元宝塚・綺咲愛里が語る“コロナ禍のエンタメ” 「劇場という空間は無くしたくない」

特集・レポート
2020年9月20日 10:00
元宝塚・綺咲愛里が語る“コロナ禍のエンタメ” 「劇場という空間は無くしたくない」
綺咲愛里  クランクイン!トレンド

 昨年10月に宝塚歌劇団を退団した、元星組トップ娘役の綺咲愛里。半年強の充電期間を経て再スタートが決まり、10月には1st写真集『Airi Kisaki 1013』の発売を控えています。今回は、そんな綺咲に、“今だから考えること”をインタビュー。宝塚音楽学校を受験した際には、宝塚の舞台を観たことがなかったという意外な一面や、コロナ禍で考えた舞台への思い、今後の目標などを聞きました。(取材・文=望月ふみ/写真=松林満美)


■音楽学校受験時には宝塚を知らなかった!?

――宝塚を卒業されて、半年以上が経ちました。

初めは放心状態というか、心にぽっかり穴が開いたような感じでした。物理的に時間が出来て、これまではすべての時間を宝塚の舞台のために費やしてきたんだなと改めて感じています。これからは色々なことに挑戦していきたいと思っています。

――星組トップ娘役を務められた綺咲さんですが、もともと音楽学校を受験されたときには、宝塚への知識は全くなかったとか。

「紅ゆずるさんは、私のすべてです」
そうなんです(苦笑)。宝塚音楽学校に入学できたのは、私の人生が180度大きく変わった瞬間でした。入学してからはとにかく1日をこなすのに精いっぱいで、舞台に立つことも考えられませんでした。音楽学校を卒業して歌劇団に入学し、初舞台に立てたときには、このキラキラした世界の一員になれたのだと純粋に嬉しかったですし、同期で踏む最初で最後の舞台だったので、とても思い出に残っています。

――初舞台のときと卒業公演の千秋楽のときの、ご自身を振り返るといかがですか?

全く違う人です(笑)。綺咲愛里という名前は、音楽学校2年目の夏休みの宿題として自分で決めました。この名前での第一歩が初舞台で、集大成が千秋楽だったと思いますが、周りの方に支えられながら月日をかけて作り上げられていったのだなと実感しています。

お相手を務めさせていただいた元トップスターの紅ゆずるさんは、私のすべてです。綺咲愛里を作るにあたって、全てを導いてくださった方。本当に心の温かい広い方で、たくさん助けていただきました。相手役をさせていただいてからは、「対等な立場でちゃんと話し合っていこう」とおっしゃってくださっていたので、紅さんの色に一緒に染まりたいという気持ちと同時に、自立もしていたいという思いでやっていました。

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