最終回迎えた『ゴールデンカムイ』の展覧会に潜入! 笑いあり、涙ありの“闇鍋”のような空間は必見
■ヤバイ奴ら全員集合! 網走監獄を再現
「ゴールデンカムイ展」の様子 クランクイン! (C)野田サトル/集英社
そして、個人的に1番テンションが上がったのが、第2ゾーンの「24人の刺青(いれずみ)囚人」の展示! 金塊の在りかを示す暗号の刺青が彫られた24人の囚人たちが、網走監獄をイメージした空間の中で、今にも脱獄しようとにらみを利かせています。
縦長の通路に展示ゾーンがあり、壁には囚人たちの人相手配書と原画がずらりと掲載。そして、“不敗の牛山”こと牛山辰馬は壁を破り、“脱獄王”の白石由竹は手配書から脱獄しているなど、囚人たちの強烈すぎる個性がありありと再現されています。何より作中で登場する網走監獄に潜入した気分になり、思わずテンションが上がってしまうゾーンとなっていました。
「ゴールデンカムイ展」の様子 クランクイン! (C)野田サトル/集英社
ちなみに、上を見上げると、いままさに網走監獄に潜入しようとしている杉元&白石&アシ(リ)パたちの姿が! 果たして彼らは、無事に潜入できるのでしょうか…?
■バーニャ! 笑って学べる展示ゾーンは必見
「ゴールデンカムイ展」の様子 クランクイン! (C)野田サトル/集英社
それから、本作で欠かせない北の大地に息づく暮らし、食事、歴史背景など、多様な文化に触れられる第3ゾーン「命を繋ぐものたち」も必見! 作中で実際に登場したアイヌ民族の食事「チタタ(プ)」のサンプルや、アシ(リ)パがしばしば手にする制裁棒「ストゥ」など、さまざまな文化的資料が飾られています。
こちらのゾーンの最後には、本誌掲載時にラッコ回を超える衝撃回と話題を集めた“バーニャ”シーンの大型展示、そして宙を舞う谷垣源次郎の姿が! 思わずくすりと笑ってしまう展示が畳みかけられているのも、本展ならではの魅力といえるかもしれません。
「ゴールデンカムイ展」の様子 クランクイン! (C)野田サトル/集英社
このほかにも本展では、網走決戦、樺太ゲリラ戦、札幌大激戦から成る3つの戦いを迫力満点の展示で振り返れるゾーンや、美麗なカラーイラストの展示ゾーンなどが登場。さらに、展示の最終コーナーとなる第6ゾーンは、1歩、また1歩と歩く度に目頭が熱くなり、最後はなんだかほっこりしてしまうゾーンとなっていました。気になる詳細は、ぜひとも会場でチェックしてみてください。
そして、4月28日(木)発売の「週間ヤングジャンプ」(集英社)掲載号で、ついに最終回を迎えた『ゴールデンカムイ』。楽しみである反面、「本当に終わるの?」「鶴見中尉の劇場はもう見られないの?」と終わってほしくない寂しさでいっぱいです。名残惜しみながらも、最後まで彼らの生きた証をしかと見届けたいと思います。
※アシ(リ)パの「リ」は小文字が正式表記
※チタタ(プ)の「プ」は小文字が正式表記
【「ゴールデンカムイ展」概要】
日程:4月28日(木)~6月26日(日)
場所:東京ドームシティ Gallery AaMo(ギャラリー アーモ)