最終回迎えた『ゴールデンカムイ』の展覧会に潜入! 笑いあり、涙ありの“闇鍋”のような空間は必見
野田サトルによるコミック『ゴールデンカムイ』(集英社)の魅力に迫る展覧会「ゴールデンカムイ展」が、4月28日(木)から、東京ドームシティ内にあるギャラリー「Gallery AaMo(ギャラリー アーモ)」で開催。ついに本日最終回を迎え、8年の連載に幕を降ろす本作の展覧会ということもあり、チケットは一部日程を除き完売続出。そんな本展に、クランクイン!トレンドが、一足お先にお邪魔してきました。思わず目頭が熱くなる“胸熱”な展示から、本作ならではの“くすり”と笑える展示まで、魅力たっぷりな本展の様子をピックアップしてご紹介します。(取材・文・写真=河内香奈子) ※なお、本展はコミック最新刊までの展示があるため、ネタバレを含みます。ご注意ください
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■迫力満点! ヒグマの剥製に驚がく
今回開催される「ゴールデンカムイ展」は、『ゴールデンカムイ』の笑い、涙、過去、未来を全部煮込んだ“超特盛闇鍋展覧会”。6つのゾーンで構成されており、120点を超えるイラストや作中に登場したアイテムの展示を通して、本作の魅力に迫ることができます。
「ゴールデンカムイ展」の様子 クランクイン! (C)野田サトル/集英社
まずエントランスから足を踏み入れると、第1ゾーン「金塊争奪戦の開幕」に到着。ここでは、本作の核となる“金塊争奪戦”に参加した杉元一行、第七師団、土方一派など、主要キャラクターが集結するゾーンで、彼らのグラフィックや印象的なシーンの原画、そしてモデルとなった実物資料が飾られています。
「ゴールデンカムイ展」の様子 クランクイン! (C)野田サトル/集英社
原画はもちろん、実物資料の展示はレア! 各キャラクターが作中で身に着けている衣装や武器のモデルとなった資料が展示されており、激しい金塊争奪戦の中で、食らいつくように生きていた彼らの姿をありありと感じられます。また、野田先生のコメントが掲載されているのですが、「杉元(佐一)の所持品は少ない」「尾形(百之助)が最後の方で使っていた銃」といった一言が合わさることで、まるで彼らが私たちと同じ世界で生きているかのようなリアリティーを感じられました。
「ゴールデンカムイ展」の様子 クランクイン! (C)野田サトル/集英社
早くも目頭が熱くなりながら歩みを進めると、目の前に大きなヒグマの剥製が! 作中で何度も登場するヒグマですが、実際に目の前に現れると、本物ではないと分かっていても恐怖心を覚えるものです。ヒグマと何度も敵対し、勝利を収めている杉元たちは、とんでもない精神力&戦闘力の持ち主だ…と再確認できたゾーンでした。
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