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チ・チャンウクvs EXOド・ギョンスから目が離せない――壮絶すぎる復讐ドラマ『捏造された都市』が新たな名作誕生の予感

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PR:ディズニープラス

『捏造された都市』ディズニープラスにて独占配信中
『捏造された都市』ディズニープラスにて独占配信中(C)2025 Disney and its related entities

 数々の復讐劇を送り出してきた韓国エンタメ界から、新たな名作の誕生を予感させるドラマが登場した。11月5日よりディズニープラスにて独占配信が開始した『捏造された都市』は、善良な配達員の青年が強姦殺人事件の容疑者となる衝撃の幕開けから、壮絶すぎる刑務所暮らし、次第に浮かび上がる恐ろしくも美しき敵…と釘付けになるような展開の連続。加えて、ゾクゾクとするような敵対関係を演じるのがチ・チャンウク×EXOのド・ギョンスという人気と実力を兼ね備えた2人とあって、沼落ち必至の1作となった本ドラマの見どころをご紹介する。

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■チ・チャンウクが示す絶望と変貌から目が離せない

 1話の冒頭、スリリングなチェイスシーンからスタートする本作。壁走りするバイクに乗るのは、チャンウクが演じるテジュン。彼は、高ぶるエンジン音と共に「俺の望みは、お前をその高みから引きずり下ろすことだ」とある男に向けて言い放つ。一体、彼らに何があったのかとドキドキするような完璧な掴みで、あっという間に視聴者の心を惹(ひ)きつける。


 かつては、自分の店を持つという夢に向かってまい進していたテジュン。配達員としてひたむきに働き、困っている人がいたら声をかけ、爽やかな笑顔を欠かさないテジュンは、弟や仲間、恋人に囲まれ、お金に余裕はなくとも幸せな日々を過ごしていた。しかしそんな日常は、落ちていたスマホを拾ったことから崩壊。「届けてくれたら謝礼を払う」という言葉に従って、トンネルの中の公衆電話にスマホを届けたところ、あれよあれよという間に身に覚えのない強姦&バラバラ殺人事件の容疑者となってしまうのだ。

 親切心から冤罪に巻き込まれてしまう、最悪の展開。彼の最悪は止まらず、どれだけ「俺はやっていない」と叫んでも殺人の証拠や事実が積み重ねられていく。一体、いつからテジュンは罠にかけられていたのか。ちょっとした違和感も伏線になっているので、リピート鑑賞しても面白いだろう。そして仲間の援護も虚しく、終身刑が言い渡されたテジュンを待ち受けていたのは、刑務所での地獄のような毎日だ。目の下のクマはどんどん深くなり、顔色は悪くなる一方。奈落の底へと落とされていくテジュンの痛みを、チャンウクが鮮やかに表現している。


 理不尽な苦しみを一身に受けながらも、絶望したままでは終わらないテジュンが怒りや反骨心を育てていく道のりまでを示した、チャンウクの鬼気迫る熱演は圧巻だ。猛者ぞろいの受刑者と渡り合う中では、ワイルドなアクションも繰り出している。またテジュンが信じられる人と出会い、小さな笑顔をこぼす場面も印象深い。昔の人懐っこさにどこか寂しさが混じるような表情で、胸が締め付けられる。気品あふれるたたずまいで「アジアの貴公子」とも呼ばれるチャンウクだが、身も心もボロボロに傷つき、もがき、復讐に燃える男・テジュンは、彼の俳優としての凄みを実感できるキャラクターだと太鼓判を押したい。

■EXO・ギョンスが魅せる! 美しく、不気味な悪魔の登場


 刑務所で過ごしていたテジュンはある日、同じ境遇に置かれた囚人と出会うことで、すべてがヨハン(ギョンス)という男によって緻密に計画された陰謀の一部だったことを知る。いよいよ、復讐相手のお目見えだ。

 すばらしい復讐劇には、魅力的な悪役が欠かせない。本作では、スーパーアイドル「EXO」のD.O.ことギョンスがそのポジションを担うというのだから、最高のキャスティングに期待を込めて拍手を送りたくなる。アーティストとしてキラキラとしたオーラを放ちつつ、記憶をなくした世子を演じたロマンチック時代劇『100日の郎君様』や、軍隊に順応できない一等兵に扮したファンタジー映画『神と共に』、初恋の瑞々しさを体現した『言えない秘密』など幅広い役どころで力強さと繊細さを兼ね備えた演技を披露し、俳優としてもめきめきと存在感を増し続けているギョンス。



 そんなギョンスが演じるヨハンは、3話の登場シーンから大いに興奮させてくれる。凛々しい眉、大きな瞳、すらりとしたスタイル…どこから見ても美麗な容姿からにじみ出すのは、余裕しゃくしゃくのオーラと大胆不敵な笑み。ギョンスの瞳は「愛くるしい」と評されることも多いが、本作の圧倒的ヴィラン、ヨハンの目の奥には冷酷さと鋭利な狂気が宿っている。ギョンスの瞳の演技を堪能できる作品としても、本作は見逃せない。

 何やら怪しげな事業に関わっているヨハンは、実に謎に包まれている。「ヨハン様」と呼ばれ、ゴージャスな車に乗り、仕立てのいい服をまといながらも、どこか空虚な雰囲気が漂うのだ。ギョンスはその場を支配するような迫力だけでなく、ヨハンの飢えや渇きからくる不気味さまでを見事に体現。視聴者を震え上がらせるだけでなく、「この人のことをもっと知りたい」と思わせるような奥行きのあるヴィランを生み出しており、ギョンスの新たな代表作が生まれたと確信するに十分な演技を見せている。
■オ・サンホ脚本の容赦ない復讐劇に酔いしれる

 これまでにも、パク・チャヌク監督による『オールド・ボーイ』をはじめ、パク・ソジュンが主演を務めた『梨泰院クラス』、日本版リメイクも話題となった『私の夫と結婚して』など、韓国エンタメ界は幾度となく“復讐”という名の炎で世界を熱狂させてきた。もはや「復讐劇にハズレなし」と言い切っても過言ではないだろう。そして本作も、人々の記憶に深く刻まれる1作になること間違いなしだ。


 心をえぐる意外性と、息をのむドラマ性。そして容赦ない追い詰め方も本作の大きな見どころで、次の瞬間を見届けずにはいられないようなスリルが待ち受ける。テジュンの目に映る闇が深ければ深いほど、堕ちる底が深ければ深いほど、そしてヨハンの狂気が研ぎ澄まされればされるほど、地獄から這いあがろうとするテジュンの野心や一筋の光がギラリと輝くのだ。

 「こう来たか」とうなるような脚本を書き上げたのは、『復讐代行人 模範タクシー』や『犯罪都市 PUNISHMENT』で知られるオ・サンホ。各話に仕掛けられたサプライズも巧みで、ヨハンが本格的に姿を現してからは物語が一層未知の領域へと突入するなど、今後の進展も予想がつかない。チ・チャンウクとド・ギョンスの激突が生み出す化学反応は、回を追うごとに熱を帯びていくだろう。戦いの果てに何が浮かび上がるのか、その結末を目に焼き付けたい。

『捏造された都市』はディズニープラスにて独占配信中。

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韓国ドラマ『捏造された都市』ティザー予告編

文:成田おり枝

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