20代~30代女性、“身体より心”に疲れ 8割以上がストレスを完全に吐き出せず
生活する上で、ついつい感じてしまう“ストレス”。昨年実施されたヤマハの調査によって、一人暮らしをする働く20代~30代の女性の8割以上が、ストレスを完全に吐き出せないまま生活していることが明らかになった。身体よりも心が疲れ気味という働く若い女性たち。彼女たちのストレスはどこから来て、なぜ溜め込んでしまうのか? 今回は調査結果を基に、若い女性とストレスの関係を紐解いていく。
【グラフで見る】仕事関係多め! 女性のストレスの原因は?
■ストレスや悩みの多くは“仕事”
コミュニケーションロボット「Charlie(チャーリー)」
今回の調査は、ヤマハが手掛ける、言葉をメロディにのせて会話する世界初のコミュニケーションロボット「Charlie(チャーリー)」の開発に際し行われたもの。東京、神奈川、千葉、埼玉で、一人暮らしをしている20代から30代の女性200名を対象にアンケートが実施された。
日ごろ感じているストレスや悩みについての調査結果
前述した通り、ストレスや悩みを、完全に吐き出したり話したりできずにいる女性たちの数は、全体の84%にも上る。さらに、その内容を紐解いていくと、主に女性たちは、仕事に関することで悩みやストレスを抱えていることが分かった。特に多かったのが、「仕事内容に関すること」(60.5%)、「職場での人間関係に関すること」(53.0%)。また、仕事以外では、「お金に関すること」(51.0%)が半数以上を集めた。
仕事のある日にする会話の内容の割合
その上、仕事の悩みに関しては、日常生活にも影響を及ぼしているよう。“仕事のある日”の会話の内容は、7割以上が「仕事・業務に関する話題」という結果が出ており、仕事をした日は、どうしてもプレイベートなことについて話をシフトすることができないようだ。
■ストレスや悩みを発散するには?
ストレスや悩みを抱えた時に話したい相手について
蓄積し続けるストレスや悩み。それでは、働く若い女性たちは、どのような発散方法を望んでいるのだろうか? まず、相談相手について、A「自分のことをよく知っている人(家族・友人・同僚など)」、B「自分のことをあまり知らない人(SNSへの投稿など)」の2択に分けたアンケートでは、73.0%の人がAを選択する結果に。一方で、相談サイトや占い師など自分を知らない人に相談を持ちかけたい人も一定数いることが判明した。
ストレスを抱えた女性たちが相談相手に求めることは? ※写真はイメージ
さらに、面白いことに、ストレスを抱えた女性たちが相談相手に求めることにおいて、問題解決型のアクションはあまり重要でないということも明らかになった。
相談相手に期待することについて
調査結果を見てみると、ストレスを吐き出す際に相談相手に期待することは、「問題点の整理」が17.5%、「アドバイス」が19.0%と少数派。過半数を超えて59.0%の支持を集めたのは、「共感してくれる」ことだった。問題を即座に解決することよりも、寄り添って話を聞いてくれることを望んでいる人が多いようだ。
次ページ:睡眠や音楽でストレスを緩和