クラシックの概念が変わる感動体験! おしゃべり&飲食OK「CHILL CLASSIC CONCERT」に行ってきた〈取材レポ〉
クラシックコンサートと聞くと、敷居が高いと感じる人も多いのではないだろうか。かくいう筆者も「音楽に詳しくないと楽しめないのでは?」「じっと座っている鑑賞スタイルで堅苦しそう」という印象を持っていた。しかし今、“寝そべりながら飲みながら気軽に楽しめるオーケストラ”を謳う「CHILL CLASSIC CONCERT」が幅広い世代から注目を集めている。今回クランクイン!トレンドは、1月25日(日)に、千葉の幕張メッセにて開催された「CHILL CLASSIC CONCERT ‐CINEMA COLLECTION 2026‐ CHIBA」を取材。“公演中のおしゃべりや飲食OK”という、クラシックの概念を覆す新感覚の鑑賞スタイルを実際に体験してきた様子をレポートする。
【写真】ステージが近くて迫力満点! 芝生エリアから見た目線
■ハンモックや芝生の上でゆったり鑑賞
「CHILL CLASSIC CONCERT」は、上質なオーケストラの価値はそのままに、リラックスして気軽に楽しめる新しいコンサートとして立ち上がったイベント。チケットは毎公演即完、過去公演では来場満足度が約98%を記録するなど人気が高く、2026年には1月24日(土)の千葉公演を皮切りに、年間動員数10万人、全国12都市18公演という過去最大規模の開催も決定。「Love Song Selection」、「1980's Memories Collection」、「2020’s Memories Collection」など、さまざまなテーマに沿った壮大なオーケストラ演奏が披露される。
「CHILL CLASSIC CONCERT ‐CINEMA COLLECTION 2026‐」が開幕!
今回筆者が取材した「CHILL CLASSIC CONCERT ‐CINEMA COLLECTION 2026‐ CHIBA」は、“映画音楽(シネマ)”をテーマに厳選された名曲を、新日本フィルハーモニー交響楽団2ndヴァイオリン首席をはじめ、新進気鋭のトップ奏者たちによる本公演限りの特別アレンジで楽しめるプログラム。
会場内では、売店で販売されているドリンクを飲んだりお菓子を食べたりしながら鑑賞を楽しむことができる。担当者に話を聞いたところ、食べ物や飲み物も「CHILL CLASSIC CONCERT」の世界観に合わせたラインナップをそろえているんだとか。ちなみに、支払いは現金、電子決済、PayPayが利用可能だ。
ドリンクやお菓子を食べながらゆったりくつろげる
また、ブランケットの貸し出しも実施されていて、寒い日でも快適な環境で演奏を満喫できるのがうれしい! 鑑賞の準備が整ったら、さっそく会場へ入ろう。
■知っている曲ばかりでテンション上がる
会場内には、リクライニングチェア、ハンモック、ビーズクッションの3種のくつろげる座席が用意されていた。今回筆者が利用したのは、芝生の上にビーズクッションがセットされたエリア。大人2人が寝転んでも十分なスペースを確保できる広さで、近くには親子4人で利用しているグループもいた。そういえば、今回の取材で特に驚いたのが、20~30代くらいのグループや子連れで来ている方々が多かったこと。クラシックはどこか大人のたしなみというイメージがあったが、本イベントは子どもや学生、大人まで幅広い年齢層が訪れるようだ。
芝生エリアに置かれたビーズクッション
いよいよステージが開幕すると、まずは『プリティ・ウーマン』の主題歌である「OH PRETTY WOMAN」の有名なイントロ「ドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥ〜」というフレーズが会場全体を包み込み、さらに臨場感あふれる演奏で観客を映画音楽の世界へ一気に引き込む。
鑑賞者がオーケストラの目の前に寝そべっている光景は、「本当にこんな姿勢で聴いて大丈夫?」と不安になるほど非日常的で驚く。しかし、そんな不思議な空間の中でも、『トイ・ストーリー』のテーマ曲「You’ve Got a Friend in Me」や、アバの代表曲である「Mamma Mia」など聴き覚えのあるメロディーが流れてくれば、徐々に楽しげなムードに。音楽に合わせて体を揺らしたりドリンクを飲んで一息ついたり、思い思いに演奏を満喫する観客の様子が伺える。
美しい旋律が心を落ち着かせる「Summer」、ピアノとヴァイオリンによるデュオで魅了する「Can't Help Falling in Love」が続き、最高に“CHILL”な時間が流れる前半。最後に用意された『タイタニック』の主題歌「MY HEART WILL GO ON」では、大迫力のアンサンブルで繰り広げられるアレンジが加わった、映画の名シーンを彷彿とさせる壮大な演奏に、観客からは大きな拍手が鳴り止まなかった。
また、本公演はMCも魅力。指揮者の平川範幸氏、ピアノ&編曲の中山博之氏、コンサートマスターのビルマン聡平氏を中心に進むトークは、楽器紹介コーナーがあり、オーケストラで使用されている楽器の豆知識を実物を見ながら学ぶことができる。特に今回は、チェレスタというピアノのような鍵盤楽器を紹介する場面で盛り上がる一幕が。チェレスタは金属板を叩いているような軽やかでキラキラとした高音が特徴の楽器で、ピアノの重厚感ある音とは少し異なる。今回は中山氏がピアノとチェレスタの聞き比べができるよう交互に演奏をしてくれたのだが、そのユーモアあふれる演奏方法に会場が笑いに包まれた。
MCで会場の空気を和ませ、いよいよ後半へ。再び映画の世界観へ引き込むように「BACK TO THE FUTURE」からスタートすると、続く『ハリーポッター』メドレーでは「Buckbeak’s Flight」、「HEDWIG’S THEME」、「Nimbus2000」の3曲を披露。特に、「HEDWIG’S THEME」の冒頭、おなじみのメロディーがMCで紹介されたチェレスタから奏でられると、会場の空気が一変。個人的にも、「この部分はチェレスタだったのか!」とピンときた瞬間うれしくなった。
ディズニー映画好きにはたまらない「Part of your world」と「A WHOLE NEW WORLD」、さらに「 I don’t want to miss a thing」で幕が閉じるも、まだまだオーケストラ演奏を楽しみたい! そんな観客の気持ちに応えるように披露されたアンコールでは、“お客様の拍手で演奏曲を選ぶ”という参加型の企画を実施。
ラインナップには3曲が用意されており、客席からは「どうしよう」「悩む!」という声も聞こえてくる。ちなみに、この投票制はアンコールの恒例となっているそうなので、これから行くプログラムがある人は大きな拍手を届ける準備をしておこう。
会場内の様子
「CINEMA COLLECTION」のほかにも、「Love Song Selection」、「1980's Memories Collection」、「2020’s Memories Collection」など名曲ぞろいの豊富なプログラムを順次展開予定の「CHILL CLASSIC CONCERT」。食べたり飲んだり寝転びながら気負わずにプロの生演奏が楽しめる本公演は、クラシック初心者にこそおすすめしたい新感覚の鑑賞スタイルとなっていた。
「ローチケ」では、2月14日(土)12時00分から、神奈川の“横浜港・大さん橋ホール”にて4月より順次開催される「Love Song Selection」、「1980's Memories Collection」、「2020’s Memories Collection」それぞれ各公演のローチケ会員先行受付を実施。申し込み方法や各種チケットの価格など詳しい詳細は「CHILL CLASSIC CONCERT」の公式ウェブサイトにて公開されている。



















