまうのだ。

■2回見ると新たな発見が!?


 第三の条件は、一人ではできないことが二人ならできること。そもそも熊沢と氷室の出会いは、熊沢が氷室の企てた詐欺に引っかかったことがきっかけだった。詐欺の被害者と加害者だったはずの二人が、なぜ詐欺計画の相棒となるのか。理由は、二人には共通の敵がいたからだ。それが、脱税王の橘大和(小澤征悦)。金と権力を武器にのさばる橘に制裁を与えるべく、二人はタッグを組む。

 庶民の熊沢は、氷室がいなければ橘に一矢報いることなど考えもしなかった。氷室にとっても、熊沢は計画を成功させるための最後のピースだった。友情とも信頼とも違う、「共闘」で結ばれた熊沢と氷室。親子のように年の離れた男二人は「怒り=アングリー」を通じて「仲間=スクワッド」となる。

 個人的には、ぜひこの映画を2回は観てほしい。全容を知った上で、今度は氷室の視点で物語を追いかけていくと、決して自分の口からは本音を明かさないホラ吹き氷室の、語らない本心が鮮明に浮き上がってくる。そして、その濃度に胸が熱くなる。

 ずっと止まっていた時が、あなたと出会ったことで動き出した――これは、出会いによって人生が大きく変わった男と男の王道バディムービーだ。もちろんコンゲームならではの手に汗握る展開もたっぷり。熊沢と氷室は、脱税によって私服を肥やす橘から未納の10億円を騙し取れるのか。次々と襲いかかるピンチと、二転三転する騙し合いにハラハラさせられること必至。緊迫の心理戦が生む爽快な驚きと興奮をぜひ味わってほしい。

■さらに氷室を理解できるドラマ版も!

 また、本作の前日譚となるLeminoオリジナルドラマ『アングリースクワッド EPISODE ZERO』も配信中だ。こちらは映画より3年前、氷室が詐欺師集団“アングリースクワッド”を結成するまでを描いたビフォーストーリーとなっている。


 メインとなるのは、女優志望の白石美来(森川葵)。夢をエサに若者から金を巻き上げる腹黒女優・渡麗華(清水美砂)に金を騙し取られた美来が、氷室と出会い、麗華へのリベンジに挑む。さらにそこに、美来を騙した闇金業者の下っ端・村井竜也(後藤剛範)も加わり、“アングリースクワッド”の原型が誕生。詐欺計画を通じて生まれる友情に思わず胸が温かくなるヒューマンな味わいも本作の魅力だ。


 また、本作を観ることで氷室の過去をより深く理解できるのも大きなポイント。飄々としているようで実は情に厚い氷室の優しさに、ますます心を盗まれてしまうかもしれない。

 前日譚なので、映画の前に観ておくとよりスムーズに世界に入っていけるはず。逆に、映画を観たあとにチェックすることで、映画のあのシーンはそういう意味だったのかという、点と点がつながる快感に浸るのもオツだ。どちらを選ぶかは、あなた次第。いずれにせよ映画とドラマを相互に行き来することで、面白さが倍増することは間違いない。きっとその頃にはもう『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』の描く嘘と絆の虜となっているだろう。


映画『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』は11月22日より全国公開。Leminoオリジナルドラマ『アングリースクワッド EPISODE ZERO』はLeminoで配信中。

(C)2024アングリースクワッド製作委員会、(C)NTT DOCOMO, INC.

映画『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』本予告

文:横川良明

この記事の写真を見る

関連情報

関連記事

トップへ戻る