『明日カノ』パパ活女子の“孤独”がリアルすぎる SNSでは「つらい」と共感の声

カルチャー
2022年4月20日 19:00
『明日カノ』パパ活女子の“孤独”がリアルすぎる SNSでは「つらい」と共感の声
リナ(横田真悠) 『明日、私は誰かのカノジョ』第2話より  (C)「明日、私は誰かのカノジョ」製作委員会・MBS

 マンガアプリ「サイコミ」で連載中の同名コミックを実写化したドラマ『明日、私は誰かのカノジョ』(MBS、TBS/毎週火曜深夜)は、東京で生きる女子たちを、オムニバス形式で描いた作品。4月19日(火)の深夜に放送された、“レンタル彼女”雪(吉川愛)の大学の同級生リナ(横田真悠)をフィーチャーした第2話では、一見、人気者に見えるリナの埋まることのない孤独感が痛いほどリアルで、視聴者からは「辛い」「リナの気持ちわかるかも…」と共感の声が集まっていた。(文=於ありさ)


■「誰かじゃなくて、唯一無二の存在に」

 第2話の主役はパパ活女子のリナ。リナは大学に通うために“レンタル彼女”としての顔を持つ雪の唯一の友達。明るくて美人、サークルでは姫のように扱われる、誰からみても憧れの存在だ。

 しかし、その一方でリナは孤独を抱えていた。第1話の終わりでリナは付き合っていた彼氏が実は既婚者でだったことを知り、破局したことを雪に告白。自暴自棄になった末、話しかけてきた2人組の大学生とラブホテルへ向かった。

 しかし、行為が終わった後、リナは浮かない表情。寂しさを埋めてほしかったからついていったはずなのに、その寂しさは埋まるどころかむなしさへと変わる。さらにそんなリナの気持ちなど梅雨知らず、2人の大学生は「リナちゃん、ゆっくりしていきなよ」と言ってそそくさと帰ってしまうのだ。

 「埋めようのない寂しさで覆い尽くされる」「ただ愛されたいだけなのに、どうしてこんなにむなしいんだろう。誰でもいいから、誰か私を肯定して」と泣きそうな声でつぶやくリナのモノローグと、2人が出ていった扉を怒りと寂しさが入り混じったような視線で見つめる表情がなんとも切なかった。

 リナは必要以上に孤独を恐れている。だから自分が紹介したはずのパパ活相手の飯田(神尾佑)と雪が楽しそうに話す姿を喜んで見ていられない。飯田と雪とリナ、三人での会話中に、1番の友だちであるはずの雪から知らないエピソードが出ると「リナ聞いていない…」と寂しさを感じてしまう。

 サークルのバーベキューでもそうだ。到着すると「お前がいないと始まらないだろ?」と歓迎され、バーベキューを焼こうとすると「リナちゃんやらなくていいよ! 俺がやるよ」と男子が立候補。十分愛されているように見えるリナだが、誰にとっても1番ではないことこそがリナの孤独なのだ。リナが求めているのは、みんなの人気者でいることではない。「リナの代わりなんて、誰もいないよ」と変わらない存在として愛されることなのだ。

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明日、私は誰かのカノジョ

於ありさ(ライター)

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