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岡本信彦、サイコ前日譚ドラマで殺人鬼を熱演 「可愛らしさを秘めている」と分析

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ヒッチコック監督『サイコ』の前日譚ドラマで猟奇殺人鬼の少年時代(右)を演じる、声優・岡本信彦
ヒッチコック監督『サイコ』の前日譚ドラマで猟奇殺人鬼の少年時代(右)を演じる、声優・岡本信彦 クランクイン!

 名匠アルフレッド・ヒッチコック監督の代表作『サイコ』の前日譚を、現代に舞台を置き換え描き出す、海外ドラマ『ベイツ・モーテル』(6月3日 DVDリリース)。映画史に名を残す殺人鬼=ノーマン・ベイツの少年時代を『チャーリーとチョコレート工場』で知られるフレディ・ハイモアが熱演し、その危うい世界観を表現している。このたび、そんな本作でノーマンの吹替えを担当した人気声優・岡本信彦が、作品の魅力を語ってくれた。

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 本作は、世紀の猟奇殺人鬼ノーマン・ベイツのティーンエイジャー時代にスポットを当て、いかにして殺人鬼になったのかを描く。ノーマンと母親のいびつな関係、異常な雰囲気が漂う町の住人、人身売買の存在など、映画『サイコ』に至るまでの、ノーマンの特異な環境がサスペンスフルに映し出されている。

 今回殺人鬼ノーマンを演じる岡本は、『バクマン。』の新妻エイジや『ハイキュー!!』の西谷夕など、アニメ作品を多く手がける人気声優。そんな岡本だけに、本作のオファーを受けた際は「海外ドラマの、しかもこれほどのセリフ量の作品というのは経験がなかったのでどうなるのかという思いもあった」と本音を吐露。だが、「とにかく思った通りにやってみて、違ったらその時に考えようと。緊張はあったんですが、やれるだけやってみようという気持ちで挑みました」と明かし、新たな挑戦をした作品となった。

 “アニメ”と“吹替え”の違いについて岡本は、「アニメでは怖い人を演じる時は、随所にこの人どこかおかしいんじゃないかという要素を入れていくんですね。でも、(実写などの)吹替えの場合はそれをやるとやりすぎになってしまう」と話す。さらに「そもそも人間が表現しているものなので、アニメのように分かりやすく動いてはいないんです。なので、あえて気持ち悪い違和感を声で表現しないように心掛けています」。

 また、岡本は本作の吹替えを担当するにあたり、映画『サイコ』を観直したと言い、映画とドラマ版を分析。ドラマ版は「どこか嫌な空気とか、自分の予想が裏切られていく感じが『サイコ』と似ていると思いましたが、ある意味では『サイコ』以上に恐ろしいものを感じるかもしれません」と、自身の見解を示す。

 自身が演じるノーマンについては「可愛らしさを秘めている」と話す岡本。ただし、「可愛いのに何かおかしくない? って感じさせるところ、狂気に近くなっていくところが僕にとっては魅力に感じるところ」とし、「同時に狂気的で猟奇的なもう一つの顔を持っている両極端な面を持っている」ことに魅力を感じるとのこと。

 最後に、「ノーマンと母親との関係や裏切られていく感じなど、この謎に興味を持って頂いて、このドラマにどんどん翻弄されて欲しいなと思います」と作品をアピールした。

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