すべての“桃好き”に伝えたい! 約1ヵ月しか会えない「桃のフルコース」が素敵すぎる
■2皿目は、ちょっぴり大人なカプレーゼ
2nd Plate「カプレーゼ」
ひんやり冷たい桃を堪能した次は、ちょっぴり大人な風が吹く「カプレーゼ」の登場です。約5年ほど前に「桃モッツァレラ」がバズり、桃×チーズの組み合わせは有名ですが、本メニューでは、モッツァレラチーズをブランマンジェにアレンジ。
モッツァレラチーズをブランマンジェにアレンジ
さらに、食感のアクセントとして、デラウェアとシャインマスカットをあしらっています。しかし、これだけではありません。フルーツたっぷりの爽やかなカプレーゼに、オリーブオイルのジュレと黒胡椒をミックス。透き通るような味わいを、黒胡椒がギュッと引き締めます。そのアイデアには脱帽です。
■大本命!思わず拍手したい「パフェ」
3rd Plate「パフェ」
さて、お待ちかねのメインです。結論から言うと「パーフェクト」。思わず拍手を送りたいほど完璧なマリアージュが味わえます。今回のパフェは、白桃のソルベと杏仁ジェラートがメイン。この白桃×杏仁が絶妙な相性で、どちらともが持つ甘い香りと濃厚さが、全くケンカせず、調和しあっているのを感じます。
また、食べ進めると、ハイビスカスのジュレやライチと赤桃のグラニテが、ふんわりと鼻を通り抜け、そのハーモニーは、美しい物語を読んでいるかのような気分に。甘じょっぱいザクザクの焼き菓子も素晴らしいアクセントとなっていました。
作り手の“桃愛”感じる出来栄え
レシピ監修は、オーナーの馬場麻衣子氏。1つの桃から、こんなにも美しい旋律を奏でられるなんて、スタンディングオーベーションしてしまいたいくらいです。“桃好き”と自分では思っていたものの、比較にならないほどの作り手の桃への愛を感じるフルコースでございました。約1ヵ月しか会えない貴重なメニューたち。お店を出る頃には、甘くて少し切ない、ひと夏の恋に似た気持ちを抱えることでしょう。