寝ている間もエアコンはONに! 睡眠のプロが教える“熱帯夜でも快眠できるコツ”
【3】湿度は60%以下に保つ
湿度は60%以下に保つ
夏場は湿度が高くなりやすく、寝苦しくなりがち。湿度が高すぎると、途中で目覚めてしまう原因にもなります。夏場は、寝室の温度だけでなく湿度にも注意しましょう。寝室の湿度は60%以下に保つことが重要です。湿度が高い時はエアコンの温度を下げる、または、エアコンを除湿運転する、といった対応をおすすめします。
【4】扇風機との併用使いのすすめ
扇風機との併用使いのすすめ
前述の調査結果で、エアコンを一晩中つけっぱなしにしない理由として、半数が「直接風が当たり冷えすぎるのが嫌だから」と答えたように、エアコンの風が苦手という人も多くいるかもしれません。そういう人は温度を下げすぎてしまっていることも考えられます。エアコンの温度設定は下げすぎず、ただ、どうしても室温が高くて寝入りが悪いという方は、扇風機を併用することもおすすめです。
■“深部体温”を下げることを意識して
深部体温が下がり始めると眠くなってくる
安定した眠りのカギを握っているのは、実は“体温”。睡眠評価研究機構代表・医学博士の白川修一郎氏によると、人の体には、皮膚表面の体温とそれよりも少し高い“深部体温”と呼ばれる脳を含めた内臓の体温があるそう。夜になると手や足の表面から放熱して深部体温が下がることで、自然と眠気が高まるとのことです。
寝る1時間前までにバスタブで入浴
この“深部体温”をスムーズに下げるためには、バスタブにつかって入浴するのも大切。夏でも38度~40度のお風呂に、10分~20分ほどつかるのがおすすめです。入浴することで深部体温は約0.2度~0.3度上がるといわれており、一度上がった深部体温は反動で下げようとする体の性質があるため、この落差が寝入りやすさにつながります。
このほか、入浴前に、照明をリラックスできるオレンジ色などにしておいたり、ゆったりとした長袖・長ズボンのパジャマを着用したりすることも、快眠につながるコツだそうです。さまざまな工夫を取り入れて、真夏でもぐっすり眠れる環境を目指しましょう。
【「睡眠に関する実態調査(パナソニック調べ)」概要】
調査地域:全国
調査期間:2021年6月21日
調査方法:インターネット調査(協力:ジャストシステム)
調査対象:20歳以上の男女
有効回答:548名