サービスデーに見たい! 初夏の暑さを忘れられるオススメ映画3選
■『トイ・ストーリー4』
『トイ・ストーリー4』フォーキー&ウッディ (C)2019 Disney/Pixar.All Rights Reserved.
おもちゃたちが不安げにギュッと手を取り合う『トイ・ストーリー3』の焼却炉のシーン。文字に起こすだけで涙が出そうになる名シーンですが、あれから9年経ってもまた、わたしたちはウッディたちに泣かされることになりました。
前作でアンディーからボニーの家に、お引越ししたウッディたち。でも、持ち主が変わればお気に入りも変わるのが運命で、ウッディはボニーに遊んでもらえない“スタメン落ち”のおもちゃになっていました。そんな中、ボニーが手作りしたおもちゃ「フォーキー」が仲間入り。しかし、ゴミ箱にあった先割れスプーンから生まれた彼は、自分はゴミだからゴミ箱に行くべきだと、ボニーの元から脱走を試みるのです。
『トイ・ストーリー4』ウッディ&ボー・ピープ&ギグル・マクディンプルズ (C)2019 Disney/Pixar.All Rights Reserved.
本作がシリーズを通して大きく異なるのは、おもちゃたちではなく“ウッディ”の物語になっている点。「仲間のため」を第一に考えながら生きてきたウッディは、持ち主のいないボー・ピープと再会したことで、自身の生き方を見つめ直すことになります。
ジャンルの枠を超え、新たな価値観を定義する。そのスタイルは、まるでアメコミ映画界における『LOGAN/ローガン』のよう。『LOGAN/ローガン』は西部劇から着想を受けており、偶然か、ウッディもカウボーイ。鑑賞後は、ポスターにある、移動遊園地を見つめるウッディの背中が、なんだかよりたくましく見えてくる気がします。