小野大輔「運命を感じる」、『ゴッサム』ゴードン刑事役は師匠・納谷六朗からの繋がり
『ダークナイト』シリーズでは、故・納谷六朗さんがゲイリー・オールドマン演じるジェームズに声を吹き込んでいた。小野は「納谷さんは僕にとっての師匠。養成所の頃から演技を習っていた大先輩であり、すごく尊敬する役者さん」と納谷について述懐。「ジムの若い頃を演じるということは、納谷さんの意思を引き継ぐというということ。すごく身が引き締まるし、名誉なことです。納谷さんがジェームズをどのように演じていたのか。その気持ちをちゃんと受け継いでやりたいと、アフレコに臨んでいます」。
そういった意味でも「運命を感じている」というジェームズ役だが、彼の魅力を聞いてみると「ゴッサムという真っ黒な街の中で、ジェームズは唯一、真っ白な人。自分の正義を貫き通すんです。愚直なまでに真面目なので、そこは好きな部分ですね」と愛情たっぷりに回答。「ゴッサムに住んでいる人はみんな、グレーないしは黒なんです。ジムがなぜ染まらずにいられるのかが不思議なくらいですが、そこは絶対に染まっちゃいけないと思っていて。とても演じがいがあります」と、個性的なヴィラン(悪役)の中で「絶対に染まらないこと」を大事に演じているという。
バットマン誕生以前を描く本作。「バットマンを知っている人ほど、ニヤニヤすると思います」と小野が話すように、キャットウーマンやペンギンなどお馴染みのキャラクターが続々登場。ヒーロー誕生までの物語もじっくりと楽しむことができるが、小野にとってのヒーロー像はどんなものだろうか?「僕はサッカーをやっていたのですが、高知県でやっていた少年サッカーチームに、奥寺(康彦)さんが教えに来てくださったことがあって。その時にサインをもらってからずっと、奥寺さんは僕にとってのヒーローです。こういう生き方が自分にもできるかもしれないと思わせてくれる。そういう人が僕にとってのヒーローです」。(取材・文・写真:成田おり枝)
海外ドラマ『GOTHAM/ゴッサム』ファースト・シーズンは、7月22日DVDレンタル開始
この記事の写真を見る
関連情報
関連記事
-
X
-
Instagram