『明日カノ』整形女子“彩”の恋の終わりが残酷すぎる SNSでも「つらい」の声
■あまりにも残酷すぎる恋の終わり
彩がレンタル彼女をしている事実を知り、「本音で話してほしい」と要求してきた光晴に、綾は、コールセンターでは働いていないこと、20代とサバを読んでいたが実際は35歳であること、顔はほとんど整形していることを告白。そんな彩の告白を受けて光晴は「仕事も年齢もうそで、見た目までうそ?」「顔整形なんだろ! うそってことじゃん」と絶句。そんな光晴に対して彩が返した「自分の欠点を自分の努力で治そうとすることって、うそなの?」は考えさせられる名言だった。
光晴 (C)「明日、私は誰かのカノジョ」製作委員会・MBS
実際、見た目ではなく、性格や仕事の面で欠点をカバーすることは許されるのに、メイクや整形でかわいくなることは理解されないことも多い。今回の場合、光晴が彩に一目ぼれをし、交際が始まったのにもかかわらず、整形をしていることを知り、「詐欺師が!」と酒を荒々しく置いて彩をののしる光晴は、いかがなものかと思わされた。このシーンにSNSでは、「正論ばかり並べられても…」「相手を理解している風なのに、なにもわかっていない」との声が寄せられていた。
さらにつらかったのは、彩が光晴のもとを去る前に、自分の整形前の写真を見せたシーン。その姿を見て光晴は特にフォローするでもなく、ただ目を見開き驚いた。「見た目に執着しすぎ」「整形は努力じゃない」、そんな風に正論を並べたのにもかかわらず、結局はありのままの彩に「それでも好き」「人間見た目じゃない」と言えるほどの強さを光晴は持ち合わせていない。コンプレックスを抱え生きてきた彩にとって、あまりにも残酷すぎる恋の終わりだった。
第5話での光晴と彩のやりとりを見て感じたのは、二人とも間違ったことを言っていないのに、分かり合えないつらさだ。お互いを好きでいるだけでは成立しない恋愛の難しさが描かれていたから、SNSではいつも以上に「つらい」の声が集まっていたのだろう。
雪(吉川愛)&彩 (C)「明日、私は誰かのカノジョ」製作委員会・MBS
自分の信じてきた“美”を尊重してきた結果、恋人の光晴と、レンタル彼女の仕事を失った彩。そんな彼女に、雪(吉川愛)が傘を差し出すところで第5話は終わった。次回以降、彩の心にどんな変化が訪れるのだろうか。