『ファイトソング』花枝“清原果耶”が倒れるシーンに反響 メンズを対比させる“演出”に注目
■芦田と慎吾の対比に「両者とも切ない」
病気のことを知っている慎吾と、知らない芦田。客観的に見れば、慎吾の方がお似合いなようにも思える。だが、花枝が心から“現実”を忘れられるのは、芦田といる時間なのかもしれない。2人でいる時間は、非現実でありたいからこそ、「(病気のことは)言わないで終わりにする」と決めたのではないだろうか。
芦田&花枝 (C)TBS
2016年放送のドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系)に、こんなセリフがあった。「時に人生は厳しいけど、恋をしている時は忘れられる」――。花枝と芦田は、まさにこの言葉を体現している2人だ。目の前の“恋の取り組み”に一生懸命になっているうちに、未来への不安なんて消え去ってしまう。「キスしてもいいですか? しますね」と言ってした初めてのキス。手をつなぐことも、自然になってきた。芦田といる時間の花枝は、恋をする普通の女の子でいられるのだ。手術のことも、進行していく病気の存在も忘れて。
しかし、現実はそう上手くはいかない。芦田が出演するラジオの公開収録を見ている最中に、花枝は倒れてしまう。窓ガラスを挟んでいる芦田には、倒れた花枝の姿は見えない。駆けつけて手を差し伸べたのは、慎吾だった。近いのに遠い芦田と、遠いのに近い慎吾。この2人の対比には、「花枝ちゃんのために歌う芦田さん。花枝ちゃんのために近くにいてる慎吾ちゃん。両者とも切ない」「芦田が気づいてなくて慎吾が助けるのが…」「物理で支える慎吾! 歌声を届ける芦田! この対比よ! 天才!」との声が上がっていた。
次週の予告には、「あんたは本当に(花枝のことが)好きなわけじゃないんだよ! そうなんだよ!」と、芦田に発破をかけにいく慎吾の姿が…。「どこまでいい奴なんだ!」とツッコミたくなるほど優しい慎吾。ただ、花枝が好きなのは芦田なのだろう。たしかに、時折見せる可愛さに心惹(ひ)かれてしまうのも分かる。
両者ともすてきなキャラクターなだけに、どちらが傷つく姿も見たくない。しかし、選ばれるのは一人だけ。最後に花枝の隣にいるのは芦田か。それとも、慎吾か。ここにきて、どちらも選ばれない可能性も見えてきた。これは、最後まで目が離せない展開になりそうだ。