第92回アカデミー賞、美しきドレスを振り返る! 時代の先行く“こだわり”満載
■もはや若手ではない実力派女優、シアーシャ・ローナン
シアーシャ・ローナン イラスト=角佑宇子
25歳という若さながら、すでに何度もアカデミー賞にノミネートされているシアーシャ・ローナン。この日は、前髪をバッサリとカットしてから初のお目見え! スタイルイメージはオードリー・ヘプバーンからインスパイアされたのだとか。
衣装は華やかなペプラムデザインが美しい「GUCCI」のドレス。スマートで華奢なスタイルを持つシアーシャだからこそ似合うシルエットとも言えますね。この「GUCCI」のペプラムドレスは、少し前に行なわれた英国アカデミー賞で着用したドレスの切れ端を再利用して作られたのだとか。レッドカーペットを彩るドレスもサスティナブルへの意識がより強く高まっていますね。
■今年も攻めた着こなし!ティモシー・シャラメ
ティモシー・シャラメ イラスト=角佑宇子
昨年のアカデミー賞もさることながら、今年も攻めたファッションで会場を沸かせたティモシー・シャラメ。世界中が彼に注目するのは、演技だけでなくその型破りなファッションスタイルにもあるでしょう。今年はまさかのジャ、ジャージ!? と思わせるような風貌の「PRADA」のジップアップスーツで登場しました。男性のドレスコードはスーツという暗黙の掟を壊したシルエットはまさに粋。
ジップアップスーツのラフな印象が強いものの、ジップから覗く、真っ白なドレスシャツ、足元はシンプルなレザーブーツ、外しテクに「カルティエ」のブローチというキメポイントは外さないというのがティモシー流の2020年的ドレスコードなのでしょう。
普通の人が似たような格好をすれば、まさに体育の先生に陥るところですが、レッドカーペットにもマッチする見事に着こなしです。
今回ピックアップした俳優・女優のファッションスタイルはまさに時代の先を行くこだわりを見せたスタイルでした。サスティナブルなドレスを見にまとう、ドレスコードの概念を壊すなど、アカデミー賞のレッドカーペットはもはや新たなファッショントレンドの発信の場にもなっているのかもしれません。気は早いですが来年のアカデミー賞も引き続き注目していきたいですね!