かてぃが語る“一人だけど独りじゃない”ソロ活動 「ずっとつながっているんだな」

インタビュー
2021年9月15日 08:00

■キャミソール好きは親譲り

ーーこの本には、ご両親からインスパイアを受けたコーディネートも出てきました。家族をテーマにコーディネートを考えるのって、なかなか珍しいと思います。

え? 本当ですか? なんでだろう。うちの親が結構変わってるからかな。お父さんは、ずっと便所サンダルを履いているんですけど、それをちゃっかりお兄ちゃんも受け継いでいるんです。もしかしたら、うちの血がそうさせるのかもしれませんね。

自分がキャミソール好きなのは、完全に親譲りです。お母さんは今もキャミソールを着ていて、最近では服を特注で作っているんです。この間もボーダー柄の囚人服みたいなつなぎを作ってました。

かてぃ 『ファッションカルト』(扶桑社)誌面カット
ーーということは、かてぃさんのファッション好きって、お母さんからの影響が大きいですか?

う~ん、そうでもなくて、うちのお母さんはあまりファッションに興味はないんです。一番親の服で恥ずかしかったのが、授業参観の日に着て来たキリン柄のつなぎ。背高いから、キリンでしかなくて(笑)。

ーーそれは派手ですね(笑)。『新あいどる聖書』にもいろんな私服が出てきていましたが、約1年半の間で変化はありましたか?

あの頃は、どれだけ自分を強く見せるかにこだわっていました。あと、昔めっちゃ太ってたんですけど、痩せてコーディネートの範囲が広がって楽しかった時期でもあります。(『新あいどる聖書』を見返しながら)あれ? この服ないよ! これもない!

ーー今回の撮影で使った私服389点には、出てこなかった服もあるんですね。

なくなっちゃいました! なんか服なくなるんですよね。実家とかに置いてきちゃうのかな? (過去の自分の服を見て)これ欲しい!

■“一人だけど独りじゃない”ソロ活動

ーー過去の自分のファッションを愛せるって素敵です。

こうやって、過去の自分が好きだったものを見返すのも面白いですし、また当時のブームが再来するんじゃないかなとも思います。でも、面白いことに、『新あいどる聖書』と『ファッションカルト』で紹介した古着屋さんは、数店舗しか変わってないんですよ。初めてのお店とかに入るのが怖くて、マネージャーさんに、「先に入って様子見てきて」って頼むくらい。一人で何かをするということがダメで…。この間も一人で牛タン屋さんに入ろうとして、手汗かきながら「行こう!」と思ったのに、結局入れませんでした。

かてぃ 『ファッションカルト』(扶桑社)誌面カット
ーーそれでは3月から始まったソロ活動も不安だったのではないでしょうか?

グループを抜けたときは、「うわ、一人やん…さみしっ」って思ってたんですけど、先日クリープハイプさんのミュージックビデオに出たときに、一人だけど独りじゃないっていう感覚を覚えました。

ミュージックビデオが公開された日に、うちの数少ない芸能界の友達から連絡が来て、元メンバーも自分のことのように喜んでくれて、「めっちゃいいやつじゃん!」って思いました。もう同じグループじゃないけど、ずっとつながっているんだなって。なんか…ムカつくんですけど、めっちゃ嬉しかったですね(笑)。

ーー6月に重度のうつ病と診断されて心配していました。こんなこと聞くのもあれなんですけど、今、幸せですか?

幸せです! めっちゃ!


ーー安心しました。これからもっともっといろんなことにチャレンジしていくと思います。今後どんなことをやりたいですか?

この間まで、実家帰って、海の家とかやって…なんて考えていたんですけど、でもやっぱり音楽はやりたいです。それに服がすごい好きなので、音楽と服をかけあわせた何かができたらと思っています。絶対に実現したいです!

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