かてぃが語る“一人だけど独りじゃない”ソロ活動 「ずっとつながっているんだな」

インタビュー
2021年9月15日 08:00
かてぃが語る“一人だけど独りじゃない”ソロ活動 「ずっとつながっているんだな」
かてぃ  クランクイン! 写真:松林満美

 ミスiD2017で大森靖子賞を受賞し、今年の2月までアイドルユニットZOCで活動していたかてぃ。卒業後はマルチに活動し、ファッションドキュメンタリーブック『ファッションカルト』(扶桑社)を発売しました。今回クランクイン!トレンドでは、そんなかてぃにインタビューを実施。本書で、“今伝えたいこと”をファッションに込めたというかてぃに、ファッションに目覚めたきっかけや、これからについてなどを聞きました。(取材・文=阿部桜子/写真=松林満美)


■その日の気持ちをファッションに

ーー2020年4月に発売された『新あいどる聖書』(扶桑社)では私服やメイク、好きなホラー映画まで大公開していましたが、今回の『ファッションカルト』はどんな本になりましたか?

自分の本が出るのは『新あいどる聖書』の1冊で終わりだと思っていたんですけど、今回服だけの本が出せることになって、めちゃくちゃ嬉しかったです。

小さい頃から服に対して結構プライドが高くて、友達が派手な服を着て、「おしゃれだ」と言われていることに嫉妬しちゃうくらいで、“どれだけ変な服を着れるか”に挑戦していた時期がありました。服でしか自分は目立てないと思っていたので、昔はひどかったんですけど、マシになった今の姿がこの本に詰め込まれています。

かてぃ 『ファッションカルト』(扶桑社)誌面カット
ーー過去にはどんなファッションを通ってきたんですか?

体を洗うときに使う泡立てネットを、お団子みたいに頭の上に2つ付けていました。その時ギャルの間で、ウィッグでお団子ヘアにするのが流行っていたのと、きゃりーぱみゅぱみゅさんっぽくしたくて、泡立てネットを付けたのを覚えています。あれは変でしたね(笑)。あと、中学校のジャージを着て、牛のお面をかぶりながら、渋谷とかに行ってました。結構狂っていたと思います。

かてぃ 『ファッションカルト』(扶桑社)誌面カット
ーーそもそもファッションに目覚めたのは、いつ頃だったのでしょうか。

最初は小学校2年生ごろだったかな。その後、小学5年生の時に、めちゃくちゃ流行っていた猫のしっぽの形をしたストラップや、もこもこのレッグウォーマーをつけて渋谷に遊びに行ったんですけど、自分が地元で着ていた服が、渋谷で目立たなかったんです。そこから、さらに目覚めて、もっと派手な服が欲しいとか、もっと変な服を取り入れたら面白いことができると思って、テンパりました。

変な服を着て原宿とかに遊びに行くことが、本当に楽しくて、その後アパレルで働いて、今まで全然知らない服の合わせ方を知りました。まだまだ自分の知らないものがあると思うと緊張してドキドキするんです。

でも、服を制覇したと思った次は、自分の周りのものも制覇しなければいけない気がして、変なことばかりしていた時期もありました。校庭に布団を敷いて寝てみたり、シーソーからどっちが痛そうに落ちれるか対決してみたり…(笑)。

かてぃ 『ファッションカルト』(扶桑社)誌面カット
ーーいろんな経験があって、今のファッションにたどり着いたんですね。本の中では、「メンタルが弱くなりそうなときの防衛本能としてギャルメイクをしてる」という内容も書かれていました。かてぃさんにとって、服は武装でもありますか?

それはめちゃくちゃありますね。この間も元メンバーから連絡が来たときは、なぜか前のグループのTシャツを着て、音楽を聞きました。いつでも力になるという思いを込めてコーディネートを考えていたと思います。その日の気持ちをファッションに反映させることもあります。

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