『パラサイト』&『ジョーカー』に共通点? アカデミー賞ホットな見どころ紹介!

■主役は『パラサイト』&『ジョーカー』!
『パラサイト 半地下の家族』(公開中) (C)2019 CJ ENM CORPORATION,BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED、
作品賞の主役は、なんといっても2つの「革命」作品! 韓国映画として初ノミネートを果たしたポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』は、受賞に至った場合「オスカー史上はじめての音声つき海外作品」になることが決まっています。最多ノミネート数を記録したトッド・フィリップス監督『ジョーカー』も、過小評価されがちなコミック・ブックをベースとした作品。ライバルも強力ですが、韓国映画とアメコミ映画のどちらかが作品賞ウィナーとなった場合、ハリウッドの変革を表すエピック・イヤーになること間違いなし。
『パラサイト 半地下の家族』(ブルーレイ&DVD発売中) TM&(C) DC.Joker(C) 2019 Warner Bros.Entertainment Inc.,Village Roadshow Films (BVI) Limited and BRON Creative USA,Corp.All rights reserved.
日本でも話題を博す2作品ですが、じつは、ある共通点が……。貧しい一家がお金持ちの家で働きだす『パラサイト』、孤立する男性がヴィランの道に向かう『ジョーカー』、どちらも「経済格差への怒り」が大きな影を落とす物語なのです。「富の不平等」は、現実でも大きな問題になっていて、世界各国のデモで『ジョーカー』を模したメイクが人気になっているそう。『パラサイト』にしても、韓国社会のローカルなネタが多いにもかかわらず、欧米や香港など世界中で「自分の国の話だと思った」という声があがりつづけたことでグローバル旋風を巻き起こしました。
■超華やかな男性スターも見逃せない!
ホアキン・フェニックス 『ジョーカー』(ブルーレイ&DVD発売中)より TM&(C) DC.Joker(C) 2019 Warner Bros.Entertainment Inc.,Village Roadshow Films (BVI) Limited and BRON Creative USA,Corp.All rights reserved.
男優部門レースは、超華やかなスターぞろい! 主演男優賞の本命は、ご存知『ジョーカー』のホアキン・フェニックス。「浮世離れした名優」として知られるホアキンですが、ノミネート発表の直前、気候変動デモの参加中に逮捕されて映画界を騒然とさせました。まるで『ジョーカー』そのものな展開だけれど……彼は元々熱心な活動家なので、今後も同様のことが起きる可能性はなきにしもあらず。果たして、アカデミー賞本番、ホアキンは出席できるのか。来られなかったら、ある意味伝説に?
ブラッド・ピット ブルーレイ&DVD発売中の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』より (C)2019 Visiona Romantica,Inc. All Rights Reserved.
オスカー・レースにおいて忘れてはいけない存在が、クエンティン・タランティーノ監督作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』。なかでも、ブラッド・ピットが助演男優部門の本命候補となっています。大スターなだけあり、前哨戦アワードを総なめするなか、イケメンなスピーチでも話題を博しました。ゴールデングローブ賞授賞式では、主演であり相棒のレオナルド・ディカプリオに向けて「俺ならイカダをシェアしたよ」と『タイタニック』ジョークでラブコールを送って、ファンを絶叫させました。アカデミー賞でのスピーチも期待したいところ!