八木勇征、本当に欲しいものは「必ず手に入れたいタイプ」 俳優業でもアーティスト業でも貪欲に
■「自然とキュンとできる」作品に
八木:現場ごとに、毎日のようにアップデートしている気で過ごしてはいます。そういうふうにお仕事をしないと、意識的にインプットできないなと思っているので。特に大御所の方と一緒にお芝居をできた時には、その方のお芝居とか、現場での空気の作り方とかを自然と見て学ぶようにしています。本当に、日々の積み重ねでアップデートされていく毎日だなと思います。
――率直な疑問なのですが、八木さんにとって完全なオフという日はあるのでしょうか?
八木:正月ですね。正月みたいに親やおばあちゃんに会った時は、自分が子どもに戻った感じがするんです。ふっと肩の力が抜けます。それもあって、僕、正月に帰省するとだいたい熱を出すんですよ(笑)。緊張が解けるんでしょうね。
――映画の中では昴が「欲張っちゃダメだ」とつぶやくシーンも印象的でした。八木さんは自身を欲張りなタイプだと思いますか?
八木:欲張るタイプです。でも、なんでもかんでも欲しいわけじゃなくて、自分が本当に欲しいものは必ず手に入れたいってタイプの欲張りかなと。
――必ず手に入れたいものって具体的になんですか?
八木:主に経験ですね。「何が欲しい?」って言われたら、僕は絶対仕事って答えるタイプです。そもそもお仕事も、ご縁があってできるものばかりだと思っているので。そういったご縁があるお仕事、俳優業でもアーティスト業でも貪欲にいたいなと思っています。
――ちなみにそんなお仕事の中でも、今1番欲しいお仕事は?
八木:大河ドラマに出たい、時代劇に出たいというのは前から思っています。それから最近は主人公側の役を演じることが多いので、作品を問わず、主人公と対峙(たいじ)するような敵役をやってみたいです。
(取材・文:於ありさ 写真:上野留加)
映画『隣のステラ』は、8月22日より全国公開。