小宮璃央&井上想良、“泣けるBL小説”実写ドラマで共演 出会いのシーンは「ちょっと猫をかぶるよう意識しました」

インタビュー
2022年10月20日 07:00

■演じる上で意識したことは?

『永遠の昨日』より (C)「永遠の昨日」製作委員会・MBS
ーー本作で小宮さんが演じたのは事故に遭い、死んでいるはずなのになぜか“生きている”役、そして井上さんが演じたのは感情の起伏が読めない秀才役と、それぞれ難しい役柄だったかと思いますが、演じる上で意識したことを教えてください。

小宮:今までにない役ではありましたが、原作や脚本を繰り返し読んでいく中で、体は動くし、話もできる、けがもしないし痛くもないという自分の状況に対して、(浩一本人は)そこまで気にしていないのかなと思いました。ただ、物語が進んでいくにつれて死がリアルに近づいてきて、少しずつ怖くなっていく感情の変化の表現はすごく意識しました。

井上:僕が演じる満は内向的な一方、内に秘めた譲れないものを持っているキャラクターです。監督からは姿勢を猫背にするよう指導が入ったのですが、だからと言って自信なさげにするのではなく、下からにらむような目をするように意識していました。普段なるべく胸を張るよう気を付けているので、意識して猫背にするのは難しかったですね。

小宮:そうだったんだ! 僕は逆に姿勢を良くするように心がけたんですよね。でも、普段は猫背だから…すごく大変でした(笑)。

ーードラマ第1話は、浩一が事故に遭う前=生きていた時のシーンが多い印象でしたが、事故に遭う前と後で変化をつけた部分はありますか?

小宮:出会いのシーンではちょっと猫をかぶるよう意識しましたね。「顔貸せ」とぶっきらぼうに誘いながらも、心の中ではみっちゃん(満)のことが気になっている…という浩一のかわいらしい部分を出すようにしていました。

井上:もともと感情の起伏がそこまでないキャラクターとはいえ、事故に遭う前のシーンは、暗くなりすぎないことを意識しました。逆に浩一が事故にあった後の満は、心のどこかで「(浩一が)いつかいなくなってしまうこと」を理解しているはずだと思い、眉にしわを寄せた硬い表情を増やすようにしました。


ーーちなみに、撮影していて楽しかったシーンはありますか?

小宮:オープニングとエンディングのキャンプシーンは楽しかったですね。

井上:僕もそこかな! 満ってあまり楽しい表情を出さないタイプだから、表現するのがすごく難しかったです。僕自身は水遊びやバーベキューをしていて楽しくないわけがないのに、それを出さないようにしなきゃいけなかったので。

ーー最後に視聴者の方に見てほしいポイントを教えてください。

小宮:最後の最後までキャラクターの心情が揺れ動き、ストーリーがどうなるか読めない作品だと思っています。原作を読まれている方はより一層、感情移入できるシーンもあると思うので、最後まで見逃さずに見ていただけたらうれしいです。

井上:すごく切なく苦しいシーンも多くて涙を誘う作品ですし、二人にしか共感できないシーンでは、見ていて温かい気持ちになると思います。そして、その両方が備わっているのが、この作品の素晴らしいところだと思います。最初から最後まで細かいところにまで注目していただけたらうれしいです。

【『永遠の昨日』概要】
放送日:毎週木曜25時20分 ※初回のみ25時29分スタート
放送局:MBS ドラマシャワーほか

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